2020/07/22 19:30

“あの”バッグにレコードは何枚入るのか──OTOTOYの小ネタ

ソーシャル・ディスタンスな世の中で、バイクや自転車にまたがる人々が食べ物を入れて運ぶ“あの”バッグ。あの四角さ、大きさ、ハコ状の形、そうアレ、レコードバッグっぽくないですか? ということでどうしても気になってしまって…… ということでやってみました、“あの”バッグにレコードは一体何枚入るのか!

思ったより大きいの

さて“あの”バッグの入手ですが、現在は特に登録せずともAmazonでも4000円ほどで買えるようですが、今回はOTOTOYの関連会社になんと「趣味(=コスプレ通勤?)」であのバッグを買ったという奇特な方がいらっしゃいまして、借りることができました。

最近主流のブラックとはひと味違う緑の第2世代

今回借りたのは、ネットによりますと、通称第2世代と呼ばれているタイプのバッグのようで。まぶしい緑の生地に、前面にマジックテープで調整できるマチがあり拡張できるのがポイントのようです。拡張することで底面が正方形になり、ピザのデリバリー・ボックスのLサイズ=大型のハコがすっぽり水平に入るようになっている。感覚的には直方体から立方体に、広げるとかなりの大容量感。

横は 42cm、高さ 40cm、拡張前の奥行きが 25cm、拡張後の奥行きが 42cm。横、高さともにレコード(約30cm)よりも結構大きい感覚ですね。ぴったりだと思ってたのに!

アジャスターを緩めてマジックテープを外すと前面に17cmほど大きさを拡張ができるようになっている

ちなみに現行は第4世代と呼ばれていて、この調整可能なマチはなくなり、下部にファスナーによる開口部があり、通称「しゃくれ」と呼ばれる拡張ができる模様。

付属品は中を仕切ることのできるマジックテープのついたウレタンの板、そして飲み物を入れたカップを固定できるウレタン・スポンジの板が付属。バッグ自体は側面、底などには固めのウレタンの板が入っていて、「箱」として自立できるようになっています。

付属品のドリンク用のトレイ

とりあえずレコードをぎっしり詰めてみました

まずは前面を拡張せず、12インチ / LPを入れるだけ入れてみました。いわゆるダイカット・スリーヴ(無地のボール紙)と1枚モノのLP(1枚組でも観音開きのゲートホールドを除く)をガンガン詰めました。汗だくです。

で、12インチを入れると意外に大きく、片側に結構な隙間ができる感じ。で、ぎっしり入れてみると約90枚が入りました。ジャンルにもよりますがDJやるとしたらわりとしっかりとした時間できるんじゃないでしょうかという量。そして横にちょうどすっぽりと10インチが20枚前後はいるんですね。10インチ……レゲエのセレクターぐらいしか重宝しないかもしれませんが、とりあえず入ります。重さは合わせて23キロほど。この拡張前の大きさが現行のバッグの大きさに近いようです。

左側は10インチ・レコード、この仕様のレコード・バッグ、地味に欲しい……

が、持ち上げるとレコードの自重でビリビリとマジックテープがとれて、前面の拡張が自動的に開いてしまいます。紐によるアジャスターも役には立たず、重さに絶えきれず、形が崩壊。結論から言いますと、蓋にしてもマジックテープで本体に固定してあるので上部の取っ手で持ち上げることはかなわず。そしてリュックのように背負うのも……ぶっちゃけショルダーの紐も心許ない感じで、これで移動というのはちょっと無理な様子…… あたりまえですよ。なにせ“この”バッグ、食べ物、せいぜい数キロ・グラムにも満たないものを運ぶために設計されているのでそりゃレコード運ぶの無理です。わかっています。わかっちゃいるけどやってみたかったんですよ!

ショルダーのベルトは30キロのモノを持ち上げるにはかなり心許ない

最大で何枚入るのか?

拡張して限界まで詰めてみたところ、12インチ / LP約130枚がイン。奥行きを拡張することによって縦方向にも12インチが入るようになったので12インチを20枚ほど。全部で150枚、合計で重量は約32キロほど。もし使うとしたら、カートにしばりつけて運ぶだけとも思ったんですが、もちあげるときに型崩れしてしまうのでおいそれ持ち上げられません。段ボールぐらいの感覚で、しっかり底を持って「えいやっ」と持ち上げなくいけません(型崩れ&雪崩の恐怖と戦いながら)。

側面を持ったりして持ち上げはできるものの、拡張機能で底のウレタンも分離しているのですぐに型崩れして運びににくい

さらにいうと蓋とレコード上面も結構な隙間があるので30枚ほど入りそう…… とパンパンに詰めるとしたら7インチを4面x30枚=120枚入りました。というか7インチは計算上、2列x130枚x2段とか入れることはできそうですね。誰もそんなに運ばないと思いますが。

7インチが平積みにしてちょうど4枚重ねられる感じ

もはやレコードバッグとして使えないことはわかったんですが、仕切りを使っていろいろ試してみました、10インチを横に60枚ほど、縦に7インチを90枚ほど詰めて、かなり上の方が余るのでサイレンマシンとかヘッドフォンも入れるなんてどうでしょうか。そういえば両サイドについているポケットには結構良い感じにヘッドフォンも入ります。

右側に7インチ、左側に方向を変えて10インチ

サイド・ポケットはヘッドフォン入れにちょうどいい

“あの”バッグにレコードを詰めると、だいたい12インチが90枚、第2世代のバッグだとパンパンに詰めて12インチx150枚に、上の部分に7インチx120枚入ります! でも重量超過で型崩れしてほぼ運べません! 以上。

*元々の使用目的以外のため超過重量でバッグ自体が破損、または破損によってレコードおよび、ジャケットに傷が付く可能性があります。なので大切なレコードを運ぶにはダメ・絶対でしょう。ちゃんとしたレコード・バッグ買いましょうね!

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