一音鳴らすごとに空間を変える叙情的なメロディーをーー疋田哲也+NILによる2ndフル・アルバムをハイレゾ先行配信

Tetsuya Hikita+NIL

ソロとしてはそれぞれ00年代後半より活動を開始、2012年にユニットで活動を開始した、疋田哲也+NIL。待望の2ndフル・アルバムをOTOTOYではハイレゾ配信開始。マスタリングは、オノセイゲンが代表を務めるSaidera Masteringのチーフ・エンジニアである森崎雅人が、アート・ワークは銅版画作家である上原修一の作品をフィーチャー。2人で音楽を作ることになったきっかけ、ハイレゾに対する思い、全身全霊をかけたアルバムができるまでのヒストリーをインタヴューした。

Tetsuya Hikita+NIL / Ferry
【配信形態】
【左】WAV / ALAC / FLAC(24bit/96kHz)
【右】mp3

【配信価格】
【左】単曲(税込) 216円 まとめ購入 1620円(税込)
【右】単曲(税込) 162円 まとめ購入 1296円(税込)

【Track List】
01. Bud
02. Crop feat. Go Yamanojo
03. Mist
04. Trench
05. Water Wheel
06. Pray feat. dagshenma
07. Voice
08. Voyage
09. Setting Sun
10. Planet feat. Youichi Okano
11. Connection
12. Matrix
13. Day By Day feat. Takeshi Nakayama

INTERVIEW : 疋田哲也+NIL

Bunkai-Kei recordsからの1stアルバム『utakata++』より約2年、期待のニュー・カマー疋田哲也+NILによる待望の2ndフル・アルバムが完成。心の琴線に触れる叙情的なメロディーやコード、大地と大空を駆け巡る情景的なストリングスやシンセサイザー、また聴き手の耳を離さないスムースなリズムと構成力などをはじめ、楽曲としての精度の飛躍とともにその魅力が存分に凝縮されつつ、そこに作品としての一貫性も加わった非常に魅力的なアルバムに仕上がった。マスタリングは、AOKI takamasaやAmetsubなどPROGRESSIVE FOrMの初期~中期を彩ったアルバムを手掛けた、オノセイゲンが代表をするSaidera Masteringのチーフ・エンジニアである森崎雅人が担当、マスタリングでの貴重な話しも織り交ぜながら2人に語ってもらった。

インタヴュー & 文 : 植松(HEADZ)

この人はきっとすごい人だな、と

ーー今回初めてのインタヴューということで、二人の馴れ初めから教えてください

疋田哲也(以下、疋田) : 元々、一番最初の出会いは、僕らがまだ北海道に住んでいたときに、僕が竿物の楽器の修理の仕事をしていて。専門を卒業してすぐだから二十歳くらいの頃かな。そこに彼がケーブルを直しにきたんです。

NIL : 僕はそのころ音楽スタジオの店員をやってたんです。エンジニア的な感覚ではなく、本当にただのスタジオの雑用なんですけど、ケーブルの修理ができないと使い物にならん、と。僕は本当にすっごい不器用で、信じられないくらい不器用で。なので、知り合いの場所に教えてもらいに行ったときに、そこで初めて会ったんです。

疋田 : すっごい不器用でした(笑)

NIL : 結局今でもケーブル作れないんですよ。そのあとは、「普段なにやってるの?」みたいな話しになって、僕は専門学校でDTMを学んだので、そういうのをやってますっていう話をして、フリーのソフトみたいなものがあって、それを彼に渡したんですよね。

疋田 : 僕はそのとき、バンドでギターはやってたんですけど、打ち込みとかほとんどそういう音楽を知らなかったので。それでうわーこんなやつもいるんだなぁと。気軽に「ちょっと教えてよ」みたいな感じで言ったら、教えてくれて、ソフトとか入れてくれて。

NIL : 教えるのは好きなんですよ。一つずつ専門で教わった通りに伝えようかな、と思って、まず一番最初の授業でやるような、「まずは思った通りにやってみてもらっていいですか?」という話をして、まずやってみてもらったら、なぜか彼がいきなりアンビエントを作ってきたんです。ギターとかバンドの音楽をやってる人なのに、アンビエントというジャンルがあることすら知らずにアンビエントを作ってきて。

疋田 : そういうジャンルがあるっていうのも全然知らなくて、僕はそのとき作ったものが音楽じゃないと思っていたので、それをすごく褒められて。「わー褒められた!」みたいな。

NIL : 僕はそれがすごく珍しい感性だなと思ったので。学校とかで、最初の初期衝動とかで作るものって、どうしてもヘタなドラムにヘタなメロディが入るみたいなものを精一杯作るっていうのが普通なので。ちょっと突出した人たちって、いきなり空間を作り始めたりとか、一部自分が特化したものを作るんです。そのニュアンスがあったので、この人はきっとすごい人だな、と。もっと詳しく教えたら、もっと面白いことになるんじゃないか思って…

疋田 : 二曲目からまた急にわけわかんない曲作ったりして…

NIL : テレビを録音して、それを駆使したノイズのめちゃくちゃなのを作ってきて、あれ? この人おかしいぞ、と(笑)、しかもそれがすごいクオリティでめちゃくちゃかっこいいんですよ。すごい才能だなと思って。それで教えていったんですけど、何回か教えただけで、勝手にどんどん進んじゃうんで、ぼくなんかはもうすぐ抜かれて、あれあれ? みたいな感じで、僕は二年専門で学んだんだけどな、みたいな。そのあと彼はゲーム・ボーイでチップ・チューンをやり始めて。

