2013/06/30 00:00

2作品連続で全英チャート1位を獲得した、UKが誇るモンスター・バンド、エディターズが3年半ぶりとなる4thアルバムをリリース。2013年6月、Hostess Club Weekender出演のため来日していたメンバーに直撃しました! メンバーの脱退、加入から、1ヶ月半のレコーディング合宿の裏話まで、貴重な来日インタヴューをたっぷりお届けします。


Editors / The Weight of Your Love
【価格】
mp3、wavともに 単曲 200円 / まとめ購入 1,500円

【Track List】
1. The Weight / 2. Sugar / 3. A Ton Of Love / 4. What Is This Thing Called Love / 5. Honesty / 6. Nothing / 7. Formaldehydz / 8. Hyena / 9. Two Hearted Spider / 10. The Phone Book / 11. Bird Of Prey / 12. A Ton Of Love (Acoustic) / 13. Formaldehyde (Acoustic) / 14. The Sting

INTERVIEW : Edward Lay、Justin Lockey (The Editors)

バンド解散の危機をくぐり抜け、今「愛」を歌うロック・バンドの言葉は、どろっと熱く、重い…

職業名を冠したバンドに、かっこ悪い奴らはいない… なんて言ったら言い過ぎでしょうか。“The Smiths”(鍛冶屋)、“Bloodthirsty Butchers”(肉屋)に、“Carpenters”(大工)… レジェンドたちを挙げちゃった所為で、ちょっと気後れするけど、イギリス・バーミンガム出身のこのバンド、“Editors”(編集者)だって、決して負けちゃいないはず!

疾走感のあるギター・リフ、躍動するタイトなドラム、計算されたバンド・アンサンブル… ニューウェイヴを咀嚼し、ダンス、エレクトロをも血肉にした、彼らのサウンドはいつだって最新型。でも、先鋭的なだけじゃなく、キッズの期待を裏切らないバリバリの王道メロディーを奏でることもできる懐の広さもあるから、音楽メディアにネクスト・U2とかコールドプレイなんて呼ばれ、もてはやされているのも頷けます。2005年のデビュー以来、アルバムは2作連続で全英チャート1位を獲得! そんな大人気バンドの彼らだけど、ここ数年はちょっと停滞気味でした。バンド結成以来、ずっと苦楽を共にしてきたオリジナル・メンバーのChris Urbanowicz(Gt)が、2011年に脱退。残されたTom Smith(Vo, Gt)、Russell Leetch(Ba, Cho)、Edward Lay(Dr)の3人は一時期、全く活動が出来なくなってしまっただけでなく、精神的にもどん底まで落ち込んでいってしまったそうで… 。

しかし、昨年、新たにギターのJustin LockeyとキーボードのElliot Williamsが加入し、5人になったエディターズは満を持して活動を再開。1年間の準備期間を経て、ようやく、今月、待望の新作『The Weight of Your Love』をリリースします。心中前の恋人たちを想起させるような(僕だけですか?)、どよ~んとしたアルバム名(お前の愛の重さはどれくらいなんだ~ぁぁぁ)とは裏腹に今回のアルバムは、曇天のイギリスを抜け出し、太陽燦々と輝くアメリカ、テネシー州・ナッシュビルでレコーディングしたということもあり、非常に抜けの良いスタジアム・スケールのヘビーでクラシックなロックンロール・サウンドに仕上がっています。

まさに、アイドリング終了、エンジン全開! といった雰囲気のこの爽快で痛快な意欲作について、ドラムのEdward Layと新しく加入したギターのJustin Lockeyに話を聞きました。新メンバーの加入以来、バンドの状態はこれ以上ないぐらいにいい感じらしく、彼らはゲラゲラと楽しそうに笑いながら、新作への抜群の手応えとナッシュビルでの合宿レコーディングにまつわるエピソードを(たまに苦虫を噛み潰したかのような顔をしながら… )ぶっちゃけて話してくれました。

危機をくぐり抜け、今「愛」を歌うロック・バンドの言葉はどろっと熱く、重いのです!

インタヴュー & 文 : 小田部仁

左から Edward Lay、Justin Lockey

みんなで楽しめるロックなレコードを作ろうぜ!

