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2022/09/28 20:00

 

【ライヴレポート】夏の終わりを熱く盛り上げた、オールナイト野外フェス〈EXTRAVAGANZA〉後編

 

夕陽が落ち始めて辺りが薄暗くなった夕暮れ、MAIN DOMEステージにCHAIが登場。真っピンクの可愛らしい衣装で登場した彼女たちは「No More Cake」で踊り出し、会場は一気に”NEOかわポップ”の空気に包まれ、たくさんの観客が踊り始めた。また恒例となっている自己紹介では、各メンバーが自分のいいところをラップでアピール。曲が終って観客が「かっこいいし、かわいい!」と声を上げると、CHAIは「知ってる〜!」と答えていつも通りのらしさを見せた。

「PING PONG!」ではマナ&カナがステージ中央で踊りながら歌い、ユナ&ユウキはその後ろでDJを披露。歌う二人から「一緒に踊ろう!」と声がかけられると、観客たちは二人の振り付けを真似しながら踊り出し、会場がピンク色の可愛いでいっぱいになった。そして、最後は「Donuts Mind If I DO」でメロウに今日のライヴを締めくくった。

次に登場したのはZAZEN BOYS。SEも流れず、ぬるっとメンバー全員が登場すると「KIMOCHI」を圧倒的音圧で披露しながらVo.向井は〈This is 向井秀徳〉と恒例のご挨拶。そして定番曲「Honnoji」が始まると観客からは歓声が上がり、とても熱のこもったライヴとなった。曲がひとつ終わるたびに向井はお辞儀をして〈Matsuri Studioから参りましたZAZEN BOYS〉と言うのを繰り返してファンを喜ばせた。ライヴは「HIMITSU GIRL’S SECRET」、「This is NORANEKO」と続き会場を沸かせ、MCでは「まあ、ゆっくりやろうや」と松田優作の”ゆる声マネ”を披露して微笑を誘った。

向井が途中おもむろにギターを置いて「息切れの世界!」と言い、缶ビールをゴクゴク飲むと「じゃあさ、ボールに一杯のアレ下さい」と人気曲「ポテトサラダ」を披露。そして、最後の曲が終わると向井は「この後はあの男がやってきます」とだけ言い残しステージを後にした。

そして、ついに「あの男」の出番が。日本が世界に誇るテクノ・マエストロ、石野卓球だ。登場するや否や、たくさんの歓声が響き渡り会場は最高潮の盛り上がりをみせていた。観客みんなが体を揺らしたり、本格的なダンスを始めたり、MAIN DOMEステージは一瞬にしてダンスフロアと化した。さらに大人だけではなく、ファミリーで訪れた子どもたちも一緒になって踊っている。世代も何もかもを超えた彼の音楽の力は圧巻だった。

深夜からはtofubeatsなどのD Jのステージが朝まで行われ、夏の終わりを熱く盛り上げてくれたイベントとなり終演を迎えた。普段の生活では触れることのできない、大自然の中で鳴り響く極上の音楽を楽しむことができた本イベントは観客たちの思い出に強く刻まれた2日間となっただろう。“贅沢な大自然と最高の音楽との狂宴”と言う意味を持たせて名付けらえた〈EXTRAVAGANZA〉。また来年もこの地で開催されることを楽しみに、今年の夏とはお別れしよう。

文・写真 田代芽生

ライヴ情報
▼〈EXTRAVAGANZA 2022〉
2022年8月27日(土)~28日(日) 開催済
会場:クリエイト菅谷キャンプ&リゾート(岡山県真庭市美甘1050-2)
出演:CHAI、D.A.N.、石野卓球、KENJI TAKIMI(Crue-L/Being Borings)、キセル、Licaxxx、MONKEY TIMERS、tofubeats、YAMARCHY、ZAZEN BOYS

インフォメーション
EXTRAVAGANZA Twitter:https://twitter.com/_extra_vaganza

[ニュース] CHAI, 石野 卓球

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