疋田 : そこからはしばらく別々にやってたのかな。

NIL : 仲はよかったんですけど、しばらくずっと別々で。僕はどちらかというとDJをやっていたので。それで、なにかのイベントのときに一緒に出たんです。

疋田 : 僕もDJをやらなきゃいけなくなって、DJ自体はチップ・チューンの曲をかけるようなやつをちょっとだけやってはいたんですけど。そのときに、彼は詳しいからまた教えてもらおうと思って声をかけて。


Hikita Tetsuya+NIL LIVE@Sapporo_ATTIC 疋田哲也+NIL

NIL : ラウンジ・スペースでの出演を頼まれたときにそこでチップ・チューンとかはできないから、エレクトロニカ寄りの方向で進めたんですよ。そういうのをやり始めたのが、一緒にやり始めたきっかけではあると思います。

疋田 : そのタイミングで彼が東京に。

NIL : 特に理由はないんですけど、僕は姉と仲が良くて、姉は東京に住んでいたんですけど、心を壊したか何かで「つらい」というので、じゃあ僕行くよって(笑)。それに、そのころフィジェット・ハウスにはまっていて、でもそれは札幌のシーンにはなくて。東京で実際に見たいと思ったのもあり。姉を助けるついでに遊びに行く感じでこっちにきて。暫くはフィジェットのDJをやってました。

ーーフィジェットのDJ、意外ですね、まじめそうに見えるのに。

疋田 : いやいや、彼は大暴れですよ。

NIL : 首が毎度鞭打ちになる(笑)。

疋田 : その間に僕はずっとゲーム・ボーイでチップ・チューンを北海道でやっていて、そのときは変なイベントがやりたくて、チップ・チューンとかインドネシアのハウス、ファンコットとか。スカウス・ハウスとか…

NIL : バウンシー・ハウスって俗に言われるようなやつですね。

疋田 : そこら辺のイベントをやってました。でも、やっていく中で、どうしても周り含め友達ばっかりになっちゃうというか。これはやっててもどうなんだろうと。で、2011年に僕も東京に行こうと。深いことはなんも考えてなくて、元々何回か呼ばれてゲーム・ボーイで東京のイベントに出たことがあったんですけど、人も一杯いるし、こっちはすごいなーみたいな(笑)

NIL : そこからこちらへ来て活動していく際に、彼が機材でのライヴをやりたいって言って、彼は機材マニアみたいなところがあるので。

疋田 : まあ楽器屋さんで働いてたしね。

NIL : 機材を全部使ったライヴみたいな。すごく重くて持ち運びが大変なんですけど。それをやりたいから手を貸してくれって。僕は純粋に作業的な意味合いで手を貸すのかと思ったから「全然いいよ」って。それで「この機材はどうやって動かせばいいの?」って聞いたら、まず曲を書こうって。ああ、そういう意味だったんだって。手伝うってそっちかー、って。そこから本格的に一緒にやりはじめました。それで初めて二人でライヴをやったんです。

疋田 : 元々はライヴが決まったのが先だったんですよ。東京で初めてゲーム・ボーイのライヴをやったときに、イベントをやってる大阪の方がいて「大阪でもやってよ」って誘ってくれて。でも、パソコンを使っちゃ普通だし、マシーンでやりたいってなったときに、この機材一人じゃ持ち運べないぞって(笑)。

NIL : あ、そこ?

疋田 : ああ、いいのが一人いるぞ! 東京にって(笑)。それきっかけで。ライヴが先に決まっていて。僕は今スタジオで働いているのでその職権を乱用して二人で練習とかして(笑)、それが最初ですね。

NIL : だからこの形になったのは大阪でのライヴが一番初ですね。

ーーそれまでチップ・チューンなどをやられていて、今のこの音楽になるまでにはどんなステップがあったんでしょうか?

疋田 : 二人で一番最初にやってたのはダブ・テクノだったよね。

NIL : ダブ・テクノと、あとは機材系のむしろ80年代70年代位の古めかしいテクノですね。そういう「いかにもマシーンです」みたいなテクノをやっていて、フレーズ自体もそういうマシーン感のあるようなものをやってたんですけど、物理的な機材的な問題で、重たいよねって。

疋田 : 二、三回目で運ぶのがもう嫌になってしまって。「体力的にちょっとつらいよね、パソコン使おっか」って。

NIL : パソコンを解禁してからジャンルが更に拡がって混じってきた感じですね。元々彼はアンビエントがすごく強いので、空間を作ることに対して、教えてもいないのに生まれながらにして持った空間力があるんでしょうね。パソコンを導入しだしたときに、その感覚がまたすごく出てきて。

疋田 : その時期にnikさん(PROGRESSIVE FOrM)にデモを送り始めました。元々彼に教えられて、一番最初にアンビエントというものを知った時期に、同時にいろいろ教えてもらったものの中にAOKI takamasaさんだったりとか、ワープのエイフェックスとかオウテカとか色々入っていて。AOKIさんを聴いたときに、「なんて聴きやすい音楽なんだ!」って、「すごいこれ!」って。だからずっとPROGRESSIVE FOrMのことは知っていて。いつか送りたいけど… って思ってたんです。でもnikさんが最初に返事をくれたんですよ。それが本当に嬉しくて。本当に聴いてくれてるんだって。それから何かできる度にずっと送ってましたね。そうこうしてるうちにかなり早い段階でYakoさんが見つけてくれて、Bunkai-Keiからリリースできましたけど。

ーーそれは何年くらいですかね

疋田 : 2012年くらいですね。

NIL : 一緒にやり始めて一年も経ってないんじゃないかな。当時LAのヨレ系のヒップホップにはまっていて、それとメロディックなものが元々好きだったので、それを組み合わせたものを作っていたんです。彼は空間とか、アンビエント・ダブ・テクノみたいな濃いものを作っていて、それを合わせたものをたまたま「新作発表会」で聴いてもらえたのかな。

