日本のポップ・カルチャーをここから世界へーーkilk records session 2014 第3弾は「2.5D」ディレクターの比留間太一!

左から、森大地、比留間太一

kilk recordsの主宰者・森大地がさまざまなゲストとともに音楽業界のあり方について語り合う対談「kilk records session 2014」。

今回のお相手、比留間太一がディレクターを務めるソーシャルTV局「2.5D」は、ライヴ・スペース「ヒソミネ」とのコラボレーションで、ストリーム業界初となる生バンド演奏主体のレギュラー番組「2.5D×ヒソミネ」を5月から開始したばかりだ。ヒソミネ立ち上げ時にUstream放送局も考えていた森と、2.5Dのコンテンツとして生バンドの配信を求めていた比留間。まさに相思相愛でコラボを始めたといえる2人がつながった意外なきっかけから対談は始まった。

進行・文 : 岡本貴之

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2014年を切り開くアーティストたちが集結したフリー・サンプラー

VA / kilk sampler 2014 spring

【配信価格】
アルバム
WAV 0円、mp3 0円

【Track List】
1. I know you, you know me (Ajysytz)
2. Henry and Viora lost themselves / ヘンリーとヴィオラ (arai tasuku)
3. ever better (at her open door)
4. You’ll Remember It feat.Tujiko Noriko (AUDIO BOXING)
5. Rivers (:PAPERCUTZ)
6. Lemoncholic (Stripmall Architecture)
7. last all spring long (Sundelay)
8. Dark Adaptation (Aureole)
9. Wonderland (köttur)
10. Prizma (Glaschelim)
11. Gondola (Meme)
12. Sour Times (cellzcellar + 大野まどか)

kilk records(森大地)

2010年、Aureoleの森大地により設立。「精神に溶け込む、人生を変えてしまうほどの音楽との出会い」。kilk recordsはそういった体験を皆様にお届けすることを第一に考えております。オルタナティヴ・ロック、ポスト・ロック、エレクトロニカ、テクノ、サイケデリック、プログレッシヴ、フォーク、アヴァンギャルド、アンビエント、ヒップ・ホップ、ブレイクコア、インダストリアル、ジャズ、クラシカル、民族音楽…。魂を震わせるような音楽であれば、ジャンルは一切問いません。kilk recordsが最もこだわりたい点は「独創性」です。信じられないほどの感動や興奮は「独創性」から生まれるように思えます。これから多数の作品をリリースしていきます。末永くkilk recordsにお付き合いくだされば幸いです。

kilk records official HP


比留間太一(2.5D)

1984年東京生まれ。カルチャー・デザイン・カンパニー「株式会社2.5D」ディレクター。
大学への入学を機に15年間ぶりに日本へ帰国。在学時よりデザイン・グッズ、音楽/書籍出版レーベルの企画・販売に従事。音楽レーベルの外商担当を経て、2011年1月より2.5Dの草案に着手。同年5月、池尻大橋にソーシャルTV局「2.5Dスタジオ」をクリエイティブ・カンパニー「ANSWR」の代表針谷建二郎と立ち上げ、メディア・プロジェクト「2.5D」をスタートさせる。トータル・ディレクターとして2.5Dの番組、イベント、グッズ、PR等の企画制作/監修を担う。


2.5D FEATURE 028 -- 上坂すみれ ~ バグラチオンはすみれ式 ~


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>>>比留間太一facebook


10代20代の人に面白がってもらえるコンテンツを発信していけたら

ーーお2人はどのようなきっかけで知り合ったんでしょうか?

森大地(以下、森) : うちにükaというアーティストがいるんですけど、学校が一緒だったんですよね?