ーー新作『The Weight of Your Love』は、とってもヘヴィーで重厚なロックンロール・アルバムだと思いました。特に70年代~80年代のクラシックなロックの香りを感じたのですが。

Edward Lay (Dr) : クラシックなレコードを作ることが今回のレコーディングのある意味での目標だったから、そう言ってもらえて、すごくうれしいよ。

Justin Lockey (Gt) : 今回のアルバムはアメリカ、テネシー州・ナッシュビルでレコーディングしたんだけど、そこで録音しなかったらこういう音にはならかなかったんじゃないかなぁ。ナッシュビルは、クラシック・ロックっぽい音を録るには、ベストな場所のひとつだと思うんだけど。俺らが使っていたスタジオは、まさに「クラシック・ロックを録るため専用」って感じだったし… 曲も録音する前のリハーサルの時点から滅茶苦茶ロックで、生っぽい雰囲気があったんだ。

ーークラシックなロックのサウンドができあがるムードがあったってことですね。

Justin : そうなんだよ。前のアルバム『In This Light and on This Evening』は、コンピューター処理やサウンド・プロダクションの妙が光るアルバムだったと思うんだ。それに比べると、この『The Weight of Your Love』は、もっとストレートに「5人の野郎がひとつの部屋で、ロック・ミュージックを演奏した」って感じのアルバムなんだよね。

Edward Lay

ーー確かに前作はシンセサイザーの音も多くて、サウンドとして非常に丁寧に構築された、どちらかというと冷静で知的な印象をうけるアルバムでした。そこから何故、ここまでロックに振り切った、熱を帯びたアルバムを作ろうと思ったんですか?

Edward : 君が言う通り、前作は、テクノロジーによって丁寧に構築されたサウンドのアルバムだった。今まで自分たちが作ったことのないような音を作ろうとしたんだ。でも今作では、以前のエディターズとは違う、まったく新しいバンドをやっているような気分なんだよ。前のギターのChrisが脱退した後、新しくJustinが入ってきてくれて。それからElliotっていう、キーボードやギター、それからコーラスまでできるマルチ奏者も増えた。そういう新しい体制になったことによって、バンド全体が刺激されて「みんなで、楽しめるようなレコードをつくろうぜ」っていう雰囲気に徐々になっていったんだと思うんだよね。

ーーなるほど。

Edward : だから、ことさらに「クラシックなロック・アルバムを作りたい!」って意気込んでレコーディングに臨んだわけじゃなくて、スタジオに入って、みんなで「せーの!」で演奏したら、用意してあった曲はほとんど自然にもっと直接的でロックなサウンドになったって感じかな。ある意味で、凄くシンプルなプロセスだったんだ。

ーーその「シンプル」という言葉が今回のアルバムの鍵になっていると思うのですが。『The Weight Of Your Love』においては、サウンドだけでなく、歌詞もより直接的な表現に近づいているように感じました。例えば、暗示的でミステリアスな歌詞の多いエディターズにしては珍しく、今作においては「愛」という普遍的な言葉がアルバム・タイトルや曲名で多く使われていますよね。

Edward : そうかもしれないね。Tomは、もともとストレートな内容を歌詞には書かないんだ。君の言う通り、いままで、彼はアルバムに「テーマ」とか「伝えたいこと」みたいなものを意図的に設定していなかった。あるいは、リスナーにはあまりはっきりとはわからないようにしていたんだ。聴いてくれる人がそれぞれ歌詞を自分のものとして自由に解釈できるようにね。でも、確かにこのアルバムでは「愛」っていうテーマが、アルバム全体を貫いてる。愛と憎しみ、愛と別れ、愛と恐れ… そういうもので、人生ってできてるじゃない? 『The Weight Of Your Love』では、そんなときどき扱うことに困るような、でも、人が生きていく上でどうしても向き合わなくちゃならない根源的なテーマを、もっと単純化してTomは歌ってるんだと思う。

ーーでも「愛」って、それこそEdさんがいうように人生そのものじゃないですか。ポップ・ミュージックではつねに歌われているありふれたテーマですよね。でも、今、なぜ、あえてEditorsは「愛」っていう普遍的なテーマを、率直な言葉で伝えるアルバムを作ろうと思ったんですか?

