diskunionが選ぶ、シーンの担い手3バンド第1弾〈unizzz…編〉──メロディックなスペース・ロックを奏でる新星

2016年に開催されたディスクユニオン主催による初の本格的オーディション〈DIVE INTO MUSIC.オーディション2016〉。数多くの応募を勝ち抜き選ばれたのは、unizzz…、ペドラザ、東京塩麹という実力者3バンド。合格者はCD、レコードのWリリースが約束されており、6月から8月まで3ヶ月連続で音源が全国流通される。OTOTOYでも順次配信をスタート、各バンドへのインタヴューを掲載していく。

第1弾となる今回は、京都発男女ツイン・ヴォーカルのニューウェイヴ・バンド“unizzz… (ウニズ)”を特集。2016年の〈りんご音楽祭〉出演や今回のオーディション合格など、結成して1年足らずで多くの注目を集めつつある彼ら。ディスクユニオン内の新レーベル〈dim up〉からの第1弾リリースとなる今作『hello』を、OTOTOYでは1週間先行として6月14日より配信を開始。ステレオラブやテーム・インパラなど海外オルタナから、ゴダイゴやユーミンなどの70年代J-POPまで、さまざまな音楽から影響を受けたと語る彼らのカラフルで宇宙的なアルバムをぜひインタヴューと共にお楽しみください。

オーディション合格者として新レーベルから第1弾リリース!


unizzz… / hello

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 205円(税込) / アルバム 1,696円(税込)

【収録曲】
1. hello
2. D.R.H.F.
3. This is Butter
4. PPP
5. moonwalk
6. fall in love
7. 万華鏡
8. Flat Liner
9. 裸足の恋
10. bad boy
11. Flyingman
12. Hurry up


unizzz…/D.R.H.F.


オーディションは今年も開催決定!



【スケジュール】
2017年8月20日(日) 応募締切日
2017年9月13日(水) 一次合格者発表
2017年9月23日(土) ライヴ審査@新宿dues
2017年9月24日(日) ライヴ審査@新宿dues
2017年10月6日(金) 最終合格者発表

【応募方法】
WEB(http://diskunion.net/diveintomusic/)
または
郵送(CDR) 代表曲1曲〜3曲で応募ください。

送付先 :
〒102-0074 東京都千代田区九段南3-9-14
㈱ディスクユニオン
DIW PRODUCTS オーディション事務局

【お問合せ】
DIW PRODUCTS 03-3511-9920 (10:00~19:00)

詳しくはこちらまで


INTERVIEW : unizzz…

京都を拠点に活動するバンド、unizzz… の経歴を見ると、結成されたのは2016年2月とのことだという。まだ若干1年半足らずの活動歴で、曲ごとに予想外の展開をしていくアンサンブルを聴かせる集合体ってどんな人たちなんだろうか? 男女ツイン・ヴォーカル、変拍子、ギターロックとシンセの共存、抽象的で無限にイメージが広がる歌詞。とっちらかってしまいそうな音楽的で想像力豊かなアイデアを見事にポップスに仕上げたアルバム『hello』を聴きながら、初インタヴューをじっくり楽しんでほしい。

インタヴュー&文 : 岡本貴之

新しい風! みたいなことがしたかった

左からKamata(Ba)、MAO(Dr)、KOME(Vo.Gt.Syn)、kyohei(Vo.Gt.Syn)

──unizzz… は2016年2月結成ということで、まだ初めて1年半足らずなんですね。結成の経緯を教えてもらえますか。

kyohei(Vo.Gt.Syn) : 僕とKOMEさんが「一緒にバンドをやろうか」って話していて、僕が今まで別のバンドで対バンしたことのあった人たちからメンバーを集めた感じです。バンド名は決まっていなかったんですけど、とりあえずレコーディングして音源を作って、発表してから活動しようって決めていたんです。結構前から曲は作っていたので、2月にレコーディングしてMIX中にバンド名が決まったから、2月を結成にしているんです。

MAO(Dr) : 実際は2015年11月くらいからスタジオに入っていた感じです。自分はまだメンバーとして正式加入はしていなくて。サポートで音源を作るためにレコーディングをして、じゃあこれから活動しようかっていうことになったんです。

KOME(Vo.Gt.Syn) : とりあえず、人に知ってもらうために音源を作った感じでした。

kyohei : 無料配布音源を作りたかったんですよ。それで知ってもらえたら、と思って。2016年の7月からライヴを始めたので、それまではライヴはやっていなかったんですけど。