比留間太一 (以下、比留間) : 小学校ですね。僕、大学で初めて日本に帰ってきたんですよ。高校卒業するまで、香港と北京とイギリスに住んでいたんですけど、小学校のときに通ってた北京の日本人学校の同級生ですね。

森 : それがükaだったんです。それで僕が「2.5Dに絡みたいなあ」みたいなツイートをしたら、「私、友達いますよ」ってükaから僕にリプライが来て、「えっ!? そうなの?」って(笑)。思わぬかたちでつながっていて。そこからkilk主催の番組を2.5Dをやって、司会はOTOTOYの飯田編集長だったんですけど。まだ2.5Dが池尻大橋にあったときですよね。

比留間 : そうですね。

森 : 渋谷に移転してからも「シブカル祭。」の時と、araitasukuとAJYSYTZがでた時と3回くらい番組をやっているんです。僕は「ヒソミネ」を立ち上げるときに、Ustreamの放送局もやりたいなと思っていたんですよ。でも1年くらいの間に、うちが中途半端にUstream配信をしようとしてもプロには負けるし駄目だなって気がついたんです。2.5Dに出たときにそれを確信して、技術も色々違うしすごいなと。それで2.5Dがもしやってくれたら僕のやりたかったことができるなと思って話を持ちかけたら乗って下さって。そこから具体的に話すようになってきて、今は「2.5D×ヒソミネ」という番組を月に2回配信しています。

比留間 : 2.5Dは池尻の頃から環境の問題上、バンドができないんですよ。生ドラムが基本NGで、エレドラであればOKなんです。池尻の頃は上が韓国料理屋さんだったんですけど、結局振動が上に行っちゃって、テーブルとか凄く揺れるんですよ(笑)。こっち(渋谷パルコパート1の6階)に来たら出来るかなと思ったんですけど、検証してみたら結構難しくて。ここは天井が高いんですけど、やっぱり上がレストランで営業時間も同じで、前と同じで結構揺れちゃうんです。2.5Dのスケジュールを見てもらうとエレクトロニック・ミュージックに寄った人が多いんですけど、それはそうしたかったわけではなくて、バンドの出演が環境的に難しかったんです。森さんとは元々2.5Dで番組をやってもらっていたんですけど、僕はヒソミネにめちゃめちゃ興味を持ってたんですよ。だからそもそも一緒に何かはやりたいなと思っていて。それが2回、3回と番組をやって行く中で、森さんもまんざらでもないというか、やりたそうにしてくれてたんで。

森 : (笑)。

比留間 : それで「これは行けるかも!?」って思った感じです(笑)。

森 : 比留間さんは2.5Dの初期の頃からいらっしゃるんですか?

比留間 : そうですね。僕と社長の針谷(建二郎)が一番最初に話して、2人でこういうことをやろうと決めて始まったのが2.5Dです。

森 : はじめたきっかけはなんだったんですか?

比留間 : 僕はそのときにBeatinkで働いていたんですけど、色々話している中で針谷が音楽に絡んだことをやりたいと言っていて、最初はレーベルをやろうかという話になったんです。それで僕が収支的なことも含めてプランを出したんですけど、「これは無理だね」っていうことになって(笑)。その時に、針谷が「良い場所見つけた」って言ってて、それが池尻のスタジオだったんです。ANSWR(針谷の会社)が池尻だったこともあって、ここでUstreamのスタジオとかやったら面白いんじゃないかと。そこで何をやるか考えた時に、僕ら的には10代20代の人に面白がってもらえるコンテンツを発信していけたら良いね、っていうノリでしたね。なので、2.5Dを始めるにあたってガチガチに詳細な計画があったりということではないんです。新築のビルの地下をぶちぬいて、完全D.I.Y的な感じでした(笑)。

森 : 具体的にどのようなカラーを出そうと思ったんですか?

