東日本大震災から1年が経つ2012年3月11日。アフリカのレベル・ミュージック、アフロ・ビートにのせてKINGDOM☆AFROCKSが新作をドロップする。「2対98の2。俺等はマイノリティかもしれない。でも声を上げていかなきゃなにも変わらない! 」このメッセージに賛同する現在のレベル・ミュージックを支える4組のアーティスト。HUNGER(from GAGLE)、Leyona、三宅洋平((仮)ALBATRUS/ex犬式)、鎮座DOPENESSが参加し、国境、ジャンルを超えたかつてない「音楽」を完成させた。オトトイでは、最高音質のDSDで配信する。

マイノリティよ! 声をあげろ!

KINGDOM☆AFROCKS / 2vs98-Loud Minority!-

【価格】
DSD+mp3、HQD共に : 250円

【参加アーティスト】
HUNGER(from HUNGER)、Leyona、三宅洋平((仮)ALBATRUS/ex犬式)、鎮座DOPENESS

IZPON×NAOITO インタビュー by すぎもとまさひろ

奇跡の歌が生まれた

3月11日、KINGDOM☆AFROCKSが新作をリリースする。タイトルは『2 vs 98 -Loud Minority-』(読:ニタイキュウジュウハチ)。“世界の人数の2対98の2。オレらはマイノリティかもしれない。でも声を上げていかなきゃなにも変わらない!”。HUNGER、Leyona、三宅洋平、そして鎮座DOPENESSと、個性溢れるボーカリスト、MCを迎えレコーディングされたこの曲は、KINGDOM☆AFROCKSらしい強烈なメッセージと、圧倒的なエネルギーに溢れている。この『2 vs 98 -Loud Minority-』は、どうして生れたのか、孤高の旅人としてソロ活動も精力的にこなすボーカリストのNAOITOと、5年間もキューバで修行の時を過ごしたパーカッショニストIZPONに話を聞いた。

左からNAOITO、IZPON

実は『2 vs 98 -Loud Minority-』の始まりは2年前のことだったと、NAOITOが話し始めた。

「そもそも発端は2009年のこと。KINGDOM☆AFROCKSの企画でゲストを呼んでイベントをやろうってなった時に、今までにやったことのないフィーチャリングを考えたんです。その際に自分たちの周りに素晴らしいアーティストが沢山いたんで、今まで関わりのないアーティストよりも、近くにいる人達とやろうということになったんですよね。特にIZPONは洋平(三宅洋平)や鎮くん(鎮座DOPENESS)は、昔からの知り合いだったこともあって呼びたかった。そして、このフィーチャリングに挑戦しようとした時、何をテーマにしようかという話になったんです。それでIZPONとオレと、当時近くに住んでいた洋平が集まり、どんな曲にしようかという話をする内に、洋平が2%の富裕層の話をしたんですよね。世界の富裕層はたった2%なんだというような話。その時にオレは百匹目の猿現象の話をしたんです。ライアル・ワトソンが創作した生物学の現象の話で、ある行動、考えなどが、ある一定数を超えると、これが接触のない同類の仲間にも伝播するという話。で、そんな話をしている内に、オレ達はマイノリティかも知れないけれど、世界にはきっと同じ考えをしている奴らがいるだろうって話になったんです。それで2 vs 98という言葉が出来て、歌を作っていこうということになったんですよね」

そしてIZPONがさらに…。「2年前に作った時は、曲の長さがトータルで18分。ソロのパートも凄く長くて、自分のソロ・パートだけで一曲出来るくらい(笑)。しかもこの曲、ライヴで一回演奏だけなんですよね。レコーディングもしていなくて、ライヴ映像として残っているだけ。それでは、もったいないし。今、何かやりたいねってことで、リリースすることになったんです。ただ、リリースをするので18分はないよねって(笑)。それで音源として出すんなら、内容も濃く、時間も凝縮して、1人のボーカリストに16小節でリリックを書いてもらおうということになったんです。それで16小節でやるなら、この人とやりたいということで、HUNGER(from GAGLE)にお願いしたんです。GAGLEはボクらが山形でライヴをやった時、メンバーのDJ Mu-R君がわざわざ仙台から駆けつけてくれて、何か一緒にやろうって話をしたんです。彼らは東北を拠点にして活動しているけれど、すごく近くにいるというか、シンパシーを感じることが出来たんですよね」

