Fontec

Musique pour le Cours de Danse Classique [Essential Edition]
Lossless

Musique pour le Cours de Danse Classique [Essential Edition]

稲葉智子

森龍朗 監修、稲葉智子ピアノによる好評バレエレッスンシリーズ「Musique pour le Cours de Danse Classique」の「中上級者用」(EFCD4217)、「ジュニア・クラス用」(EFCD4227)、「初級者用」(EFCD4228)、「はじめてのバレエクラス用」(EFCD4231) 4作より選りすぐりのレッスン曲をまとめた配信限定アルバムです。トラック1~12はバーレッスン曲、トラック13~23はセンターレッスン曲となっております。

シューベルト “美しき水車小屋の娘”より11曲〈抜粋〉
Lossless

シューベルト “美しき水車小屋の娘”より11曲〈抜粋〉

ジョン・健・ヌッツォ & 近藤亜紀

ウィーン国立歌劇場での鮮烈なデビュー以来「天から授けられた」と称されるその声で世界の聴衆を魅了し続けるジョン・健・ヌッツォ。幾多の名演より、名手近藤亜紀を迎え、2013年8月に東京・府中の森芸術劇場で開催された「シューベルティアーデ」公演のライヴ音源の中から、シューベルト「美しき水車小屋の娘」11曲(抜粋)をお届けします。ヌッツォが深く尊敬するテノールの1人、フリッツ・ヴンダーリヒの最後のスタジオ録音となった作品でもあり、また声楽を専攻するきっかけにもなった思い入れのある作品である本作。水車小屋の娘に恋をした若者の感情の変化、小川に語りかけて永遠の眠りにつく物語を、その美しい声が繊細に表現し、心の奥深くまで響いてきます。

ベートーヴェン ピアノ三重奏曲 第5番≪幽霊≫ ・ 第6番
Lossless

ベートーヴェン ピアノ三重奏曲 第5番≪幽霊≫ ・ 第6番

Trio Accord

トリオ・アコード デビュー!2003年 東京藝術大学在学中に、白井圭、門脇大樹、津田裕也、3名の同級生により結成。それぞれの留学のため一時活動を中断しましたが、2017年に再開し今日に至っています。2020年3月には<東京・春・音楽祭>で、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を3日間にわたり全曲演奏し、その高い芸術性と緻密なアンサンブルが絶賛されました。コロナ禍のなか、全曲コンサート直後に敢行したレコーディング。1808年に作曲された、極めて独創的な「作品70」の2曲の演奏に、デビューCDへの気概と矜持が聴こえます。

ベートーヴェン ピアノ作品集2
Lossless

ベートーヴェン ピアノ作品集2

Classical/Soundtrack

伊藤 恵

偉大な楽聖の影響下にありながら、ロマン派ピアノ音楽への道を拓いたシューベルト、そしてシューマン。彼らの主要作品録音を経て臨む、伊藤 恵<ベートーヴェン ピアノ作品集 2>。今回の第2集には、後期三大ソナタへ踏み入れる《第30番》、《幻想曲風ソナタ》として現在の耳にも新鮮な書法を駆使した作品27の連作、佳作ヴァリエーションの4曲を収録。3曲のソナタは、共通する構造と密接な調性で結ばれています。そして、ベートーヴェン自ら「全く新しい手法」による作品とした《6つの変奏曲》は、《第30番》終楽章変奏の先駆けと称すべき作品です。前作に続き、本盤でも伊藤が選んだ楽器はファツィオリです。豊潤な低音を基に、大理石のような質感の響きが空間に拡がります。すべての瞬間に細やかなニュアンスを聴かせる伊藤の演奏は、ベートーヴェンの音楽に新たな光を見出します。

カルカッシ 25のエチュード 作品60
Lossless

カルカッシ 25のエチュード 作品60

Classical/Soundtrack

益田正洋

前作「Bach on Guitar 2」(FOCD9797)はレコード芸術誌で特選盤となったほか、読売新聞「サウンズBOX」をはじめ各メディアに紹介され、高い評価を受けました。本作で益田がとりあげるのは、ギターの歴史に大きな一歩を残したマッテオ・カルカッシ(1792-1853)のエチュード集です。クラシックギター学習者にとってカルカッシはピアノでいうところのバイエル、ツェルニーのような教本の作者として非常になじみ深い名前です。本作で演奏される「25のエチュード」もギターの技術の習得のために演奏される機会が非常に多い曲集ですが、益田の手にかかると、シンプルながらも高い音楽性と情趣を持った極上のコンサート・ピースへと変わります。

Dream フォルテピアノ 愛奏曲集
Lossless

Dream フォルテピアノ 愛奏曲集

平井千絵

フォルテ・ピアノ奏者、平井千絵のソロアルバム第5弾は、様々な時代、様式を網羅した愛奏曲集です。フォルテ・ピアノという楽器は、時代考証を踏まえると、否応なくレパートリーは限定されてきます。もちろん平井もオーセンティックな活動を主軸にしながらも、そこに留まらず、楽器の新たな魅力の発見にも積極的です。今作では時代的にぴったりとあったモーツァルトから、セヴラック、ジョン・ケージなど現代ピアノの領域まで収録し、まさに平井にしか生み出せない世界を紡ぎ出しています。独特な音色と、自由な感性が生み出す新鮮なアルバムになりました。

