2012/10/25 08:00
高野寛が、2012年9月27日(木)に行われた原宿VACANTでのライヴでRCサクセションの『COVERS』に収録されている「風に吹かれて」(オリジナルはボブ・ディラン)、ザ・タイマーズの「デイ・ドリーム・ビリーバー」(オリジナルはザ・モンキーズ)の2曲を演奏、清志郎から受けた影響を語った。
高野寛『Live at VACANT [ONE, TWO, THREE]』
(※OTOTOY限定配信 / DSD, HQDの2種類)
http://ototoy.jp/feature/index.php/20121009
高野寛といえば、YMOやトッド・ラングレンとの関係を思い浮かべる方も多いかもしれないが、92年のシングル曲「泡の魔術」に清志郎が参加、同年に行われたイベント< RCサクセションの子供たち>にも出演と、古くからの関わりを持っていた。また忌野清志郎スクリーミング・レヴューに参加、2・3'sがライブで演奏した「大切な君のもの」という曲を共作、アルバム『RUFFY TUFFY』収録の「レッド・ニャンニャン」共作等々、実は多数の共演・共作があるのだ。清志郎亡き後も、自らのアルバム『Rainbow Magic』では92年に忌野清志郎と作曲したデモ音源を使用した曲「今日の僕は」を発表、< 忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー 日本武道館 Love&Peace >にも出演する等、リスペクトの姿勢を持ち続けている。
常に音楽シーンの第一線で活躍してきた高野寛が先頃VACANTでおこなったライヴでは、これまた清志郎と活動を共にしてきたドラマー、宮川剛も参加。清志郎カバー曲のみならず自身の代表曲を余すところなく聴かせると共に、新曲もライヴ初披露する等、充実したライヴをおこなった。ライヴ後のインタビューでは「日本語のロックを歌うという事では一番影響受けてますね」と清志郎からの影響を隠すことなく語ってくれた高野寛。
彼がデビューした80年代後半には清志郎はあらゆる若手ロック・ミュージシャンから影響を公言されていた。しかしバンド・ブームとは距離を置いた存在だった高野寛が、実は清志郎を誰よりもリスペクトしていたことを印象付けられたと共に、改めて忌野清志郎の存在の大きさを感じたのだった。是非ともインタビューを読むと共に、ライヴ音源を聴いてみて欲しい。
(岡本貴之)
高野寛『Live at VACANT [ONE, TWO, THREE]』
http://ototoy.jp/feature/index.php/20121009