比留間 : コンテンツを生み出す上で役に立ったのが、今はもう無いんですけど、かつてANSWRの中で運営していた、アイドルやポップカルチャーに特化したWEBメディアなんです。その運営チームがインタビューしたり記事を作成していたので、多少繋がりはあったんですよ。だからその時に感じたアイドルの温度感とか、少ないですけどマネージメントで知り合いの人はいたので、アイドルにリーチするときはそこで培ったものを使ったりはしましたね。

森 : 最初から2.5Dではアイドル寄りにしようという考えもあったんですか?

森大地

比留間 : そういうわけではないですね。10代半ばとか20代前半の子達にアプローチしたいと思っていたんですけど、そのときに割と確信的だったことがあって。いわゆるデジタル・ネイティブ世代って、年齢が上の人たちと生態が全く違うことになってると思ったんですよ。僕らの世代って、J-POPに対してのアンチでハードコアやヒップホップが好きだったりすることが多いイメージなんですけど、デジタル・ネイティブ世代にはそういうことが関係なくて、ヒップホップ、ハードコア、テクノ、アイドル、アニメ、漫画、全部同列なんですよね。

森 : うんうん、そうですね。

比留間 : この現象って日本独自のものだと思うし、すごく面白いなって。僕は個人的に、海外に対して日本の面白いカルチャーを発信したいという気持があったんです。僕は大学で日本に帰ってきた時に、住んだことがないということもあって、日本に憧れて帰ってきたんですよ。一般的に海外で認知されている日本のイメージって、すごく古いことを言えば「フジサン、ゲイシャ、スシ」とかじゃないですか(笑)? そうじゃないものもあるけど誰もわからないよね、みたいなこともあるので、日本発で出てきたもの、アニメ、アイドル、ゲームとかを発信したかったんです。それとインターネットカルチャーの日本の盛り上がりも凄く面白いと思って。音楽的にはエレクトロ・ミュージックかもしれないですけど、やっぱり座組みとかやり方とか、システムが全然違うものがあったので、その部分は絶対海外にも面白いと思ってもらえると思うし、日本人としてドヤれるじゃないですけど(笑)。

番組や出て頂く方への2.5Dの存在価値を高めようとは思っています

森 : 2.5Dは日本の音楽の活性化はもちろん、日本の音楽を海外に出して行こう、という目的が最終的にはあるんでしょうか?

比留間 : もちろんそれだけではないですけど、そこはすごく大きな部分のひとつですね。

森 : 実際に今、日本と海外の視聴者の割合はどうなんですか?

比留間 : 現状ではまだ圧倒的に日本人の視聴者が多いですけど、ジャンルにもよりますね。誰が出ているか何をやっているかによっては、海外の比重が大きくなってきています。フランス、アメリカ、イギリス、あとはアジア圏がバラバラと。逆オファーが多くなったんですよ。「今度日本に旅行に行くんだけど、初ライヴを2.5Dでやりたいです」ということが。マルチネレコードのbo enさんとか、Kidkanevilっていう日本だとflauから出しているアーティストとか。「ああ、見てくれてるんだな」って思いますね。

森 : 傾向として、海外で受けるのはどんなジャンルですか?

比留間 : マルチネレコードとかのネット・レーベル系は強いですね。現状、まだ本数はあまりないですけど。あとは最近だと「プロジェクトムーンサークル」からリリースしてるsubmerseというイギリス人アーティストとかいますね。実際は時差があって、僕らはアーカイブを公開しているわけではないので、見ている方はまだ相当ハードコアな方なんですよ(笑)。朝早くスタンバったり寝ないで待っていたり。そういう意味でいうとまだ一般的には広がっているわけではないんですけど。

ーー海外の時間に合わせて配信するようなこともあるんですか?

比留間 : そんなにやったことはないですね。というのも、スタジオの使用時間がパルコの営業時間に準じているので(笑)。ゆくゆくはやりたいですけどね、発信する場所をここに限定はしていないので。ただ週4、5回番組を配信しようという目標を持っているので、スタジオを持っているということです。

森 : 海外で受けるのは、ジャンルどうこうというよりも、ネットの使い方が上手い方が成功しているという傾向なんですかね。

比留間 : そうですね。もうちょっと2.5Dの海外の認知度が増して行けば、コンテンツの充実度で評価されていくと思うんですけど、現状だと本当に森さんのおっしゃる通りですね。

森 : 2.5Dは先見の明があるというか先を見ていると思うんですけど、今後の新展開はどのように考えているんですか?

