確かな才能の萌芽がここに──今後要注目の女性SSW・marucoporoporoの初作品をハイレゾ独占配信

すごい新人の登場です! 作詞、作曲、編曲そしてミックスまで一人でこなす、23歳(2018年時)の女性シンガー・ソング・ライター、その名もmarucoporoporo。そんな彼女が初音源となるEP『In her dream』を〈kilk records〉よりこの度リリース。力強くも繊細な歌声と、生楽器と電子音が重なり合う幻想的なサウンドは、デビュー作とは思えない完成度の高さに思わず息を呑むこと間違いなし。OTOTOYでは今作のハイレゾ版を独占配信すると共に、レヴューを掲載。期間限定(2018年1月10日(水)〜1月17日(水)23:59)にて音源のフル試聴も行っておりますのでまずは一聴を!

OTOTOYではハイレゾ版を独占配信!

marucoporoporo / In her dream

【Track List】
01. Sunshine
02. Touch the hand
03. Dear
04. Never let me go
05. Little boy and girl

【配信形態 / 価格】
WAV、ALAC、FLAC(24bit/48kHz) / AAC
単曲 250円(税込) まとめ購入 1,000円(税込)

※フル試聴期間 : 2018年1月10日(水)〜1月17日(水)23:59


marucoporoporo - Little boy and girl

REVIEW : marucoporoporo 『In her dream』

チャイムやパイプオルガン風の音が織り成す夢想的な音像の中、微風のような歌声が柔らかにそよいでくる。やがて、エフェクトの掛かったギターが反射光のごとく弾け、朝靄のようなコーラスが空間を満たしていく。そして、無軌道に舞い踊るピアノ音、さらには民族楽器や水滴の音や正体不明の電子音などがあちこちで鳴る。そこに、しばしば立ち止まりながら寄り添う素朴なリズム。そのひたすらピュアな響きは「昨今の過剰な音圧へのアンチテーゼか?」と邪推させるほどの神々しさがある。冒頭を飾る「Sunshine」から、その不可思議な世界に知らぬ間に、しかし強く深く引き込まれる。自然の作り出す景観のごとくさり気なく配置され、行間を読ませるような抑制された筆致で綴られた音。「静寂がどれほど雄弁であるか」を改めて思い知らされる。

「凄い」という噂は耳にしていたが、大した予備知識もなく聴いてみた。やはり耳を奪われた。何が「凄い」かと言われれば、一聴しただけでは立ち位置や出自が分からないという点だ。様々な“楽器”や“音色”を自在に操り、思いのままに“音楽”を作ることが可能な昨今、出自を隠すことはさほど難しくはないが、それでも音を聴けば「シンガーソングライター」なのか「トラックメイカー」なのか「ギター弾き語り」なのか「ピアノ弾き語り」なのか、概ねその輪郭を捉えることはできる。だが、このmarucoporoporoの場合、一聴しただけでは正体が今ひとつ判然としないのだ。その立ち位置は、ギターともピアノとも電子音とも等距離にあるような印象。というより、そもそも2曲目「Dear」で日本語が聴こえてくるまで、“歌い手の国籍”さえも分からないほど。そこに、捉えどころがないゆえの“凄み”を感じてしまうのだ。

とはいえ、このSNS時代。少し調べれば幾らかの情報は出てくる。それによると、marucoporoporoは、作詞作曲編曲さらにはミックスまで自身で行なうシンガー・ソング・ライターとのこと。エレクトロニカやアンビエントを聴きまくっていた時期があったそうで、シガー・ロスに大きな影響を受けたという。確かに音のアンビエンスはシガー・ロスに通じるものがある。また、民族音楽も好んで聴いてきたとのことで、「生々しい感情をそのまま吐露する」というより「自然音を連想させる音像によって聴き手の本能を刺激する」感覚は、なるほど民族音楽的と言えるかもしれない。また、ブラジル音楽からの影響が大きいという情報も。「Sunshine」の淡い光がきらめくような音像や「Touch the hand」のギターとヴォーカルの有機的な絡みなどは、どこか『フェミニーナ』辺りのジョイスを連想させるし、「Never let me go」でのピアノとチェロ風の音が織り成すサウンドは、ジャキス・モレレンバウンが作る映画のサントラのような印象だ。あるいは「Little girl and boy」は、ミュージック・コンクレートに興じるアドリアーナ・カルカニョットといった風情。また、フアナ・モリーナも引き合いに出されているが、音響的という点では共通項がある。いずれも幻夢的なサウンドだが、フアナ・モリーナが「昨夜見た夢の残像を音にして頭の中から引き出す」ような感覚であるのに対し、marucoporoporoは「今見ている白日夢をその場で瑞々しい音にして迸らせる」ような印象である。そういう意味では、極めて緻密に構築されたアンビエンスだが、どこかその場で“音化”されているようなある種の“即興性”をも感じさせる。

ライヴではギターやピアノで弾き語り、またルーパーなども使用するとのこと。こうした神々しいまでにピュアな音がどんな風に再現されるのか。ともかくも、まだまだこのアーティストの全貌を掴んだわけではない。いや、ほんの一面を垣間見たに過ぎないのだろう。これからどんな側面を見せてくれるのか、はたまた、どのように進化していくのか。底知れぬ可能性を示唆し、果てしない興味を喚起する会心のデビューEPである。

(Text By 石川 真男)

レーベル kilk records  発売日 2017/01/10

※ 曲名をクリックすると試聴できます。


※フル試聴期間 : 2018年1月10日(水)〜1月17日(水)23:59

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LIVE SCHEDULE

marucoporoporo & MARY BELL PROJECT – W Release Party –

2018年2月2日(金)@東京 神楽音
出演 : marucoporoporo / Lorenzo balloni / MARY BELL PROJECT
時間 : 開場 17:30 / 開演 18:00
料金 : 前売り ¥2,500 / 当日 ¥3,000

PROFILE

marucoporoporo

2015年より東京を中心に音楽活動を開始。
作曲、編曲、作詞、ミックスまで全て自身でこなす。
ファナ・モリーナやジョニ・ミッチェルを想起させる歌声と生楽器と電子音を巧みに融合させた楽曲に、デビュー前から既に関係者などから多くの賛辞が送られている。
ライブはソロ編成で、ギター、ピアノの弾き語りに加えて、ルーパーを用いての実験的な表現も行っている。

Official HP : http://marucoporoporo.com/

Twitter : https://twitter.com/marucoporoporo

Soundcloud : https://soundcloud.com/marucoporoporo

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レヴュー

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