もはや説明不要のサイケデリック・ロック・バンド、OGRE YOU ASSHOLE。彼らの5年ぶり8枚目となるフル・アルバム『自然とコンピューター』が到着した。前作の『新しい人』と比較するとサウンドはよりミニマムに、それでいてダンサブルに、焦点をしぼった印象の仕上がりだ。抽象的とも取れる歌詞のなかでは、人間の不在を感じさせる世界が描かれており、かすかな痕跡をもとに人間という生き物の生態を逆算して再構築していく仕掛けが施されている。輪郭が曖昧だからこそ受け手の思考を許容し、また、促しているようにも感じる1枚だ…
絵から音楽が鳴る──ヨルシカ、今度の新作は「聴ける画集」。各ページにあるイラストをスマートフォンやタブレットのカメラで読み込むと、専用の音楽再生ページに飛び、楽曲が聴けるという仕組みだ。絵と音楽、ふたつのアートから構築された今作を2名の評者がレビュー。ヨルシカのアルバムを初めて聴いた高岡洋詞と、これまでヨルシカを愛聴してきた梶野有希がそれぞれの視点で本作の魅力を解説する。 ...…
東京を拠点に活動するバンド、PEOPLE 1。公開されている情報は、「音楽家Deu(Vo,G,B,Other)が、Takeuchi(Dr)、Ito(Vo,G)と共に結成した」というものだけ。そんな謎大き彼らがついにファースト・アルバムをリリース! これまでファンクやヒップホップからロックまで幅広い音楽性を提示してきたが、今作ではバンドの輪郭がハッキリとし、これまでの活動を総括したような1枚に仕上がっている。OTOTOYでは今作の配信とあわせて、峯岸 利恵と蜂須賀ちなみによるクロスレビューを公開。...…
2010年に兵庫県で結成された、The fin.。海外のチルウエイヴからシンセ・ポップのアーティストに孤独や寂しさ、喜びなどの情動を感じたことをきっかけに、邦ロックのフォーマットに囚われず、海外を視野に入れた活動を積極的に行なっています。「普遍的で個性的なポップ・ミュージックの傑作」と明言する、The fin.の新作『Outer Ego』の魅力をs.h.i.とimdkm、津田結衣の3名のライターが魅力をそれぞれの視点で解説。 ...…
SUMMER SONIC 2019での刹那的な美しさと感動に満ちたライヴで、多くの来場者に彼らがベストだったと言わしめた、The 1975。SUMMER SONICの翌週、彼らの新曲「People」がリリースされた。「起きろ! 起きろ! 起きろ! / 月曜の朝だ / 月曜の朝はあとたった1000回しかやってこないぞ」という歌詞で始まるこの曲は、ラウドでヘビーなビートとサウンド、攻撃的ともいえるミュージック・ビデオで、世界中の音楽ファンの話題をさらった。リリース翌日、彼らはその勢いのまま自身初となるヘッドライ…
10代の頃から国内フェスや海外公演を行い、2019年春には全国7箇所ツアー〈春はあけぼのツアー〉を行うなど、いま勢いが止まらないガールズ・スリーピース・バンド、リーガルリリー。そんな彼女たちから待望の1stシングルが届いた。今作は映画『惡の華』の主題歌として起用された“ハナヒカリ”、挿入歌として起用された“魔女”の2曲を収録。“ハナヒカリ”は漫画『惡の華』を読んでいたという、たかはしほのか(Vo./Gt.)が書き下ろした新曲だ。現体制初となるリリース、そして彼女たちにとって初のシングルをレヴュー紹介する。.…
3ピースバンドのHump Backがメジャー1stフル・アルバム『人間なのさ』をリリースした。以前からツアーで演奏されてきた新曲7曲に、昨年リリースされたシングルからの4曲の計11曲が収録。この夏は大型音楽フェスへの出演が続々決定し、9月からは自身最長のツアーとなる47都道府県リリース・ツアー”僕らの夢や足は止まらないツアー”もスタートする彼女たち、これから勢いも人気も"止まらない"こと必至のメジャー初アルバムをレヴュー紹介する。...…
福岡県久留米市で結成された3人組バンド、“エバヤン”ことTHE FOREVER YOUNGが3枚目のシングル『ミッドナイトライナー』をリリース。表題曲の「ミッドナイトライナー」に「泣けよ男だろ」「現実逃避行」の3曲をレヴューで紹介。”現代版日本語青春パンク”を牽引してきたバンドの熱気を全身全霊で感じてほしい。...…
3ピース・バンドのCloque.(クローク)が4月17日にメジャー1stミニ・アルバム『トワイライト』でメジャー・デビュー。2015年に結成、ライヴ活動とリリースを着実に積み重ねてきた中、2018年3月にヴォーカル村松利彦の喉の不調により、2ヶ月間のライブ活動休止も経験。再開後、気持ちも新たにメジャーの地でスタートを切る彼ら、"朝焼け"の意味を持つメジャー初作品をレヴューで紹介する。...…
4人組ロック・バンド、NoisyCellがミニ・アルバム『Focus』をリリースした。昨年はフル・アルバムや配信曲など活発的なリリースを続けてきた彼らから、落ち着く間も無く最新の楽曲が到着。タイアップ曲も含まれた8曲の世界をレヴューで紐解いていく。4人組ロック・バンド、NoisyCellのミニ・アルバム『Focus』は、8曲入りとコンパクトながら、実にエモーショナルな作品だ。NoisyCellは、ヴォーカルのRyosukeとギターのRyoで2007年に結成。2014年のメジャー・デビュー後、2016年にベー…
北海道在住、オルタナティブ・ロックの先駆者、NOISEMAKER。1月23日に最新ミニ・アルバム『RARA』がリリースされた。ファンや自分たちに向けてのメッセージをアルバム・タイトルにつけたという彼らの表現方法の多彩さ、そして音楽性についてを紐解いた。“渋谷に制作費1000万円以上!? の巨壁ジャケットが登場!”...…
また新たな伝説となった主催イベント〈全感覚祭 18〉も、大盛況のなかで幕を閉じた、GEZAN。そんな〈全感覚祭 18〉で行われ、今後語り継がれるであるライヴのレポートとともに、そのエネギッシュな活動の熱量をそのまま示したニュー・アルバム『Silence Will Speak』のレヴューをお届けしよう(転載元:LIQUIDROOM)。...…