疋田 : 「新作発表会」って早稲田の茶箱で毎月やってるやつですね。そのときにたまたまYakoさんがいらっしゃって、ウチからだそうよって言ってくれて。それきっかけでライヴも本当に増えたよね。

NIL : そうだね。僕は茶箱には行っていないんですけどね。

疋田 : 彼は引きもこりだから(笑)

音自体が良ければ「よし!」みたいな感じだから

ーー二人ともタイプが違う感じなのに上手く補いあってる感じがします。

NIL : 全然違う方向に向ってるはずなのに、元々持ってる好きなものがほとんど一緒なんですよ、だから言わなくてもわかっている。「ここアレじゃない?」って言うと「アレだよね!」みたいな。アレだけで通じる感じがある。好きな作業とか得意な作業が全然間逆なので、お互い補えるっていうのはでかいですね。

ーー二人で制作する際はどのように分担しているのでしょうか?

疋田 : 曲によって結構違うんですけど。大体大雑把にいうと、構成とかメロディとかは彼が作って、音は僕が作って、みたいな。

NIL : でも曲によるよね。

疋田 : メロディとかも僕が作っちゃうと彼はなんにもしない曲とかもある(笑)

NIL : ある。聴いて「よし!」と思ったら、動かさないんですよ。動かせないですねそもそも。完成しているので。「これはこれでよし!」みたいな(笑)

疋田 : OKテイクを決めるのは全部彼ですね。僕はもう全部彼に聞いちゃうんで、「これどう?」みたいに。

疋田哲也

NIL : 聴く耳に関しては、個人的には自信を持っているので、人が聴いたときにこれはどういう風景が想起されて、どういう感情になって、だからこういう場面では使えるけど、こういうときには使えないよね、みたいな。そういうことばかり言うんですよ、僕は。それに対して彼が「言うならやってよ!」って。で、「はい…」って(笑)。っていうのを何回か繰り返して。何回か交換するよね。作り始めの原曲があったとしたら、それに対して、例えば彼発信だとしたら、まずここのビートが良くないよねってなったら直し、かつメロディ・ラインのサブとかを足していって、その上で更に足していったときに、これのサブはいらないとか、もっと空間を、とかやりとりしていって。

ーーそれはメールで?

疋田 : ドロップボックスはすごいですね(笑)

NIL : でもやっぱり、ある程度完成した曲はスタジオで聴いて、僕はそこで、潰し具合が気に食わなかったり、個人的な感情なんですけど、コンプレッサーのニュアンスとかそういったものをスタジオで聴いて直します。直接そこで聴いて直したりする。彼はそのときはずっと後ろで。

疋田 : うろうろしてますね(笑)

NIL : ひどいときは植物に水をやってますね(笑)。そういうふうに直接一緒にやることもあります。

ーースタジオが使えるのは大きいですよね。今作を聴いて思ったのが、電子音楽だけど生音をうまく使っている、楽器の音が結構入っていますよね?

疋田 : 楽器は元々、修理の仕事をしてたのもあり好きで。スタジオのスタッフがみんな音楽をやってる人たちで、ノンブラリというバンドのギターの人がウチの店長なんです。他の人たちもみな楽器をやってるので「ちょっとドラム叩いてよ」みたいな(笑)

ーー電子音と楽器音や具体音が等価に扱われているのが良いな、と。生音のわざとらしさやとか違和感がない。

NIL : 音として扱っているから、電子音の良さも生音の良さもそれを区別しないんです。音自体が良ければ「よし!」みたいな感じだから。わざとらしさとか違和感は残らないと思います。

ーーそれがとてもいいな、と。カリンバの音とかとても印象的でした。

疋田 : カリンバは多用するね。

ーー自分で演奏しているんですか?

疋田 : いろいろありますね。サンプリングするときもありますし、中のソフトでやっちゃうときもある。

NIL : サンプリング自体も、彼が何個かカリンバを持ってるんですけど、一音ずつ録って、それをサンプラーに突っ込んで使って。

疋田 : うちのスタジオはレコーディングとかもやってるので、何でも使い放題で「このマイクちょっと借ります」、「え? これ高いんですか?」みたいな(笑)

NIL : 「これはいいマイクだ!」みたいな(笑)

ーーサンプリングはソースはどのようなところから?

疋田 : 普通にサンプリングCDから使うこともありますし。

NIL : でも、住んでいる環境音が一番でかいよね。例えば、こういう空間にある、そこのパソコンのファンの音とか。最近個人的にすごく好きなのが、ニスがされていない木の擦れる音、すごくかっこいいんです。「コフッ」って音がするんですよ。その上でもレゾナンスが若干あるんです。

疋田 : 彼は一番最初に会ったときからそういうことを言っていて、「なにいってんだコイツ」みたいな(笑)。

NIL : 純粋に落ち葉を踏んだときの音が良いとか言うじゃないですか、あの感覚がちょっと拡がった感覚です。だからちょっとおかしな人になっちゃうんですけど、モスバーガーの換気扇の音が良すぎたことがあって…。うちの近所にモスバーガーがあって、その路地裏にある室外機から出ている音が素晴らしすぎて、ずっと聴いてたんです。そういうのをヒントとか実際に録ったりして曲に生かしています。

風景感とか環境音がメインになってますね

ーーこの曲には実はこういう音を使っているとかありますか? この作品は様々な音が入っていて、聴くたびに発見があります。

NIL : スタジオの床が木なんですけど、部屋の真ん中にコンデンサー・マイクを置いて、適当に物を叩こうって言って、床を踏んだりする音とか、ドラムのはしっこを爪ではじく音とか。ドラムのネジみたいな金属性のやつを壁に当ててみたりとか。ティッシュをサッってやる音とかを一杯録って。それを聴いたときにものすごい色んなビートができるなと思って。それを駆使したりしてますね。例えば「Connection」って曲のビート自体は足音だと思います。