Bagatellen
Lossless

Bagatellen

Classical/Soundtrack

北村朋幹

詩的想念に満ちた演奏、斬新なプログラムで光芒を提起し「哲学的叡智を具えた芸術家」と称されるピアニスト北村朋幹。ブラームス、リスト、ベルクから欧州の興亡を読み解き絶賛を集めた「黄昏に」から、3年振りとなる第4弾。北村は現在ベルリンに在住。ヨーロッパ・日本を中心に活動を続けていますが、さらにフランクフルト音楽・舞台芸術大学に於いてJesper Christensen氏のもと、歴史的奏法の研究に取り組んでいます。タイトルはBagatellen。同名のバルトーク初期作品、ベートーヴェンの晩年作品、そして後期小品の先駆けであるブラームスを収録。北村は以下のように記しています。五線上の音符は、ふと現れた音楽の感触を表す最上の、しかし1つの結果でしかないのかもしれない。まだ音符にすらなっていない、音楽の最初の姿を聴いたのは、作曲家だけだ。形式という厳しい整理にとらわれず自由に書かれた小品のもつ隙間、その連なりから、作曲家が聴いた音楽のはじまりを、想像する事はできないだろうか。音楽への不変の情熱と根源的な問い ― 北村は演奏という瞬間を創造します。

NUZZO meets PUCCINI
Lossless

NUZZO meets PUCCINI

ジョン・健・ヌッツォ & 河原忠之

ウィーン国立歌劇場での鮮烈なデビュー以来、「天から授けられた」とも称される稀代の声で世界を舞台に活躍を続ける鬼才、ジョン・健・ヌッツォ。近年では世界的歌手プラシド・ドミンゴや、ホルン奏者ラデク・バボラークと共演。その圧倒的な歌唱と揺るぎない音楽性に、各方面から極めて高い評価を受けています。今作では「NUZZO meets PUCCINI」と題し、プッチーニ生誕160年にあたる2018年に行われたリサイタルツアーの中から、6月の兵庫県立芸術文化センターでのライヴ音源を収録しました。『トスカ』『蝶々夫人』『ラ・ボエーム』など、イタリアを代表するオペラの作者として知られるプッチーニ。歌曲に関しては作品も少なく、演奏されることは今日では希少ですが、後年自身のオペラに引用されるなど、情感豊かで美しい旋律を持つ傑作ぞろいです。ジョン・健・ヌッツォの唯一無二の魂の歌による幻のプッチーニ歌曲を、名手・河原忠之のピアノとともにお届けします。音楽の歴史に残る新たな名盤の登場です。

デメイ: 交響曲第4番「歌のシンフォニー」
Lossless

デメイ: 交響曲第4番「歌のシンフォニー」

飯森範親 & オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ

2018年11月25日、大阪のザ・シンフォニーホールで行われた、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ第122回定期演奏会のライヴ録音。ドイツに関係する3作品が採り上げられた本プログラム。ドイツ・ロマン派と近現代の作品に加え、ドイツの3詩人が書いた詩を題材にしたヨハン・デメイの新作シンフォニー日本初演が行われました。ドイツ古典音楽を得意とする飯森範親の指揮により、当時の楽器編成にこだわり忠実な響きを再現したメンデルスゾーン、1992年に飯森×大阪市音楽団で名演を生んで以来の再演となったヒンデミットはより力強く深く、そしてソプラノ佐藤瞳の透明感あふれる歌声、全曲を暗譜で臨んだ大阪すみよし少年少女合唱団の渾身の児童合唱を加えたデメイのシンフォニーは、会場の聴衆を釘付けにしました。

VIOLINable ディスカバリー vol.6 - チャイコフスキー&ショスタコーヴィチ
Lossless

VIOLINable ディスカバリー vol.6 - チャイコフスキー&ショスタコーヴィチ

西本幸弘 & 北端祥人

2014年より、ベートーヴェンのソナタ全曲演奏と東日本大震災復興支援音楽プログラムをあわせた“VIOLINable ディスカバリー”シリーズを開始したヴァイオリニスト西本幸弘。シリーズ折り返しとなる第6回で西本が採り上げたのは、ロシア・プログラムでした。そのプログラムの中で、コンサート前半・後半それぞれのトリを飾りながらも、収録時間の都合によりパッケージCDには収まらなかった2曲を、配信限定でリリースします。仙台フィル・コンサートマスターという重責に加え、2018年からは九響・コンサートマスターも兼任し、ますますその活動を充実させている西本。2018年リサイタルから続けて共演のピアニスト北端祥人との、阿吽のアンサンブルも必聴です。

Mozart Live [Vol. 2]
Lossless

Mozart Live [Vol. 2]

石田康尚 & 中島剛

躍進を続けるカリスマティック・ヴァイオリニスト、石田泰尚のライヴアルバム第3弾。石田は神奈川フィルハーモニー管弦楽団のソロ・コンサートマスターを務めながら、“石田組”、“トリオ・リベルタ”、“YAMATO String Quartet”などのアンサンブル、そして自身のソロ活動と幅広く活躍しています。今作は2019年2月9日と3月2日に栄区民文化センター リリスで行なわれたモーツァルトプログラムの連続演奏会をライヴ収録、会場の熱気が感じられるアンコールの模様も収めました。選曲も円熟の後期作品を主軸にしながら、演奏される機会の少ない初期作品も採りあげ、この編成におけるモーツァルトの変遷を俯瞰できる内容になっています。

Mozart Live [Vol. 1]
Lossless

Mozart Live [Vol. 1]

石田康尚 & 中島剛

躍進を続けるカリスマティック・ヴァイオリニスト、石田泰尚のライヴアルバム第3弾。石田は神奈川フィルハーモニー管弦楽団のソロ・コンサートマスターを務めながら、“石田組”、“トリオ・リベルタ”、“YAMATO String Quartet”などのアンサンブル、そして自身のソロ活動と幅広く活躍しています。今作は2019年2月9日と3月2日に栄区民文化センター リリスで行なわれたモーツァルトプログラムの連続演奏会をライヴ収録、会場の熱気が感じられるアンコールの模様も収めました。選曲も円熟の後期作品を主軸にしながら、演奏される機会の少ない初期作品も採りあげ、この編成におけるモーツァルトの変遷を俯瞰できる内容になっています。