それぞれの音、バンドの挑戦

実際のレコーディングは、今年に入って行われた。
「使ったトラックは軽く100トラック以上ありましたからね。レコーディングの最中、この音なんか違うんじゃないって時に、どのトラックなんだって探してましたからね(笑)。歌う人が多かったから、あれだけの数になっちゃったんですよね。ボクらは歌が前に出てほしかったから」とIZPON。5人の歌について、1人5トラックを使ったという。色々な場所にマイクを立て、1人ずつ丁寧に歌声を録っていった。「やっぱりエネルギーが出てないと意味ないですよね。オレも音を重ねて、それが新鮮でしたね。みんなが数トラックを使っているのに、オレだけワン・トラックじゃバランスが悪いですからね」NAOITOも今までにない環境でのレコーディングに、新鮮な感覚とチャレンジする気持ちを強く持っていた。実際に曲を聞いてみると、それぞれの歌の音圧が凄まじいことに感じられるだろう。歌い出しを担当するNAOITO。強いリリックが胸に突き刺さる。

「役割がはっきりしていたから出来たのかな? オレはトップ・バッターだから、出塁することしか考えなかった。こういうテーマの曲って、いくらでも考えちゃうし、迷う要因も出てくるんでしょう」『2 vs 98 -Loud Minority-』は、レコーディングした音を、4人のフィーチャリングするミュージシャンに送り、リリックから創り上げてもらった。「最初に2 vs 98というテーマだけあって、歌を入れるアーティストが自分でリリックを書いた。コーラスと、NAOITOの仮歌だけしかないところから、作っていったんです。このテーマには世界の富裕層と呼ばれる人達が実権を握っているという意味と、ボクらはマイノリティだけど、1人くらい友達がいるぜっていう意味も含んでいたりする。どっちの意味に取ってもらってもかまわない。だから、「どうまとまるのかな? 」という不安は正直あった。リハーサルだってほとんど出来なかったし、レコーディングは本当にドキドキしながらやってましたね」

IZPON自身も、どんな音が構築できるのか、想像も出来なかった。仮歌を入れたNAOITO
「誰の歌も想像のしようがなかったから、オレもどんな歌になるのか分からなかった。だから自分のリリックは、ギリギリまで考えていました。ただ洋平もLeyonaちゃんも、鎮くんも、HUNGERも、オレの言葉とか歌の感じを聞いてリリックを作りたいと言ってくれたんですよね」。それぞれの歌が持つ、強烈なメッセージ。それはただ音圧のみではなく、言葉の衝撃として心に届く。それぞれの思い、バンドとしての挑戦。それが“まさに奇跡”の曲になった。「みんなが自分の個性を出し切って、素晴らしい歌ができあがった。HUNGERなんて、初めてのセッションなのに、想像以上のものを歌ってくれた」 とIZPON。「本当にみんな凄かった。今回のLeyonaちゃんの歌は、新しいLeyonaちゃんを見せてもらった気がする」とNAOITO

もちろん日本屈指のアフロ・ビート・バンド、KINGDOM☆AFROCKSの音は、とてつもなくパワフルだ。レコーディングもみんなで一斉に音を出し、ぶっといアフロ・ビートのグルーヴを作りだして行く。複雑に音が絡まりながらも、ひとつのうねりになるリズム。歌をバック・アップしながら、音のうねりをパワフルに演出するホーン。怪しげでソウルフルなオルガンの音、最後に登場するアナログ・シンセの音も印象的だ。そんな『2 vs 98 -Loud Minority-』を、3月11日にドロップする。この日のリリースについて、NAOITOは「意識していないってことはないです」と語る。世界中が混沌とした今の世の中、KINGDOM☆AFROCKSと4人のボーカリスト、MCが放つ、奇跡の歌『2 vs 98 -Loud Minority-』が深いメッセージを届けてくれる。