比留間 : 9月にサイトをリニューアルするので、見え方が一新します。ひとつずつの番組をプロジェクト化していくんですけど、番組や出て頂く方への2.5Dの存在価値を高めようとは思っています。その先の展望でいうと、やっぱり海外が結構大きいですね。

森 : 海外の視聴者をいかに取り込むか、ということですね。

比留間 : そうです。2.5Dがやりたいこととしては、いくつかあるんですけど、その中のひとつとしてミュージシャンのサポートができたらなと思っています。もちろん音楽を仕事にしたい人とそうではない人がいると思うんですけど、僕らのスタンスとしては仕事としてやっていきたいと思っている人たちのサポートができればと思っています。ただ、僕らから金銭的なサポートはなかなかできないんですけど、2.5Dを使ったPRのサポートという部分はサイトのリニューアルというのも含めて、推し進めて行こうと思っています。

森 : 2.5Dは4年目ですよね。その中で初期の頃と変わってきたことってありますか?

比留間 : 基本的なことは変わっていないです。「2.5D×ヒソミネ」を始めさせて頂いたのも、元々バンドの配信をやりたいとは思っていましたので。ただ、パルコさんに移転したということもあって、できることは増えましたね。例えばモーニング娘。’14が出てくれたりとか。池尻だったら絶対呼べないですよね(笑)。あとは「MTV81」というMTVさんがやっているプロジェクトがあって、MTVさんのテレビでは世界各国で放送されているんですけど、この制作を担当しています。僕らだけだと出来ないこともあるので、こういう風にMTVさんと協力してコンテンツ作りをしたり、色んな方の力を借りている感じですね。

比留間太一

ーー渋谷パルコに移転したことで広がったことが結構あったんでしょうか?

比留間 : ありましたね。2.5Dは最初の頃、ANSWRがやっているという見せ方をしていなかったんですね。その時は、ネット発のメディアと今の時代の気分って結構匿名性じゃないかな、と思ったんです。誰がやっているかわからないから面白いんじゃないかな、と。最初はそういう形でやっていたので、そこがネガというか、良く無い方向に働いてしまった部分で言うと「わけわかんない奴らがやってる」という見え方になっていたんです。素性も明かしてなかったですし、場所も池尻で地下にあるし。それが渋谷のパルコになると、誰でもわかるじゃないですか?

森 : そうですね、確かに。

比留間 : 本当に素性も明かしていなかったんで、僕個人としては2.5Dとしてのインタビューとかも断ってきたんですよ。だから、この対談が初ですね(笑)。

森 : おお! そうなんですか。

西澤(OTOTOY編集部) : うちもUstream中継をしていますけど、2年くらい前と比べて物珍しくなくなってきて、視聴者の数が爆発的に見込めなくなってきているというのが僕がUstreamをやっている感覚なんですが、それをずっと継続してきた比留間さんは動画メディアについてはポジティブに考えていらっしゃいますか?

比留間 : もちろん、中心はインターネットの生配信なんですが、生配信って今後恐らく数字が飛躍的に伸びることってないんですよ。僕らとしてはそこに付加価値をつけていくというか、“動画配信をするからできること”をどんどん増やしていこうと思っていて。そこをどう作り出すかというところに一番重きを置いてますね。

西澤(OTOTOY編集部) : なるほど、動画配信だけで完結するわけじゃないんですね。

比留間 : 完結はしないと思います。例えば、映像作家の大月壮さんと作った「STREET CYPHER」(ストリート・サイファー)なんですけど(ゲームのステージ上でMCバトルをおこなうシステム。視聴者は携帯を振ることでバトルに参加できる)。