ドビュッシー & デュティユー 前奏曲集
Lossless

ドビュッシー & デュティユー 前奏曲集

藤井一興

絢爛たるピアノの色彩---鋭敏な知性をもって追求する藤井一興。その驚異的な音色を駆使し作品の本質に迫る演奏は、フランス近現代作品において他の追随を許しません。久々となるソロ・レコーディングで、藤井はドビュッシーとデュティユーを選びました。ベーゼンドルファーを使用した今回の録音は、楽器が持つ豊かな倍音を背景に、藤井が培ってきた音色のイメージが熟成され、最高の成果となりました。

ベンジャミン ヴィオラ・ソナタ
Lossless

ベンジャミン ヴィオラ・ソナタ

丸山奏 & 砂原悟

2017年にアントン・ルービンシュタイン国際コンクールで第2位受賞。世界に向けて着実な第一歩を踏み出したヴィオリスト 丸山 奏、日本人初録音の表題曲を含むオール・イギリス・プログラムで臨んだ渾身のライヴ。ほとばしる情熱と繊細な心模様を映し出すボーエン 「ヴィオラとピアノのための狂詩曲」、 人間の心の奥底を描写したような ブリッジ「ペンシェロ」、万華鏡のように音の表情を変える「アレグロ・ アパッショナート」。静と動の中、神秘の世界へ誘う ブリテン「ラクリメ」、そして内なる声に導かれ光へと向かっていくベンジャミン「ヴィオラ・ソナタ」(日本人初録音)。始まりから終わりまで全く飽きさせない卓越した技術と表現力。全体を通じて一貫したその音楽には、丸山の確固たる意志を感じさせます。 ヴィオラ・ソロの新たな道筋を示すアルバム。

ジャパン・コンサート 1959
Lossless

ジャパン・コンサート 1959

Classical/Soundtrack

アンドレス・セゴビア

音楽史に燦然と輝く“ギターの巨人”アンドレス・セゴビア(1893-1987)。没後30年を経てなお、その存在は全てのギターを愛する者の指標として、大いなる光を放ち続けています。本作は1959年、演奏家生活50周年にして円熟の境地に達したセゴビアの2度目の来日時に行われたコンサートの模様を収録。58年前とは思えない明瞭な録音で、巨匠の妙技を心ゆくまで堪能できます。ライヴならではのセゴビア本人の肉声も収録。人類の貴重な記録です。

クープランからクープランの墓へ 愛奏曲集
Lossless

クープランからクープランの墓へ 愛奏曲集

藤井一興

東京芸術大学在学中に渡仏、作曲をオリヴィエ・メシアンに、ピアノをイヴォンヌ・ロリオに学び、コンセルヴァトワールでピアノ伴奏科、作曲科ともに首席で卒業、またエコール・ノルマルでピアノ科を高等演奏家資格第一位で卒業。以来フランス音楽の旗手の1人として多方面で活躍を続けている藤井一興の最新アルバム。クープラン、ドビュッシー、そしてラヴェルという、フランス鍵盤作品の王道、さらにモーツァルトといった愛奏曲に、自作曲を加え、聴きごたえ十分なアルバムになっています。ベーゼンドルファー・モデル290インペリアルを駆使しての本CD。深淵から立ち昇るような弱音から極彩色の最強音まで、さらなる拡がりを見せる藤井の音色パレット。ここには、ピアノが持つ最大限の可能性と、愉悦に満ちた見事な演奏が待っています。

ライヴ in サンクトペテルブルク メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲集
Lossless

ライヴ in サンクトペテルブルク メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲集

ハンブルクトリオ

ドイツハンブルクを拠点として2013年から活動しているピアノトリオ。結成当初からメディアで高い評価を受け、ZDF(ドイツ国営第二放送)、NDR(北ドイツ放送)に出演。日本では2015年の初来日時のブラームスの演奏がNHK FM「ベスト オブ クラシック」で放送されました。毎年作曲家ごとのピアノ三重奏曲全曲を録音し、公演を行うことをコンセプトに活動しています。メンデルスゾーンは同じハンブルク出身だけに彼らの演奏への期待は大変大きいものでしたが、欧州各地で演奏し絶賛を博しました。当盤は2018 年6 月、サンクトペテルブルクのフィルハーモニアホール公演のライヴ録音を収録したものです。

ドビュッシー & ショパン
Lossless

ドビュッシー & ショパン

藤井一興

微細な打鍵と鋭敏な知性による比類なき藤井一興の演奏。彼が持つ音色のパレットは、ピアノという存在を超え、そして堅牢な構成力をもって作品の本質を明らかにします。本CDは、初期-中期のドビュッシー2作品と、創作の絶頂期にあったショパンの2曲を収録。円熟の演奏で魅了します。

ドビュッシー & ラヴェル
Lossless

ドビュッシー & ラヴェル

藤井一興

年輪を重ねるとともに、類まれな感性と音色をさらに研ぎ澄ます藤井一興。柔らかく繊細な打鍵を駆使してのピアノから立昇る馥郁たる香りは、比肩するものがありません。<ドビュッシー&ディティユー>(FOCD9616) に続く今回の録音では、ヤマハCFXを使用。弱音のグラデーションを求められる作品群から「現代の響き」を実現しました。

ベートーヴェン: 交響曲第5番・第8番
Lossless

ベートーヴェン: 交響曲第5番・第8番

Classical/Soundtrack

朝比奈隆 & 新日本フィルハーモニー交響楽団

初出音源により、朝比奈 隆(1908-2001)の生誕 110年を祝し、その偉業を称える---1997-8年に新日本フィルと共演した《ベートーヴェン 交響曲全集》「第5&8番」。<闘争を経ての勝利>、<晴朗な愉悦>---作風は対象的な2曲ですが、精神の自由を求める底流は軌を一にします。すべての音にヒューマンな響きを充溢する朝比奈の演奏は、不変のベートーヴェン像を示します。

木下保の藝術~高田三郎、信時潔合唱作品集~
Lossless

木下保の藝術~高田三郎、信時潔合唱作品集~

V.A.