疋田 : いろんな音入れましたね。一番最後の曲の一番最後に鳴っているのは心臓の音だったり。

NIL : 彼の心臓はいい音なんですよ(笑)。

ーー心音にもいい音悪い音があるんですね(笑)、室外機の音にも良し悪しがあるように。

NIL : 彼の勤めてるスタジオのEの部屋のエアコンのかすれてる音がすごくいいんです。和音になってるんですよ。

疋田 : 「これ和音だ!」とか言い出して、「いや、なってねえよ!」と(笑)

NIL : そういうのもすごく気になって、耳に入ってくるので、使ったり。あとは木が倒れるときの音とか、カコンって音とか、ざらざらざらっていう音が入ってるCDがあって、そういうのは結構ビートに使っている。だから僕の中では今、木が熱いですね(笑)

疋田 : でも一番体験としてでかかったのが、Kidsukeっていう、Kidkanevilとdaisuketanabeさんのユニットを京都で観て。メトロでやったんですけど、僕らも出演していたんですが、全然うまく音が出せなくて、難しいなぁと思っていたら、Kidsukeさんのリハを観て、めちゃくちゃ音綺麗に出ていて。


Kidsuke - Tiny Concrete Block

NIL : もうすごい! 感動しました。

疋田 : 衝撃的すぎて、すさまじいと思って。いろんな物音とか沢山使っているんですけど、これやりたい、みたいな。

NIL : ネジを巻く音とかがすごい良い音で鳴ったりするんですよ。

ーーその体験は大きいですね。

疋田 : かなりでかいですね。

NIL : 大きいですね。

ーーそのころはどんな音楽だったんですか? もうちょっと電子音寄りみたいな?

疋田 : もうちょっとダブ・テクノというか。

NIL : 僕はクラークとかが好きなので、そういう変則的なメロディとか。ループ・ミュージックだけど、リズムが7/8みたいな。ちょっととりにくいのに踊れるみたいなのを目指してた時期で。そこからもう少しわかりやすい、音自体がもうちょっと良い音だったりとか。そういった勝負ができる音楽がやりたいっていう方向に若干変わっていきましたね。だからこのアルバムに関しては、そういった風景感とか環境音がメインになってますね。

ーー公開されているセルフ解説を読む前から風景感はすごく感じていました。曲を作る前からテーマとしてあるんですか、それとも作りながら?

疋田 : あとからついてくる感じですね、僕の中では。

NIL : 僕は元々コンセプトとしてあったりとか、あとは作ってる最中に出てくるイメージがあるじゃないですか、そういう風景感がパって出てきたらそれに寄せていく感じはありますね。メロディとかを最初に作るものに関しては、ちゃんとそのものをイメージしたメロディを作ります。

ーーアルバム全体の流れもすごく考えられていますよね。

疋田 : 曲順はnikさんが決めてくれました。

ーーなるほど(笑)、PROGRESSIVE FOrMの他の作品の際にも思いましたが、nikさんは曲順を決めるのがうまいですよね。ちゃんとアルバムを通じて一つの物語になっている。

NIL : ほんと素敵だと思います。

nik(PROGRESSIVE FOrM) : 基本は作り手に任せるんですけどね。

疋田 : 僕ら曲名も最後までつけられなくて、「demo○○○○」みたいな感じでばーって送って。nikさんから曲順が来たときに、あ! これ流れになるなって。季節でいけるじゃんみたいな。

NIL : 聴いてそういう判断をしてくれたんだなって。すっごい良い耳を持っているんだなって思いました。レーベルの他の作品を聴いても、物語性が流れがあるなと思っていたので、絶対nikさんに決めてもらったほうがいいと思っていたのでよかったです。

ーー『Ferry』というタイトルもいいですね。

NIL : 景色を運ぶ感じにしたかったんですよね。

ーーアート・ワークとも関連していますね。

NIL : アート・ワークはあとからですね。お願いしたかった方に作品を見せていただいたときに、偶然船のやつを作っていたので。「あ! これだ!」って。

ーーそういう偶然は素晴らしいですね。アート・ワークについても教えてください。

疋田 : 僕が今年の初めくらいから、神保町にある美学校という学校に通いだして、そこで銅版画を作っている上原修一さんという方の作品ですね。

NIL : 中ジャケの絵も素晴らしいんですよ。

疋田 : 最初はこちらを表にする案もありました。とても大好きな絵ですね。

これは1khzは神だー! と思って

ーーマスタリングは、サイデラで立会いマスタリングだったと伺いました。日本でも有数のマスタリング・スタジオだと思います。如何でしたか?

NIL : 本当に素晴らしい体験でした、最高でした。森崎さん(エンジニアの森崎雅人)は本当に素晴らしいな、と。人の作ったものに対して、その意見をそのまま増長させてくれる。オーガニックですね、つまり、なにも添加物がない状態のまま美味しい状態に仕上げてくれるというか。作業のスピード、細やかさがすごくて。想像をしていた以上に細かい作業だったので、それが衝撃的すぎて感動しました。

左から、NIL、疋田哲也、森崎雅人

ーーマスタリング後の印象は変わりましたか?

