ヲノサトル ムードコア・スカッドの演奏を、2ヶ月連続でリリース!

電子ビートと生バンドの融合でスウィート&グルーヴィなサウンドを構築するヲノサトルのムードコア・アンサンブルが、12月16日(金)に西麻布・新世界にて、本年最後のパーティーを開催。その模様を2ヶ月連続で高音質ライヴ音源としてリリースします!

8月に行った”ヲノサトル・ムードコア・ポッセ”に続いてロック、ファンク、ハウスにブラジル音楽…と多彩なジャンルの音楽家を召喚し、大人のロマンティシズムを追求。さらに今回は、エッジの効いたアコースティック・サウンドが高い評価を受けるBE THE VOICEの和田純子をゲスト・ヴォーカルに迎え、この季節らしいバラードも披露。もちろん最後はフロア仕様のビート・マッシヴなサウンドで、冬の夜を熱く盛り上げました。今回リリースするのは、ムーディーでスウィートなダウン・テンポのナンバー全6曲を収録した「ムードコア・スカッド1 ラウンジ・セレクション」。年明けには、ダンサブルな楽曲を中心にした第2弾「ムードコア・スカッド2 ダンス・セレクション」をお届けします。今年最後のムードコア・アンサンブルをどうぞじっくりとお楽しみください。

ムードコア・シリーズ第2弾 2011.12.16

ムードコア・スカッド1 - ラウンジ・セレクション

演奏 : ヲノサトル keyboards & computer / 助川太郎 guitar / 後関 好宏 saxophone / Watusi (COLDFEET) bass / スティーヴ・エトウ percussion / 和田純子 (BE THE VOICE) vocal

電子音響と生バンドの異種交配によるライヴを再構成したスプリット・ミニアルバム。vol.1は和田純子(BE THE VOICE)のヴォーカルによるダウン・テンポのナンバーを収録。アルバム購入者には、詳細情報やヲノサトルによる楽曲解説を掲載したオリジナル・ブックレット (PDF) もプレゼント!

トラックリスト : 1. サイレンス・トゥ・グッドバイ / 2. ザ・クリスマス・ソング / 3. アフタヌーン・ウェザー / 4. 彼方へ / 5. ロスト・フューチャー / 6. ゼア・ウィル・ネバー・ビー・アナザー・ユー
★同ライヴから熱くダンサブルなナンバーを収録した『ムードコア・スカッド2 - ダンス・セレクション』は1月20日発売予定!

ムードコア・シリーズ第1弾 2011.08.06

ヲノサトル・ムードコア・ポッセ LIVE at 音楽実験室新世界 2011.08.06

演奏 : ヲノサトル keyboards & computer / 助川太郎 guitar / 徳澤青弦 cello / Watusi (COLDFEET) bass / スティーヴ・エトウ percussion

電子音響と生バンドの異種交配による、甘やかで過激な真夏の夜のライヴを完全再現。アルバム購入者には、詳細情報やヲノサトルによる楽曲解説を掲載したオリジナル・ブックレット (PDF) もプレゼント!

トラックリスト : 1. コンドルのテーマ / 2. 不眠症のサンバ / 3. エルドラド / 4. フラジャイル / 5. キャシー / 6. レガシー / 7. ノクターン / 8. 犬神家の一族 愛のバラード / 9. ヴィアージェム / 10. オールド・ファッションド / 11. ドルフィン / 12. ゼア・ウィル・ネバー・ビー・アナザー・ユー

ハードコアなムード・ミュージック

年の瀬も押し迫った12月の週末、日本屈指の繁華街、六本木は忘年会のグループやパーティー・ピープルで賑わっている。この街の繁栄を象徴するようなランドマーク、六本木ヒルズを間近に臨む「西麻布新世界」も、カジュアルだがどこか洗練された観客で溢れかえっていた。

本日の主役、ヲノサトル ムードコア・スカッドは明和電機の「経理のヲノさん」としても知られているキーボーディスト、ヲノサトルを中心に、2011年にブレイクしたファンク・バンド、在日ファンクの後関好弘、コールド・フィートの中心人物Watsuiなど、実力と人気を兼ね備えたミュージシャンが集結したスーパー・グループ。2011年の結成以降、メンバーを変えながらステージを重ね、「ハードコアなムード・ミュージック」を追求している。

そんな彼らの2011年を締めくくるステージは、重厚な音響処理が心地よいダブのビートの上で、環境音楽のようなしっとりとしたエレクトリック・ピアノのメロディが鳴り響く「サイレンス・トゥ・グッドバイ」で始まった。なるほど、ムード・ミュージックなのにどこかハードコアだから「ムードコア」ということか、と思わず頷いてしまう。その後も、哀愁を帯びたメロディと爽やかなアレンジで知られている映画「ティファニーで朝食を」のテーマ曲の妖艶なカヴァー、森の中の小川のような、みずみずしいシンセサイザーの音色が印象的なアンビエント系ナンバー「フラジャイル」などを立て続けに披露する。「ムード・ミュージック」と名乗りつつも、MPBやエレクトロなどのエッセンスを盛り込んだポップ・ミュージックは、前衛音楽家であるヲノをはじめ、様々なジャンルで活躍するミュージシャンが集まったバンドならではのものだろう。

だが、この日のハイライトはヲノや高橋幸宏の作品でキュートな歌声を聴かせてくれるBE THE VOICEの和田純子女史が加わったヴォーカル曲だろう。ミニー・リパートンのような可憐さと強靭さが同居した歌声は、上品だけどどこか毒のあるムードコア スカットの音楽と相性が良いようだ。和田のウィスパー・ボイスがアダルティな雰囲気を醸し出すミディアム・バラード「アフタヌーン・ウェザー」、ボサノバっぽい上品なパーカッションがアクセントになっているR&Bナンバー「彼方へ」、ムーディーだけどどこか攻撃的な「ロスト・フューチャー」など、「ムードコア」の名にふさわしい楽曲を披露していた。

