世界基準のテクノ / ハウスをハイレゾで聴く! 〈mule musiq〉のOTOTOY限定コンピが登場!

国内外を分け隔てることなく旬のアーティストのリリースを続け、ハウス / テクノのシーンでは世界的に高い評価を受ける本邦のレコード・レーベル〈mule musiq〉。これまでOTOTOYでは、ゴンノ(Gonno)やペトレ・インスピレスク(Petre Inspirescu)、マウスオンザキーズ(mouse on the keys)など、〈mule musiq〉もしくはそのサブ・レーベル〈Endless Flight〉の作品をハイレゾで配信し好評を博してきたが、このたびはOTOTOY完全限定のエクスクルーシヴなハイレゾ・コンピレーション・アルバム2枚の配信を開始する。

レーベル・オーナーである河崎俊哉のコンパイルで『romantic standard』と題されたこのコンピレーションは、ダンス・サイドの『Part 1』とチルアウトな『Part 2』の2枚で構成されており、セオ・パリッシュ(Theo Parrish)やトッド・テリエ(Todd Terje)、ドナート・ドジー(Donato Dozzy)、クニユキ・タカハシ(Kuniyuki Takahashi)、ローレンス(Lawrence)などなど、これまでアナログのみでリリースされた作品も含めた、レーベルの珠玉の楽曲が収められている。その楽曲たちは当コンピ収録のために改めてハイレゾ・マスタリングが施されているが、担当エンジニアは日本を代表するダンス・ミュージックの雄、クニユキ・タカハシだ。またカヴァー・アートは同レーベル・コンピ『I'm Starting To Feel Okay』などを手がける、ハンブルグの著名イラストレーター、ステファン・マルクス(Stefan Marx)が今作のために書き下ろしている。寄せ集めではない、手間も暇もコストもかかっているこの作品の価格は、なんと、どちらも1500円だ。

レーベルのダンス・サイドはこちら

V.A. / romantic standard part.1(24bit/44.1kHz)

【Track List】
01. kuniyuki / all these things (theo parrish remix vocal ver)
02. axel boman / anytime is fine
03. kaoru inoue / the secret field (todd terje remix)
04. kza / le troublant acid
05. mugwump / tellakian circles (runaway remix)
06. dj sprinkles / grand central (mcde remix)
07. kuniyuki / shout (12inch version)
08. aril brikha & sebastian mullaert / illuminate
09. fp-oner / reap love
10. henrik schwarz&kuniyuki feat. fumio itabashi / once again (henriks version)

【配信形態 / 価格】
24bit/44.1kHz WAV / ALAC / FLAC / AAC
アルバム 1,500円(税込)

こちらはアンビエント、チルアウト・サイド

V.A. / romantic standard part.2(24bit/44.1kHz)

【Track List】
01. lawrence / lucy,lucy
02. koss / mirror
03. petre inspirescu / pan'la glezne
04. roedelius / by the way
05. imps / jonty's way (jan jelinek remix)
06. atom tm&tobias / studie
07. sebastian mullaert&eitan reiter / enter the spiral
08. donato dozzy / moonlight
09. hauschka / wind
10. tonight will be fine / hallway

【配信形態 / 価格】
24bit/44.1kHz WAV / ALAC / FLAC / AAC
アルバム 1,500円(税込)


mule musiqとは?──まずはおさらい

ハウスやテクノ・ミュージック系のレコード店に足繁く通い、12インチ、もしくはそこに連なるアルバムを買い求める人々にとって、このレーベルは、世界中の旬のアーティストがアイテムをリリースしている「買うべき」レーベルの名として記憶していることだろう。

元々〈mule musiq〉は、オーナーの河崎俊哉が様々なアーティストを東京のクラブ・パーティに呼ぶためのブッキング・エージェントの屋号として始まっている。レーベルとしてのリリース自体は2004年が最初で、系列レーベルのなかでもエレクトロニックな質感のサウンドをリリースする〈Mule Electronic(現在は閉鎖)〉から。次いで2005年、レーベルを象徴する札幌のアーティスト、クニユキ・タカハシのリリースで〈mule musiq〉もレーベルとしてスタートする。