疋田 : 自分で作ったものは靄がかかってるイメージがずっとあったのですが、それが綺麗に晴れて、綺麗に音が出ている。

NIL : とりわけ環境音とかサンプリングのレートが高いもの関しては、CDにする際に潰れてしまったりとか、コンプレッサーもあるし、どうしても最終的なアウトプットで潰れてしまって、いまいち音像が綺麗に見えないんですけど、森崎さんにお願いしたら音が全然変わって。ここにちゃんとこの声が居るっていうのが全部あったので。

疋田 : なにをしたんだろうね。あれ。

NIL : わからない。作業を見ていてもわからないですね。根本的にそもそも違ったのが最終的なアウトの仕方が違って、普通は音圧を稼ぐために、絶対コンプレッサーなどで潰して、劣化させた状態だけど音が太くなるからそういう形で押すみたいな感じなんですけど、森崎さんは主義としてそれはやらない。音の削れる部分と伸ばせる部分を細やかに全部ちくちくと上げていって全体的なバランスを上げて、つまり、潰さないのにマックスまで伸ばすという手法をとっているので、コンプレッサーを使っていないんです。それが靄がかからない第一の理由だと思います。すごかった。

ーーTwitterで「1Kは神」と仰っていましたが。

NIL : ああ、1khzは神ですね。あれは森崎さんの言葉です。僕たちの音楽ってミックスでもそうなのですが、やっぱり1khzがいい音だというのは感覚としてすごくあったんですね。いい音だからこそ全部出しちゃうんですよ。ただ、そうすると今度は1khzが良い音として聴こえなくなってしまう。なのですが、森崎さんは、1khzは神だからこそ出すべきものを出せって言われて。しかも「Voyage」という曲のマスタリングをしてくれた際に、マスタリングでグルーヴを出してくれたんですよ。

ーーマスタリングでグルーヴ感を?

NIL : はい。もうほんと信じられないようなテクニックで、1khzを出す部分を細かくみつめた上で、出してくれると、元々4つで全部ノる感じだったのが、ドンタンドンタンと二拍四拍でとれるような、そこで1khzが強調されるようなニュアンスを出してくれて、これは1khzは神だー! と思って。そこからすごく感銘を受けてしまって、寝ていても、1khzは神という言葉が。夢にも見たんですよ(笑)、1khzが突出している夢を。それ以来家でも個人的にノー・コンプのやり方とか1khzの扱い方を研究しています。もちろんまだまだ全然できないんですけど。曲作りがそれ以来またちょっと変わりましたね。とてもいい経験でした。

疋田 : しかも何でも訊いてよ、って言ってくださって。

NIL : すごく良い人なんですよ。1khzというか、森崎さんも神なのかなって(笑)

ーーフィーチャリングしたアーティストについても教えてください。二曲目「Crop」のGo Yamanojoさんは?

疋田 : うちのスタジオのスタッフです(笑)。ドラムの先生もしてるんですけど、せっかくだからドラム叩いてよという無茶振りです。

NIL : その曲に関しては、マーチングのニュアンスをどうしても出したくて、楽曲のニュアンスで、行進というか、ドラムのそういうのがあったらいいよなってなったときに、「あ! いい人居るじゃん」って(笑)

疋田 : 「あ、いたいた! ちょっとお願い」って(笑)。仕事中に。

ーー六曲目「Pray」はDagshenmaさんですね。

疋田 : Dagshenmaさんは、さきほどお話したKidsukeさんを観た京都のイベントで一緒だった方で。

ーー「IdleMoments」ですね。

疋田 : そこで仲良くなって。すごく変わった方ですね。

NIL : すごくふんわりした方なのですが、音だけ聴くと、異常に鋭い。

疋田 : 元々、一緒にやりましょうよっていうところから、Dagshenmaさんがいろんなデータをくれて、それを構成して。ここの二人でやるようなやりとりをずっとやって。

NIL : ビートの音色が素晴らしくて、一つ一つに空間があるんですよ。普通だったらレイヤリングして空間を作り出すと思うんですけど、ビート一個のっただけで空間が作れる。一音鳴らすごとに空間が変わっていく。そのビートを駆使して、なんとかその上にメロディラインを入れたかったので。

疋田 : Dagshenmaさんからも「僕はポップなメロディのは書けないからそういうのをやりたいなぁ」という話しで。

NIL : って言ってくださったので、そこを出さなきゃということで。ブレイクビーツの手法で一度自分で作ったメロディをそれを切り取ってまたメロディにしました。それに空間とかベースのニュアンスを色々やってくれたので、三人での共作になったという感じです。結構古い曲です。今作の中では一番古いかも。

疋田 : 2013年の「IdleMoments」が終わってからくらいですね。

NIL : Dagshenmaさん、最近「belladonna」という作品をリリースして、それもすごく良い作品なので、ぜひ聴いてみてください。

ーー十曲目「Planet」のYouichi Okanoさんは?

疋田 : 彼もウチのスタッフですね(笑)。彼は最近トラックを作り出したばかりの子なんですけど、独特なセンスを持っていて、アンビエントを作らせたらすごくいい。

NIL : Okanoくんは、彼と同じ才能を持ってるんですよ。Okanoくんの音を聴いたときに「あ、この空間感は!」って。同じようなものすごい才能を持っていて。ただ、センスが独自なので、あれは方向でいうとどういったらいいんだろう。

疋田 : トクマルシューゴさんとかとも近いかもしれない。


トクマルシューゴ - Katachi

NIL : おもちゃトロニカみたいな感覚をすごく持ってる子でそういう方向にいったらいいんじゃないかと。

疋田 : 変人ですよ。ニコニコしながらカセット・テープでセミの声を録ってきたのを僕に聴かせてくれたりとか。これはどうリアクションすればいんだよ、みたいな(笑)。

NIL : しかもその使い方にすごくセンスが出るんですよ。音を並べるだけでは出ない空間感とか、センチメンタルなニュアンスを出す、音量感、空間感がすごく上手で。この曲は彼が一時的にSoundCloudにアップしていた「sway」っていう曲があって、それがすごく良くて、これをなんとかしたいねっていう話になって、三人でこれをもう一回共作してみようっていう。今回個人的には一番好きな曲ですね。みんなの良いところがすごく出てると思います。

