GRAPEVINEが、2011年3月よりスタートした全国ツアーの模様を収めたLIVE DVD「GRAPEVINE tour 2011 『真昼のストレンジランド』」をリリース! 2011年4月23日に行われた東京・新木場STUDIO COAST公演の模様を収めたDISC1と、ツアー中のGRAPEVINEを追った貴重なドキュメンタリー映像「ストレンジランドへようこそ」を収録したDISC2の2枚組となる本作。最新アルバム『真昼のストレンジランド』の楽曲はもちろん、これまでに発表してきた名曲達を含む計18曲を披露し、緻密なサウンドと、息をのむ圧巻のパフォーマンスで会場を沸かせました。

ototoyでは、本作品を大プッシュ!!! DVDには新木場STUDIO COAST公演のライヴ音源『LIVE DVD GRAPEVINE tour 2011 Audio Tracks』がダウンロードできるスペシャル・パスコードが同封されています! ダウンロードできる楽曲は全12曲。当日の熱気や臨場感を、映像と異なる観点から味わってみてください。さらに、ヴォーカル田中和将と映像ディレクターで今回のDVDの監督である大関泰幸の対談を敢行。ツアーのエピソードからDVD製作秘話まで、たっぷり語ってもらいました。レンズ越しに捉えたGRAPEVINEの全貌に迫ります!

LIVE DVD「GRAPEVINE tour 2011 『真昼のストレンジランド』」

2011年8月17日発売 PCBP-52076 / 4,200 - [tax in]
DISC 1 : ライブ映像(4/23 新木場スタジオ・コーストでのライブ映像収録)
DISC 2 : ドキュメント映像 「ストレンジランドへようこそ」
映像 : 大関泰幸(Riddim Saunter 『ワンダフルノート』など )
録音・ミックス : 宮島哲博

【収録内容】
1. Silverado / 2. This town / 3. Suffer The Child
4. ミランダ (Miranda warning) / 5. ピカロ
6. インダストリアル / 7. 冥王星 / 8. おそれ
9. Dry November / 10. 411 / 11. 風の歌
12. 夏の逆襲 (morning light) / 13. ランチェロ'58
14. Neo Burlesque / 15. VIRUS / 16. Sanctuary
17. GRAVEYARD / 18. 真昼の子供たち

(Filmed at Shinkiba STUDIO COAST on 23rd. April. 2011)
※制作上の意図によりアンコール演奏楽曲は収録されておりません。

LIVE DVD GRAPEVINE tour 2011 Audio Tracks

えっ! 大好評につきダウンロード期限延長!?

GRAPEVINE × OTOTOY presents
「LIVE DVD GRAPEVINE tour 2011 Audio Track」(mp3音源)プレゼント
ダウンロード期限延長のお知らせ

8月17日に発売されたGRAPEVINEのライヴDVD「GRAPEVINE tour 2011 『真昼のストレンジランド』」( PCBP-52076)に同封されている「スペシャル・パスコード」により、新木場STUDIO COAST公演のライヴ音源『LIVE DVD GRAPEVINE tour 2011 Audio Tracks』(全12曲)がダウンロードできます!

元々8月末で締め切られる予定だったダウンロード期間ですが、あまりにも好評につき、2週間(9/14まで)延長されることが決定です!この「スペシャル・パスコード」は、初回生産分に もれなく封入されております(DVDパッケージに告知ステッカーが貼ってあります)ので、まだ購入されていない方は急いでお買い求めください!!