木下保の足跡は、声楽家として、教育者として、合唱指揮者として、そして日本語演奏の実践者として、広く捉えなければいけない。それは今日に至る合唱文化のいとなみとも密接に連動している。このCDには、木下が向き合い続けた、言葉と音楽が重なり合う合唱へのまなざしが煌いている。・・・このCDには、その木下の思いや願いが凝縮されている。_田三郎「心の四季」では、少し早めのテンポながら、詩の要諦を丁寧に紡ぎ、祈りを表現する。信時作品では、「やまとことば」に基づいた木下ならでは主張を展開する。私たちは、残された録音から、木下の合唱演奏に昇華した「言葉」への、「音楽」への思いや願いを、しっかりと受け止めなければいけない。戸ノ下達也(ブックレット解説より)

ベートヴェン: 交響曲 第2番・第4番
Lossless

ベートヴェン: 交響曲 第2番・第4番

Classical/Soundtrack

朝比奈隆 & 新日本フィルハーモニー交響楽団

巨匠自ら「相性が良い」と語っていた第2番。そして「普通に考えられているよりもずっとエレルギーがある」と称した第4番という初期~中期の導入部を持つ2作品を収録。フルートが1本という、9曲の交響曲のなかで最も編成の小さい第4番ですが、朝比奈の演奏スタイルは不変です。巨大な伽藍の出現を想起させる変ロ短調で奏される35小節の導入部---<英雄>、<運命>の間に位置する同曲を、「北欧神話の巨人の間に挟まれたギリシャの乙女」と例えたのはシューマンでした。朝比奈の演奏は、この評を覆す大交響曲の出現を告げています。<第2番>1997年11月12日、<第4番>1998年3月1日、サントリーホールライヴ。

ベートーヴェン: 交響曲 第1番・第6番「田園」
Lossless

ベートーヴェン: 交響曲 第1番・第6番「田園」

Classical/Soundtrack

朝比奈隆 & 新日本フィルハーモニー交響楽団

朝比奈 隆(1908-2001)の生誕 110年を祝し、その偉業を称える---新日本フィルとの《ベートーヴェン 交響曲全集》。60年を越える朝比奈の演奏歴のなかで、レパートリーの中核をなしたベートーヴェンのシンフォニー。全曲演奏は10回を越え、97年から98年にかけておこなわれた本収録の<チクルス>は8作目の全曲録音となります。数種類の新原典版の登場、またピリオド楽器でのアプローチなど、近年のベートーヴェン演奏は新時代を迎えました。しかし、この『近代』を経過してきた<耳>にも、朝比奈の演奏は色褪せるどころか、実に新鮮に聴こえます。軽佻浮薄という言葉から最も遠い、歩を踏みしめるような音楽。一音一音に、ベートーヴェンの音楽に内在する強烈なエネルギーを刻む演奏は、まさに久遠の響きを宿しています。<第1番>1997年9月25日、<第6番>1998年3月16日、サントリーホール ライヴ。

フェルナンド・ソル ギター作品集
Lossless

フェルナンド・ソル ギター作品集

藤元高輝

ギターという楽器に根ざしつつも、ギタリストという枠に収まることなく、ヨーロッパと日本を拠点に独自の活動を重ねる若き天才・藤元高輝。2016年に作曲家没後20年を記念してその全ギター作品を収録した「武満 徹 ギター作品集」(FOCD9738/9)は「新たな武満ギター作品演奏のスタンダード」として、多くの話題をさらいました。本作で藤元は、ギターの歴史に大きな光をもたらした作曲家、フェルナンド・ソル(1778-1839)の作品を取りあげます。「ギターのベートーヴェン」とも称される、クラシックギタリストにとって避けて通れないソルの作品ですが、楽曲を丹念に研究し、ソルが生きた同時代に制作されたギターを使用し、爪を使用せずに弾いていたというソルの奏法に倣うなど、当時に近づきながらも、そこには確実に「藤元高輝」という稀有な才能がはっきりと顕われます。コンサートのプログラムのひとつとして欠かせない「魔笛の主題による変奏曲」から、極めてシンプルながらも名曲揃いの全24曲の練習曲まで、その演奏に片時も耳を離すことはできません。

平成27年度 第21回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 4 小学校の部, 高等学校Bの部
Lossless

平成27年度 第21回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 4 小学校の部, 高等学校Bの部

V.A.

第21回(2015)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!小学校の部 9月20日@新潟市民芸術文化会館、高等学校Bの部 9月21日@新潟市民芸術文化会館。

平成27年度 第21回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 3 中学校Bの部
Lossless

平成27年度 第21回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 3 中学校Bの部

V.A.

第21回(2015)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!中学校Bの部 9月19日@新潟市民芸術文化会館。

平成27年度 第21回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 2 中学校Aの部
Lossless

平成27年度 第21回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 2 中学校Aの部

V.A.

第21回(2015)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!中学校Aの部 9月13日@所沢市民文化センター。

平成27年度 第21回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 1 高等学校Aの部
Lossless

平成27年度 第21回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 1 高等学校Aの部

V.A.