ーーこの曲は、例えばカラカラした音とかが入っていますが、これは彼のセンスですか? 確かにこの曲はちょっとトイっぽいなと。

NIL : そうですね。鍵をかちゃかちゃしてるのを遠くから録った音ですね、それを左右にパンが振ってあったり。僕もどうやったかは知らない彼がやった謎の空間トラックがあったりとか。テープのニュアンスを最後に追加してくれたり。僕はビートとメロディとかそこら辺を調節した感じ。

ーーOTOTOYと店舗特典ではもう一曲、Takeshi Nakayamaさんという方がフィーチャリングされています。この曲はまだ聴けていませんが、どういう曲でしょう?

疋田 : 日常っぽいというか、電車に乗っているような。

NIL : 朝方とかさわやかなニュアンスもある。

ーーこれはOTOTOYで買った人は聴けるわけですね。

疋田 : はい。ぜひ聴いてみてください。

ーー最後に、今回OTOTOYでのハイレゾ配信についてもお話しを聞かせてください。

NIL : 僕はハイレゾって存在は知っていましたが、具体的にどんな音がするのか、どんな耳心地がするのかは知らなかったのですが、今回サイデラで、これが24bitで48khzです、とか、その上の96khzとかを実際の自分たちの曲でやってくれたんです。そしたら空間の出方とか、音の細やかさとか、出したかったニュアンスとかもものすごいきっちり出ていて。

疋田 : 上がすぱーって綺麗に出ていた。

ーー元々はどれ位のレートで作っているんですか? それをアップ・コンバートしているんでしょうか?

NIL : サンプリングはそれぞれまちまちなんですけど24bit/96khzの範囲内では作っています。

疋田 : 一回アナログにコンバートしてから、もう一回ハイレゾで作って、擬似的にその上を追加したという感じではあるんですけど、それでもこんなに変わるんだ! って思いました。

NIL : パソコン上で作っていると最終的なアウトが、24bit/44.1khzなんですけど、それは実際にはアウトで潰れているってことじゃないですか、それを全く潰さなかったよっていう状態に持ってきて、上の方の潰れ方が違って、空間の綺麗さとか細やかさが違う。曲自体が違ったような感覚ですね。

ーーできたら24bit/96kHzで聴いてほしい?

NIL : よさはそれぞれあるので、ビット数を下げたら厚みは増すので、楽曲によりますね。レンジが欲しい曲だったら24bit/96kHzで聴いて欲しいですね。楽曲のエネルギーを聴くんだったらもしかしたら低くてもいいのかもしれないし。ダンス・ミュージックに至っては仇になる可能性もありますが、こういう選択肢があるのはとても素晴らしいと思います。

疋田 : あれは体験しないとわからなかったね。

NIL : すごかったです。体験できてよかった。そのあとOTOTOYで色々聴いてみたんですけど、人の曲でもハイレゾだとやっぱり違いがわかる。ぜひ24bit/96kHzで聴いてみてください。

「Water Wheel」を11組のアーティストがリミックス

『Ferry』に収録された楽曲「Water Wheel」を11組のアーティストによるリミックスをまとめたアルバム。

Tetsuya Hikita+NIL / Water Wheel Remixes(24bit/48kHz)
【配信形態】
【左】WAV / ALAC / FLAC / AAC(24bit/48kHz)
【右】mp3 / AAC

【配信価格】
【左】単曲(税込) 194円 まとめ購入 1296円(税込)
【右】単曲(税込) 162円 まとめ購入 1080円(税込)

【Track List】
01. GRAIN noir Remix
02. Michika Edit Remix
03. dznt Remix
04. Hiraku Tsukahara Remix
05. L.E.O.M.T. Remix
06. Tomonari Ishii Remix
07. Shinnosuke Sakamoto Remix
08. Peeano Remix
09. abirdwhale Remix
10. fuyuru0 Remix
11. LVCMOBLQ Remix
参加アーティスト・プロフィール

GRAIN noir
プログラマ、音と映像のデザイナー
「GRAIN」は「ジェネラティブ、ランダム、オーディオ、イメージとナンバー」の頭字語で、「noir」は宇宙の暗黒物質部分を指している。目的は比喩的な方法で技術、哲学または形而上学についての実験を行うことです。またBunkai-Keiのアーティストでもあり、彼は音からオーディオ/ビジュアルパフォーマンス、ソフトウェアとインストールという多岐に渡って活躍している。
http://www.grain-noir.com/

Michika Edit
2013年結成。エレクトロニカを主体としたポエムコアユニット。詩の朗読者michikaがデモ詩をDJ、トラックメイカーとして活動中であったFreshdesignerに送ったことがきっかけとなり制作を開始。ギャラリーやカフェを中心に精力的にライブ活動を行いながら楽曲を制作。あくまでもポエトリーリーディングを基軸にし、分析的キュビズムを追求するFreshdesignerの内省的かつ破壊的なテクスチャーとの融合を成功させている。

dznt
「progressive」「abstract」「electronic」をキーワードにフリーフォームな楽曲・Mixの制作を目的としたプロジェクト。DJ KEN (MIC JACK PRODUCTION/ill dance music)のMIX CD「Reprise vol.1」に自身の楽曲"Above the horizon"と他一曲を提供、Line CraftのM3限定アルバム"neko"にdramatic count (Dzonot's Transparent Remix)を提供する等、活動の幅を広げている。今夏USレーベルより自身初となるEPをデジタルリリース予定。また、DJ No-keyとして関西を拠点に10年余りのキャリアを有し、バックグラウンドであるブラックミュージックからあらゆるジャンルを掘り下げ、IDMやビートミュージックを基調としたエレクトロニックミュージックに傾倒、有識者から確かな支持を得ている。
https://soundcloud.com/dzonot

