2014/10/25 20:47

歌モノへの新たな挑戦に試みた、エレクトロニカ・アーティストKASHIWA Daisukeの新作を先行ハイレゾ配信! 限定トラックも!

グリッジ・ビートと耽美な音使いを自在に行き来した、エレクトロニカを提供しているKASHIWA Daisuke。自身の創作活動はもちろん、作家、リミキサー、マスタリング・エンジニアとしても活動し、2013年にはアニメーション映画への音楽提供を果たした。多方面で飛躍的に活動する彼が、このたび『9 songs』をリリース。明治、花王のCM等に楽曲を提供しているヴォーカリスト、pianaを大々的にフィーチャリングした本作。その中身は、柔らかくも透明感溢れる歌声とエッジの立ったリズム・セクションが絶妙にグルーヴした、まさに彼的な“歌モノへの新たな挑戦”が垣間見えるサウンドとなっている。

そんな本作を1週間先行、ハイレゾ音源で配信! しかもOTOTOY限定で、17分にもおよぶアンビエント・トラック「Yume.002」も付属!! どこよりも早く、そして高音質で、KASHIWA Daisukeによるサウンドスケープをお楽しみください。

KASHIWA Daisuke / 9 Songs(24bit/48kHz)
【配信フォーマット / 価格】
ALAC / FLAC / WAV(24bit/48kHz) : 単曲 200円(税込) / まとめ購入 2,000円(税込)

【Track List】
01. ...out / 02. Lilac / 03. Faraway / 04. Cello and Stalker / 05. The spider's thread (remix ver.) / 06. Skyliner (album edit) / 07. Fluorescent lamp / 08. Labyrinth / 09. Travel Around Stars (vocal ver.) / 10. Where am I going / 11. In... / 12. Yume.002 (OTOTOY限定トラック)

私達はずっとこの音世界の中を旅し続けることができる

KASHIWA Daisuke

やわらかい朝の、霞がかった光が降りそそぐ森の中にいるような、清らかなピアノの音色が、物語の最初の頁をゆっくりと捲ってくれる。

2013年初夏、新海誠監督のアニメーション映画『言の葉の庭』で遂に映画音楽家デビューを果たしたKASHIWA Daisuke。さまざまなジャンルの音楽制作に挑み続けた彼が辿り着いた次のコンセプトは、“歌の為の作品”であった。

再生ボタンを押して流れてきたのは、彼の音楽のベースともいえるエレクトロニカの要素を感じられないものであった。言ってみればヒーリング・ミュージックのようで、彼の新境地を目の前に差し出されたことに、驚きと、これから始まる物語への期待を抱かずにはいられなくなる。

序章が終わると、さわやかなメロディーに女性ヴォーカル・pianaの囁くような、透明感に溢れた優しい歌声が重なり、情景に色彩と広がりを与える。これは、音のアートとして国内外から高い評価を受けているKASHIWA Daisukeだからこそ成せる業だろう。

KASHIWA Daisuke - Lilac
KASHIWA Daisuke - Lilac

しかしその世界は突如豹変する。「The spider_s thread(remix ver.)」では、それまでの優しく明るい雰囲気とはまるで違う、クールなビートに冷たい歌声。ここにきて彼の根底にあるエレクトロニカの要素が顔を出す。叙情的で哀愁の漂うメロディにも、彼独自の世界観を垣間見ることができるだろう。

ふたたび優しく美しい情景が戻り、語りかけるように、ピアノの音色にのせて星座の名前を囁く「Trabel Around Stars(vocal ver.)」が流れる頃には、いつの間にかすっかり夜の幕が下りて、物語も終盤に近づいていることに気づかされる。しんとした寂しさが胸に迫ると同時に、満たされた気持ちがいっぱいに広がる。

このアルバムが「...out」で始まり「...in」で終わることに違和感があった。 普通は逆ではないか?と。しかし、聴き終えると、その違和感はいとも簡単になくなってしまった。

物語は終わらないのだ。私達はずっとこの音世界の中を旅し続けることができる。KASHIWA Daisukeの美しい音世界に、是非、酔いしれてみてほしい。(text by 尾原智子)

KASHIWA Daisukeの過去作、関連作はこちら

PROFILE

KASHIWA Daisuke

広島出身、東京在住。

2004年 作曲活動を開始。
2006年 ドイツのレーベル、onpaより1st "april.#02" をリリース。
2007年 MIDI Creative / nobleより、2nd "program music I" を発表。ドイツツアーを敢行。
2009年 MIDI Creative / nobleより、3rd "5 Dec." をリリース。同年、ヨーロッパ3ヶ国8都市を廻るツアーを敢行し、世界三大クラブの一つ "Berghain"(ベルリン)や、ドイツ最大の野外フェス "Fusion Festival 2009" にも出演。
2010年 マカオ、香港を巡るアジアツアーを行う。
2011年 Virgin Babylon Recordsより、ピアノアルバムである4th "88" をリリース。
2012年 Virgin Babylon Recordsより、5th "Re:" をリリース。台湾ツアー、ロシアツアーをそれぞれ行う。
2013年 新海誠 監督作品 『言の葉の庭』の音楽を担当。
2014年 nobleより、1st "april.#02"をリイシューリリース。台湾ツアーを行う。3月、中国主要9都市をツアーで巡り、オールワンマンで、2,000人を動員。11月、6枚目のアルバムとなる"9 Songs"をリリース。

自身の創作活動の他、作家、リミキサー、マニピュレータ、ミックス&マスタリングエンジニアとしても活躍中。

>>DAISUKE kashiwa Official HP

>>『9 Songs』特設ページ

[レヴュー] KASHIWA Daisuke

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