2018年の始まりにして年間ベスト級デビュー・アルバムーー “エモい”都市生活を鳴らすアイドル・・・・・・・・・に迫る

シューゲイザー的な「エモさ」とアンダーグラウンド・パンク的な「ヤバさ」を楽曲コンセプトに活動するアイドル・ユニット「・・・・・・・・・」が、2018年1月12日リリースの1stアルバム『 』をOTOTOY独占で1週間先行でハイレゾ配信開始。日本ドローン界の雄、hakobuneディレクションの元、ノイズやアンビエント等を用いた1トラック72分の1stシングル『CD』がネットを中心に大きな話題を呼んだが、初アルバムとなる今作は、ForTracyHydeの管梓、Mavや、my letterのキヌガサチカラ、あヴぁんだんどやアシモフが手品師で知られるteoremaa等が楽曲提供を手掛け、シューゲイザーから、90sUK、90semo、ローファイ、ドラムンベース、エレポップまで、様々なジャンルを「エモい」にぎゅっと集約した全10曲。アイドルという記号性を取り除くため、アーティスト名もアルバム名も検索に引っかからないなど、コンセプトも練りこまれている彼女たちに改めて迫るインタヴューを掲載し迫った。

発売前にして名盤の呼び名の高いデビューアルバムを先行ハイレゾ配信!

・・・・・・・・・ / 『 』(24bit/48kHz)
【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC
>>>ハイレゾとは?

【配信価格】
単曲 216円(税込) / まとめ 2,160円(税込)

【収録曲】
1. ねぇ
2. きみにおちるよる
3. トリニティダイブ
4. ソーダフロート気分
5. 文学少女
6. 星屑フィードバック
7. サイダー
8. サテライト
9. スライド
10. 1998-

【まとめ購入特典】
『 』テジタル・ブックレット(PDF)
インタヴューカットのアザー写真(jpg)


・・・・・・・・・「スライド」(Official Music Video)

INTERVIEW : ・・・・・・・・・

検索機能をスルリと躱(かわ)すような、記号とも象徴ともいうべきグループ名。個別名を明らかにせず、さらには「サングラスのようなもの」で目を隠すなどして徹底して匿名性を纏うメンバーたち。かつてないほど身近になった昨今のアイドルへのアンチテーゼを打ち出す一方、「五感チェキ」「HeartSync」といったテクノロジーや斬新な発想によってアイドルとファンをダイレクトに繋ぐという奇策を講じたり…。OTOTOYではデビューよりその動向を追い掛けてきたゆえに、当サイトを訪れる方々にとっては、こうした戦略の裏にある複雑かつ緻密なコンセプトについてもすでにお馴染みであろう。

>>“ポスト・ポケモンGO!”時代のアイドル・グループ!? 「・・・・・・・・・」デビュー直前初インタヴュー
>>さよなら自体がノイズになるーー「都市」をコンセプトにしたアイドル・・・・・・・・・

筆者は「・・・・・・・・・」の“初観測”(=デビュー・ライヴ)を観ている。その時は、壮大なコンセプトを掲げるもメンバーのスキルが追いついておらず、なんとも言えない"出落ち感"を抱いたものだが、今やメンバーたちは驚くべき進化を見せ、コンセプトが構築する緻密な世界観と心の機微を描き出すリリカルなサウンドをドラマティックに再現するまでに至っている。グループの基本理念はブレることなく、それをパフォーマンスで具現化する態勢がいよいよ整ってきた印象だ。

そんな中、タイミングよくリリースされる1stアルバム『 』。タイトルこそこのグループらしいが、そのサウンドは思いのほかストレート。と同時に、思いのほか多彩だ。フィードバック混じりのギター轟音の霧の中からふっと現れるのは、「ねぇ」や「ふぅ」といった感動詞を用いた“脱力カワイイ”ヴォーカル。シューゲイザー特有のか細い囁き系ヴォーカルを“Japanese Kawaii”へと見事に翻案した秀作である。さらには疾走感に満ちたギターポップやエレポップにニューウェイヴといったサウンドが続き、東京に棲息する少女たちの複雑かつ繊細な情感が滲み出るヴォーカルと相俟って、なんとも“エモい”都市生活のBGMが綴られている。