GRAPEVINE × OTOTOY presents
「LIVE DVD GRAPEVINE tour 2011 Audio Tracks」

【TRACK LIST】
1. Silverado / 2. This town / 3. ミランダ (Miranda warning)
4. ピカロ / 5. おそれ / 6. Dry November
7. 411 / 8. 風の歌 / 9. 夏の逆襲 (morning light)
10. Neo Burlesque / 11. Sanctuary / 12. 真昼の子供たち


★音源のダウンロード方法

1. LIVE DVD「GRAPEVINE tour 2011 『真昼のストレンジランド』」に同封されているpasscode(16桁の英数字)をチェック。
2. OTOTOYサイト( http://ototoy.jp )にログイン。(ログインするには、会員登録の必要があります)
3. OTOTOYサイトのトップ・ページ右上にあるpasscode欄に、上記の16桁の英数字を入力。
4. 音源の詳細ページに移動したら「0円」と表示されたボタンをクリック。
5. 音源のダウンロード画面に進むので、保存先を選択し、ダウンロードを行ってください。

※音源をダウンロードするにはOTOTOYの会員登録(無料)が必要です。
※パソコンからのアクセスのみダウンロード可能です。スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等ではダウンロードできません。
※passcodeは1回のみ使用可能です。ダウンロードできない、エラーが出てしまうなど、何か問題があった場合はinfo(at)ototoy.jpまでお問い合わせください。


田中和将×大関泰幸 INTERVIEW

音楽を媒介として社会と繋がるか、あるいはその社会とは別の世界を音楽によって創造するか。仮に音楽家としてのスタンスをこのふたつに分けるとすれば、GRAPEVINEは間違いなく後者にあたるバンドだろう。そしてその世界観の独創性とポピュラリティにおいて、いまの彼らは国内屈指の存在だということを、DVD作品『GRAPEVINE tour 2011”真昼のストレンジランド”』を観ると改めて思い知らされる。これは彼らが11作目のアルバム『真昼のストレンジランド』を引っ提げて今年3月から行ったツアーを収めた2枚組で、1枚目は新木場STUDIO COASTでのライヴをほぼフルで、そして2枚目はツアーの動きを追ったドキュメント映像がそれぞれ収録されている。ツアーの最中に東日本大地震が起こるという特殊な状況下でも揺らがないバンドのパフォーマンスと、それに対して会場毎に異なる反応を見せるオーディエンス。交互に繰り返して観ると、このバンドの深層にかつてないほど潜り込んでいくスリルが味わえる。今回はバンドのフロントマンである田中和将、そしてこの監督を務めた大関泰幸をお招きし、この濃密な映像作品の制作過程とツアーの模様に迫ったので、作品のサブ・テキストとして楽しんで頂ければ幸いだ。

インタビュー&文 : 渡辺裕也
写真 : 鈴木親

こちらからは見方を限定したくはないんです

——今回のDVDはライヴとドキュメンタリーの2枚組という構成ですが、これはどの段階で決めたことだったんですか?

大関泰幸(以下、大関) : まずコーストのライヴはしっかり撮ろうっていうことが決まって、ドキュメントは撮れたもの次第でどうするかという感じでした。
田中和将(以下、田中)(ドキュメントを)どういう扱いにするかは追々決めていった感じだよね。
大関 : ツアーが後半に行くに連れて決まっていきました。GRAPEVINEは前に『GRAPEVINE tour2007“ママとマスター”FINAL』というライヴDVDを出していて、それがとてもしっかりした作りなんですよ。だからどうにか俺にしかできないやり方はないかなと考えて、1曲毎に違う撮り方をするという方法に辿り着いたんですけど、一方のドキュメントはその対比として、きっちりコンセプトを立てるようなやり方にはしませんでした。

——バンド側から撮影に関して何かしら要望を投げたりはしたのでしょうか?

田中 : 特に何もしていないです。さっき大関さんもおっしゃったように、前のライヴDVDとはまた違ったものになればいいということくらいですね。あとは大関さん任せでした。
大関 : みなさん、本当になにも言わないんですよ(笑)。だから「これでいいのかな」っていう感じのまま撮影していましたね(笑)。
田中 : ある程度はこっちから言った方が楽ですよね(笑)。でも、何か言いたいことがあるかと言われると、正直ないというか、わからないから。

——田中さんの「今回のアルバムは盛り上がるっていう感じのものではないから、それぞれが景色を浮かべてくれれば」というMCが収録されていましたよね。田中さんご自身が作品に対するスタンスをそこまではっきりさせているので、そこを汲んだ上で作ってほしいという気持ちはあったんじゃないかと思っていたんですが。