第21回(2015)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!高等学校Aの部 9月12日@所沢市民文化センター。

遥かなるエレジー ~ホルンとオルガンのためのフランス音楽~
Lossless

遥かなるエレジー ~ホルンとオルガンのためのフランス音楽~

丸山勉 & 坂戸真美

オルガニスト、坂戸真美によるフランス作品集第3弾。今作では日本フィルハーモニー交響楽団客演首席奏ホルン奏者の丸山 勉との共演です。エレジー(哀歌)をひとつのテーマとして選曲し、この編成のためのオリジナル曲、編曲作品などを織り交ぜながら、なかなか聴く機会のないこの編成の妙味を充分に感じさせてくれます。

平成28年度 第22回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 5 大学の部, 職場・一般の部
Lossless

平成28年度 第22回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 5 大学の部, 職場・一般の部

V.A.

第22回(2016)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!大学の部 9月4日@ベイシア文化ホール、職場・一般の部 9月11日@コラニー文化ホール。

平成28年度 第22回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 4 小学校の部, 高等学校Bの部
Lossless

平成28年度 第22回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 4 小学校の部, 高等学校Bの部

V.A.

第22回(2016)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!小学校の部 9月3日@ベイシア文化ホール、高等学校Bの部 9月11日@コラニー文化ホール。

平成28年度 第22回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 3 中学校Bの部
Lossless

平成28年度 第22回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 3 中学校Bの部

V.A.

第22回(2016)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!中学校Bの部 9月10日@コラニー文化ホール。

平成28年度 第22回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 2 中学校Aの部
Lossless

平成28年度 第22回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 2 中学校Aの部

V.A.

第22回(2016)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!中学校Aの部 9月3日@ベイシア文化ホール。

平成28年度 第22回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 1 高等学校Aの部
Lossless

平成28年度 第22回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 1 高等学校Aの部

V.A.

第22回(2016)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!高等学校Aの部 9月4日@ベイシア文化ホール。

Rare Live Tracks
Lossless

Rare Live Tracks

ジョン・健・ヌッツォ & 近藤亜紀, ジョン・健・ヌッツォ & 中島剛

ウィーン国立歌劇場での鮮烈なデビュー以来、「天から授けられた」と称されるその声で世界の聴衆を魅了し続けるジョン・健・ヌッツォ。2015年に開催された3つの公演から、選りすぐりの音源を配信限定でお届けします。ピアニスト中島剛を迎えHakuju Hallにて「~芸術の秋~」と題して行われたリサイタルから3曲。また、ピアニスト近藤亜紀を迎え福島市音楽堂で行われたリサイタルから日本の歌を3曲、ヤマハホールで開催されたクリスマスコンサートから7曲。極上の歌を心ゆくまでお聴きください。

英雄の生涯 / シェエラザード
Lossless

英雄の生涯 / シェエラザード

Classical/Soundtrack

川瀬賢太郎 & 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

川瀬賢太郎=神奈川フィル、<音楽の高み>へと歩むその漸進的な活動は、既に楽壇を牽引していると言って過言ではないでしょう。2017年の定期公演から、神奈川フィルが誇る二人のコンサートマスター、石田泰尚、崎谷直人がソロを奏する二大名曲を収録。繊細さと強力な意志を併せ持つ「英雄の伴侶」、この上ない美音で語る「アラビアンナイト」。そしてシェフ川瀬は、両曲から限りなく壮大な物語を喚び起こします。

平成29年度 第23回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 5 大学の部, 職場・一般の部
Lossless

平成29年度 第23回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 5 大学の部, 職場・一般の部

V.A.

第23回(2017)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!大学の部 9月10日@新潟市民芸術文化会館、職場・一般の部 9月17日@所沢市民文化センター。

平成29年度 第23回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 4 小学校の部, 高等学校Bの部
Lossless

平成29年度 第23回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 4 小学校の部, 高等学校Bの部

V.A.

第23回(2017)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!小学校の部 9月10日@新潟市民芸術文化会館、高等学校Bの部 9月17日@所沢市民文化センター。

平成29年度 第23回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 3 中学校Bの部
Lossless

平成29年度 第23回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 3 中学校Bの部

V.A.

第23回(2017)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!中学校Bの部 9月16日@所沢市立文化センター。

平成29年度 第23回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 2 中学校Aの部
Lossless

平成29年度 第23回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 2 中学校Aの部

V.A.

第23回(2017)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!中学校Aの部 9月9日@新潟市民芸術文化会館。

平成29年度 第23回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 1 高等学校Aの部
Lossless

平成29年度 第23回 西関東吹奏楽コンクール 金賞セレクション Vol. 1 高等学校Aの部

V.A.

第23回(2017)西関東吹奏楽コンクール金賞受賞校の熱演を収録!高等学校Aの部 9月10日@新潟市民芸術文化会館。

展覧会の絵
Lossless

展覧会の絵

黒岩航紀

2017年発売の《sailing day》で、輝かしいCDデビューを飾ったピアニスト黒岩航紀。その演奏は、「作曲家の意思を追求し、若々しい完成が融合するストイックで清廉な音楽」「敏感・繊細な指さばきから生まれる高度な美感」と絶賛されました。満を持しての第二弾は得意のロシア作品---ホロヴィッツ編「展覧会の絵」を中心とする超弩級の内容です。重厚かつ洗練された構築による演奏は、若き才能の限りない未来からの到来です。