デビューより約1年半。そのコンセプトの緻密さ・ユニークさでは未だ追随を許さないこのグループ。さらに混沌を極めるであろう2018年のアイドルシーンにおいて、その特異なポジションを維持しつつも台風の目となることは間違いないだろう。そんな彼女たちにインタヴューを敢行。コンセプト上はメンバーという概念はないとのことだが、ともかくも4人の“メンバー”、そして、みきれちゃん(サウンド担当)も交えてお話を伺った。

インタヴュー&文 : 石川真男
写真 : カトウキギ

「・」というのは10万人の女の子の象徴

──コンセプト上は個体識別はしないんですよね? みなさんが「・ちゃん」である、と。

・ : はい。

──でも、その時々でそれぞれ“あだ名”を付けるとのこと。今回は…?

・ : 今は“品詞”がテーマです。各メンバーが自分の品詞を決めて、その中で現場ごとに毎回変えています。

──お、おぅ…。で、それぞれ何の品詞で何という名前なんですか???

・ : 私は“助詞”で、今日の名前は「と」です。
・ : 私は”副詞”で「なぜか」です。
・ : 私は“形容詞”で「忙しい」です。
・ : 私は”接続詞”で今日は「なので」です。

──なかなか難易度高いですね(笑)。で、そのメガネ… といいますか、えーっと… “設定”にノッたらいいのかどうか難しいんですが…。え~っと、メガネを付けているのが“素顔”なわけですよね… いや、“付けた”ではなく???

・ : これが素顔です!

──ですよね。“設定”ではね。

・ : はぃ。え? あ、いやいやいや、素顔です。はい。

──あ、そうですよね(笑)。で、実は僕、2016年9月4日の”初観測”を拝見しているんですよ。

・ : おぉ! ありがとうございます!

──その時にはもっと沢山メンバーがいませんでした? 確か、曲によってメンバーが入れ替わり立ち替わりしていて、十数人いたように思ったのですが…。

・ : (笑)。

──でも、アーティスト名は「・・・・・・・・・」で「・」が9個ですよね。ということは9人?

・ : これが難しいんですけど…。
・ : 何て言ったらいいんだろう…。
みきれちゃん : よくこういう風に説明するんですが、「・」というのは都市の流れ・力のようなもので、「・ちゃん」というのはそれが女の子の形を取った状態。だからそれぞれの「・ちゃん」は言うならば一人で都市に住む10万という単位の女の子を象徴していて、そもそも「何人」という概念ではカウントできない“集合体”のようなものなんです。なので、メンバーが何人という質問に対しては、コンセプト上は答えることができないんですよ。

──あぁ…。なるほど…。ところで(筆者が“初観測”の時に撮ったチェキを見せ)このメンバーは今はいらっしゃるんでしょうか?

・ : あっ!
・ : おぉ!
みきれちゃん : あ、このメンバーは、ライヴに”女の子”の姿となって出演することはなくなったんですけど、SNSの妖精になったんです(笑)。

──へぇ…。

みきれちゃん : 最近は頻度は下がってるかもしれないんですが、たまにツイートしたりしてるんですよ。
・ : 最近してたよね?
・ : してたしてた!
・ : けっこうしてるよね。
みきれちゃん : あ、してた? で、定期公演などに映像で出演したりもしてるんです。なので、普段ライヴをしてるメンバーではないんですけど「突然出てくる不思議な・ちゃん」という位置付けでファンの方にも知られています。

──はぁ…。いろいろと研究して理解してきたつもりだったんですが、また分からなくなってきた感が…。まあでも、皆さんは、実は実体ではないわけですよね。コンセプト説明などでは「幽霊」と書かれていたものもありましたが、「妖精」というか、「概念を具現化した存在」という感じですかね。

みきれちゃん : ああ、そういうイメージですね。

──僕は今、概念とお話ししているわけですね?

・ : フフフフ(笑)。

──それにしても、この“五感チェキ”っていうのもすごいですよね。でも、この初観測の時は結構バタバタしてましたよね(笑)。

・ : 今も結構バタバタしてます(笑)。もう大変なんですよ。携帯持ちながら”味”を渡して、チェキにペンで書いて、みたいな。
・ : やることが多いので…。

──これまで沢山撮られてきたかと思いますが、“五感チェキ”って実際どうですか?