森 : これは衝撃的でした。


DICK TIME STREET CYPHER vol.01

比留間 : これは、動画寄りというか映像寄りというか、金銭的にもDIYで最大限やれることなんです。単純にライヴとかを動画配信しているということじゃなくて、インターネットの生配信だからこそできる遊び、コンテンツになったと思っています。番組自体はこういったものを推し進めて行きたいなと思っていますけど、ただ僕が考えているのは番組の内容とか動画で出来ることではなくて、そこへの付加価値付けですね。

バンドの人の方がネットに向いてるんじゃないかと思う時が結構ありますね

ーー「2.5D×ヒソミネ」のコラボレーションではどういった付加価値付けを考えているんでしょうか?

比留間 : そもそもの話になっちゃうんですけど、2.5Dはライヴ・ハウスやクラブとは運営の仕方が全く違うんですよ。僕らはウェブPRを制作しますよ、という形でクライアントさんにお金を頂いて、それに対して番組内容を提案しているんですね。ですので、マネタイズの核としてはそういったクライアント業なんです。入場料とかだけだと正直成り立たないというか。そういった意味でクライアントさんに継続的に注目してもらえたり、ちょっと面白そうだからお金を払っても良いなと思ってもらえたりするためにも、番組の内容というのは重要なんです。現状のラインナップが割とエレクトロニック・ミュージックやアイドルが目立ちがちだったんですけど、そこでバンドを配信できるようになると、絵が変わるはずなんですよ。それが僕らにとってはすごく大きいんです。バンドが入ってくることで、色んなことにアプローチしやすくなるということはありますね。

森 : ヒソミネ側の立場から言うと、ライヴ・ハウスというリアルな現場はあったものの、バンドはネットに弱いというか、どうやってもアイドルとかの方が力も勢いもあって。僕はそれをバンドの音楽性とかではなくて、ネット文化とうまくやれていないと思っていたんです。それが2.5Dと組むことによって、ネット文化に詳しい人にも伝えられるかなと思っているんですよね。

比留間 : それはうちもそう思っています。アイドルとバンドに優劣なんてないと思うし、単純にそういう環境が今までなかっただけかなと思うので。

森 : 2.5Dは、ニコ生のような手作り感と、TVの作り込んだ感じの両方があるメディアだと思っているんです。それってどちらにもできないことなんで、存在感があると思うんですよ。「STREET CYPHER」なんかを見ると、これぞ2.5Dという気がしますし。面白いものがあれば、TVでもダイオウイカの番組が視聴率を取れるのと同じように(笑)、見たいと思う人はいると思うんです。「2.5D×ヒソミネ」もまだ始まったばかりですし、他にも一緒に面白いものを作って行きたいですね。

比留間 : そうですね。バンドのファンの方がネットに対してアンチだとは全然思っていなくて、単純にそういうカルチャーじゃないからやっていないだけだと思うんです。だから僕らがカルチャーを持ちこんだらどうなんだろう? ということを考えたら、結構わくわくするんですよ。たぶん、楽しみ方を求めている方たちもいるんじゃないかな、という期待もありますし。

森 : 自分たちで変えて行こうという姿勢は、kilkとも共通していると思いますし、2.5Dと一緒にやることで色んなことを変えて行ける気がします。

比留間 : 僕が森さんに紹介してもらったバンドの方とかと話していると、すごく面白いんです。通常2.5Dに出ている方たちとそんなに考え方とか違わないだろうと思っていたんですけど、違ったんですよ。逆に、バンドの人の方がネットに向いてるんじゃないかと思う時が結構ありますね。例えばこの前出ていたMiliさんやarai tasukuさんもそうですけど、結構何をやっても面白がってくれたりすることが多いので、相性はめっちゃ良いんじゃないかと思ったんですよね。僕も仕事をしていく中でそういう新しい方とお会いすることが楽しいですし、そこでエゴも解消できるし良いな、と(笑)。

森 : なるほど(笑)。ひとつお聞きしたいのは、バンドマンがネットでやっておいた方が良いことってありますか?

