2012/08/07 00:00

若手最重要ダブ・バンドTam Tam、初のライヴ音源を高音質で独占配信!

今年の5月に初の全国流通盤『meteorite』をリリースし、「りんご音楽祭」や「FUJI ROCK FESTIVAL」といったフェスを始め、凄まじい勢いで一躍シーンに名を轟かせている彼ら。20代前半ながらダブの深淵を覗かせるようなサウンドに、安定しながらも時に実験的な演奏、存在感大のボーカルに、絶妙なポップネス。彼らの持つ様々な要素は、多方面からの支持を集め、レコ発ライヴには『meteorite』のプロデューサーでもあるHAKASE-SUN(ex フィッシュマンズ)も参加。若手からベテランまで、数々のジャンルの面々を虜にする彼らのレコ発ライヴを、その場に溢れる多幸感ごと、DSDで録音。OTOTOY限定リリースとなる、高音質のダブ・ライヴ『meteorite Release Party 2012.07.07@青山月見ル君想フ』を大音量でご堪能いただきたい。

Tam Tam
/ meteorite Release Party 2012.07.07@青山月見ル君想フ


【配信形態】
1) DSD+MP3>>>DSDの聞き方はこちらから
2) HQD(24bit/48kHz)

【価格】
1) DSD+MP3
アルバム : 1,000円(まとめ購入のみ)
2) HQD(24bit/48kHz)
アルバム : 1,000円 / 単曲 : 200円

【Track List】
01. Akkeshi Dub / 02. Puppet / 03. 7Seats(Live Dub Ver.) / 04. Stop The Alarm / 05. Clay Dance / 06. Proof / 07. Riddim

【CREDIT】
Vocal : クロダサトミ
Bass : コバヤシジュネ
Drums : タカハシトモユキ
key : カワムラトモミ

Support Musician
Guitar : スズキユウスケ
DUB PA : イシモトサトシ

Guest Musician
Key : HAKASE-SUN(M-4,5,6,7)

Photo : アメミヤユキタカ

Recording : ミゾグチヒロミ
Mix & Mastering : イシモトサトシ

【ダウンロードに関して】
windowsをご利用のお客さまは、標準の解凍設定、もしくは解凍ソフトによっては正常にファイルを解凍できない可能性がございます。その場合、お手数ですが別の解凍ツールを使用し、再度解凍をお試しくださるようお願い致します。7-zip(フリー・ソフト)での解凍を推奨しています。
※7-zip http://sevenzip.sourceforge.jp/
また、ファイル名が長く操作出来ない場合や、ダウンロードしたファイルに不備や不明点がありましたら、info(at)ototoy.jpまでお問い合わせください。

解凍ソフト7-zipの詳しい使い方はこちらから

七夕の夜、満月の下にたゆたうダブ

この日、青山 月見ル君想フのステージに掲げられた巨大な月は、いつになく妖しげに輝いて見えた。それもそのはず、1曲目「Akkeshi Dub」の前奏から、Tam Tamは実にダブらしいイリーガルな香りをムンムンと漂わせていたのだ。細かくディレイをかけたドラムの上に、いかにもワルそうなベースのフレーズが重なってくる。まるで夜の犯罪都市に迷い込んでしまったみたいだ。ところが、そんな空気のなかにヴォーカル黒田の透き通った声が入ってくると、たちまちフロアは神秘的ともいえるオーラに包まれてしまう。こうしてTam Tamの記念すべきファースト・アルバム『meteorite』のリリース・パーティは幕を開けたのだった。

Vo. 黒田さとみ / Key 川村知未

彼らのバラエティに富んだ世界観はつぎつぎと展開されていく。「Puppet」は音の余白を贅沢にとった水墨画のような楽曲だ。観客たちは海に浮かぶブイみたいに静かに揺れていて、なんとも心地よい時間だった。さらにこの曲では黒田がトランペットのソロも披露。その並々ならぬ腕前には誰もが驚いたのではないだろうか。

Ba 小林樹音 / Dr 高橋朋之

Tam Tamの楽曲を聴いていると、アレンジの細かさに思わずハッとさせられてしまうことがある。たとえば「7seats」の序盤では、やや唐突にも思えるタイミングでドラム以外の楽器がすべて抜けてしまう。わずかな空白のあと、おもむろにギターのカッティングや黒田の声が入ってきて、それからボスが重い腰を上げるかのようにベースが帰ってくる。本当にちょっとした部分だが、Tam Tamの楽曲にはそのような細かいアレンジが随所に散りばめられているので、聴く者を飽きさせることがないのだ。