田中 : そこに関してはね。無言のメッセージを(笑)。
大関 : (笑)。実際にそこは汲み取ろうとしましたよ。僕、前回の真昼のストレンジランドのCD+DVDの仕事を頂くまで、GRAPEVINEのライヴを一回も観たことがなかったんです。で、観たら本当にすごくて。特に3月11日以降はMCがほとんどなくなって、演奏だけでドカンと見せていく感じだったんです。そのただ全身全霊やって帰っていく姿に僕はやられましたね。その辺りからドキュメンタリーの作り方は決まっていきました。そこまでは正直どうしようと思ってたんですけど(笑)。みなさん、カメラに向かって何かやってくれるようなタイプではないですし。だからと言ってインタヴューを挟むみたいな考えは全然なかったから、バンドとどういう付き合いをしていこうか探りながら、徐々に作り方を固めていきました。

——ドキュメントを観ると田中さんが毎回どの会場でも同じMCを繰り返してきたことがわかります。そのMCへのリアクションが3月11日以前と以降のコントラストを強調しているようにも感じたのですが。

大関 : そうですね。わかりやすい作りになっていますよね。
田中 : それ以上のことをなにも言わないバンドだったりもするから、そこを強調してくれたのは助かりました。最後の方になるとしつこすぎてちょっと笑えましたね(笑)。
大関 : 特に変なことを言うバンドでもないし、なにも言われなければ撮ったものは全部使いたいと思っていたくらいなので。ドキュメントの方にはライヴ中のMCを基本的にすべて収録しているんですけど、それがこういう流れで話してたんだよっていうのを、コーストのライヴで答え合わせになるように作っています。

——確かにドキュメントを経てもう一度ライヴを観ると、大きく印象が変わりましたね。

大関 : もっとアートっぽくしたり、もっとバンドに肉薄したり、いろんな作り方が可能だったと思うんですけど、今回はライヴとドキュメントを別々にして考えることは出来なかったんです。

——それはある意味ライヴの方をドキュメンタリーの一環として観ることも可能ということですか?

大関 : うーん。それは違うかな(笑)。ライヴ映像に関してはかなり絞り出して撮り方を決めてますから。例えば2曲目の「This Town」なんて、歌い始めの時点で田中さんの顔が見えないですからね(笑)。逆に1曲目は引きの映像がまったくなくて、すべて寄りで撮ってるんです。どちらかというとPVに近いというか、コンセプチュアルな作り方で臨んだので、ドキュメントという枠組みにはまったく入らないと思います。

——田中さんはこのツアーではいつも「みなさんの物語は続いています」という一言でライヴをスタートさせていたようですね。

田中 : あれを固定にしたのは震災後なんですが、震災云々に関わらず、(『真昼のストレンジランド』は)そういうスタンスのアルバムでもあったんです。僕らは抽象的なものをみなさんの中で広げてもらいたいという形でやっているつもりなので、人によってはきっとわかりにくいと思う場合もあると思うんです。そこで少しだけストーリーテラーの役割が必要なんじゃないかと以前から思っていて、それをどういう形でやるか考えながらツアーに出たら、あの震災が起こってしまって。ちょっと残念なのが、震災が起こったことで、みなさんの見える景色が若干偏ったような気がしているんです。震災がなければもっとそれぞれの見かたができたんじゃないかと。それはそれでライヴの内容に問題があるわけではないですけど。

——あと、ライヴ終了時には毎回「次に会う時まで達者でな!」という言葉をお客さんにかけていましたね。

田中 : あれも震災後からなんです。僕らはだいたい年に1回ツアーをやっているので、次のツアーの時も元気で来てほしいなっていう気持ちですね。こうやってツアーをやってみんなが観に来てくれるっていうことが特別なことなんだなと素直に感じたので。それをお客さんがどういう風に捉えていたかはわからないんですけど。

——そのMCの場面を会場毎に収めたことには、大関さんとしても何か意図したところがあったのではないでしょうか?