kuniyuki takahashi / koss

クニユキ・タカハシ(もしくはKOSS名義)やフォース・オブ・ネイチャー(Force Of Nature)、そして日本在住のアメリカ人アーティスト、テーリ・テムリッツ(Terre Thaemlitz a.k.a. DJ Sprinkles)など、初期は国内アーティストの作品が多かったが、世界標準のサウンド・クオリティである彼らが海外で評価されていくにつれ、そして海外勢のハイ・クオリティなリミックス作品とその人選の絶妙さの話題も相まって、〈mule musiq〉はシーンからの評価と注目を集めていく。日本のバンド、スライ・マングース(SLY MONGOOSE)の『Snakes And Ladder』を、DJハーヴィー(DJ HARVEY)とも親交の深い、NYのディスコDJデュオ、ラブンタグ(Rub'n Tag)がリミックスして放ったヒット作がレーベルを印象づけたリリースと言えるだろう。

また、前進であったブッキング・エージェント時代から、ドイツを代表するレーベル〈KOMPAKT〉の重鎮、ミヒャエル・マイヤー(Michael Mayer)を招聘するなどして、ドイツのミニマル・テクノ・シーンと親和性が高かった河崎は、上記のヒット作と同時期にそういった海外アーティスト作品のリリースも行い始める。DJコーツェ(DJ Koze)やローレンスといったアーティストが〈mule musiq〉のリリース・カタログに加わっていく。

それは時期にして2008年頃。〈mule musiq〉はこの頃を境にして海外のトップ・アーティストと国内の実力派アーティストをシームレスにリリースする現在のスタイルとなっていった。前述のように12インチの多くは現場のDJたちから、まず間違いのない武器として支持され続け、アルバム・サイズの作品においても、2009年のDJスプリンクルス(DJ Sprinkles)のアルバム『Midtown 120 Blues』が、クラブとクラブ・ミュージックの世界的メディアである〈Resident Advisor〉で、この年に全世界でリリースされたアルバムの「BEST 1」、つまり「世界1位」に選出された。そして昨年(2015年)も、ペトレ・インスピレスクのアルバム『Vin Ploile』が、R.A.と同様に世界的な影響力を持つクラブ・ミュージック系メディア〈XLR8R〉にて2015年ベスト・アルバム「世界1位」に選ばれており、依然として評価は高い。

現在はメインの〈mule musiq〉を中心に、さらにDJミュージック寄りの〈Endless Flight〉にてコンスタントに12インチ、アルバムともにリリースを続けている。

Interview : Toshiya Kawasaki

さて、お次はハイレゾ・コンピ『romantic standard part.1&2』のリリースに際して、〈mule musiq〉のオーナーで、コンピのコンパイラーでもある河崎に話を訊いた。コンピを中心に、そして世界的に高い評価を受けるレーベルの主は、いまどんなことを考えているのか、〈mule musiq〉のアップデーテッドな視点も含めてどうぞ。

国内外をシームレスに結ぶレーベル

──そろそろレーベル設立から12年ですよね

丸々12年ですね。前身のブッキングのときから数えると15年。たぶん、「売れる、売れない」は別にして、自分が出している作品のクオリティみたいなものは、この1、2年がレーベル史上一番良かったと思いますね。ただ逆に、良さを追求するようになって「ちょっと分かり難いかな」と思うところも少しあります。

──例えばペトレ(Petre Inspirescu)のアルバムなどが特にそうだと思うんですけど、フロアのトレンドを追うというよりも、じっくりと自分の感性に合うものをという。

そうですね。いまも基本的に12インチは全てフロア対応のモノなんですけど、遊び心が強いっていうよりかは、職人が作った、作りこまれた、音楽性の高いモノを出すようになっているかもしれませんね。なので〈Endless Flight〉の活動が最近は少し少ないんです。

──ああ、なるほど。前にもお話していましたけど〈Endless Flight〉は、エディット的というかDJミュージック的な側面が強いですもんね。では、ここ最近で一番印象に残っているリリースは何ですか?

やっぱり、ペトレの12インチ(『Talking Waters』)とアルバム(『Vin Ploile』)でしょうね。セールスもずば抜けて。でも、これをリリースできたことを一番不思議に思っていたのは、実は僕なんです。「なんで彼がウチから?」っていう。例えば〈Perlon〉から彼のアルバムが出るとか、シングルが出るっていうのは分かり易いじゃないですか。

Petre Inspirescu

──まあ、これまでのリリースとか、いろいろ考えるとそうですね。

彼はいわゆるミニマルのアーティストですよね。でもウチはミニマル・テクノみたいなのって1年に1個あるかないかっていうレーベルですよ。リリースのきっかけも、彼から「出そう」って話をしてくれたんです。

──そうなんですか!