比留間 : 2.5Dは動画配信をやっているということもあって、相性が良いのは圧倒的にSNSだと思うんですけど、それをフル活用してもらうと色んな効果があると思います。そのやり方って人それぞれだし、そこのやり方で僕らから提案させてもらうことも出来ますけど、現状だとそのやり方を盛り上げるために色々整えていかなきゃいけないと思っています。だから「こういうことをやっておいた方が良い」という正解は特にないですね。全員やり方は違うと思います。

ーー「2.5D×ヒソミネ」に出演するアーティストはどんなことを基準に決めているんですか?

比留間 : それは、森さんに任せていますね。

森 : 今のところはそうですね。ヒソミネ寄りの人と2.5D寄りの人が一緒にもやってほしいですし、発信力していこう、面白いことを起こしてやろうという姿勢を持っていることが基準かもしれないですね。それとカッコイイかどうかです。


【2.5D×ヒソミネ LIVE】 都喰らいリミックス、27、29才のリアル / 狐火

比留間 : ネット配信というものにポジティブに思ってもらえるというのは、超重要ですね。

森 : 2.5Dもヒソミネも使い方次第ですよね。

比留間 : 本当、その通りです。2.5Dに出れば有名になれますとかじゃなくて、“場があります”ということなんです。やりたいことがあって、それに対して「じゃあこういう風にやったら発展するかもしれないですよ」という、付加価値付けなんです。今のメディアってみんなそうだと思うんですよ。Pitchforkに取り上げられるとかだったら別ですけど、日本語でやったときに、どこかのメディアに出たら超絶売れますとかいうことは無いと思うんです。

森 : この文章を読んでいる人で、自分たちのバンドが「2.5D×ヒソミネ」を使えばいける、っていうアイデアがある人がいたらぜひツイッターでリプライ飛ばしてほしいですね。

比留間 : そうですね。以前、ヒソミネさんの方で僕らが開発したシステムを導入させてもらったんですけど、配信画面の下の方にバンドのボタンが出ていて、それを連動すれば背景がバンドのロゴとかで埋め尽くされていくというものだったんです。

森 : あれはシンプルですけど面白かったですね。

比留間 : あれって何に使えるかというと、投票システムとかカウントとかが出来るんで、バトルとかすることが出来るですよ。そのシステムひとつだけで企画がすごく増えるんです。だからバンドの人たちから、そのシステムを使って自分たちはこういうことをやりたいとか言ってもらえると面白いかもしれないですね。

ーー今後は「2.5D×ヒソミネ」がOTOTOYともコラボレーションしていくとのことですが、どのような企画が準備されているんでしょう?

森 : 内容的にはギターバトルですね。

比留間 : 「STREET CYPHER」のバンド版と言えるものに成りうるかもしれないものです。ただ、そうはいってもMCバトルとバンドとは全然違うんですけど、「普通バンドって戦わないよね!?」っていうところをあえて戦わせるという(笑)。それをどうやってやるかを今練っているところですね。

>>>kilkのOTOTOY配信中の全カタログがコチラ

「新音楽時代」のバックナンバーはこちら

kilk records session vol.1 森大地(kilk records)×虎岩正樹(残響塾)「新しいアーティストの考え方」

kilk records session vol.2 森大地(kilk records)×木戸崇博(Ricco Label)「新しいレーベルの考え方」

kilk records session vol.3 森大地(kilk records)×竹中直純(OTOTOY代表取締役)「新しいメディアの考え方」

kilk records session vol.4 森大地(kilk records)×海保けんたろー(SONALIOドラマー、ワールドスケープ代表取締役)「新しいアーティスト・マネジメント」