左からMAO(Dr)、kyohei(Vo.Gt.Syn)

──いきなりレコーディングをしたということは、4人でやりたい音楽が見えていたということなんですかね?

kyohei : 僕とKOMEさんの2人で「こういう音楽をやろう」というビジョンだけはあったんですけど、バンド活動を始める前に僕が選んだバンドのアルバムとかをみんなに聴いてもらったりしましたね。例えば、ステレオラブとか、最近のサイケだったり、ビートルズっぽいなっていうことで、テーム・インパラを聴いてもらったりとか。あとはKOMEさんが言ってたディアフーフとか。「こういう音をどんどん入れていこう」というのは最初に言っていましたね。

──それぞれが以前やっていたバンドはどんな感じだったんですか?

KOME : お互い全然違うジャンルのバンドでしたけど、認め合ってはいました。

kyohei : 僕がMAO君を誘ったときは、別のバンドはもうなくなっていたんですけど、僕のバンドを企画に呼んでくれていたので、僕のやっている音楽に対してあんまり悪い印象を持っている人ではないかなと思って(笑)。安心して誘いました。

MAO : 大学に入って最初に組んだバンドで企画に(kyoheiのバンドを)呼んでいて。京都の音楽を知るときに結構最初の方に出てきたバンドだったので、悪い印象ではなかったですね。

Kamata(Ba) : 僕は最初に音源を録ったときにはメンバーではなかったんですけど、ドラムのMAOと大学のサークルで一緒になっていて。前のベースの方が抜けることになったときにそのつながりで加入したんです。

──MAOさんとKamataさんはどんな音楽が好きなんでしょう。

MAO : ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとかはっぴいえんどとか、わりとバラバラなんですけど、あんまり周りにない音楽をやりたいという気持ちがありますね。

Kamata : 僕はそんなに音楽自体をあんまり聴いてなかったんですけど、unizzz… の音源を聴いたときに、すごく面白いなと思って。それからステレオラブとかを聴くようになったんです。

──KOMEさんはkyoheiさんと共にツイン・ヴォーカルを取っていますね。そもそもどうしてツイン・ヴォーカルになったんでしょうか。

KOME : kyohei君は前にやっていたバンドでヴォーカルをやっていて、私は前のバンドではもともとギターだったんです。でも歌うのは好きだしずっと歌いたいと思っていたので。

Kamata(Ba)

kyohei : 僕が別でやっていたバンドのコーラスを入れてくれたりもして、そこは安心している部分もあって。KOMEさんが単独で歌っている曲もあるんですけど、自分じゃない人が歌うことを前提で曲を作ってみるのもちょっと面白いなと思っていて。そのときにたまたまアイドルソングに興味があって、女の子が歌う曲を作ってみようというのもありつつ、2人で歌う曲をメインでやって色んな曲を作っていこうと。僕はそもそもツイン・ヴォーカルのバンドをやりたかったですね。「新しい風!」みたいな、あんまりやったことがないことがしたくて。それと、ビートルズもその頃に聴いていたんですけど、常にメンバー全員が歌っていて、曲全体が常にヴォーカルが二重三重になっている感じが良いなっいう意識もありました。曲によって僕だけ歌ったりKOMEさんが歌ったりしつつ、ライヴで中心になるのは2人で歌う曲が多いです。

──アー写を見たときに、スタジオにエフェクターやテレコや色んな機材が置いてあったりすごく雑多な印象を受けましたけど、4人が持っているアイデアを持ち寄って曲にしていく感じなんですか。

kyohei : 例えば、「bad boy」なんかは全員で作った感がある曲ですね。コード進行を僕が持ってきて、それにKOMEさんが歌メロを付けて僕がそこに歌詞を乗せて歌だけできたからあとは全員で展開を決めて行こうみたいな。「ここは8分の5拍子を入れよう」とか「ここで祭囃子みたいにしよう」とか、色々やって作ったものもあるし、「D.R.H.F.」とか「Flat Liner」とかは、僕がほとんどのフレーズをデモで作って歌メロも作ってきてメンバーに「これをやろう」って渡したりもしたし、「fall in love」「PPP」「万華鏡」とかKOMEさんがほとんどの構成を作ってきた曲もあります。歌詞はほとんど僕が書いているんですけど、曲は僕が作ったりKOMEさんが作ったりバンドで作ったりしています。