ペトレには最初、『Enjoy The Silent』っていう、ウチのレーベルのアンビエント・コンピに1曲欲しいって声をかけたんです。それは何故かというと、彼がパイ・アンサンブル名義(πEnsemble)で、アルバム(『Pădurea De Aur (Opus 2 In Re Major)』)を出してて。コンテンポラリーなサウンドで、アートワークもすごく良くて。それで声をかけたんです。その時は全然面識がなかったんですけど、普通にメールを送ったら「興味がある」って返信がきて。で、東京にDJしに来たときに、一緒にご飯を食べに行っていろいろ話しをしたんですよ。僕は音楽も好きですけどファッションとか食に関することもすごく好きで、ペトレ君も一緒なんですよ。彼もすごいグルメでファッション好きで。本当に鏡を見ているような。それでまずは12インチを出そうということになって、普通に音源が送られてきて。それを聴いたときに「これは結構すごいな」と。彼も「自分が作った中でも一番いい作品だと思う」っていう、本当に良い作品で。そしたら彼が「じゃあ、次はアンビエントをまとめたヤツをやろうよ」と、どんどん話が進んで(笑)。

──それがアルバム『Vin Ploile』と。あれは結構衝撃的な作品ですよ。去年のテクノでわりとびっくりするぐらいの。

おかげさまで〈XLR8R〉のベスト・アルバムにもなったり。

──あの音はハイレゾのちゃんとした環境で聴いてぶっ飛んでもらいたい! ウチもハイレゾはそこそこ売れてて。

アートワークもすごく合ってましたもんね。

──写真もすごく良くて。なるほど。今の話、ペトレのアルバムが象徴的ですけど、ああいった形で、フロアというよりも音楽的に、職人がしっかり作った音っていうものが、いま一番重要度が高いという。

重要度は高いですね。ただ、もちろん毎月2枚は普通の12インチもリリースしているので、それを辞めるつもりはないですけど。ただちょっとね、いま12インチ高いじゃないですか。

──ちょっと高いですよね、2000円近くっていうのはざらですからね。

使い捨てにする値段ではなくなっちゃいましたよね。なので、一応売れてくれればそれはそれでイイですけど、仮に半年後にそれが見つかっても買えるものってなると、やっぱり「より音楽的なものを」ってなるんですよね。

──自身のモード以外にも、市場的なモード的にもそういう部分があると。

そうです。市場的なところもありますね。

Gonno

──レーベル初期からそうですが〈mule musiq〉は国内アーティストも海外のトップ・アーティストもクオリティを第一にして、境なくリリースしてきたわけですが、昨年はゴンノ(Gonno)やマウスオンザキーズ(mouse on the keys)も出しましたね。

日本のアーティストは常にリリース出来るものを探してはいるんですけど、その中でも彼らのアルバムをリリース出来たのはとても嬉しいことでしたね。マウスオンザキーズはリリースの初週オリコン5位という。もう二度とこんなことはないでしょうね(笑)。ゴンノくんに関しては、日本での需要が高い割合を占めるものだと思っていたんですけど、実際に蓋を開けてみれば、思ったほどでは無くて。disk unionにはすごくサポートして頂きましたが。海外でのフィードバックがとても良かったので、「ちょっと、日本頑張ってよ」って感じだったんですけど。いま、日本のクラブ・シーンは彼を一番サポートしなくちゃいけないぐらいの立ち位置にいるのに。ちょっとがっかり。で、こないだ〈パノラマ・バー〉(Panorama Bar)のレーベル(Ostgut Ton)からニック・ホッパー(Nick Hoppner)との共作が出たじゃないですか(Gonno & Nick Hoppner「Fantastic Planet?)。ああいう人たちがピックアップしているのに。だからこそ、自分たちの市場を自分たちでなくしているというか。残念ですよね。

──やっぱり、商品の流れは、12インチ、アナログ・レコードが主流ですか?

主流ですね、たぶん。僕はCDっていうフォーマットも一応出してはいますけど、まあ別にもうなくてもいいかなって思っています。CDはデジタルだからダウンロード・サイトと一緒じゃないですか。で、OTOTOYでダウンロードした方が音質が良いのであれば、そっちの方が価値があるので。まあ、CDというモノに関してはもう意味がないかなとは思います。だから、最近はほぼ必ず2LPっていうものを作っているんですけど、アルバムの売上に関してはすごくいいですよね。どのアーティストも。

──2LPなら音も12インチレベルでいいですしね。

海外シーン、そしてレーベルの動向

──最近、海外とか行かれましたか?