・ : 私たちのことを知らない方が物販をちょっと覗いてみて、「五感チェキ」って書いてあるのを見ると「何だろう?」って思って来てくださったりするんですよ。
・ : 結構面白いことやってるんだな、って実感します。
・ : 五感チェキでは、「味」とか「匂い」も楽しめるんですが、それが・ちゃんごとに違ってるんですよ。五感のうちの「聴覚」にあたる録音チェキでは、接触時の会話をその場でQRコードに録音します。そのQRコード(を印刷したもの)に匂いをつけてお渡しするんですけど、その匂いが・ちゃんそのものみたいな感じで、別のところでその匂いを嗅いだ時に「あ、・ちゃんだ!」って思い出してもらえる仕組みなんです。
・ : それが「常に纏えるアイドル」というコンセプトなんです。こうしていろんな呼び名をつけているのも、例えば「感情」をテーマにした時があって、絵文字とかにしてたんですが、どこかでその絵文字を目にしたら「あ、これ・ちゃんが選んだやつだ」っていう風に、日々の生活の中で・ちゃんを感じてもらえるんですよ。
・ : どこにでもいる、みたいな。

──おぉぉ~! コンセプトをしっかりと理解され、実践されている感じですよね!

・ : 頑張りました(笑)!
みきれちゃん : 以前コンセプト担当が話していたんですが、絵文字はあくまで「感情」のひとつの表現で、そもそもその「感情」を感じたなら絵文字という視覚情報がなくても、その時すでに身体の中に・ちゃんがいる。そんなふうに感じてもらえたらなと。

──なるほど。顔を出して、名前もバンと出してしまえば、イメージが固定されてそれでしか感じられないかもしれないですけど、それを消すことによって、そして「好きな食べ物」とか「感情」とか「品詞」とかで象徴させることによって、日常生活のいろんなところで“遭遇”できてその都度思い出してもらえる、と。

・ : めっちゃ綺麗にまとめてくれましたね(笑)。

──あ、ありがとうございます(笑)。

みきれちゃん : 今日もコンセプト担当がブログに書いてたんですけど、そこにはコンセプトを理解するのに1番大事なことが詰め込まれてましたね。そこには「点・円・球というものの普遍性」が書かれてあって…。例えば「球」っていろんなところにあるじゃないですか。それが、彼女たちを「・ちゃん」と呼ぶ大きな理由になっているみたいなんですよ。街じゅうに東京じゅうに「球」があるので、東京のどこにいても・ちゃんに出会うことができる、と。

──あ~、なるほど。これは「点」であるだけではなく「小さな球体」でもある、と。「9」個あるのもそういう意味ですか???

・ : あ、確かにそうかも(笑)!

東京は外から見ると輝いて見えるけど、実際はどうなんだろう? って

──HPでの解説などを読んで、そして今お話を聞いてコンセプトはだいぶ理解しましたが、まだ少し疑問がありまして…。コンセプトの中に「原宿発のアイドル」といった記述があったように記憶するんですが…。まあ、原宿にあまり縁のない僕が言うのもなんですが(笑)、イマイチ「原宿」を感じないんです。どこに「原宿」があるのでしょうか?

・ : めっちゃ難しい質問ですね。
一同 : (爆笑)。
・ : たぶん今まで訊かれたことがないです。
・ : 原宿…。
・ : あ、なんかでも、コンセプト担当がどこかで書いてた記憶があるんですけど、私たちの衣装で白いものがあるんですよ…。

──あ~、ありますね。初観測でも着られていたやつですよね?

・ : そうですそうです! それが原宿の古着屋さんとかで探してきたもので、当時流行ってた感じのものだったんです。それが原宿っぽいと言えば原宿っぽい(笑)。まあ、よく分からないんですが(笑)。

──そこに「原宿」がある、と(笑)。なるほど。で、皆さんは「東京という都市を象徴する」といったこともコンセプトとなっていたかと思いますが、では皆さんから見た「東京」のイメージは? まずは・さん、お願いします。

・ : 東京って、いろんな場所があるっていうか…。すごい広いわけでもないのに可愛い場所とか綺麗な場所とか、ビルばっかりの場所とか自然の豊かな場所とかもあって、いろんな場所があるな、って思います。

──いろんな情報が集まっていて、何でもあるって感じがしますよね。では・さんはどうですか?