休憩時間を挟んだ第二部は、MCも控えめに、ダンサブルなナンバーを次々と繰り出した。ラテン音楽の要素を取り入れたハウス・ビートの上で、メロウなギターとポップなサックスが踊る「リターン・トゥ・トラブル」や、ファンクやジャズのエッセンスを盛り込んだブレイク・ビーツ「アルマス・イシマス」、ダンス・ホール・レゲエのビートを使ったムード音楽「キャシー」などが続く。クラブ・ジャズやヒップホップの要素を取り込みつつも、ムード・ミュージックらしさを失わないのは音の職人、ヲノサトルの本領発揮というところか? スペーシーなサンバ・ビートとファンクっぽい大胆なサックスのリフが印象的な「ドルフィン」などは、さまざまな音楽のエッセンスを吸収しながら枠に嵌らない、彼らならではのものだろう。

アンコールでは再び和田を迎え、ヲノのデビュー・アルバムから「ビキニを着て月へ行こう」を披露。ドラムンベースのビートとピチカート・ファイヴっぽい都会的なメロディが同居したポップ・チューンは、ムーディーな音楽の中で良い意味で異彩を放っていた。

2時間半を超える長丁場をしっかりとこなしてくれたヲノサトル。このライヴの興奮をあなたも体験してほしい。(text by 高野裕介)

ヲノサトル ムードコア・スカッド MEMBER

ヲノサトル keyboards & programing

現代音楽から電子ポップスまで多岐に渡る作風で知られる音楽家。プロデューサー・作編曲家として多くのアーティストをサポート。また芸術ユニット『明和電機』には通称 "経理のヲノさん" として創立初期から関わり続ける。他にもムード音楽バンド『ブラックベルベッツ』や、ハウス・ミュージック・ユニット『PLEASURE CHANNEL』などを展開中。今回の『ムードコア・ポッセ』は、様々なジャンルでユニークな活動を続ける演奏家を召喚し、電子音響と合体して「イージー・リスニング音楽のバージョンアップ」を目指すプロジェクト。
>> www.swono.com

後関 好宏 (ゴセッキー) saxophone

サックス奏者・編曲家。在日ファンク、stim、ホテルニュートーキョー、WUJA BIN BINに所属。2000年 菊地成孔氏の「DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN」への参加を切っ掛けにキャリアをスタート。その後「東京中低域」では渡英し、「London Jazz Festival」に2度出演。またEGO-WRAPPIN'、Superfly、レミオロメン、大橋トリオ、青柳拓次 etc 様々なアーティストをサポート。映画・テレビ・舞台などの音楽制作を手がける。
>> http://d.hatena.ne.jp/gosekky-news/

助川 太郎 guitar

ギタリスト。米バークリー音楽大学卒。NYでジャズ・ギタリストとして活躍後、ブラジル音楽に傾倒。2003年ボサノバ・ユニット「メヲコラソン」でメジャー・デビュー。現在までに3枚のアルバムを発表している。並行してセッション・ギタリストとして各種ブラジル弦楽器や口琴、電子楽器を駆使して前衛ブラジル音楽や即興演奏などの分野でも活動中。ソロ・アーティストとしては2008年、ブラジルの器楽ショーロをテーマに生楽器の魅力とエレクトロニクスが融合した初リーダー・アルバム「Noturno(ノトゥールノ)」を発表。
>> www.meobossa.com/

Watusi (COLDFEET) bass

Lori FineとのユニットCOLDFEETのプログラマー/ベーシスト/DJ。そのユニークな世界観は国内外で評価を受け、欧州やアジア各国でも多くの作品がリリースされている。国内では中島美嘉の多くのシングルを始め、hiro、安室奈美恵、BoA、Chemistry等を手がけ、アンダーグラウンドとメジャーを繋ぐ多忙なプロデュース・チームとしても活躍。'09年には生前のマイケル・ジャクソンから許諾を得、進めて来たカバーアルバム「MJ THE TOUR」を発表。豪華なゲストと共に大きな話題となる。
>> www.coldfeet.net

スティーヴ・エトウ percussion

1958年L.A.生まれ。1964年初来日? 80年代よりバンド活動を始め、爆風銃(バップガン)、PINK、PUGSなどのバンドで活躍。 演奏家としては小泉今日子のデビューツアーから始まり、近年は堂本剛、布袋寅泰などさまざまなアーティストをサポート。20年近く活動するデミセミクエーバーやデッチ上げバンドの二枚舌を継続させつつ、ソロ・ライヴも活発。2011年4月は、ほぼ一ヶ月に及ぶ「2011年:春の独り旅」として西日本16公演のソロ・ツアー敢行。
>> www.steve.vc/

和田 純子 (BE THE VOICE) vocal

BE THE VOICEのボーカル、ソングライター。東京出身。多摩美術大学大学院卒業。スモーキーで独特の甘みのあるボーカルと、親しみやすく洗練された楽曲に定評がある。BE THE VOICEのオリジナル・アルバムをはじめ、ツイン・ボーカル女子バンドLynnでの活動、高橋幸宏やヲノサトル他の作品のゲスト・ボーカル、コーラスや、SOUL BOSSA TRIO他への楽曲提供、CM音楽の歌やナレーション多数。
>> www.bethevoice.com

この記事の筆者
TOP