こどもたちが歌う坂本慎太郎、坂本慎太郎が歌う野口五郎!——こども合唱団によるカヴァー&昭和歌謡を新録カヴァーなシングル登場!

坂本慎太郎の衝撃のコンセプチャル・アルバム『ナマで踊ろう』リリースから約半年。アルバム楽曲からの新録、そして往年の名曲カヴァーをカップリングした、7インチ・ヴァイナル&配信限定のシングルが登場です!

今回はなんと、『ナマで踊ろう』から陽気なバンジョーとともにとんでもなく”怖い”社会を描いた、あの「あなたもロボットになろう」のセルフ(?)カヴァー的作品、なんですが、なんと歌っているのはこどもたち! 神奈川県は三浦市を拠点に活動するかもめ児童合唱団のこどもたちが歌っております。歌声はかわいいのに、歌詞とともになんだかうっすら怖い! そしてもう1曲は、野口五郎の1978年、レコード大賞金賞受賞の「グッド・ラック」の坂本慎太郎によるカヴァー!

同日にリリースされる限定7インチと配信のみのリリースで、CDでのリリースはありません! ということで7インチを買う予定のない方や買い逃した方、さらには7インチを買ったんだけど手軽に聴きたい! という方はこちらでご購入ください。ちなみにCD音質(16bit/44.1kHz)での配信は、実質OTOTOYの独占となります!

あなたもロボットになれる feat. かもめ児童合唱団

【配信価格】
ALAC / FLAC / WAV / mp3 : 単曲 250円 / アルバム 500円(各税込)

【Track List】
01. あなたもロボットになれる feat. かもめ児童合唱団 / 02. グッド・ラック

ディストピア童謡!

コンセプト・アルバム『ナマで踊ろう』、そのなかでもしゃれにならないSFのようなディストピアな風景を、擬似プロパガンダ・ソングとしてポップに歌いあげる「ロボットになろう」。底抜けに陽気なポップ・ソングで、歌詞ではロボトミー管理社会の理想郷を歌う。隙のないポップ・ソングと、そんな社会を肯定する歌詞は、それはどこか不穏でいて怖い。それこそアルバム・ジャケットでも語られているような『ナマで踊ろう』が掲げているコンセプトをある種、わかりやすく象徴する楽曲でもある。

この曲を、こどもの合唱団が歌う……。まさにアルバム・コンセプトをそのままさらにつきつめた、いわばディストピア童謡、ディストピアみんなのうたとでもいいましょうか。ユーモラスな荒唐無稽さで、うすら寒い管理社会やファシズムを卑近な恐怖として画いてしまう、そのイメージは、こどもに歌わせ、坂本慎太郎自身の筆によるアクリル絵具によるアニメMVで補完され、ひとつコンセプト・アートとも言える、そんな完成した世界観にまで到達した感覚すらある。それこそ、星新一やヴォネガットなどが画く、ユーモラスでいて怖い、一級品のディストピアSFのような趣すらある。


坂本慎太郎本人のアクリル絵具アニメによるMV

かもめ児童合唱団とは?

さて、ここで歌っている「かもめ児童合唱団」に関しても、音楽的にもおもしろい存在なので紹介しておこう。かもめ児童合唱団の楽曲はOTOTOYでも配信しているのでぜひとも聴いて欲しいのだが、作品がリリースされているあたりでわかるように、これがただのこども合唱団というわけではないようだ。

この合唱団は、三浦市在住の声楽家、小島晁子(ちょうこ)が1972年に結成した、三浦市の合唱団。公式ホームページによれば、4歳から6年生までの合唱団で、地元三崎出身の作曲家、小村三千三先生の昭和20年代の童謡など地元ゆかりの歌を語り注ぎたいという、小島晁子の思いではじまったのだという。お聴きの通り、いわゆるストイックな”合唱”というよりも、元気いっぱいに歌うこどもたちの無垢な歌声の、そのエネルギーをストレートに伝えるそんな歌声で、実際ひとりひとりがのびのびと個性そのままに歌うことがひとつ、この合唱団のスタイルなのだそうだ。

そんな合唱団だが、やはり三崎の活性化にも関わる音楽プロデューサー、音楽プロデューサー・藤沢宏光が出会い、2008年よりCDなど音源の制作も行っている。彼は、THE BOOMや小野リサ、小椋佳のアルバム制作にも関わっていた音楽業界のまさに中心にいた裏方でもある。彼のプロデュースによって、2010年にはアルバム『焼いた魚の晩ごはん』(配信パッケージは権利の関係で数曲少ない『骨まで食べて、ほめられた。』)をリリースしている。このアルバムには、かもめ合唱団の真骨頂とも言える小村三千三の童謡「まっててね」、地元ゆかりの「城ヶ崎の雨」などとともに、おそらく藤沢の手腕ではないだろうか、矢沢永吉「アイラブユーOK」、スピッツ「田舎の生活」、THE BOOM「故郷になってください」、さらにはブラジル音楽の至宝、ミルトン・ナシメント「トラベシア」(!!!!!)などの楽曲を、そのピュアすぎる歌声で披露。これがまたいいのだ。これまでも2013年春の人気ドラマ「泣くな、はらちゃん」(日本テレビ系列)の劇中歌「私の世界」、「初恋は片思い」を歌いヒットを飛ばしたのも記憶に新しいのではないでしょうか。