・ : 日本の象徴みたいなイメージがあって、なんでも東京中心に回っているイメージがあります。

──今、政府は地方創生を打ち出しているんですが、皆さんは政府に反発しているわけですね(笑)。

・ : アハハ。違います(笑)。

──次は・さん。

・ : 私は新宿が嫌いで。なんかギラギラし過ぎているというか…。私、洋服が大好きなので原宿とかは全然大丈夫なんですけど、新宿は人が多くて人酔いするし、ダメなんですよ。最初の頃は電車に乗るのも苦痛で、方向音痴だし…。東京は疲れる場所だな、っていうイメージは今でもあります。

──・さんはいかがですか?

・ : さっきも・ちゃんが言ってたんですが、全部東京に集まってる、って印象です。日本の中心だなぁ、って…。そう思うんですけど…。外から見ると輝いて見えるんですけど、実際はどうなんだろう? って最近思ってます。

──なるほど。「裏」の汚い部分を、あ、「汚い」は言い過ぎですね(笑)。

一同 : アハハハ(笑)。
・ : まあ、今でもキラキラしているとは思います。両方の面があると思います。

──皆さんのようにキラキラするためには、泥臭い努力も裏でしなきゃいけない。そんな面が東京にもある。まさに東京がみなさんを象徴しているような…。

・ : あ、そうです。

──ってなんか“上手いこと言った”みたいに勝手にまとめちゃいましたが(笑)。

一同 : ハハハ(笑)。

なんかギターの音の中に埋まっているというか包まれているというか

──皆さんは「シューゲイズアイドル」とも言われているじゃないですか。“シューゲイザー”って馴染みのあった音楽でしたか?

・ : 全くなかったです。

──グループを始めてからは聴くようになりました?

・ : う~ん…。まあ、興味は持つようになりました。
・ : シューゲイザーを聴く方もちょこちょこ来て下さるようになったので、そういう方からオススメされるものは聴くようになりましたね。

──どういうものをオススメされたんですか?

・ : え~…。あんまり覚えてないです。調べて聴いたりもしたんですけど、自分にはあんまり刺さらなかったです(笑)。
一同 : (爆笑)。

──(笑)。では、どんな音楽が刺さるんですか?

・ : 王道アイドルです。乃木坂46さんとか、橋本環奈さんが好きですね。

──続いて・さん。シューゲイザーは刺さりました?

・ : いえ。プラベートで聴くほど好きではないです。アニソン、ボカロ系が好きです。

──・さんは?

・ : えっと、最初はシューゲイザー自体を知らなくて、「あ、こういうジャンルもあるんだ」って感じでした。で、私たちがやってる曲は好きなんですけど、それ以外の他のバンドとかのシューゲイザーはあまり興味は持てなかったです…。

──では、どんな音楽がお好きですか?

・ : BiSHさんとかパンク系の音楽が好きです。

──皆さんとどこか通じるものはありますよね。

・ : あ、そうかもしれないですね。あと、ヤナミューさんとかも大好きです。

──僕も大好きです! ・さんはどうですか?

・ : もともと好きなジャンルとかは特になかったんですけど、シューゲイザーを知って、CQさんとコラボさせていただいて、その時に生のシューゲイザーを聴いて…。「あ、これがシューゲイザーか!」と思ってその時は興奮しました。なんかギターの音の中に埋まっているというか包まれているというか、そんな感じがしました。

「シューゲイザー」とか何も知らなかった私たちも「すごいいい曲だな」と

──いよいよアルバムをリリースすることとなりました。率直にどうですか?