Poetry
Lossless

Poetry

渡辺玲子 & 江口玲

最先端の活動を通し、常に楽壇をリードするヴァイオリニスト渡辺玲子。CD録音も数多く、シノーポリ/シュターツカペレ・ドレスデンと共演したベルクの協奏曲でのデビュー以来、数多くの名盤を発表し続けてまいりました。絶賛を集めた小品集“AIR & DANCE on Violin”に続く3年ぶりの新録音は、意外にも初となるソナタ集“poetry”です。渡辺は語ります。「一見不条理にも見えるこの世界も、その奥には美しい歌(=詩poetry)に満ちた真実の姿があり、音楽はその姿を私たちに示してくれる」渡辺・江口による練達の演奏は、抑圧の時代を生きた3人の作品から、美しい詩情の世界を開示します。

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲全集 [3] 第3番 & 第9番
Lossless

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲全集 [3] 第3番 & 第9番

Classical/Soundtrack

ウェールズ弦楽四重奏団

第16番&第8番を収録した第2集(FOCD9787)は、「透徹した響きと円熟味さえ感じさせる精緻な演奏で、2曲の異なる様式の対比を鮮やかに描く」と称されました。 第3集には、ベートーヴェンが完成した最初の弦楽四重奏曲である第3番、ラズモフスキー・セットのなかで最も明るく力強い第9番を収録。七度音程での開始という共通点を持つ、興味深い2作品のカップリングです。 2008年ミュンヘンARD国際音楽コンクールにて第3位、日本人の団体として東京クヮルテット以来38年ぶりの入賞を果たした実力派、ウェールズSQの作品に寄り添いながら、内奥へと歩を進める真摯な姿勢は不変です。

genic 2 漆
Lossless

genic 2 漆

サクソフォンカルテット JG

卓越した4人のサクソフォニストによって2011年に結成されたサクソフォンカルテット''JG''。その音楽は豊潤さと繊細さを併せ持ち、クラシックに根ざしつつもサクソフォンという楽器の可能性を広げる、ジャンルを超えた意欲的な活動は高い評価を受けています。待望の2ndアルバムは、サクソフォンの世界的メーカーYANAGISAWAによって制作された、漆によってコーティングされた世界に1本ずつしかない楽器を使用。人気作曲家・菅野由弘への委嘱作品を含む収録曲は、全て同時代の作曲家による新しい作品です。その暖かな音色は時に弦楽四重奏を、大胆かつ細やかなアンサンブルは時にオーケストラを想起させます。フルカラーのブックレットでは日本の文化や伝統に基づいた、美しい漆の装飾や遊び心を堪能できます。

Ballade Fantastique 幻想的バラード
Lossless

Ballade Fantastique 幻想的バラード

景山梨乃

2016年、難関で知られるミュンヘンARD国際コンクールで第3位受賞、現在、若くして東京交響楽団首席ハープ奏者を務める景山梨乃のデビュー・アルバム。景山は東京芸術大学在学中、福島賞、平山郁夫文化芸術賞を受賞、パリエコールノルマル音楽院にて2011年、最高ディプロム取得、その後、ベルリン芸術大学で学び、同時にベルリンフィル・カラヤンアカデミー終了。コンクールでは2000年に日本ハープコンクールジュニア部門第1位、2006年同コンクールアドヴァンス部門第1位、2002年リリーラスキーヌ国際ハープコンクールジュニア部門第3位、2008年同コンクールシニア部門最高位(1位なしの2位)など数々の国際コンクールで活躍、2016年には難関で知られるミュンヘンARD国際コンクールで第3位受賞の快挙を成し遂げました。デビュー盤である今作では、その圧倒的なテクニックと、伸びやかな音楽性を遺憾なく発揮して、全て無伴奏曲という難易度の高いプログラムを披露してくれました。おそらく今後、世界的に活躍していくだろう景山の現在をお聴きください。

ショパン 後期ピアノ作品集
Lossless

ショパン 後期ピアノ作品集

津田裕也

香り高きロマン溢れる作品群による<メンデルスゾーン ピアノ作品集>(FOCD9689)。繊細な感受性と表現力で描いた津田裕也の演奏は、各方面で高く評価されました。3年ぶりになる満を持してのアルバムは、ショパンの後期作品集成です。「ショパン」という言葉から「気高い精神」を想起するという津田。自身もショパンの後期作品の創作年齢に差し掛かり、その所業である作品番号57以降の7曲に挑みます。情感あふれる詩的な演奏には、深淵な世界が待っています。

ア・ピアチェーレ
Lossless

ア・ピアチェーレ

竹間久枝 & 益田正洋

ファーストアルバム「Spiritoso」(FOCD9663)でマンドリンとギターの二重奏の新たな地平を提示した竹間久枝・益田正洋デュオ。3年を経て多くの研鑚を積んだ二人の待望のセカンドアルバムは、マンドリン音楽の“王道”イタリアのの名品集です。イタリア・ロマン派のマンドリン音楽の代名詞ともいえるトレモロ奏法がふんだんに盛り込まれた佳曲たち・・・竹間の奏でるマンドリンの美しい調べに、聴く者は心を奪われます。日本を代表するギタリストとして大車輪の活躍を見せる益田による、竹間のマンドリンを懐深く支え、時にリードする表情豊かなギターも聴きどころのひとつです。マンドリン・ギター愛好者だけでなく、全ての音楽ファンにぜひお聴きいただきたい一枚の登場です。

