2014/12/02 16:55

40分超のライヴ映像特典あり!! EMO〜ポストロック・シーンの重鎮、OWENが初の全曲カヴァー・アルバムをリリース!!

OWEN

シカゴにおけるEMO〜ポストロック・シーン、その重鎮的な存在と言っても過言ではないOWEN = マイク・キンセラが、キャリア初の全曲カヴァー・アルバムを発表した。盟友プロミス・リングの名曲をはじめ、非常に"らしい"選曲となった本作。近年はTheir/They’re/Thereの結成、Cap’n JazzやOwlsの再結成により、ドラマーとして再評価されているマイクだが、このアルバムはあらためて彼の唄心に触れることを可能にしている。OTOTOYではそんな本作を絶賛配信中。しかも特典として、昨年のツアー最終日の模様をフル収録した、40分を超えるライヴ映像をプレゼント。レヴューとともにお楽しみいただきたい。


40分超えのライヴ映像が付属!!
OWENことマイク・キンセラ、初の全曲カヴァー作!!

OWEN / OTHER PEOPLE'S SONGS
【配信形態】
ALAC / FLAC / WAV(16bit/44.1kHz) / mp3

【価格】
ALAC / FLAC / WAV : 1,800円(税込)(単曲は各200円)
mp3 : 1,350円(税込)(単曲は各150円)

【収録曲】
01. Descender (Lungfish)
02. Girl In A Box (Blake Babies)
03. Some Kinda Angel (Mojave 3)
04. Forget Me (The Promise Ring)
05. Judas (Depeche Mode)
06. Just Like Them (All)
07. Borne On The FM Waves Of The Heart (Against Me!)
08. Under The Blanket (The Smoking Popes)
09. Boxcar (Jawbreaker) [Bonus Track]

【映像特典あり!!】
アルバムまとめ購入いただいた方には、昨年のツアー最終日の模様をフル収録した、40分を超える映像特典が付属!!

OWENの音楽にあるのは、安心感と優しさだけなのだ

語りかけるようなこの歌声には、とろけるような甘さも、静かな力強さも、少しだけ寂しげな感じも、ふわりとした色気も、すべてがある。優しいアコースティック・ギターのメロディは心の底から落ち着いてしまうし、ギターの音色を引き立たせるドラムのリズムもゆったりとしていて心地がいい。OWENの声と重なる女性のコーラスもひたすら美しく、心が洗われる。

シカゴにおけるインディ・ロックの主要人物であるマイク・キンセラのソロ・プロジェクト、それがOWENだ。兄のティム・キンセラ率いるJoan of Arcではドラマーとして活躍中の彼だが、ソロ・シンガーとしてもこれまでに7作のアルバムを発表し、その類い稀な才能を高く評価されてきた。そんなOWENの8作目である本作は、自身初となるカヴァー・アルバム。いい意味で肩の力の抜けた全9曲からは、好きな音楽を心から楽しんで演奏しているマイクの様子が伝わってくる。

特筆すべきは、4曲目の「Forget Me」だろう。この曲は、キンセラ兄弟が率いたCap’n Jazzのメンバーであるデイヴィ・ヴォン・ボーレンのバンド、the Promise Ringの名曲であり、今回の収録曲の中でもっともマイクの愛が感じられる楽曲のひとつだ。また、7曲目の「Borne On The FM Waves Of The Heart」にも注目したい。フロリダのパンク・バンドであるAGAINST ME!の楽曲をカヴァーしたこの曲。原曲はエモーショナルかつパワフルだが、カヴァーは一転、女性コーラスとともにしっとりと歌い上げられており、このギャップには驚かされる。

そんな本作は、寝る前のゆったりとした時間に流すのにぴったりなんじゃないかと思う。大事なヒトとゆっくり部屋で過ごす夜のBGMとしても素敵だ。そこに言葉が少なくとも、この音楽を一緒に聴いている空間には、お互い安心しきって身をゆだねることができるだろう。オシャレな洋楽を流しているというイヤらしさもない。OWENの音楽にあるのは、安心感と優しさだけなのだ。

このアルバムはすべてカヴァー曲で構成されているが、オリジナル作と同じくらい、OWENの魅力がつまった作品と言える。むしろ、カヴァー・アルバムであるからこそ、彼がどんな音楽を求めているのか、その核心がはっきりと感じられるのではないだろうか。そういう意味でこのアルバムは、OWENをより深く知るために絶対に避けて通れない1作だ。

(text by 楯彩佳)

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OWEN / L’AMI DU PEUPLE

シカゴにおけるインディ、エモ、ポスト・ロック・シーンを語る上で抜きにすることができないキンセラ兄弟。その弟であるマイク・キンセラによるソロ・プロジェクトOWEN。こちらは2013年にリリースされた7thアルバム。変わらず美しい、安心のキンセラ・クオリティはいつまでも魅力的な輝きを放つ。

Jen Wood / Wilderness (24bit/96kHz)

1992年よりTattle Taleのメンバーとして活動を開始、これまでにソロで4枚のアルバムをリリースし、2013年にはポスタル・サーヴィスの再結成公演にゲスト参加して注目を集めたJen Wood(ジェン・ウッド)。そんなUSインディ界屈指の女性SSW、5年ぶり5作目となるアルバムが届けられた。これまでギター1本でのみ表現されることの多かった彼女の世界観。だが今作は一転、ピアノ主体のバンド・サウンドを軸に、よりスケールの大きな世界を提示することに成功している。

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Marc Bianchi / A Letter To Nowhere (24bit/48kHz)

宛名の無い手紙に描かれた、4編の言葉のない世界。ハー・スペース・ホリデイとしての活動を終え、3年ぶりに本人名義での活動をスタートさせたMarc Bianchiの最新作は、なんと全編インストゥルメンタルによるEP。歌はなくとも、ハー・スペース・ホリデイ時代に見せた多彩な世界観はそのまま引き継がれている。OTOTOYでは、24bit/48kHzでハイレゾ配信中!

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PROFILE

OWEN
Joan of ArcそしてThe Promise Ringという90年代半ばから現在にまで通じるEMO〜ポストロック・シーンの代表的2大バンドを産み落としたことでいまや伝説的な存在となっているCap'n Jazz。中心となっていたのは、現在もJoan of Arcの中核であるティムとマイクのキンセラ兄弟。そこでは一貫してドラマーとしてリズムを支えていた弟マイクが、兄に勝るとも劣らない唄心の持ち主であったことは、1999年にリリースされたAmerican Footballの傑作アルバム『American Football』で広く知られることとなった。American Footballとしては1作で終わってしまったが、その後も様々なバンドでプレイしつつ、自らの唄心を育み続け、それは新たなプロジェクトとして結実する。それがこのOWEN。これまでに7枚のアルバムと、数枚のEP、スプリットなどを、コンスタントかつマイペースにリリース。Maritime(元The Promise RingのDavey von Bohlenらによるバンド)の前座なども含め、7度来日を果たし、54-71、toe、HUSKING BEE、二階堂和美、曽我部恵一、group_inou、nhhmbase、GELLERS、シャムキャッツ、在日ファンク、COMEBACK MY DAUGHTERS、OGRE YOU ASSHOLE、にせんねんもんだいらと共演している。Charaや坂本真綾もファンてあることを公言するなど、日本でも確固たる人気と評価を誇る。

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