・ : うれしいです。グループが始まった時からやっている曲も、最近出た曲もあって、これまでやってきた全てが詰まってるアルバムです。なんか、曲だけじゃなくてその時の自分たちの気持ちとか、レコーディングした時の思い出とかが詰まっている気がして、それが一つのアルバムになったのが嬉しいです。
・ : 今までリリースしたものは、『CD』というCDとか、72分もある1曲だけで、ノイズも入っていて、普通じゃありえないですよね。でも今回アルバムを出すことになって、普通の曲が一曲ずつ普通に入ってるじゃないですか。「あ、やっと普通のがきた!」って思って(笑)。でも、タイトルは『 』なので、「あ、ここは自分たちらしいな」と思いました(笑)。
・ : なんか、未だに自分の声が入っているCDっていうものに対して毎回新鮮な気持ちが湧くんですよね。車とかで母が自分たちの曲を流したりするんですよ。その時に自分の声が聴こえてきて、「あ! あ!」って毎回びっくりしちゃうんです。なので、自分たちの声が入ってる曲が詰まっていることに驚きもあるし、それがみんなに届くのが嬉しいです。
・ : いろんな曲があって、今までのCDとかレコードとかで発売はされてる曲もあるんですけど、ライヴに来ないと聴けないものもあって…。カッコいい曲がいっぱいあるので、それをこうしてアルバムとして出せるのが、そして、ライヴに来られない人にも聴いてもらえるのが嬉しいです。


・・・・・・・・・ / ねぇ

──で、アルバムは何て呼べばいいでしょうか?

・ : 「半角スペース9コ」なんですけど…。
・ : 呼び方は特に決まってないので、グループ名と同じです。好きに呼んでいただいてかまいません。
みきれちゃん : 早く呼び名を決めて欲しいね。
・ : MCの時とか困っちゃうんですよ。

──あぁ。それはファンの方から自然発生してくるみたいな感じなんですか?

・ : ツイッターで「こう呼んだらいいじゃない」といったアイディアはいただいたりします。「#dotstokyo」って付けて提案してくるようなツイートが結構あったりします。「ああ、おお」みたいなのはあるんですけど…。

──で、アルバムなんですが、OTOTOYでは無料配信していた時期があったじゃないですか。それに関してはどうですか? せっかく作ったのにタダで聴かせてるんですよ!?

・ : いや、でもなんか、いろんな人に届くチャンスなので、それがもう無料とかお金とか考えてなくて、いろんな人に聴いてもらえるのが1番嬉しいな、と。知らない人に届くのがやっぱ今1番大事というか。「シューゲイザー」とか何も知らなかった私たちも「これすごいいい曲だな」と思ったので、知らない人とかにも「いいな」と思ってもらえる曲ばかりだと思います。なので、そのチャンスを作ってくださったのが本当に嬉しいです。


・・・・・・・・・ / 文学少女

──なるほど。シューゲイザー好きの人たちだけじゃなく、そんなに知らない、みなさんのようなそんなに刺さってない(笑)。人たちにも刺さるような普遍性のある曲なので、どんな形であれたくさんの人に届けたい、と。例えば、お友達に聴かせたりしました?

・ : 聴かせてはないです…。

──お友だちには聴かせたくない、とか(笑)???

・ : この活動のことを話している信頼できる友達にはプレゼントしようかな、って考えています。ライヴもたまに来てくれるんですよ。1周年ワンマンとかも来てくれたりして、応援してくれているので。

──お友達には「刺さって」ますか?

・ : そうですね。私と同じようにそういうジャンルを知らなかったんですが、「曲は本当にいいね」って言ってくれて。どんどんそういう世代にも広めていけたらいいな、と思いますね。

──でも、そういう意味では、シューゲイザーなんて皆さんからすれば「古き良き音楽」なわけですが、そういった古き良き音楽を新たな世代に伝える役割も果たしているわけですよね?

・ : あ~、そう言われて気づきました(笑)。私たちの世代の人にも届いたらいいな、っていうのはホントありますね。女の子とかにも。女の子のファンもいるんですけど、まだまだ少ないので…。どうやったら女の子に届くのか、自分の中ではまだ有効な手段が思いつかないですが…。

──僕はシューゲイザーのバンドをリアルタイムで聴いていて、仕事でも関わりがあったものですから現場などもよく知ってるんですが、女性ファンも多かったですよ。バンドの“追っかけ”とかもいて。女性にも刺さる音楽だと思います。皆さん、ぜひ広めていってください。では、時間もなくなってきましたので、最後にアルバムの中でお好きな曲を一曲ずつ挙げていっていただいて、聞きどころを教えてください。では、まずは・さんから。

・ : 私は「星屑フィードバック」です。聴いた時から、もう、ライヴでやったら楽しそうだな、と。そこから好きになって、ライヴでやっても走り回ったり跳んだり跳ねたりして、お客さんも一緒にやってくれたりして楽しいので、曲を聴くだけでも気持ちが上がると思います。ぜひ聴いて欲しいです。

──そして、ライヴにも来て走り回って欲しいな、と。・さんは?