Edward : うーん、僕らとしては、そういうムードに「なるべくしてなった」って感じがするんだよね。僕らはバンドとして、この数年間、メンバーの脱退やら、制作が思う様に進まない時期やら、思い出すだけで気が滅入るような苦難のときを過ごしてきたし… いくつかの曲はそういう辛かった頃のことをテーマにしていると思う。もしかしたら、そんな試練を乗り越えたっていう喜びも「愛」っていう言葉のなかに含まれているのかもしれないな。あとは、単純に人生における人間関係とか、子供のこととか、そういった人間的な要素も組み合わさっているんじゃないかな。僕らも、いい年だしね。ここ数年、Tomはそういうシンプルなテーマに取り憑かれているみたいだね。たしかに、君が言う様に「率直な」アルバムなのかもしれないな。

アメリカで合宿レコーディング、「すべて」を100%注いだアルバムが完成!

ーー今回のアルバムは、イギリスを離れて、アメリカのテネシー州・ナッシュビルのBlackbird Studioでレコーディングしたそうですね。アメリカという土地は、イギリス・バーミンガム(エディターズが結成された街)とは随分違う場所だと思うんですが。

Justin : いやぁ、あそこまで極端に「違う」場所もないんじゃないかってぐらい、俺らの故郷とはまったく異なる場所だったよね。ナッシュビルは、とっても小さなレイドバックした感じの街なんだ。3店舗ぐらいすごくいい感じの珈琲屋があってさ… いい街だったよ。まさに音楽を作るための街って感じで… そこに住む人々や街自体が「音楽」そのものなんだ。例えば、誰かに話しかければ、みんな君がやってることに興味をもってくれる。でも、かれらは決して、その土地のしきたりとかそういうつまらないものを押し付けるとかそういうことはしてこないんだ。興味はもってくれるんだけど、基本的には俺らの好きな様にやらせてくれる。そういう意味では、凄く居心地が良かったね。

ーーナッシュビルって、カントリー・ミュージックや、ブルーズのようなザ・アメリカな音楽の宝庫じゃないですか。そういうアメリカン・ミュージックに影響された部分ってあります?

Edward : ナッシュビルという街からは凄く大きな影響を受けたと思うけど、音楽に関しては、どうだろうなぁ…。でも、もしかしたらあったかもしれないね。カントリー・ミュージックって余計な要素を重ねずに、エモーショナルな高みにたっするっていうことを目的にした音楽のスタイルだし、多分、そういうカントリー、ロック、それからブルーズみたいな音楽の「シンプルな力強さ」みたいなものには、このレコードも影響されているかもしれない。

Justin : 勿論、複雑な要素をもった曲もいくつかはあると思うんだけどね。例えば「What Is This Thing Called Love」なんかは、ストリングスやブラス、ピアノみたいに沢山の追加要素をいれた。でも、やっぱり、このアルバムでは基本的には5人がライヴでプレイしているような生の飾らない音をレコーディングしようとしたんだ。

photo by Matt Spalding

ーーBlackbird Studioでのレコーディングは、いかがでしたか?

Justin : とにかく素敵だったね。ヴィンテージのマイクやテープ・マシンが沢山あってさ。さっきも言ったけど、クラシックなサウンドのロック・レコードを作るには、本当にぴったりのスタジオだったんだよ。

Edward : レコーディングがスタートする前日にはじめてスタジオに行ったんだけど、とにかく豪華でさ。Tomが言うんだよ… 「楽しんどけよ。こんなに良い場所でレコード録ることなんて金輪際、二度と無いかもしれないんだからな」って(笑)。レコーディングの為によく考えられて設計されているし、設備は凄いし、スタッフはプロフェッショナリズムに溢れてて、冗談抜きで全部が他に類をみないような最高のスタジオだったんだ。あそこでレコーディングが出来て、僕らはとってもラッキーだったよ。

ーートータルでどれくらいの期間、レコーディングしてたんですか?

