しょうげきてきなしんじん DJみそしるとMCごはん登場!

2012/08/02 00:00

きせきのラッパーあらわる。

くいしんぼう・ヒップホップ

Mother's Food

DJみそしるとMCごはん

¥ 897

で見る

DJみそしるとMCごはん / Mother's Food
※ダウンロード期間終了

【価格】
アルバム価格 : 880円
※『Mother's Food』ということで、母なる食物に感謝の気持ちを込めて。

【特典】
アルバムのまとめ購入をした方には、手書きの歌詞レシピが付いてきます!
聴いて、読んで、歌って、作れる！

【Track List】
01. スクランブルエッグ : 50円
02. 白和え : 78円
03. 五目ご飯 : 124円
04. 大学芋 : 84円
05. ピーマンの肉詰め : 130円
06. ブリ大根 : 177円
07. マカロニグラタン : 175円
08. 牛乳かん : 77円
09. えびちり : 186円

※配信価格は、１人前の材料費(2012年8月)となっております。
※材料費は時価により今後変動する可能性がありますが、配信価格は変わりません。

Sunglasses Supporters : qurea, gamme, namisasaki
Photo : Masahito Ishibashi（画家）
Superviser : Takumi Takeno（画家）
Director : Taiga Fujimori（画家）
Ultra Supporter : Sister

逸材、見つけちゃった。

ちょーやばい。なんでしょう、この丁度いい塩梅。割と“まんま”使いのトラックは主張し過ぎないけどツボを外さない。字余り字足らず上等のリリックは、リズムの揺れも含めて、クセになるようなグルーヴ生み出しまくり。フロウだのライムだのっていうヒップホップめいた要素も、まとめて絞ってハイOKてな具合。

そんでまた声の重ね方とか乗っけ方なんかもグンバツ。凄く丁寧に細かいニュアンスにこだわってウルトラ手作りでやってると思うんだけど、適当な思い付きで「こんな感じでやったら楽しそうじゃない！？」ってなノリでやっているように聴こえるのが素晴らしい。適当っぽく聴こえさせるのって実はムズいよね。そこらへんは多分アレだな、エゴがないからだな。貴様たちに物申すとか、ヤバ過ぎるスキルをお見舞いしてやるぜとか、ゲトるビッグ・マネーみたいな気配がないから。ヒップホップって他者におもねる音楽、というか誰かに対して問いかけたり主張したりリアクションを求めたりっていうことがないと成り立たない部分が大きい、コミュニケーショナブル（そんな言葉があるか分からないけど）＆インタラクティブな音楽だと思うんだけど、そこんところの押し付けがましさが全然、ない。好きなことを好きなようにやるぜ、っていう強さ。最高。

あと、脱力感やらゆるい空気に混じる美大生っぽさから、スチャダラパーとかキミドリなんかのテイストもあるけど、あの人たちは基礎やらテクニックやらがバッチリあるうえで、敢えてゆるく聞こえるようにやってると思う。でも、DJみそしるとMCごはんは、テクニックはそんなにない。それに、敢えてヘタウマっぽさを出してるわけでもない気がする。もっと天然な、というか天真爛漫な、まだ自分たちが何やってるかよく分からないどと、取り敢えず愉快にやってた頃のHALCALIとかPUFFYの方が近いかも。あと、ほぶらきんとかCibo Mattoなんていうラインもあるかと。

ていうか、アレですね。家に一人でいて、何か機嫌良くて、オリジナルの歌とか適当なダンスを、マックスのテンションでやってみることってあるじゃないですか？あると思うんですよ、人に見られたら終わりの瞬間ベスト３に入るような。あの時のよく分からん無敵感と奔放さ。それを照れずに堂々とやられちゃった感じ。でも、コンセプトは超明確。たまらんわー。強いわー。

てなわけで、今回は、そんな彼女（DJみそしるとMCごはんって名前だけど、1人でトラック作ってラップもやってる）の魅力にやられたカメラマンとスーパーバイザー（どっちも画家ってバンドのメンバー）を巻き込んで、彼女の妹の家に押し掛けて、1曲ごとのイメージ写真を撮ってみました。特に意味はないけど、そこはほら、特集だし。下の方に、センス＆リアルDIY精神ほとばしりまくりの自作PVもずらっと並んでいるので、見てみて欲しいっす。個人的なオススメは「五目ごはん」。これハマる。あ、あと、言い忘れてたけど、彼女はCDも出したことなければ、ライヴもやったことないっていうド新人です。音源が手に入るのはOTOTOYだけだし、今後活動していくかも未定。でも、9/1に初ライヴやるから、気になった人は是非。どんなライヴやるんだろうね。少なくとも、イロモノ扱いするには勿体ないと思いやす。って、うだうだ＆だらだらと書いておりますが、まあ、とにかく聴いて欲しい！そして、何かいい塩梅の時間を過ごして欲しい！そんだけです！いぇい！にゃー！（text by 藤森大河 - 画家）