2026/07/01 18:00

サマーソニックのヘッドライナーを目指して

──ちなみに、この曲は得意分野でもあると思うんですけど、意外と苦労した部分ってあったりしましたか?

全部苦労しました(笑)。自分の得意な分野だと思っていたからこそ、BuzzGさんにお願いして書いていただいた曲でもあったので、「これは追いつきたいな」という気持ちが強かったんですけど、思った以上に難しかったです。なぜ難しかったのか、自分でも完全には分からないんですけど……。

──具体的に難しかったことってなにかありますか?

「もっとこうしたら伝わりやすいのかな」とか、「発声をこう変えた方がいいのかな」とか、いろいろ考えながら録っていました。もしかしたら日本語だったことも理由かもしれないですね。サウンドやメロディは洋楽っぽいんですけど、日本語詞だったので、発声との噛み合わせが難しかったのかな、と。自分自身、こういうサウンド感の曲は英語で練習してきた経験が多かったので、日本語になることで逆に難しく感じた部分はあったかもしれません。もちろん音程面でもかなり大変でした。特に最後のサビは本当に高くて、かなり限界に近い音域まで出しているんですよ。

──レコーディングは、納得いくところまで1日で辿り着けた感じなんですか?

そうですね。以前にもどこかで話したことがあるかもしれないんですけど、自分の中に「ここがOKライン」という基準がかなり明確にあるんです。だから、自分で録音や編集をしている“歌ってみた”と違って、人に録っていただく環境になると、そのOKラインだけを追い求めて、本当に終わらなくなってしまうんですよね。自宅や個人スタジオで録る場合って、かなりリラックスした状態で、どこまでもベストを追求できるんですけど、現場ではそうもいかないので。だから、レコーディングでは周りの人を信頼することをすごく大事にしています。

──自分で聴く場合と人が聴く場合で感じることが違っていたりしますもんね。

自分の耳だけで判断していると、自分自身は満足できても、別の意味で満足できなくなってしまうというか。周りを振り回してしまうこともありますし。何より、作り手の方がディレクションに入ってくださっているときって、その人が求めているものを実現したい、という気持ちの方が強いんです。レコーディング中は「これで大丈夫かな」と思うことも結構あるんですけど、あとで完成音源を聴くと「ちゃんと良くなってるな」と思えたりして。「人の耳で聴くと、こういうふうに感じるんだな」というのは、毎回すごく勉強になります。

──他に“Your Own Daybreak”の好きなポイントってありますか?

歌詞ですね。この曲は特に歌詞が好きです。たとえば、「人よりちょっと笑顔が上手いこと」「本当の僕は泣き虫なこと」みたいなフレーズだったり。あとは2番の「眩しくて疼く 産んだ傷跡に導かれて」みたいな部分もすごく好きですね。自分自身も、これまでいろんな挑戦をしてきたつもりではあるので、戻れない過去とか、それでも前に進んでいく感覚みたいなものに重なる部分があって。もちろんBuzzGさんに自分のことを細かく説明したわけではないんですけど、「BuzzGさんの中にも、きっとこういう感覚があるんだろうな」と思うと、より楽曲が好きになるんです。

──自分と少し重なる感覚があるからこそ、さらに愛着が湧くというか。

以前、BuzzGさんの“しわ”をカバーさせていただいたこともあって、そのときから思っていたんですけど、本当に綺麗な言葉を書く方なんですよね。だから、自分の楽曲にもこういう素敵な詞を書いていただけたことが、すごく嬉しかったです。

【歌ってみた】しわ / buzzG feat. GUMI covered by 猫 The Sappiness
【歌ってみた】しわ / buzzG feat. GUMI covered by 猫 The Sappiness

──では最後に、今後の展望についても聞かせてください

今年は、リアルライブをやりたいですね。来年の3月までには、ライブハウスで一度はしっかりライブをやりたいと思っています。ファンミーティングは、どちらかというと“歌”よりも交流が目的なので、少し毛色が違うんですけど、ちゃんと音楽を中心に据えたライブイベントは、来年3月までには実現したいです。

──ぜひやってほしいです。

普段の配信では、歌枠をそこまで頻繁にやるタイプではなくて、オリジナル曲はかなり高頻度で出していますし、歌ってみたも定期的に投稿しているんですけど、普段の配信を見ている方からすると、どちらかというと“Vシンガー”というより、“VTuber”として見られている部分もあるのかなと思っていて。雑談もゲームもするので、音楽は好きでいてくれているけど、少し認識にズレがあるかもしれないなと。だから一度、みんなと視線を揃えたいな、という意味も込めて、「自分はVシンガーであって、“シンガー”が一番大事な肩書きなんだ」ということを改めて伝えました。

──最終的に何を目指したいのかって定めていますか?

いろいろ考えたんですが、結局自分は“海外のおじさんバンド”とコラボしたいんですよ(笑)。なので、目標を考えたときに、「じゃあサマーソニックのヘッドライナーを目指そう」と思いました。

──でも、バーチャル・アーティストでフェスの大きいステージって、まだあまり前例がないですよね。

そうなんですよね。ヘッドライナー級はまだほとんどない。だからこそ、そこに「猫 The Sappiness」がドンと立ったら、めちゃくちゃ面白いなと思っています。バーチャルっていう垣根自体も、いつか超えていける可能性はあると思っていて。なので、視野はかなり広く持っていますし、選択肢を狭めずに、いろんな挑戦をしていきたいですね。

編集 : 菅家拓真

Synthionが手がける、猫 The Sappiness最新シングル

DISCOGRAPHY


INFORMATION

7月15日(水)新曲「yakusoku o’clock」配信リリース

7月15日に新曲を配信リリースします!タイトルは「yakusoku o’clock」です。
今回は夏曲であるとともに、ライブでヒトザのみんなと一緒に盛り上がれるような曲を目指して作りました。
ネコザのまた新しい一面を楽曲を通して伝えられればと思っています!
ぜひ新曲「yakusoku o’clock」を楽しみにしていていただけると嬉しいです!

【公式HP】
https://nekothe.com/

【公式YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/@nekothesappiness

【公式X】
https://x.com/nekothe_jp

【公式Instagram】
https://www.instagram.com/nekothesappiness/

【公式TikTok】
https://www.tiktok.com/@nekothesappiness

この記事の編集者

[インタビュー] 猫 The Sappiness

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