SSW、ももすももすが、最新アルバム「白猫浪漫」をリリースした。今作は、ももすももすの持つ文学性と奇想天外でギャラクティックな世界観、そして猫に対する偏愛が詰まった、集大成とも呼べるコンセプトアルバム。今回OTOTOYでは、今作に収録の“まともじゃないのがちょうどいいの”と“怪傑ヒロイン☆”の2曲を手がけた、真部脩一(ex.相対性理論)との対談を実施。ふたりがコラボレーションすることになった経緯から、楽曲の制作秘話について話をききました。...…
2017年末、深夜の池袋でひっそりと結成されたメロウなバンド、キッサ・コッポラ。初期はフォーキーなサウンドが特徴的であったが、昨年リリースした初のアルバム『cyan songs』からはサイケデリックでグルーヴィーなバンドへとガラリと変化を遂げた。そして現体制を迎えてから初EPとしてリリースされた『mellow films』は、バンドの解像度がさらにクリアに。歌詞も丸みを帯び、柔らかなヴォーカルにも磨きがかかったように思う。“目をつぶっていたらどこかへ行っちゃうような音楽”を目指す、キッサ・コッポラ特有のこ…
アルバムのテーマはずばり、青春。BIGMAMAが5年ぶりにリリースした9枚目のフルアルバム『Tokyo Emotional Gakuen』は、彼ら史上最もあどけなく、そしてエモーショナルな作品となった。その背景には、2021年に加入したバケツを被ったドラマー、Bucket Banquet Bisの存在や、これまでリリースした全149曲を披露したツアー〈BIGMAMA COMPLETE〉があったという。今作の軸となった"現文 | 虎視眈々と"と"17 (until the day I die)"の2曲に着目し…
スターダストとavexの合同プロジェクト、ONE LOVE ONE HEART。2024年1月8日にZepp Shinjuku(TOKYO)で開催される5thワンマンライヴに向けて、日々努力を続ける男女混合9人組グループである。今回OTOTOYでは、男女それぞれでパフォーマンスを行う最新楽曲、「マジで超やべぇ」、「ハイスイノジン」のリリースについて取材を実施。これまでの活動のことや、最新楽曲、そしてワンマンライヴに向けての意気込みを、メンバーの相原一心、飯塚瑠乃、洸瑛、佐々木杏莉、藤咲碧羽に賑やかな空気感の…
シンガー・ソング・ライター、Sean Oshima。彼を知ったきっかけは、ファースト・シングル「疲れた日の夜に -Hard Day’s Night-」のMVだった。白い背景に赤いカーペット。真ん中にはSean Oshimaがいて、その一歩後ろには様々な楽器を演奏している人たち。そんなシンプルな映像とともに流れる、ブラスをふんだんに使った華やかでキャッチーなサウンド。だけど歌詞には世の中への皮肉もたっぷり入っている。おもしろいアーティストに出会ったと真っ先に思った。その後も彼は作品をコンスタントにリリースし、…
Sundayカミデのソロ作品が約3年半ぶりにリリースされると報せを受け、届いた作品資料をひらくと真っ先に目に飛び込んでくるコメントがあった。「月がcrazyなのか、自分がcrazyなのか。それだけだと思うし、それだけの人生がいいなと思っています。」これはSundayカミデが長いキャリアのなかで自問自答を常に繰り返しているからこそ生まれた言葉だ。そして今回リリースされた3曲入りのシングル「そのまま僕らは旅に出る」を象徴するものでもあり、アーティスとしての哲学にも直結している。リリース・コメントの真意や、ニュー…
CENTとしてソロでのアーティスト活動を始動させ、2023年8月23日に初のソロ・アルバム「PER→CENT→AGE」をリリースしたセントチヒロ・チッチ。BiSHとしての人生を全うし、アーティストのみならず役者活動にも注力していくことを発表した彼女はいま、何を考えているのだろうか。アルバムの全曲解説に加え、今後の目標についても語ってもらった。...…
2023年6月30日に東京・新代田Feverで開催されたシークレット・ライヴ〈午睡から覚めたこどものように〉にて活動再開を果たした、アユニ・Dによるソロ・バンド・プロジェクト、PEDRO。8月19日からは全国ツアー〈PEDRO TOUR 2023「後日改めて伺いました」〉を開催、8月23日にはシングル「飛んでゆけ」をリリースするなど、その“衝動”は止まらない。約1年半という休止期間やBiSHの解散を経た彼女はいま、なにを考えているのか。アユニ・Dの内なる想いに迫るべく、インタヴューを行った。...…
シンガー・ソング・ライター、猫田ねたこ。一見ひょうきんともとれる、記憶に残りやすい名で活動する彼女からうまれる音楽には、日々を切実に過ごす等身大の姿が投影されている。前作から1年3ヶ月ぶりとなるセカンド・アルバム『dropss』は、生命力や再生力をテーマに制作。そのため今作を聴いたあとには、瑞々しい森林のなかで深呼吸をしたような、自分のどこか一部がまっさらに生まれ変わったような気分になる。そして自分の足元に目をやり、そこに生えている草花を愛でたくなるのだ。この世界で行き交う、すべてのいきものから発せられる…
2019年に結成されたバンド、インナージャーニー。シンガーソングライターとして活動していたカモシタサラ(Vo / Gt)が〈未確認フェスティバル 2019〉へ出場する際、3人の現メンバーをサポートとして招いたことをきっかけに、そのままこの4人のバンドとして活動をスタートさせた。結成後にも関わらず、すぐコロナ禍になり、ライヴもできず、メンバーとのコミュニケーションも取りづらかったはずだ。しかし結成4年目に突入した現在のインナージャーニーは充実感で満ちており、全員が音そのものを楽しみながら、同じ熱量で個性をぶ…
小林私がキングレコード内の新レーベル〈HEROIC LINE〉よりメジャー・デビュー! 通算3枚目のアルバムであり、メジャー1作目となる最新作『象形に裁つ』は、トオミヨウ、SAKURAmoti、シンリズム、白神真志朗の4名がアレンジャーとして参加。個性豊かなサウンドが聴きどころの1枚に仕上がっている。また本作には新曲のほか、YouTube上に弾き語り動画がアップロードされている既存曲やライヴ定番曲も収録。聴き馴染みのある曲はアレンジャーとの制作によって、どのような楽曲に進化したのか。 ...…
歌詞を書くために音楽をやっている。そう断言するシンガーソングライター、小林私。ひとつの読み物としても完結している文学的な歌詞とそこに付随する緻密なメロディーは、小林私が多くの人を魅了する一つの所以だろう。今回リリースされた、メジャーデビューアルバム『象形に裁つ』には、SAKURAmoti、白神真志朗、シンリズム、トオミヨウの4名がアレンジャーとして参加している。弾き語り動画がYouTubeに投稿されていた“繁茂”や“biscuit”、生配信やライヴですでに披露されている“目下Ⅱ”などの既発曲も収録されてお…