Gt 鈴木雄介 / Key HAKASE-SUN

ヴォーカルの黒田とともにこの日のライヴで光っていたのが、キー ボードの川村だろう。彼のキーボードが入ってくると、ダークな雰囲気の曲であっても一瞬で月明かりが射すみたいに透明感を帯びてしまうから不思議だ。それから何と言っても「Clay Dance」のソロは圧巻だった。この曲で見せたスペシャル・ゲストHAKASE-SUNとのソロ合戦は、おそらく会場がもっとも興奮に沸いた場面のひとつだろう。

その後もTam Tamは安定感に満ちた演奏をたて続けに聴かせてくれた。以前から演奏力に定評があったとはいえ、アンコール曲「Riddim」などはもはや貫禄さえ感じさせるほどだ。いやあ、フジロック出演も伊達じゃない。彼らのきわめて堅実な力を再確認させられたライヴだった。(text by アンドレ川島)

1stアルバム『meteorite』高音質配信中!

Tam Tam / meteorite

平均年齢20代前半のヤング・ダブ・バンドTam Tam。ルーツ、ダンスホール、ステッパーズ、トリップ・ホップ… Little TempoのHAKASE-SUNをプロデューサーに迎え、あらゆるダブ・ミュージックを瑞々しい感性で消化した会心の1枚をついにドロップ!! CDより高音質のHQD(24bit/48kHz)版。

>>>HAKASE-SUNとの鼎談はこちら

LIVE SCHEDULE

2012年9月1日 下北沢THREE
2012年9月8日 渋谷WOMB
2012年9月9日 仙台PARK SQUARE
2012年9月10日 渋谷Star Lounge
2012年9月22日 下北沢THREE

PROFILE

2008年12月結成。現在のメンバーは、
黒田さとみ : ボーカル、トランペット、鍵盤ハーモニカ
小林樹音 : ベース
高橋朋之 : ドラムス
川村知未 : キーボード

ライブではこの他にサポートとして
鈴木雄介 : ギター
石本聡 : DUB PA
が加わる。

メンバーの平均年齢が20代前半となるヤング・ダブ・バンド。ダイナミクス溢れるソウルフルなボーカルを軸に、強力なリディム・セクションがボトムを支え、ギター/キーボードが彩りを添えるバンド・サウンドは、メンバーの年齢からは想像できない完成度をほこり、レゲエを土台にしつつそこにクラブ・ミュージックの良質なエッセンスを注入した音楽性も相まって、ベース・ミュージック・シーン、インスト・ロック、ジャム・バンド界隈からも厚い支持を得ている。

2010年5月に制作したオリジナル2曲、リミックス3曲入の自主制作CDRが局地的に話題となり、噂を聞きつけた「あらかじめ決められた恋人たちへ」のライヴ・ダブPAもつとめる、maoレーベルのオーナー石本聡がライヴを見に行き一目惚れ。自ら志願しPAを担当するなどレーベルをあげて全面的にバックアップしはじめる。

2011年2月3日に自主制作ミニ・アルバム『Come Dung Basie』をDIYリリース。自主制作にも関わらずiTSの「今週のシングル」に楽曲が取り上げられ、レゲエ・チャート4位になる。アルバムへはこだま和文 from Dub Station、大石始、カツオ(渋谷タワーレコード2Fレゲエ・コーナー)、クリテツ(あらかじめ決められた恋人たちへ)、浅野裕介(asana/BEMBE)、吉川真緑(microshot)がコメントを寄せ、ミュージック・マガジン、indies issue、Quick Japanにアルバム・レビュー掲載。

その後もコンスタントにライヴ活動を続け、2011年に行った3回の自主開催イベントではいずれも100人以上を動員。同年末に西麻布新世界で行われたカウント・ダウン・ライヴではリクルマイバンド、AO INOUEらとの共演も果たした。

2012年5月、プロデューサーにLittle TempoのHAKASE-SUNを迎えて制作された、初の全国流通版となるフル・アルバム『meteorite』をリリース。タワーレコード渋谷店では発売後3日で売り切れるなど好調なスタートを切る。あらかじめ決められた恋人たちへ、fragment、風間杜夫(!!)など錚錚たる面々から賞賛のコメントが届き、またTwiitter上では偶然音源を聞いたBease Ball Bearのメンバーが絶賛のツイートを残すなど、レゲエ/ダブの枠を飛び越えて幅広いシーンにその存在を知らしめつつある。 同年6月から7月にかけて東名阪のリリース・ツアーを決行。ファイナルとなった7月7日の東京公演では200人近いオーディエンスの前で90分のロング・セットを決行し見事成功をおさめた。その勢いのまま7月28日には彼等自身初となるフジロックのステージを踏んだ。

>>Tam Tam official website

[レヴュー] Tam Tam

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