寝てるみたいだから「…」をつけた

──ところで、バンド名ってどんな意味なんでしょう? よく訊かれると思いますけど。

kyohei : ボールペンに「uni」っていうのがありますけど、あの字面だけ見てMAO君が「ウニ」って言い出して。じゃあもうzを付けて「ウニズでいいんじゃね?」って。

KOME : それで、「zzz」にしたらなんかカワイイんじゃないって。寝てるみたいで。

KOME(Vo.Gt.Syn)

kyohei : 寝てるみたいだから、じゃあどうせなら、「…」も付けちゃおうよっていうことで。イベントのフライヤーでめっちゃ名前間違えられる感じになっちゃいました(笑)。意味は何もないです。ただ、長い名前で略されるのが嫌だったんですよ。Yogee New Wavesが「ヨギー」って略されるのも嫌やなって。「ちゃんとNew Wavesって付けて!」って俺は勝手に思ってたんですよ。「ウニズ(unizzz…)」やったら3文字やから、略そうとしたら「ウ」しかないやんって思って。

KOME : 私は略すバンド名も良いと思うけどね?

kyohei : ええ〜嫌やぁ〜。

一同 : (笑)。

──最近、大阪や京都を拠点に活動しているバンドの名前を聞く機会が増えた気がするんですけど、みなさんの周りでバンド界隈が盛り上がっているっていう印象はありますか。

kyohei : 新しいバンドがいっぱい増えているというのは僕も感じているんですけど、同じところを目指した音楽性のバンドが多い気がしていて。ちょっとそれが退屈だなと思って、ライヴハウスにも行ってなかったですね、unizzz… を立ち上げたばかりの時期は。それもあって、あんまり周りにはない音楽をやろうと思っていたんですけど。

KOME : 「これが流行ってるからこういう音楽をやろう」みたいな。

kyohei : でも実際、一部ではそれで盛り上がっていたので、確かにそう考えると関西で盛り上がっている感はあったかもしれないですけど。僕はunizzz… を始めた頃から東京でライヴをしたいなって思っていて。なんか東京のバンドとかを見ていると、関西の盛り上がりでは全然勝負できないなって思うし、安易に関西のバンドシーン盛り上がってきてるなって言えないものはありますね。

──7インチカットの「D.R.H.F.」のような変拍子の曲って、歌としてまとめるのって大変そうですけどどうやって完成したんですか。


unizzz… /Live「hello」「D.R.H.F.」

kyohei : 「D.R.H.F.」は、ほぼすべてのフレーズを僕が作ってきて。なんか言われるかなって思ったんですけど、「ああ、いいね!」っていう感じだったのでこれでいこう、ということになったんです。細かいところはメンバーが変えたりはしていますけど、1つの曲の構成としてはもう出来てたんです。わりと「D.R.H.F.」は僕が作ったやつがすんなりハマってバンドで作れました。

──この曲をはじめ、演奏が難しそうな曲が多いですよね。

Kamata : ベースは、デモをもらった時点でフレーズがカッチリ決まっていたりするので、フレーズに関してはシビアに指摘されることもありますし、難しいですけど、その分慣れるのは早いしフレーズを弾くのが楽しいですね。

kyohei : 僕がギターでベースのフレーズを作ってくるので、ベースのネックの長さを想定していないフレーズも多くて。それを持ってきてKamataに弾いてもらったら、ネックの長さが違い過ぎてフィンガリングが大変なことになったり(笑)。

MAO : 僕は、フィルがない方が良いバンドかなって思っているんですよ。フィル・インじゃなくても展開とかリズムごとに全部変わって行く方が良いというか。フィルを入れると綺麗に繋がっちゃうじゃないですか? フィルがないとわりとザク切り感が出た展開になると思うので良いなって。

