2017/02/21 14:52

2人から3人へ、DIALUCKの魔法は進化していくーー リリースツアー・ファイナル・レポート

左から、kanatama、shiori、haru photo by 海苔

地元大阪を中心に活動している3ピース・ガールズ・バンド、DIALUCK。初の全国流通ミニ・アルバム『A FIRST AID KIT』をひっさげたリリースツアー・ファイナルが2月12日に北堀江club visionでおこなわれた。その模様をレポートする。

ライヴ中、ずっとサポートメンバーとして活動していたkanatama(Ba)のサプライズ感ゼロのサプライズ加入発表もあり、最後までDIALUCKらしいファイナルになりました。

初の全国流通ミニ・アルバムをハイレゾ配信中
DIALUCK / A FIRST AID KIT
【Track List】
1. セーシュン
2. あの街まで
3. 憂日幻想列車
4. 勇灯最終列車
5. おとぎばなし
6. Daydream
7. ためいき
DIALUCK/A FIRST AID KIT
DIALUCK/A FIRST AID KIT

こちらが、伝説のフォーチュンシングル!!!
DIALUCK / I AM WHO I AM(24bit/88.2kHz)

【配信形態】

ALAC / FLAC / WAV / AAC (24bit/88.2kHz)


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LIVE REPORT : DIALUCK@2017年2月12日大阪北堀江club vision 

2015年に活動を開始し、ギター・ロックの要素に大好きなヒップポップのエッセンスを加える大阪寝屋川発スリーピース・ガールズバンドDIALUCK。グッドモーニングアメリカのコンピレーション・アルバムに参加、PS4ソフト「GRAVITY DAZE 2」のCMの楽曲で作詞歌唱を務めるなど、少しずつ活動範囲を広げている。5月12日に自身初のワンマン・ライヴを開催し、いきなりサポート・メンバーのカナタマ(Ba)が正式加入することが発表された『A FIRST AID KIT』リリース・ツアー・ファイナルの様子をレポートしよう。

2017年2月12日大阪北堀江club visionにてDIALUCKが毎月12日に行っている自主企画the magicのvol.7がおこなわれた。今回は2016年11月に発売された初の全国流通版ミニ・アルバム『A FIRST AID KIT』のリリース・ツアーのファイナルも兼ねており、人々が各方面から駆け付けた。

SSW中村佳穂のピアノ・パフォーマンスに続いて突如として流れ出すRihannaの「same oI’ mistakes」(笑)。アルバム『A FIRST AID KIT』とは真逆の低音が響くSEで会場の雰囲気を180度かえた。そして始まった1曲目は「セーシュン」。今回発売されたアルバムのリード・トラックであり、切ないアルペジオと物憂げなharuのヴォーカルはaikoに似たキュートさとセクシーさを兼ね備えている。「ためいき」での、"落ち込んだ時は無理に明るくふるまわなくていいんだよ"と伝えるリリックは、DIALUCKの本質だ。そして「あの街まで」では、今すぐ飛び出したくなるような陽気なメロディーで観客を揺らし、「Daydream」ではharuの「今日来てくれている人はわざわざここを選んでキラキラした気持ちで来てくれてる人達ですよね? 」という言葉の直後に照明を暗くさせ、それまでのギター・ロックから一転、深いリヴァーブの音を鳴らしフロアを一気に星空にしてみせた。

haru photo by 海苔

音がとまり、「大事な発表がある」ということで、2017年の5月に自身初のワンマン・ライヴを行うことを発表。 haruが「ワンマン・ライヴするんやったらちゃんとしたメンバーがいるわー。ベースおったらいいのに」と発言すると、サポート・メンバーとして活動していたkanatamaが「え? はいろか?」と、観客もあっけにとられる中(笑)あっさり快諾し、サポート・メンバーのKanatamaが正式に加入することが発表された。そんなサプライズ後、3人になった新生DIALUCKは「おとぎ話」を披露。「Kanatamaは高校の先輩でずっと一緒に組みたいと思ってきた。いろんな問題があって組めずにいて、違うメンバーも探したけど自分たちが大きなステージに立つ姿をイメージした時に後ろにいるのはshioriで、隣にいるのはKanatamaだった。ずっと叶わないと思っていましたが、いろんな問題をクリアしてメンバーになりたいと言ってくれた時はクリスマスの朝みたいな気持ちになりました」とharuは明かした。

shiori photo by 海苔

その後、「GIRL’S STANDARD」ではロー・ビートな曲で彼女たちの違った一面を見せ、その流れのまま、1曲目の「セーシュン」に戻った… こうして本編は終了。やまないアンコールに、今日から晴れて正式メンバーとなったkanatamaが1人で登場し、これからの決意を語った。アンコール曲にはタロット占い風シングル『I AM WHO I AM』に収録されているボーナス・トラック「山形まで」。「あの街まで」を山形弁で歌っているのだが、今日いちばん楽しそうに演奏するメンバーにつられて観客も笑顔になり、ライヴは終演した。

photo by 海苔

現在ガールズ・バンドの一線を走っているチャットモンチーやSHISHAMOのようなゆるふわ要素を持ちつつも、DIALUCKの魅力は工夫を凝らしたライヴにある。ヒップ・ホップのリミックスのように気付けば曲が変わっていたり、MCは曲中に挟み、曲の転調の起点にするなど遊び心が満載だ。1曲目で広げた風呂敷を、最後にしっかり畳んで本編を終えたのも見事だった。7曲いりの『A FIRST AID KIT』では、1曲目のイントロと7曲目の最後のメロディーがループしているようだったり、「勇灯最終列車」では、歌詞に登場する地下鉄御堂筋線の到着ベルがサンプリングされているように、その遊び心は音源でも感じられる。でもやっぱり、DIALUCKはライヴがいいな。そんなことを思わせてくれた120%のライヴだった。(text by水上 健汰)

DIALUCK LIVE INFORMATION

2017年2月27日(月)@名古屋 CLUB UPSET
2017年2月28日(火)@大阪MUSE
2017年3月4日(土)@京都MUSE
2017年3月9日(木)@アメリカ村DROP
2017年3月12日(日)@下北沢LIVE HOLIC
2017年3月18日(土)@熊本HAPPY JACK2017
2017年3月20日(月)@高松SANUKI ROCK COLOSSEUM
2017年3月26日(日)@アメ村CLAPPER

DIALUCK presents "the magic vol.10"

2017年5月12日(金)@北堀江club vijon

PROFILE

DIALUCK

全人類対象・半泣きHIP HOP。愛しさと、切なさと、うさんくささを搭載した、人力サンプリング・ゆるリリック・癒しメロディー、新感覚ガールズ・バンド。

2015年5月ライヴ開始。
2015年10月、FM802主催ミナミホイール出演。
2015年11日、FM802 DJ 飯室大吾 pre.RADIO∞INFINITY - 梅田 Zeela 2nd ANNIVERSARY- に出演。
2016年6月、ZIP FM 主催 SAKAE-SPRING出演。
2016年6月、グッドモーニングアメリカ主催 V.A.「あっ、良い音楽 ここにあります。その伍」参加。
2016年6月、地元大阪タワーレコードで限定シングルを発売。某ラジオ局の番組チャートで2週連続1位を獲得、その後も長きにわたりTOP10入り。
2016年10月、昨年に続きFM802主催ミナミホイール出演決定。

各地イベンター、媒体からジワジワ注目を集めるも地元大阪を中心にマイペースにゆる〜く活動中。

OFFICIAL SITE

[ライヴレポート] DIALUCK

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