・ : 私は「サテライト」っていう曲が好きですね。お披露目ライヴでもやった最初の曲で、みんな思い入れのある曲だと思います。ワンマンの時にはアンコールでやったりした、ドッツにとっても大事な曲、始まりの曲でもあるので、ぜひ聴いてもらいたいですね。

──・さんは?

・ : 私は「トリニティダイブ」という曲が好きです。個人的な話なんですけど、ソロで歌うパートで苦戦してたんですよ。この曲ではそこを直すためにいろいろと考え、1番苦労したので…。自分を成長させてくれた曲で、最初は苦手意識があったんですけど、今はセットリストに入っていると自分にスイッチが入りますね。すごい好きです。

──・さんの見せ場なわけですね。

・ : フフフ(笑)。

──では最後に・さんに締めていただきましょう!

・ : う~ん… 選べないんですけど…。どうしよう…。え~っと…「きみにおちるよる」ですね。疾走感がある曲で、歌もキーが高くてちょっと難しいんですけど、コーラスとかもあって。でも、初めて聴いた時に「こんなかっこいい曲を歌えるんだ」と思ってすごく嬉しくて。なんかちょっとボカロ曲っぽさも感じてて、だから好みなのかもしれないですけど。すごいスピード感があってかっこいい曲で、なんか聴いてると自然とノッちゃうような曲なので、好きです。

EVENT SCHEDULE

アルバム『 』発売記念! ・・・・・・・・・の1stワンマンを振り返ろう!
2018年1月8日(月)@LOFT9
時間 : OPEN 11:30 / START 12:00
料金 : 前売 1,500円 / 当日 2,000円(前売特典アリ・要1オーダー500円以上)
前売券はpeatixにて発売中
出演 : ・・・・・・・・・ / ・・・・・・・・・運営 他

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For Tracy Hyde / he(r)art

インターネット次世代シューゲ・ポップ・バンドFor Tracy Hydeが新作『he(r)art』をリリース。90年代から00年代にシーンを支えたSLOWDIVE、Ride、The Pains of Being Pure at Heartが次々と今年新作をリリースしたことで巻き起こったシューゲイザー復興の潮流。日本のライヴシーンでもシューゲイザー / ドリーム・ポップが中心となりつつあるなか、そのまさに最前線に立っている彼らが新作をリリースすることは、来たる2018年の音楽シーンの大局のための礎を築いたといえるはずである。

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my letter / 僕のミュージックマシーン(24bit/48kHz)

2007年に京都にて結成されたトリオ。女性によるリズム隊が作り出すグルーヴや、艶やかな2本のギターの絡みからは、ヴェルヴェット・チルドレンとも言うべきUSインディー直系の蒼い匂いを放ちつつ、Vo.キヌガサの甲高い声から放たれる日本語詞が強烈な違和感を醸成し、アート・パンク・バンドとも評され大絶賛を浴びる。それから3年、ドラマーの脱退、さらにメンバー全員が京都から移住という難局も、さらりとすり抜けて、当たり前のように、京都のバンドといった佇まいのまま、さらに芳醇な香りがする全11曲が収録された、会心の2ndアルバム。

>>キヌガサへのインタヴューページはこちら


Ride / Weather Diaries

1996年の『タランチュラ』以来、21年ぶりとなるニュー・アルバムはヴァリエーション豊富なサウンドが詰まっており、デビュー・アルバム『ノーホエア』をミックスし、続く『ゴーイング・ブランク・アゲイン』をプロデュースしたアラン・モウルダー(アークティック・モンキーズ、フー・ファイターズ、ザ・キラーズ)をミキサーに、世界のトップDJエロル・アルカンをプロデューサーに迎えて制作された『ウェザー・ダイアリーズ』。震動するディストーション、美しいハーモニー、激しいリズム、きらめくサウンドスケープと素晴らしいソングライティングがあわさった、タイムレスで中毒性の高い内容に。

PROFILE

・・・・・・・・・

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