Edward : 6週間、プラス、イギリスで追加のレコーディングを2日だね。期間中はみんなで一軒家に住んでたんだ。同じ家で寝て、同じメシを喰って。マネージャーも一緒に住んでたから、7人がひとつ屋根の下で暮らしてたんだよね。家は、街から少し離れた郊外にあったから、なにをするにも運転しなきゃどうにもならなかった。どこにも歩いてなんかいけないんだよ。

Justin : それに運転するにしたって、どこに行くにも最低15分はかかるしなぁ。

Edward : だったね。ちょっと車飛ばして… ってわけにはいかなかった。だから毎朝、毎日、ルーティン・ワークのような感じだったんだ。起きて、みんな同じ車に乗って仕事に向かう… 途中で、コーヒーショップに寄って… 。

Justin : 毎日同じもの頼むんだよな。同じコーヒーショップで(笑)。

ーーやがてオーダーだけじゃなく、名前も顔も覚えられ… って感じですか(笑)?

Edward : そうそう(笑)。でも、決してその毎日のルーティンって嫌なものじゃなかった。このレコードを作る為には、そういう毎日の規則正しい生活とか、アメリカっていう普段の生活から隔離された場所でレコーディングをするってことが、絶対に必要な条件だったと思うんだ。音楽に対する情熱や執着心だけじゃ、けっして今回僕らが作ったような作品はできなかったと思う。大量の時間やメンバーそれぞれの人間性みたいなものも、100パーセント、全部作品に注ぎ込まないと駄目だったんだ。

ーーでも、2ヶ月近くもひとつの家で生活してたんですね。嫌になりませんでした?

Justin : 全部ひっくるめて考えると、すごく良い経験だったと思う。俺やElliotにとっては、それがエディターズに加入して初めてのレコーディングだったから、関係性を深めるという意味でもメンバー全員が同じ部屋で長い時間過ごしたのは、とても良い方向に作用したと思う。レコーディングに入るまでは、何回かショーを一緒にやっただけだったからね。

ーー 今回は、Norah JonesやBuddy Guyをプロデュースしていることで有名なJacqurire Kingをプロデューサーに迎えたわけですが、彼との仕事はどうでしたか?

Justin : 彼は昔ながらの気骨をもったプロデューサーで、曲やアレンジ、それから、もちろんエンジニアリングに関してもしっかりとした態度で臨む人だった。曲そのもののあり方やバンド・メンバーの個人的な関係についても、とても丁寧に気を配ってくれたね。俺やエリオットみたいに新しく加入したメンバーのことや、それから前のレコードから今作っているレコードに至るまでのバンドの状況全てに注意を払っていた。なんに関しても全部ストレートに意見してくれるんだ。彼は無駄にアイディアをぽんぽん出して、引っ掻き回すようなことは絶対にしなかった。だから、レコーディングの最中になにをやったらいいだろう、とか詰まったりすることはあんまり無かった気がするな。

Edward : 1回か2回はあったと思うけどね。でも、いっつも前向きな案を出してくれたよね。

Justin : そうそう。スタジオではすごく心地よく仕事ができたね。プレッシャーみたいなものを感じることもなかったし。みんな楽しんでた。レコーディングってたまに凄く憂鬱になっちゃう時があるんだよ、試練、試練&試練みたいな。

Justin Lockey

ーー特に同じ人、同じ場所で長い期間、一緒にやってたら、そうなりそうですね。

Justin : そうだね。バンド・メンバー全員がひとつの車に収まって移動して、同じスタジオで、プロダクション・チームは全員知り合いで、毎日同じ顔ぶれ、代わり映えのしない環境のなかで何時間もレコーディングする… 。それだけでも憂鬱なのに、しかも、そういう檻みたいな環境の外には、子どもや家族みたいな「生活」ってものがある。しかも大抵の場合、そこで発生したよくわかんない問題が、大きな影響をレコーディングに及ぼしてくるんだよね。

ーー今回もやっぱり、そういう辛さみたいなものはあったんですか?