大関 : 一緒にいたのでMCが変容していったのはもちろん感じていましたけど、あえて何かを意図して入れ込んだつもりはないです。あくまでも作品の流れを意識して作っているだけで、バンドが出したものに対して、僕がなにを感じたかというのは留めておきたいことですから。結果的にそうなったというだけですね。

——つまり、撮影者の解釈などは極力入り込まないようにしているということでしょうか?

大関 : GRAPEVINEに限らず、どのバンドに対してもそうです。例えばライヴ中に自分達のやっていることをMCなんかでわかりやすく提示するようなバンドだったらまた別なのかもしれないけど、GRAPEVINEはそういうバンドではないので。初めて観た時に、もうすげえかっこいいと思ったんですよ。僕、普段はけっこうアンダーグラウンドなところにいるから、それまでGRAPEVINEとはまったく繋がりがなかったんですけど、実際に観たらもうとにかくかっこよくて。アンダーグラウンドにいるバンドよりもすごく捻くれたところがあるし、アルバムを聴いたら、例えば僕の好きなWilcoみたいなエッセンスもあって。自分がよく知っているインディ・ロック・バンドよりもすごく変わったことをやるバンドだったんですよね。
田中 : 変わってるかどうかはわからないですけど(笑)。ありがとうございます。

——確かに僕もライヴDVDを観て、それこそ大関さんが挙げたWilcoのようなバンドに近い印象を受けたんですが、『真昼のストレンジランド』というアルバムを作る際に何かインスピレーションを受けた作品等があれば教えてください。

田中 : 具体的に何かあるわけではないですけど、先程から名前が挙がっているWilcoなんかは、確かにバンド全体で影響を受けていますよ。メンバー全員が好きなバンドって珍しいんですよ。ああいうやり口というか、しっかりとしたルーツを持っていて、そこを破壊していくようなやり方にはとてもシンパシーを感じますね。一方でそんなにいなたいものばっかりが好きなわけでもなくて。もっと音響的なものも好きだし、「〜〜系」みたいな言葉でいいにくいようなものを目指しているというところもあるので。例えばWilcoみたいなものとRadioheadみたいなものがひとつの作品に混在していても僕らの中では問題にならないというか。そういう感覚ですね。

——今回のツアーでは『真昼のストレンジランド』の収録曲はすべて演奏していて、そこに旧作からの楽曲もいくつかはさんでいく構成になっていますが、新譜以外からの選曲はどういった基準で行ったんでしょう?

田中 : 今回に限らず、そのツアー時のアルバムからはこれまでもすべて演奏してきているんです。というのは、恐らくそのツアーが終わるとその後やらなくなる曲が必ず出てくるから、リリース時のツアーだけはなるべくすべてやってあげたいという気持ちがあるんです。且つ、そのアルバムから全曲をやるということは、ツアーはそのアルバムの世界観になるということだから、曲順や流れを再構築していく必要がある。そこで効果を発揮できたものが選ばれてきているという感じですね。今回は一度決定してからはほぼメニュー変更なしでした。いつもツアーが始まる前に一度演奏曲を固めるんですけど、いざやってみるとぎくしゃくする部分は多々出てくるので、それを修正していくんです。今回のツアーは神戸が終わった辺りでメニューの原型が出来ていきました。皮肉にもそこで震災が起こってしまうんですが。

——ようやく自分達の見せたい形が固まったところなのに、震災によってオーディエンスの浮かべるイメージが偏ってしまったと。

田中 : それは否定できないですね。で、そういう感情が入ったのは僕ら側ではなく、お客さん側なんですよね。僕らは人に広げてもらうのりしろがたくさんあるものを提示しているつもりなので、震災について重ねあわせてもらってもいいんですけど、こちらからは見方を限定したくはないんです。それは(後日振替公演が行われた)仙台、盛岡でもそういう気持ちでした。
大関 : ツアーが震災によって立ち止まるような雰囲気はまったくなかったんですよ。しっかり日常が続いている感じがあって。僕はそれがよかったですね。

基本的に僕らはずっと地続き的な感覚の持ち主

——このDVDのリリースによって今回のツアーはようやく一区切りがつく感じですか?それともまだ地続きで活動している感覚?

