ASA-CHANGのタブラボンゴ3回完結ワークショップ in 仙台 レポート

2012年5月11日~12日、「ASA-CHANGのタブラボンゴ3回完結ワークショップ」が仙台市卸町の10BOXにて行われました。「タブラボンゴ」は、ドラマー&パーカッショニストのASA-CHANGがスカパラ在籍時代、ジャカルタで出会ったドゥンダッドという大衆音楽の太鼓をヒントに、試行錯誤を繰り返しながら開発したオリジナルな太鼓。インドの太鼓「タブラ」に似た音色が出せて、マイクでの集音も容易で大音量にも対応! ポップな音色も相まって、様々な音楽との相性が良い太鼓です。 ドラマー、パーカッショニスト、プロデューサーとして、第一線で音楽を創ってきたASA-CHANGならではのアイデアと自由な発想から生まれた「タブラボンゴ」を楽器作りから演奏までを学ぶという、とてもユニークなワークショップ。東京、神戸、名古屋、京都、いわきと好評を博し、仙台でも魅惑? の「タブラボンゴ」に引き寄せられた様々な年齢、職業の参加者が集い、ASA-CHANGを囲んで熱い2日間となりました。
5月11日。初日は「タブラボンゴを作ろう」
ひとりに1つずつ、ベースとなるボンゴとスタンドが配られ、「タブラボンゴ」を制作。ボディを削ったり、ボンゴの皮や打面に加工したり。太鼓を加工することは参加者にとっては初めて経験。一工程ずつ丁寧にASA-CHANGが指揮をとり進めていきます。「見えない箇所も美しく」手を抜きがちな箇所もプロの目で厳しくチェックするASA-CHANG。皮のコンディションにより音の個体差があることもひとりひとりに伝え、自作ならではの画一的でない楽しさも教えてくれました。

5月12日。2日目のはじまりは「タブラボンゴを叩いてみよう」
前日各自作ったものをASA-CHANG自身が最終調整をするため、ボンゴが見違えるような「タブラボンゴ」に生まれ変わりました。スタンドの組み立てから始まり、まだ皮が安定しないので、チューニング法からスタート。「バイーーン」な音。「ドゥ~ン」な音。「カーン」などのいろんな音の出し方をASA-CHANG指導の元、みんなでチャレンジ。音を聴き合ったり、教え合ったり。参加者内でも自然に交流が生まれはじめました。

2日目最後のレッスンは「タブラボンゴを使いこなそう」
休憩時間も惜しんで、最後のレッスンがスタート。タブラボンゴの音が分かったら、つぎは「リズムを叩く」。ジャカルタの歌謡曲を聴き、基礎や使えるリズムパターンを1音づつチャレンジ。ASA-CHANGのデモンストレーションを間近で体感したり直接教えてもらえること自体が刺激的。マイクの使い方やスタンドの重要性などの実践法も織り交ぜながら、一番難しい「ドゥンドゥン」音をマイクを通して各自体験しました。おさらいは音楽と共演!あえて日本の曲をバックにみんなで習ったリズムを叩きました。短時間なのに濃密な内容に、参加者全員がハイテンションになりワークショップは終了しました。

ASA-CHANGがキモとなる箇所の下準備と最終仕上げをしてくれるため、自作とは思えない立派なタブラボンゴを作ることができ、さらにリズムや太鼓の楽しさを学ぶことができた「ASA-CHANGのタブラボンゴ3回完結ワークショップ」。世界中でどこにも売っていない「タブラボンゴ」をASA-CHANGと創るというまったくユニークな体験です。ちいさなことにも手を抜かずひとりひとり丁寧に向きあいながらも、参加者を楽しませることも忘れない、ASA-CHANGの懐の深い人柄と、タブラボンゴの面白すぎる魅力に触れる事ができた2日間でした。(text by 木村麻理)

ASA-CHANGのタブラボンゴ3回完結ワークショップ in 仙台
2012年5月11日(金)&5月12日(土)
会場 : せんだい演劇工房10-BOX
主催 : ロック喫茶ピーターパン
ASA-CHANGの即興バトル・イベント『バトルロワイヤル』
楽器、ライヴ・ペインティング、ダンス、DJ、弾き語り…。全ての表現方法とASA-CHANGが即興でガチバトルする前代未聞の大イベント『バトルロワイヤル』。その模様を、ほぼそのままお届けします。即興セッションによる会話、対話、融合、対決、調和の貴重な映像をどうぞ。OTOTOYだけの独占配信です。
左)第1弾 : 大工町バトルロワイヤル
2012年2月7日(火)、club SONIC iwakiで行われた『大工町バトルロワイヤル』を収録。ドラム、パーカッション、アコーディオン、歌、詩、ギター、ライヴ・ペインティングが一同に介した、まさにバトルロワイヤル。そのバトルの一瞬一瞬を、固唾を呑んで見守るべし。
右)第2弾 : 小平バトルロワイヤル
2012年3月20日(火)、東京都小平市のStudio Mで行われた『小平バトルロワイヤル』を収録。「楽器の演奏って何だろう? 」「表現って何だろう? 」といった原点に立ち返る、既成の概念から自由になったバトルロワイヤルを、その場の臨場感とともにお届けします。