Recuerdos 佐藤弘和 ギター四重奏作品集
Lossless

Recuerdos 佐藤弘和 ギター四重奏作品集

クアトロ・パロス

2016年に惜しまれつつこの世を去ったギタリスト・作曲家、佐藤弘和。その音を慈しむような美しい作品たちに、多くの音楽ファンが魅了され続けています。今や日本を代表する常設のギターカルテットとして活躍著しいクアトロ・パロス。生前の佐藤とも強い絆を持ち、その重奏作品の正統な継承者といっても過言でない彼らによる、珠玉の四重奏作品集を、佐藤の命日である12月22日にリリース。佐藤により1991年から2015年までに書かれたヴァラエティ豊かな収録曲は、ギター重奏曲の美しさをあますところなく映し出し、クアトロ・パロスはその卓越した技術と表現力によって見事に応えています。オーディエンスと一体になれる人気曲「光の街」は佐藤の愛弟子、小関佳宏により、三重奏版を四重奏に編曲。佐藤弘和とクアトロ・パロスによる、新たなギター四重奏の可能性を押し広げる1枚の登場です。

イタリアの思い出に寄せる2つの小品
Lossless

イタリアの思い出に寄せる2つの小品

猪居 謙

10代より単身ドイツへ留学、世界的ギタリストへの登竜門であるコブレンツ国際ギターコンクールでのJ.ロドリーゴ作品最優秀演奏賞をはじめ、多くの国内外でのコンクールでの上位入賞・優勝を果たし、帰国後は関西を拠点に精力的な活動を続けるギタリスト・猪居謙。彼の「いままで」と「これから」が詰まったニューアルバムの登場です。冒頭のカステルヌオーヴォ=テデスコ「悪魔の奇想曲」から掉尾を飾るウォルトン「5つのバガテル」までいずれ劣らぬ難曲揃い、しかし猪居謙の手にかかればそれを全く意識させない珠玉の名曲と変わります。天賦の才能、そしてヨーロッパ・日本でのたゆまぬ研鑚により、猪居は他のギタリストの誰とも重ならない素晴らしい音楽を手に入れました。同世代の若き才能・西森久恭による表題曲、そしてイタリア出身のギタリスト=コンポーザー・イアンナレッリによる1曲など、猪居が本作のテーマのひとつに挙げた「イタリア」へのこだわりを感じさせる楽曲も大きな魅力の1枚です。

BACH on Guitar 2
Lossless

BACH on Guitar 2

益田 正洋

当盤は彼による〈J.S.バッハアルバム〉の第2弾で、リュート用の作品に焦点をしぼり、彼持前の高い技術と豊かな音楽性を堅持しながら、バッハの音楽とギター固有の味わいとの、高度な一致点を如実に指し示している。(濱田滋郎)2009年以来となるバッハ作品集「Bach on Guitar」第2弾の登場。本作ではJ.S.バッハ(1685-1750)が残したおびただしい曲のなかで「リュート曲」と呼ばれる数篇の中から、3つの組曲(BWV995-997)と前奏曲(BWV999)を収録。ギタリストにとって重要、かつその本質を問われるレパートリーであるJ.S.バッハの楽曲ですが、卓越した技術と音楽性に加え、月日を重ね深みを増した益田の演奏は、まさに「ギターによるバッハ」の最高峰といえるものです。

フェルナンド・ソル作品集
Lossless

フェルナンド・ソル作品集

Classical/Soundtrack

益田展行

ヨーロッパでの演奏体験も踏まえ、正統的な音楽解釈と磨き抜かれたテクニックをもって定評を築きつつある益田展行。レコーディングではすでにJ.S.バッハ作品のアルバムで愛好者のあいだに信頼感を高めた彼だが、ここにまた、古典の精髄、ソルのソナタ集という、ギター・ファンにとっては不可欠のものとなろうアルバムを発表する。まさに、頼もしき正統派、益田展行の快挙である。(濱田滋郎)2012年にヨーロッパより帰国後、精力的な活動を続けるギタリスト、益田展行セカンドアルバム。「真に正統派たるギタリスト」益田が本作で取り上げたのは''ギターのベートーヴェン''とも評される、古典期における最も偉大なギタリスト・作曲家のひとり、フェルナンド・ソル(1778-1839)の遺した4曲のソナタ。一切の迷いを感じさせず、献身的に音楽に寄り添うその演奏は、ギターファンのみならず全音楽ファン必聴。新たなギター・ヴィルトゥオーゾの登場を確信させる一枚です。

モレーノ=トローバ ギター作品集
Lossless

モレーノ=トローバ ギター作品集

Classical/Soundtrack

益田正洋

グラナドス没後100年を記念してリリースした前作「ギター版による12のスペイン舞曲」(FOCD9712)が「何か特別な秘密でもあるのではないかと思わせるほど見事に、ギターという楽器の魅力を引き出す」(読売新聞2016年6月16日・沼野雄司氏)など各メディアで高い評価を受けた天才ギタリスト・益田正洋。ヴィルトゥオーゾ・ギタリストとしての階段を着実に歩む益田による、スペインを代表する偉大な作曲家の一人、モレーノ=トローバの手によるギター作品集。2017年に没後30年を迎えた「ギターの巨人」アンドレス・セゴビアとの邂逅により多くの佳品を生み出したモレーノ=トローバ。スペインで固有の発展を遂げたオペレッタ「サルスエラ」の作曲家としても知られるトローバの作風はまさに''スペイン''という国を象徴するものと言っても過言ではありません。「さて、ここまで、CD1作ごとに特定のテーマを掲げて価値高いレコーディング・キャリアを重ねてきた名手、益田正洋にとっては、会心のアルバムがまたひとつ増えたことになる。スペイン音楽・ギター音楽のファンはもとより、一般の好楽家でも“良い香りのする音楽”がもしお好きなら、ぜひ手にとり耳を傾けて欲しい1枚である。」(濱田滋郎・ブックレットより)