坂本慎太郎が歌う珠玉の筒美京平ワーク

そして2曲目「グッド・ラック」は、なんと野口五郎のカヴァー。この曲は、1978年にリリースされ、第9回日本歌謡大賞放送音楽賞、第20回日本レコード大賞金賞を受賞し、まさに野口五郎のキャリア、その全盛期を象徴する楽曲でもあります。


野口五郎「グッド・ラック」

作詞家に中村雅俊「ふれあい」、矢沢永吉「時間よ止まれ」といった名曲を手がけている山川啓介、そして作曲は筒美京平。筒美京平と野口五郎といえば「甘い生活」や「哀しみの終るとき」、「19:00の街」など多くのヒット曲を量産。そしてもちろん、その他、多くの歌手に楽曲を提供し、まさに昭和歌謡曲やアイドル楽曲を象徴する作曲家というのはご存知の通り。いまでも多くのアーティストやプロデューサーにもリスペクトされ続けておりますな。

今回はなんでも坂本慎太郎のカラオケ(想像ができません)の十八番とのことでカヴァー。フィリー・ソウル的な美しいストリングスの楽曲を、スティール・ギターとオルガンが絡み合う、ギロとコンガによるリズムが印象的なトラックで、坂本慎太郎が歌いあげております。『ナマで踊ろう』とも地続きの、どこか涅槃な臭いが支配する、これがまたサイケデリックAORともいうべきポップスになっております。

PROFILE

坂本慎太郎

1967年 : 9月9日大阪生まれ。
1989年 : ロックバンド、ゆらゆら帝国のボーカル&ギターとして活動を始める。21年間で、3本のカセットテープ、10枚のスタジオ・アルバム、1枚のスタジオ・ミニ・アルバム、2枚のライヴ・アルバム、1枚のリミックス・アルバム、2枚組のベスト・アルバムを発表。
2006年 : アートワーク集「SHINTARO SAKAMOTO ARTWORKS 1994-2006」発表。
2010年 : ゆらゆら帝国解散。解散後、2編のDVDBOXを発表。
2011年 : salyu×salyu「s(o)un(d)beams」に3曲作詞で参加。自身のレーベル、zelonerecordsにてソロ活動をスタート、1stソロ・アルバム『幻とのつきあい方』を発表。
2012年 : 以前から交流のあるYO LA TENGOのジェームズ・マクニューのソロ・プロジェクト”DUMP”の「NYC Tonight」にREMIXで参加。NYのOther MusicとFat Possum Recordsの新レーベル”Other Music Recording Co" から、『幻とのつきあい方』がUSリリース。
2013年 : 1月11日シングル『まともがわからない』(「まほろ駅前番外地」のエンディング曲) と同ドラマ劇中音楽を手掛ける。「攻殻機動隊ARISE」エンディング曲や、冨田ラボのアルバム「Joyous」に作詞で参加。舞台「高校中パニック! 小激突!!」では作曲で参加。
2014年 : Mayer Hawthorneとのスプリット7inch vinylを、4月19日の全米 / 全欧のRecord StoreDay限定でリリース(zelone / Republic)。5月28日に2ndソロ・アルバム『ナマで踊ろう』をリリース。

>>坂本慎太郎 OFFICIAL HP

PROFILE

かもめ合唱団
かもめ児童合唱団は神奈川県三浦市在住の声楽家、小島晁子先生の指導のもと、約40年前に結成され、現在4歳から13歳までの約30名のメンバーで構成されています。地元である三浦半島最南端の港町三崎に所縁のある北原白秋や小村三千三の作品を中心に歌い、三浦市内や近郊でのイベントや老人施設や空き地ライヴと称した自主ライヴを行っています。
2008年よりCD制作を始め、現在までにアルバム「焼いた魚の晩ごはん」など、3枚のオリジナルCD作品が発売されています。
2013年春、ドラマ「泣くな、はらちゃん」(日本テレビ系列)の劇中歌「私の世界」、「初恋は片思い」を歌い、音楽配信サイトで1位となり大きな話題になりました。
「みんなで歌えば、それが合唱!」というコンセプトのもと、大きな声で伸び伸びと歌う独特の合唱スタイルが魅力で全国に感動の輪が広がっています。
今まで共演したアーティスト : 由紀さおり、杉田二郎、ゆず、レ・フレール、他。

>>かもめ児童 合唱団 OFFICIAL HP

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