めちゃ攻めるけど、絶対ポップであることは最初から決めてました

──それでこういう曲たちができるんですね。一方で「fall in love」のようなキャッチーなポップスもありますね。

KOME : これは私が持ってきた曲なんですけど、昔のアニソンとかが好きなのでこういう曲になりました。

──影響を受けた音楽の中には、ゴダイゴやユーミンもあるそうですけど、歌メロのキャッチーさに影響を受けているということなんですか。

kyohei : いや、どちらかというとサウンド面ですね。ゴダイゴはめちゃくちゃプログレバンドだったけど結果的にアイドルみたいな爆発的な売れ方をして、でも楽曲は洋楽にしか聴こえないっていうああいうバランスがすごくカッコイイなって思うんです。めっちゃ売れた後のゴダイゴの曲もプログレッシヴな攻め方をしているんですけど、全部さりげなくそういうことをしているので、全然プログレっぽくなくてポップスに聴こえるんですよ。それがすごいなと思っていて。ユーミンの曲とかも全然オルタナっぽく激しいとかではないんですけど、めっちゃキメが多くて。そういうのが感動するんです。そういう意味では、僕らも展開が激しくてめちゃ攻めるけど、絶対ポップでいよう、というのは最初から決めてました。

──「PPP」の〈どうやって見えないものは観ようとしない主義なの〉〈砂漠には隠す場所がない〉という歌詞がすごく印象的でした。曲調からファンタジーにも思えるし、観念的にも思えるんですが、この曲はどんなテーマで書いた曲ですか。

kyohei : 曲は、KOMEさんが持ってきたもので、メロディがフワッフワしてたんですよ。その曲に歌詞をつけてって言われて書いたんですけど、最初“Don't you know〜"みたいな歌詞が浮かんだので辞書で調べたら、ちょっと相手を小ばかにして“えっ知らないの?"みたいな意味もあるらしいんですよ。だから“太陽がもう1つあるの知らないの?"とか“海は1つじゃないよ、知らないの?"って言った後に、“自分は見えるかもわからないものは見るつもりはないから"って。あんまり追いかけてもしょうがないし、手に入りにくいものを手に入れようって頑張るよりは、今あるもので頑張りましょうよっていう感じで。

左からKOME(Vo.Gt.Syn)、Kamata(Ba)、MAO(Dr)、kyohei(Vo.Gt.Syn)

でもそういうことをハッキリ歌っちゃうと、曲としては暗いし救いもないので、なるべくファンタジーな感じで包んで作りました。歌詞でいうと僕は坂本慎太郎さんの作詞が好きで。ゆらゆら帝国時代の歌詞は、ほとんど女性に対する性的な話をわざと包み込んでいて。「お前の田んぼが好き」っていう曲があって、一見すると「お前の田んぼ良い田んぼだな、羨ましいな」みたいに聴こえるんですよね。でも本当は性的な内容なんですよね。1番言いたいことを包み隠したりすると、余計味わいが出て聴く人によって思い浮かぶことが違うと思うんです。僕は歌詞も曲も、あんまり人間味を出したくないんですよ。「この人、優しい人だな、歌を聴けばわかる」みたいに思われたくないんですよね。曲にも人間味を出したくないので、機械っぽい演奏をしたいというのもありますね。

──でも、どの曲も全然冷たい感じではないですよね。

kyohei : 確かにそうですね(笑)。それはもう、みんな音楽が大好きやから。

──改めて、『hello』を配信するにあたって特にどんなところを聴いてほしいですか。

KOME : アルバム全体を通してすごくバラエティに富んでいるので、音楽が好きな人にも「ここのアレンジ面白い」とか聴いてもらえるし、普通にメロディがキャッチーなポップスとしても楽しんでもらえると思います。

kyohei : J-POPしか聴かない人にも良いなって思われたいし、めっちゃ音楽に詳しい玄人の人にも、「この曲は作り込まれてるね」みたいに見てもらいたいです。アルバムですけど、そんなに長くなくて、展開が激しいけど短く終わっているのであっという間に聴ける感じ、聴きやすさがあると思います。お時間取らせませんから、みなさん聴いてください(笑)。

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この作品に関する特集ページはこちら

LIVE SCHEDULE

〈『hello』 Release party〉
2017年7月8日(土)@京都 Live House nano

その他ライヴ
2017年7月17日(月)@東京 新宿NINE SPICES
2017年8月3日(木)@東京 渋谷WWW

ライヴ情報詳細はこちら

PROFILE

unizzz…

男女ツイン・ヴォーカルのニューウェーブ・バンド。2016年京都にて結成。
メンバーはkyohei(gt / vo), KOME(gt / syn / vo), Kamata(ba), Kawashimao(dr)。
1st full album『hello』&7inc『D.R.H.F.』 2017.6.21 on sale.

アーティスト公式HPはこちら

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インタヴュー

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