kilk records session vol.5 森大地(kilk records)×出川光(CAMPFIRE)「新しいプロモーションの考え方」

kilk records session vol.6 森大地(kilk records)×劔樹人(神聖かまってちゃん、撃鉄マネージャー、あらかじめ決められた恋人たちへ)「新しいマネージメントの考え方」

kilk records session vol.7 森大地(kilk records)×永田純(音楽エージェント / プロデューサー)「新しい人と人の繋ぎ方」

kilk records session vol.8 森大地(kilk records)×高野修平(コミュニケーション・プランナー / サブ・マネージャー)「世の中の動かし方」

kilk recordsの連続企画「kilk records session」公開中!

kilk records session vol.1 野心の可能性

kilk records session vol.2 歌姫達の女子会

kilk records session vol.3 クロスオーバーの可能性

kilk records session vol.4 2012年レーベル座談会 レーベルの野心

kilk records session vol.5 2012年レーベル座談会 未来への野心

kilk records session vol.6 CDショップ座談会

kilk records session vol.7 ライヴ・ハウス座談会

kilk records session vol.8 Deep Moat Festival座談会

kilk records session vol.9 オーガナイザー座談会

kilk records session final レーベル・メイト座談会

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インタヴュー

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[CLOSEUP]・2017年08月08日・ゆっくり、しかし着実に船を漕ぎ出す──あらゆる周りの環境にビビットに感化された、竹上久美子 このインタヴューのなかで「幼少より音楽に囲まれた環境で育ち、職業としての“音楽家"を意識する前に、呼吸や排泄と同じように作曲を開始した」と語ってくれた竹上久美子。自然と音楽をつくり続けていた彼女が6年ぶりとなるフル・アルバムを完成させた。京都の片隅で粛々と制作された今作『Slow boat』は、オーヴァーグラウンドとアンダーグラウンドの垣根を自由に飛び越え、ルーツ・ミュージックを主軸に、USインディ / オルタナ / プログレ / チルウェイヴなどの絶妙なフレイヴァーを散りばめた渾身のアルバム。今回はOTOTOYでの配信とともに、竹上久美子へのインタヴューを掲載する。 様々なジャンルのフレーヴァーを散りばめたアルバム竹上久美子 / slow boat'【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(16bit/44.1kHz) / AAC単曲 230円(税込) / まとめ 2,300円(税込) 【収録曲】''1. Good bye, girl2. many many many3. roundabout4. FESTIVAL
【祝! カクバリズム15周年企画第1弾】角張渉×谷ぐち順レーベル・オーナー対談&カクバリズム作品レヴュー
[CLOSEUP]・2017年07月27日・【祝! カクバリズム15周年企画第1弾】角張渉×谷ぐち順レーベル・オーナー対談&カクバリズム作品レヴュー カクバリズム設立15周年記念! 2002年の3月にYOUR SONG IS GOODの1st7inch single『BIG STOMACH, BIG MOUTH』をリリースし、それ以降もシーンの最前線に立ち続けている“メジャーなインディ・レーベル”カクバリズム。15周年を迎えるにあたり、OTOTOYでは4つの企画とともにお祝いします! まず第1弾企画として設立15周年を迎えるカクバリズム代表である角張渉と、今年25周年を迎えるLess Than TV主宰の谷ぐち順のアニバーサリー対談を敢行! 長年シーンを支え、共闘してきたふたりが思う“インディ・レーベル”とは…… を語ってくれています。そしてさらに、さらに〈オトトイの学校 村詩野音楽ライター講座〉より、これまでにカクバリズムからリリースされた楽曲のレヴューをお届け! 8月には第2弾インタヴューも掲載予定! カクバリズムを昔から知っている方、最近知った方、そしてカクバリズムを知らなかった方もこのページを見ればカクバリズム通に?! >>15周年をたど
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