田中 : 基本的に僕らはずっと地続き的な感覚の持ち主だと思います。もちろんどこかで区切りはついているんでしょうけど、作品を作っている時も、ツアーを回っている時も、基本的にずっと続いています。もちろん何かしら新しいことをやりたくはなるんですけど、それはがらりと変わるというよりは、日常の中での変化みたいなもので。何かが終わって何かが始まっていく、みたいな感覚があまりないんですよね。具体的な話をすると、曲を作ると、以前に作ったものと似たようなものが出来てしまうことはよくあるんです。それをどう面白くしていくかに時間を費やすわけだから、結局僕らはそういう変化の中に生きているんです。それはルーティーン・ワークといえばそうなんですけど、僕らはまったくそれを退屈だとは思わないというか、むしろ楽しんでいる部類だと思います。ゆるゆると。

——GRAPEVINEのそういったスタンスは、他と比べても非常に独特のものだと思います。

田中 : 他の現場を知らないのでどうなのかはわからないですけど、例えばフェスなんかに出てみると、ライヴのスタイルとか、楽曲の世界観の提示の仕方とかで、ずいぶん違うもんだなと感じることは多々あります。

——作家としてスランプに陥ったことはありますか?

田中 : ないと言えばないけど、常にスランプと言えばスランプですね(笑)。音楽的な革新性みたいなところへのプレッシャーがまずあまりないし、かといって似たような曲ばかりを作りたくもないから、できない時はまったくできないし(笑)。

——曲作りを日記みたいなものだという人もいますが、田中さんの場合はそれとは違う?

田中 : それはまったく違いますね。

——楽曲制作を他の行為に例えることは難しい?

田中 : そうですね。みなさんうまいことおっしゃいますけど、僕はまったくそういう考え方ができません(笑)。自分達の好きな音楽みたいなことを、今までやっていないような形でやりたいというだけなんです。作詞に関してはまた別なんですけど、それもまた他の行為に例えて説明するのは難しいですね(笑)。読んできたものや影響を受けたものみたいなことを自分なりのやりかたでやりたいというだけ。もちろん伝えたいことはあるんですけど、それが他のみなさんがおっしゃるようなベクトルとは、また違うんじゃないかと思います。

——では、大関さんがGRAPEVINEのツアーに同行する中で最も気を配ったことはなんだったのでしょう?

大関 : とにかく邪魔にならないようにしてました。僕はとにかく空気のようになれたらいいなと思ってました(笑)。

——いたずらにバンドとの距離を縮めたくないということ?

大関 : そういうわけでもないんですけど、ドキュメンタリーに関しては、なるべく自分の存在は絶っていきたかった。そうできたかどうかはわからないですけどね(笑)。今回の作品は、僕がGRAPEVINEについて素人だったことが、むしろいい方向に繋がったんじゃないかなと思っていて。バンドのことをよく知っていれば愛情がこもって良い作品になるものもあるけど、今回は余計な先入観がなかったおかげでクールで視点がどこにあるのかわからないような作品にできたと思います。俺自体はまったくクールじゃないんですけど(笑)。
田中 : どっちかっていうと存在感が濃い方だしね(笑)。でもそのクールになったっていうのは本当にそうで、僕らの雰囲気にも合ってたと思うんです。彼は存在感もあったし、空気のようにはなりきれてないんですけど(笑)、うちのメンバーから特に大関さんを必要以上にかまうようなこともなかったし、どっちかっていうと無視している方なので(笑)。どう言ったらいいのかわからないけど、昔からいたかのように接したというか。ライヴは、これまでに出した2枚とはまた違ったものができてよかったですね。ドキュメントに関しては僕らにとっても初めてのことだったので正直なんとも言えないんですけど、GRAPEVINEに関して素人であった大関さんが撮ってくれたことは、確かにいい結果に繋がったと思ってます。必要以上にべたべたしないという意味でもね。

——自分達を追いかけた映像をご自身でご覧になって、思わぬ発見などはありませんでしたか?