5、6月の頭に行ってましたね。アメリカ、チューリッヒとケルン。年に5、6回は行ってますね。ヨーロッパだとパリが一番いいですね。たぶん、他の人みんなに訊いてもクラブ・ギグならパリが頭ひとつ抜けているかと。

──どういう音の傾向で?

僕らがやっている固いディープ・ハウスとか、モダンなディスコとか。でも、去年からアメリカにも行くようになって。やっぱり僕はアメリカの音楽からの影響って一番で、ニューヨーク・ハウスが好きで。やっぱりアメリカっていいですね。

──ニューヨークもここ5年ぐらいで盛り上がってきているところありますもんね。

盛り上がっていますね。ブルックリンの小さなクラブでもすごいクオリティが高くて。だいたいパーティーの終わりぐらいでかけるピアノ・ハウス的なトラックがあるんですけど、それはブルックリンのアーティストがブルックリンの人の曲をリミックスしてるんですよね。それをかけた瞬間、僕の隣ででっかい人が踊ってて。そしたらその人の曲だったっていう(笑)。そういうのって日本だとなかなかないじゃないですか。例えばヨーロッパのベルリンとかでも作ってる人が遊びに来てパーティーが成り立ってるっていうか。日本はミュージシャンが少ないのでなかなかないですけど、そういうのって、そこでまた出会いがあって、「じゃあ一緒にやろう」っていうのが、より広がりやすいので、ツアーをやっていてすごく面白いところですね。

──なるほど、それは面白そうですね。ニューヨークもシーンとしてはずっとあるんでしょうけどね。

ただ、結構大きくなってますよね。ヨーロッパのサウンドみたいなものも、アメリカでももうすごく大きいですよね。あとレーベルだと……アクセル・ボーマン(Axel Boman)が大好きなので、〈Studio Barnhus〉はすごい好きですね。日本の外でも彼と1年に2、3回はDJをするんですけど、この間ポートランドでも一緒で。で、大きなゲストハウスに一緒に泊まっていたので、彼が持ってきた新しいレコードを「どこからこんな変な音楽を見つけるの?」みたいな。でも、変だけどクラブでかけてもさほど違和感もなければ、意外にかけやすかったりもするし。

──謎の(笑)。

すごいおもしいなっていう。彼らは年に1回、夏に大きなレーベル・パーティをやるんですよ。デイタイム・セッションっていう、昼の2時から朝までノンストップで。1500人ぐらい来るんですよね。ヘッド・ライナーとかいなくても。

──今後〈mule musiq〉で予定しているリリースはありますか?

シングルが中心で、次はレッド・アクシス(Red Axes)。たぶん今一番の「時の人」ですね。イスラエルの2人組で、ちょっとオリエンタルな、モダンなディスコだったり、遅いテクノだったりっていう感じなんですけど。数年前から、彼らはウチから出したいって言ってくれてたんですけど、僕があんまり乗り気じゃなくて。

mouse on the keys

──なるほど。

でも最近、あまりにも良すぎるので。良すぎますね彼らは。なので、「ごめんね、あの時はやらなくて」って言ったら、すぐ送ってきてくれて。

──ペトレもそうですけど、「出したい」っていうデモがくるんですか?

デモは大量に来ますよ。でも、基本的に自分のレギュラー・アーティストで8割以上のリリースが埋まるので、残りの2割ぐらいを自分で探したり、そういう人たちで埋まりますね。

──年にアルバムが3、4枚って感じですかね? あとは毎月のシングルと。

去年は多かったですね。アルバムを5、6枚は出していますね。基本2ヶ月に1回ぐらいっていう感じで。

──配信と12インチがクラブ・ミュージックの中心なので、なかなかアルバムの価値観が揺らいでいる部分はありつつも、でも〈mule musiq〉が出しているアルバムって、アルバムとして存在感がありますよね。

あとは、アルバムの方が作業的に楽しいんですよね。自分で新しい写真家を見つけたり、イラストレーターを見つけたりとか。ペトレのアルバムの写真はイタリアの若手の写真家のものなんですけど、ファッション業界では注目されていたりして。大手のハイブランドの広告とかも撮ってる人で。僕もそういう営業っぽいことを言えばいいんでしょうけど、そういうことを伝えるのに興味がないので。わかる人が見れば、この写真すごいな、みたいな。

──そういう作業がレーベルとしてはおもしろいと。

おもしろいですよね。

エクスクルーシヴ・コンピ『romantic standard part.1』について

──今回、作っていただいたコンピですが、ダンス寄りの『part.1』と、アンビエント、ダウンテンポの『part.2』で組まれています。この辺、コンセプトというか、選曲時に気にした部分ってありますか?

