百々和宏、その長いキャリアを裏付ける“ロックンロールハート”とは?
「ロックンロールハート」と題する百々和宏による楽曲は、過去の百々のソロ名義のアルバムに毎回収録され、その登場は今作で3度目となる。最新アルバム『スカイ イズ ブルー』は、そんな「ロックンロールハート(イズネバーダイ)」のセンチメンタルなクリーン・ギターの音色とともに、まるで青春映画のエンディングのように幕開けされる。
アルバム6曲目に収録されている「Good Dreams」は、百々が敬愛するバンド、ザ・ルースターズのカヴァーだ。この曲にはルースターズによる原曲の、夢見るように幸福な歌のメロディや世界観は失わず、それでいて30年以上経った今でも全く古臭さを感じさせない不思議な力が宿っている。
百々がフロント・マンを務めるロック・バンド、MO’SOME TONEBENDERは、来年で結成から20周年を迎える。百々のその長い音楽キャリアの根底には、先人たちが残したロックンロールへの深い敬意が脈々と流れている。“ロックンロールハートはネバーダイ”──全編においてそんな精神性で貫かれた今作は、時代が変わっても生き続けることのできる音楽の存在を体現しているのだ。 (text by 岩澤春香)
百々和宏ソロ・プロジェクト第3弾!
百々和宏 / スカイ イズ ブルー
【Track List】
01. ロックンロールハート(イズネバーダイ)
02. アドワナダイ
03. スーパッパ
04. 中央沿線午前四時
05. ピンチヒッター
06. Good Dreams
07. SICK JITTA
08. 砂時計
09. ハロージャック
10. ライフイズブルー
【配信形態 / 価格】
WAV / ALAC / FLAC/ AAC / MP3
単曲 205円(税込) / アルバム 1,543円(税込)
PROFILE
百々和宏
’97年福岡で結成した真正ロックバンドMO’SOME TONEBENDERのG/Vo。普段は安酒場をローリングする泥酔イスト。酒場紀行文を集めた「泥酔ジャーナル」の著者としてもカルトな人気を誇る。
2012年からソロ活動を開始。2枚のソロアルバムをリリースし、同時にyukihiro(Dr / L’Arc-en-Ciel)、345(Vo, B / 凛として時雨)との新たなバンドgeek sleep sheepを結成するなど、幅広く活動中。