Justin : このアルバムに関して言うと、随分長い期間、俺らは自分たちの家族と離ればなれだったし、辛い時期もなかったわけじゃない。でも、いろいろな人がサポートしてくれたから、この作品では自分自身を全部注ぎ込むことができたんだ。レコーディングに関わったみんなが「楽しかった」って言ってくれたし、俺自身も楽しかった。それが凄く良かったと思うな。

Edward : 僕もいつもレコーディングの前は、凄いナーバスになっちゃうんだよね。ライヴに関しては全然大丈夫なんだ。リハーサルを入念にして「できる、俺はできるぞ!」って意気込んで、ステージに飛び出して5000人の前に立っちゃえばそれまでで、どのみち演奏しなきゃいけないし。でも、プロダクションやレコーディングってなってくると話は別なんだよ。自分がやったことは全部記録されるし、運が良ければ、100年あるいは1000年後の人々にも聴かれちゃうかもしれない…そういうヘビーな可能性や事実の重さが徐々にレコーディングに入る前の自分を追いつめてくるんだよね…。だけど、このアルバムに関しては、凄く楽しくやれたし、成果にも満足しているよ。

最高のアルバム、最高のメンバー! 2連勝のエディターズはどこへいく?

ーーバンドの状況もこのアルバム前後で随分と変わりましたが、エディターズというバンドは今どんな状態にあるとご自分では思います?

Edward : メンバーの脱退と加入は、ポジティヴなエネルギーと生産性をバンドに与えてくれたね。もう10年以上も僕らは一緒にやってるんだ… それって「人生」そのものだろ? 人生はあるポイントでは立ち止まって少しの休息が必要なように、集中して十二分にエネルギーを注いで作品を制作する為には、チームの状態を整えたりとか、そういうこともしなきゃいけない。実際、Chrisが脱退してからしばらくの間、僕らはなにをやってもうまくいかなかった。曲は出来て、リハーサルもするんだけど、ある完成度まで到達したら、そこからなにも進まなくなってしまう。作業はしているのにも関わらずなんにも完成させることが出来ない… まさに生き地獄のような状態だったんだ。でも、このメンバー・チェンジという出来事は、バンドにまたモチヴェーションを与えてくれたんだよね。それで、ようやく新しいレコードを完成させることができたんだ。バンドとしても成長出来たし、アルバムも本当にすばらしいものになった。2連勝した! って感じなんだよね(笑)。

Justin : 勝ったよね~(笑)。

ーーJustinさんは、エディターズに加入して、いまのところの居心地はどうですか?

Edward : 僕のことは気にせず、正直に言って良いよ(笑)。

Justin : ははは(笑)。前にやっていたバンドとは随分違うバンドだから、全く違う家族のメンバーになったって感じだな。エディターズはメンバー同士の距離が凄く近いんだけど、同時に一定レベルのプロフェッショナリズムを常に要求される。そういう緊張感って俺は仕事中毒だから凄く好きなんだ。だから答えとしては二つあるね。A=とっても楽しい。そして、B=自分がバンドにいる意味がはっきりとしている、嬉しい。このバンドに対しては今のところネガティヴな気持ちを持ったことは一度もない。みんなが自分たちがしてることを凄く楽しんでるし、万事もうまくいってると思うな。

ーーこのアルバムは、今までのエディターズと新しいエディターズが理想的な形で出会った、クラシックなロックンロール・アルバムだと僕は思います。もしかしたら、みなさんにとっては、もう一度、デビューするような気持ちのアルバムかもしれませんね。

Edward : このアルバム『The Weight of Your Love』は本当にこの一年の努力の結晶って感じがするんだ。僕らは長い時間を一緒に過ごして、ようやくこの作品を完成させたんだよね。僕らが今まで作ってきたレコードってそれぞれ全然違うカラーがあったと思うんだけど、このアルバムに関しては、個人的には今までのレコードと比べても、ひとつ飛び抜けた作品だと思うんだよ。僕らがすごく正しい方向に向かっていることを示す、最高のロック・アルバムだと思うから、ぜひ聴いて貰いたいな。

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PROFILE

Editors

5人組の英ロックバンド。05年のデビュー・アルバムは、英国の最も栄誉ある音楽賞のマーキュリー・プライズにノミネートされ、全英チャート2位を獲得。07年の2作目『アン・エンド・ハズ・ア・スタート』、09年の3作目『イン・ディス・ライト・アンド・オン・ディス・イヴニング』はそれぞれ全英チャー ト1位を獲得。13年6月、Hostess Club Weekenderにてサマソニ'07以来、約6年振りの来日を果たした。

>>Editors official website (英語)

[インタヴュー] Editors

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