田中 : 無駄話の部分がかなり使われてるんですよね(笑)。バンドの少し砕けたところが捉えられていたのはよかったですね。

——個人的には田中さんがアイロンをかけている場面がとても印象に残っています。

田中 : ツアー中に毎日必ずやることがけっこうたくさんあって。アイロンがけもそうだし、ライヴ前に楽器を拭いたり、ストレッチしたりっていうのを毎日やるんですけど、そこを毎回撮ってるんですよ。「そんなに撮ってどうするの?」っていうくらい(笑)。まあ、僕らも地味というか、テンションの高い方ではないので、他に撮るところがなかったんでしょうね(笑)。あと、今回は工藤もいたからね。あれがアクセントになってたよね。

——ステージにブルース・ハープを運んでくる方ですね。あの演出はとても面白かったですね。

大関 : 彼は今回初めてツアーに参加してローディのアシスタントをやっていたんですけど、いいキャラだったんですよね。
田中 : いいアクセントになってくれましたね。工藤がいなかったらドキュメントはもっと地味になってたかもね(笑)。
大関 : そういう意味では工藤ちゃんは華があったってことなんですかね(笑)。
田中 : 腹が立つことにね(笑)。それだけ僕らが華々しくないっていうことなんですけど(笑)。
大関 : (笑)。でも、そこは僕もびっくりしたところでしたね。GRAPEVINEくらいのバンドになるとライヴ直前の雰囲気はどんなにすごいことになるんだろうと思ってたんだけど、みなさんステージに立つ5分前でも普通にしてるんですよね。すごい集中力の高め方だなと思いました。
田中 : そんなによく言ってくれなくても(笑)。ただゆるいだけなんで。
大関 : ライヴが始まった途端にがらっと変わるので。もっとシリアスなバンドのイメージが強かったので、楽屋のゆるさには面食らいましたね。
田中 : お酒いっぱいあるしね(笑)。
大関 : ライヴ前にバーボンとか飲んでましたもんね。そういえば前回のツアーは飲みながらやってたって言ってましたよね。
田中 : そうそう。ゆるさを強調しようとして(笑)。ライヴに来る人って、けっこう構えてくる人が多いから、もっと大人が飲み屋にくるような感覚で来てほしいと思って。そこで自分達から率先して飲んでみたらどうだろうと思ってやってみたら、全然伝わらなかった(笑)。
大関 : (笑)。けっこうべろべろになったって言ってましたもんね。
田中 : やっている時はさすがに緊張感があるから酔わないんだけど、終わった途端にガクンとくるんだよ。
大関 : そう考えると、今回のツアーはそういうコンセプトはなかったんですね(笑)。
田中 : ツアーでは毎回そういう茶番が必ずあるんですよ。今回はそれが工藤だったのかな(笑)。

PROFILE

GRAPEVINE

1993年から大阪で活動を開始する。
結成メンバーは田中和将(Vo/Gt) 西川弘剛(Gt) 西原誠(Ba) 亀井亨(Dr) 。
Marvin Gayeの「I heard it through the grapevine」からバンド名を名づける。
セルフ・リリースのカセット・テープが話題となり、1997年にポニー・キャニオンと契約。
1997年9月、ミニ・アルバム『覚醒』でデビュー。
2002年に西原誠が脱退し、金戸覚(Ba)、高野勲(Key)がメンバーに加わる。
現在までに11枚のフル・アルバムをリリース。
最新作は長田進氏をプロデューサーにむかえたアルバム『真昼のストレンジランド』。

>>GRAPEVINE official web

大関泰幸

1978年生まれ
茨城県土浦市出身
2002年武蔵野美術大学映像学科卒業
2005年よりフリーランスのディレクターへ
ミュージック・ビデオのディレクターを中心に活動中

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インタヴュー

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筆者について
渡辺 裕也 (渡辺 裕也)

音楽ライター。自炊ブロガー。好角家。福島県二本松市出身。右利き。O型。

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