「俺たちでできる最高にかっ飛んだアルバム」ーーザ・ヴァセリンズ、4年ぶりのニュー・アルバム配信開始!

あのカート・コバーンもファンであることを公言した、スコットランドが生んだ伝説のインディ・ポップ・バンド、ザ・ヴァセリンズ、4年ぶりのスタジオ・アルバム。レコーディングはグラスゴーにあるモグワイのスタジオCastle of Doomで行われており、セルフ・プロデュースで制作され、ベル・アンド・セバスチャンのスティーヴィー・ジャクソン、ティーンエイジ・ファンクラブのフランシス・マクドナルドなど、グラスゴーを拠点に活動する名立たるミュージシャン等が多数参加。
ラモーンズにインスパイアされたという本作は、ヴォーカルであるユージン・ケリーの「人々の耳にすぐ届く短いパンク・ロック・ソングを書きたい」という思いがギッシリと詰めこまれたポップ・ロック・アルバムに仕上がった。
The Vaselines / V For Vaselines
【配信形態】
ALAC / FLAC / WAV / mp3
【価格】
単曲 205円(税込) アルバム価格1,543円(税込)
【TRACK LIST】
01. High Tide Low Tide / 02. The Lonely L.P. / 03. Inky Lies / 04. Crazy Lady / 05. Single Spies / 06. One Lost Year / 07. Earth Is Speeding / 08. False Heaven / 09. Number One Crush / 10. Last Half Hour
これぞヴァセリンズ流パンク・ロック
2008年の再結成から6年。復帰後2作目となるアルバム『ヴィ・フォー・ヴァセリンズ』のリリースの情報を聞いて、嬉しさやワクワクといった気持ちよりホッとしたという気持ちが大きかった。再結成をしても一時的なものだったり、アルバム1枚出してまたご無沙汰なんてことは多々ある。また一瞬のうちにいなくなってしまうのではないかと内心心配していたけど、そんな心配は無用だった。彼らは本当に帰ってきたのだ。とびきりポップで最高にクールなロックンロールを携えて。
ユージン・ケリーがラモーンズのカヴァー・バンドをしたことから始まり、ラモーンズにインスパイアされた「人々の耳にストレートに届く短いパンク・ロック・ソング」をコンセプトに制作された今作。ヴァセリンズとラモーンズと聞いて、雰囲気でなんとなく最高の組み合わせだなって感じたのは間違いではなかった。 ユージンとフランシスのなんとも言えない絶妙なヴォーカルの絡み合い、最高にポップな歌メロ、今まで以上にノイジー且つラウドなギター、それをグッと引き締めるタイトなビート、2分から3分程にコンパクトに凝縮された楽曲にはパンクなエネルギーがぎっしり詰まっている。 今作を象徴するのは何と言ってもオープニングのパパパソング「High Tide Low Tide」だ。パンクに疾走しながらもラフでノイジーなギターとフックの効いたメロディは届いた瞬間に耳を通り抜けて行く。これぞヴァセリンズ流パンク・ロックだ。
今作は制作自体も曲を書いたらすぐにレコーディングし、また次の曲とスピーディーに進められたという。このようにトントン拍子にレコーディングを進められた理由は多くの地元グラスゴーの仲間たちがレコーディングに参加していたというのも大きな要因だろう。ベル・アンド・セバスチャンのスティーヴィー・ジャクソン(Gt.)、ティーンエイジ・ファンクラブのフランシス・マクドナルド(p.) 、サンズ& ドーターズのスコット・パターソン(gt.)、1990sのマイケル・マクガフリン(Dr.)など、グラスゴー・シーンの立役者が多数参加している。気の知れた地元の仲間たちと楽しみながら作り上げられた今作はパンクでありながらリラックスしたムードも感じられる。
色々な記事でスコットランドの伝説のバンドなど書かれているが、伝説になるにはまだ早い。ザ・ヴァセリンズとしてあと10年、いや20年。空白の20年は戻らないけど、先の20年まだまだ彼らに期待している。(text by 吉野敬一郎)
ザ・ヴァセリンズDISCOGRAPHY
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PROFILE
The Vaselines

ユージン・ケリー(ボーカル、ギター)とフランシス・マッキー(ボーカル、ギター)の2人によって、1986年にスコットランドのエディンバラで結成されたオルタナティヴ・ロック・バンド。1986年から1990年にかけて活動。ニルヴァーナのカート・コバーンがヴァセリンズのファンであったことから、解散後に再評価された。2008年に再結成し、活動を再開している。

