Hiraku Tsukahara
96' J-wave 坂本龍一 gut on line ノミネート リズムパートのタイトさ、斬新なダブ処理を評価される。J-wave J-phone 大沢伸一マーフィー&アポロオーディション優秀作品ノミネート Can you keep the Faith?作曲、アレンジ担当 作詞 Mizuki Wakasugi(アイロックスジャパン所属)'坂本龍一 gut online ノミネート,サウンド&レコーディングマガジンにて紹介される。
98' TVE(スペイン国営テレビ)主催 ドラムンベースとVJによるインスタレーションに参加、前衛舞踏家 Kikuchi Shichihengeらと共演99' 劇団東京森林 劇伴楽曲提供00' ローランドグルーヴコンペティション ファイナリスト ノミネートat渋谷WOMB groove conscious名義、審査員:ケンイシイ氏、DJ Krush氏04' ユナイテッドアローズ主催 Tsukiji manson(ツキジマンソン) ブラジリアンビート制作、DJ参加、たかぎまゆ(振付け師)氏、康本雅子氏(ダンサー、振付け師)共演>06' ラフォーレミュージアム六本木 イベント参加 (ダンスパフォーマンスの為のブレイクビーツ)Riow Arai氏等名護スパリゾートホテル  パナシア ガーデンウェディング(MIX CD制作)その他、ジャンル問わず、ファンクバンドの編曲、アイドル楽曲のコンペティション~トラックダウンに参加、エレクトロ寄りなシャッフル~スイング系のプログラミングを評価される。アコースティックな器楽音をE-MU SP-12 Turbo(銘機SP-1200の前身)に取り込み、現代のPCベースのロービット処理とは一線を画す独特の音色処理も評価される。
09' 自身が主催するformation 70よりPRO-ONE名義で過去gut one line時代のノミネート音源を集約した1stアルバムをリリース

Loop Ensemble Of Monkey Temple
バンド解散後、サンプラー&アナログ機材主体による音源製作を開始。2012年、PROTOTYPE MIFUNE名義によるCD「PROTOTYPE MIFUNE」発売。2014年、音源製作機材をDAWに移行。それを機にLOOP ENSEMBLE OF MONKEYTEMPLE名義にて活動。
https://soundcloud.com/leomt/one-old-camper
(DISCOGRAPHY)1998年、SMILE RECORDSのコンピレーションCD「SMILE&SAY HELLO」に参加。CLAUDINE BY NINA(BASS&作曲担当)1999年、SMILE RECORDSのコンピレーションCD「SUNSHINE POP SHOW」に参加。冬の手紙BY NINA(BASS&作曲担当)2000年、SMILE RECORDSのコンピレーションCD「SUNSHINE POP SHOWvol.2」に参加。HALF-HEARTED WEEKEND BY NINA(ACCORDION,ELECTRONICS&作曲担当)2004年、音楽季刊紙GROOVEの付録CDにテイ・トウワ リミックスコンテスト最優秀賞作品として「BONANG」(本名名義)収録。2012年、PROTOTYPE MIFUNE名義によるCD「PROTOTYPE MIFUNE」発売。2015年、LOOP ENSEMBLE OF MONKEY TEMPLE名義による、疋田哲也+NIL「WaterWheel(LOOP ENSEMBLE OF MONKEY TEMPLE REMIX)」をPROGRESSIVE FOrMよりITUNES配信。

Ishii Tomonari
1982年埼玉県出身。バンドのドラマーとして音楽活動をスタート。演奏ジャンルは多岐にわたり、多くのライヴ、セッション、レコーディングをこなす。2010年より個人名義での活動を開始。ネットレーベルの<on sunday recordings>より「Is the glass half empty or harf full?」をリリース。その後、<ArtLism compilation>への曲収録や<Hideo Nakasako>の1st EPにリミックスで参加する。現在はマイペースに活動中。

Shinnosuke Sakamoto
1992年、東京都に生まれる。大学在学中よりエレクトロニカやマルチチャンネル音響作品の制作を続けている。2014年、アルバム「雨薫る」をYae Recordsよりリリース。Born in Tokyo Japan, in 1992.Makes Electronica and Multi-Channel Sound Art.EP “Ame Kaoru ” released from Yae Records in 2014.