LIVE INFORMATION

DOOBIE presents『Happiness is Drumming vol.1』
2012年3月20日(火)@代官山UNIT
OPEN : 17:00 / START 18:00
ENT : ALL STANDING 3,300yen(drink代別)

光風&GREEN MASSIVE×KINGDOM☆AFROCKS「Gira Primaveral」
Rock on the Rock presents PRIMAVERA
2012年4月7日(土)@愛知・刈谷NATION
OPEN : 18:00 / START 19:00
ENT : 3,000yen / door 3,500yen(drink代別)

2012年4月8日(日)@静岡・BLUENOTE1988
OPEN : 19:00 / START 20:00
ENT : 2,500yen / door 3,000yen(drink代別)

2012年4月13日(金)@京都METRO
OPEN : 19:00 / START 21:00
ENT : 3,000yen /door 3,500yen(drink代別)

NOSSE JAMBOREE'12
2012年4月15日(日)@服部緑地野外音楽堂(大阪府豊中市服部緑地1ー7)
OPEN : 未定 / 終演 18:30
Live : 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 / KINGDOM☆AFROCKS / 一二三 / マッカーサーアコンチ / 三宅洋平 / 山村誠一のグランド☆ラスティック

Rock on the Rock'12
2012年5月26日(土)、27日(日)(雨天決行、荒天中止)@愛知県西尾市吉良町リンクス海岸特設会場
OPEN : 11:00 / START 12:00

KIGDOM☆AFROCKS Profile

2006年9月、結成と共にセッションを重ねすぐにレコーディング開始。アフロ・ビートを軸に、ジャズ、ブラジル、ラテン、ロック… 様々なバック・グラウンドを持った彼らの熱いエネルギーが感じれるライブは、主にダンス・ミュージック好きの間であっという間に口コミで広がり、様々なレーベル、イベント/音楽関係者の間で話題となる。メンバーはセネガル帰りでアブライ・ンジャイというセネガル名も持つ田中慶一(Dr)、5年間のキューバ修行から帰国したIZPON(Per)、ブラジル生まれの南條レオ(Ba)、孤高の旅人NAOITO(Per&Vo)の極太リズム隊に加え、紅一点の爆裂キーボーディスト、スミレディ(Key)、ニューオリンズ帰りで作曲にも定評のある野本大輔(Gt)からなるコード楽器コンビ、セネガル仕込みのパフォーマンスで話題のダンサー、Yussy(Dance&Chorus)、新メンバーのKid's(B.Sax)からなる超個性派揃いの8人。2007年5月より「afrontier」「CAMPS」などの人気イベントに出演し各地で大好評を得る中、7月には結成約半年にして「FUJI ROCK FESTIVAL 07'」に出演。以後、現在までに「TOKYO JAZZ CIRCUIT 07'」、「U.F.O presents JAZZIN'」「Gilles Peterson presents WORLDWIDE SHOWCASE 2008」等に出演し無名のバンドながら堂々のステージングで観客を魅了する。2008年6月6日には待望の1stアルバム『LIVE IN AFRO CITY』も発売! 更に8月にはフェラ・クティと共にアフロ・ビート創世記を支えた伝説のドラマー「トニー・アレン」との共演も果たし、名実ともに国内最強のアフロ・ビート・バンドとなる。2009年には初のスタジオ収録アナログ「イチカバチカーノ」を発表し、B面に収録されたBased on KyotoのDaichiによるREMIXと共に世界のフロアを揺らし、2011年6月15日1stアルバム『FANFARE』をついにリリース! 全国各地で話題沸騰中!

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