Toward the Sea 海へ
Lossless

Toward the Sea 海へ

泉真由 & 松田弦

2010年結成、高知県出身のフルート&ギターデュオ、泉真由×松田弦の1stアルバムの登場です。スペイン風の荒々しさの中に洗練された洒脱な表現が光るイベールの「間奏曲」、巨匠アンドレス・セゴビアとの邂逅により数々のギター名曲を生み出したことでも知られるテデスコの手による、それぞれの楽器の良さを余すところなく引き出した「ソナチネ」、スペインの情景溢れるファリャ「7つのスペイン民謡」など、フルート×ギターのデュオならではの聴きごたえのある楽曲が並びます。表題曲「海へ」は作曲者武満徹自身が「この曲は、万物を生み出す海への頌歌であり、調性の海―sea of tonality ―の素描である。」と語っているように、様々に想起される「海」を描いた楽曲。海と共に育った両名にしか成し得ない、表現豊かな演奏は圧巻です。

フィール・ザ サンライト
Lossless

フィール・ザ サンライト

高口かれん

名門ベルギー王立アントワープ音楽院を首席で卒業し、国際的な活躍を続けるマリンバ奏者 高口かれん。待望の初ソロ・アルバムの登場です。持前の技術に裏付けられた安定感に加え、各曲の個性をつぶさに描き出す演奏は唯一無二。収録曲もマリンバのオリジナル曲を中心に、バッハの名曲を加えるなど、この楽器のもつ多彩な魅力に気づかせてくれます。アルバムタイトルにもなった色彩感あふれるフィール・ザ・サンライトから始まり、高口のために書き下ろされたゴリンスキーのシェード、そして安倍圭子作の名曲、プリズム・ラプソディーが続き、高口の魅力を多方面から感じられるアルバムになっています。

J. S.バッハ 管弦楽組曲-4つの序曲
Lossless

J. S.バッハ 管弦楽組曲-4つの序曲

Classical/Soundtrack

マックス・ポンマー & 札幌交響楽団

ライプツィヒに生を受け、バッハ演奏の伝統を担い、ゲヴァントハウス管の有志で結成したライプツィヒ新バッハ合奏団と数多くの演奏・録音をおこなった名匠マックス・ポンマー。彼はこう語ります。「歴史的な楽器と<本来の響き>だけで、正しい解釈が見えたと考えるのは危険である。」古楽のイディオム、そして経過したバッハ以降の音楽―、多面的な方法・解釈を通して、ポンマー/札響は〈今日のバッハ〉を実現します。

サヴァンナ・シンフォニー -シオン×スパーク-
Lossless

サヴァンナ・シンフォニー -シオン×スパーク-

Classical/Soundtrack

フィリップ・スパーク & オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ

2018年6月3日、大阪のザ・シンフォニーホールで行われた、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ第120回定期演奏会のライヴ録音。2015年6月の初共演(FOCD9694「シオン×スパーク!」としてCD化)から3年。「スパーク、再び。」と題し、フィリップ・スパークの指揮によるオール・スパーク・プログラムが再度実現しました。本邦初演の「スラヴォニカ!」をはじめ、アメリカ初の都市計画で建設されたサヴァンナ市の歴史や風物、建造物などからインスピレーションを得て作曲され、第3楽章にバンダが使用される等これまでの作品とは一線を画す大作である交響曲第2番「サヴァンナ・シンフォニー」、打楽器、木管低音群、コントラバスを加え現代の吹奏楽スタイルにスケールアップした「ドラゴンの年」(2017年版)等、人気曲を多数収録しています。

ヤナーチェク シンフォニエッタ
Lossless

ヤナーチェク シンフォニエッタ

秋山和慶 & オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ

2018年2月4日、ザ・シンフォニーホールで行われた、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ第119回定期演奏会のライヴ録音。芸術顧問 秋山和慶の指揮のもと、「管楽器が煌く20世紀の音楽 ~管弦楽から吹奏楽へ~」というテーマで催されたコンサート。前半は、秋山と親交の深かった3人のアメリカの作曲家の作品から、吹奏楽に編曲され演奏される機会も多い楽曲群を。後半はヨーロッパの音楽から、13名のブラスバンドを加え、その他の管楽器にも重要なパートを与えているヤナーチェク「シンフォニエッタ」を採り上げています。

交響的舞曲
Lossless

交響的舞曲

西村友 & オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ

2017年10月29日、ザ・シンフォニーホールで行われた、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ第118回定期演奏会のライヴ録音。指揮は、同年4月よりシオン正指揮者に就任した西村 友です。''ダンスの競演''をテーマに、前半ではスミスの「華麗なる舞曲」とスパークの「ダンス・ムーヴメンツ」、そして後半では西村 友の新たな編曲により、ラフマニノフ最後の大作「交響的舞曲」が採り上げられました。スミスやスパークの吹奏楽オリジナル作品ではその華やかな技巧・多彩なサウンドによるダンス音楽を、そして管弦楽からのアレンジであるラフマニノフ作品からは作曲者の心の葛藤を綴ったダンス音楽を、存分にお楽しみください。

吹奏情話、八尾
Lossless

吹奏情話、八尾

宮川彬良 & オオサカ・シオン・オーケストラ

2017年2月5日、ザ・シンフォニーホールで行われた、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ第116回定期演奏会のライヴ録音。指揮は音楽監督の宮川彬良です。「宮川彬良が語る、音楽の“情”と“真”」をテーマに催された演奏会。大阪府八尾市が「八尾市吹奏楽フェスティバル」のために宮川に委嘱した新作『吹奏情話、八尾』に始まり、レナード・バーンスタイン、ジョージ・ガーシュウィン、ロバート・ラッセル・ベネットらによる20世紀アメリカで生まれた作品が収められています。宮川音楽の魂が詰まった『吹奏情話、八尾』。そして宮川が得意とするアメリカ音楽。情趣と迫力に富んだパフォーマンスをお楽しみください。

TOP