Peeano
https://soundcloud.com/peeano/

abirdwhale
Kakinoki Masato(柿木真人)のソロプロジェクト。1989年8月生まれ。エジプト、ロンドン、練馬区育ち。英国在住の音楽家で、活動拠点は英国カンタベリー、ロンドンと東京。エレクトロニック・ミュージックのプロデューサー、アコースティックギターと声による原始的な弾き語り、ボーカル、オーディオビジュアルパフォーマンス(音と映像を使ったライブパフォーマンス)、映画音楽家(太田信吾監督『解放区』など)エレクトロニックミュージックのライブにおいては、音に呼応してリアルタイムに生成される映像、ハンドジェスチャーによる音(彼自身のライブボーカルを含む)および映像へのダイレクトな介入などが構成要素として挙げられる。2007年、Rooftop PortのVo/Gt、作詞作曲者として活動。2008年、同バンドにて、「TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2008」グランプリおよび文部科学大臣賞を受賞、同年のROCK IN JAPAN FESTIVALに出演。2010年8月、Kakinoki, Masato (柿木真人)としての音楽活動を開始。10月、J-WAVE HELLO WORLD 『SPIDER SOUNDS』のオンエアオーディションにおいて選出され、楽曲”Radio”がオンエアされる。12月、慶應義塾創立150年記念、音楽からはじまる第1回三田映画祭/楽曲提供および審査員、楽曲”A Little Girl, She Is”が受賞2作品において使われている。2011年10月、ソロプロジェクトとしてabirdwhale名義での活動を始める、12月、音楽からはじまる第2回三田映画祭/楽曲提供および審査員楽曲”Five, Six, Seven”が受賞2作品において使われている。2012年2月、映画監督の太田信吾氏とのコラボレート企画に参加、9月、英国ブライトンに拠点を移す、12月、音楽からはじまる第3回三田映画祭/楽曲提供。2013年2月、希望の光プロジェクト(http://kibounohikari.jimdo.com/)に楽曲”Kikoeru/きこえる”を提供、10月、英国カンタベリーに拠点を移す、11月、音楽からはじまる第4回三田映画祭/楽曲提供。2014年3月、太田信吾監督の長編映画『解放区』の音楽を制作7月24日~25日、ロンドンのHYPER JAPAN 2014にてオーディオ・ビジュアルミュージックパフォーマンスを行う9月、音楽からはじまる第5回三田映画祭/楽曲提供11月6日、Dr Tim Longによってカンタベリーで主催されたマルチメディアパフォーマンスイベント、イベントシリーズ「Free Range」の一つとして開催された「Nerve Scales」にてオーディオ・ビジュアル・ミュージックパフォーマンスを行う。2015年3月PROGRESSIVE FOrM、疋田哲也+NIL「Water Wheel」リミックスコンテスト参加、最優秀賞受賞。2016年、音楽および挿入歌を担当した太田信吾監督の長編映画『解放区』、渋谷ユーロスペースを皮切りに全国順次公開、第27回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門ノミネート、公式上映韓国の三大映画祭と言われる光州国際映画祭(2015)、Humanity Vision 部門にて、公式上映(ワールドプレミア)http://kaihouku-movie.com/

fuyuru0
1990年1月生。幼少期から大学までクラシック・ピアノを専攻し学ぶが、電子音楽の魅力に惹かれ作曲に移行。クラシックの経験をもとに、感覚的、即興性を織りぜた独自の音楽の制作を始める。on sunday recordingsや分解系レコーズからのリリース、画家の個展への楽曲提供などを経て、2014年秋、複数の若手デザイナー・音楽家とともに、感覚を重視したレーベル「fumin.」を設立。同時期、1st Album「esthesia」をリリース。音楽だけに留まらない、様々なスタイルでの表現を目指して日々活動している。

LVCMOBLQ
1995年7月生、滋賀県出身。読みは”ラブコメディvオブリーク"。少年期よりデジタルネイティブとゆとり教育を高い次元で両立しており、とりわけ14歳の頃にインターネットを通じて聴いたアンビエントミュージックとアニメーション「ARIA」のサウンド・トラックを強いきっかけとして種々の音楽に興味を持ったとする噂がまことしやかに囁かれているが、真相は闇の中であると本人は必死で主張している。2011年に楽曲制作を始めて以来、DJ、ライブなども含め現在まで大方の予想を遥かに上回るマイペースで活動中。その様子は牛歩とも蝸牛のようであるとも言われるが、当人としてはビーフ・カレーもいいけどチキン・カレーが美味しいよね、という立場を一貫してとっている。

RECOMMEND

Violet Fall / Seashore Fragments(24bit/48kHz)

イタリア出身でアムステルダムを拠点に活動するエレクトロニック・ミュージックのプロデューサーであるElisa Battiと、ドイツ出身でケルンを拠点に活動するヴォーカリスト兼キーボーディストのJenny Thieleによるユニット《Violet Fall》の1stアルバム。

LASTorder / Allure(24bit/48kHz)

2013年2月に発表した1stアルバムより約1年半、2014年1月にリリースされたPROGRESSIVE FOrMのコンピレーション『Forma. 4.14』にも参加した今最も期待される若手アーティストのひとりであるLASTorder待望の新作が傑作2ndアルバムとして完成!

M-KODA / Synthese(24bit/48kHz)

2011年の1stアルバム『moss』以降コンスタントに作品を発表、高い評価を得た2013年の3rdアルバム『Generating Arrow Diagram』を経て、仙台をベースに積極的な活動を続けるSatoshi Kodamaによるソロ・プロジェクトM-Koda待望の新作4thアルバム。

PROFILE

疋田哲也+NIL

北海道出身の疋田哲也(ヒキタテツヤ)とNIL(ナイル)のプロデュース・ユニット、現在は都内を拠点としている。疋田は2009年より制作を開始、NILは2006年より制作を開始しつつ2009年よりDJとしても活動。2012年に疋田哲也の呼びかけで共同での音楽制作に着手。北海道での初ライヴをきっかけに、東京 / 大阪 / 京都 / 札幌でのライヴ活動を行いながら楽曲を制作。同年12月にオンライン・レーベルの旗手Bunkai-Kei recordsから1stアルバム『utakata++』をリリース、また2013年初頭には渋谷の人気ライヴ・ハウスWWWのW recordsに参加、これまでにコンピレーションへの楽曲提供やリミックスなどを多数手がける。同時にBunkai-Kei records主催の《OUT OF DOTS》や関西をベースに独自の空間を演出する《IdleMoements》など国内の多数イベントに出演。疋田は2014年1月にAN/AYよりEP『Person and nature』をリリース、また同年5月にfluとベルリンのProject Mooncircleより共同リリースされたKidkanevilの『My Little Ghost』にも参加 している。そして2015年1月、待望の2ndアルバムをリリース。

>>SoundCloud
>>疋田哲也Twitter


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