まず、クニユキ(kuniyuki takahashi)の曲を何曲か入れたいなっていうのと、(井上)薫さんとかKZAさんとか、日本のダウンロード・サイトなので、日本のアーティストが入っていつつ、半分〈Endless Flight〉で半分〈mule musiq〉みたいな感じにしています。まあ、並べて聴いてたまたまハマったっていうか。あとは長くレーベルからリリースしてくれている人のものを。サポートしたいっていうのが中心ですね。古びれてない選曲になっていると思います。

──コレという曲はありますか?

セオ(Theo Parrish)のリミックスですかね。ちょうどこれを頼んだ頃はセオの人気がちょっと落ちてたときで。〈SOUND SIGNATURE〉のリリースもパッとしなくて。一応自負してるのは、このリミックスは彼の中でもベストだって言ってくれる人も多くて。ここから、みんながまたセオにリミックスをお願いしはじめた感覚があって。そういう作品だと思います。で、スプリンクルス(dj sprinkles)の「grand central」のMCDE(Motor City Drum Ensemble)のリミックスもたぶんそうで、彼の『Raw Cuts』っていう作品集の出た同時期か少し前ぐらいなんですけど、本当に彼にとっても大きかったし、テーリさんにとっても大きかったし、たぶん〈mule musiq〉で一番ヒットしたシングルってこれじゃないかな。

──なるほど。イメージ的に名前からするとセオ・パリッシュとかの方がそれこそ…。

いやいやいや。全然多いですね。

──おお。そんなキラー・アイテムなんですね。

ニューヨークに行ったときに、〈バンカー〉だったかな、必ずこの曲がいい時間にいく前にかかってるって聞きました。

──なるほど。ではもう一方の『part.2』ですが、こちらはチルアウト・セットっていう感じですが、選曲のコンセプトなどは?

選べる幅がダンスに比べればちょっと狭いので、ちょうどこの配信がラビリンス〈Labyrinth 2016〉の前にはじまるって話だったので、ラビリンスに来る人、この辺は入れとこうっていう。ただ、この中で一番重要な曲と言えば、クラスター(Cluster)のローデリウス(roedelius)。

──このリリースはびっくりしました。

これはまさかのリリースだったので。僕はクラウトロックがすごい好きなんですが、毎年ウィーンとその隣のスロバキアにDJをしに行っていて。呼んでくれてる人が、「クラスターのローデリウスが隣町に住んでるんだけど」って。「そうなんだ」って。「好き?」「大ファンだよ」って。特に彼の80年代の現代音楽っぽい、ピアノ弾いてるのが超好きで。「連絡取れるから、連絡してみようか?」って言われて、次に行ったときに、家に行って、ご飯食べて、「なんかしたいでしょ?」って訊かれて。「出せるなら何かやりたい」って言って、「いっぱい曲ありますよね?」って訊いたら「あるよ」って。それで送られてきて、送られてきたものの中から僕が選んで、アルバムにしたっていう感じですね。

──なるほど。どんな人なんですか?

もう80代だけど、すごい優しい。

──この前亡くなられたクラスターの片割れのモビウスの10ぐらい上なんですよね。

彼も2年ぐらい前にガンの手術をしたらしくて。すごい物静かで素敵な方で。でもやんちゃなところもあって、まだライヴしたいって言ってましたね。

──〈mule musiq〉的にも彼のリリースは念願というか。

素晴らしいですね。

──ラビリンスに出演されているアーティストって、〈mule musiq〉でリリースをしている人が多いですよね。

多いですね。たぶん、あそこに来る人は親日家が多いんでしょうね。

──ああ、なるほど。

ミニローグ(minilogue)とかもそうですし。たぶん、ドナート・ドジー(donato dozzy)とか日本が一番人気あるんじゃないですか?

取材 / 構成 / 文 : 河村祐介

『romantic standard part. 1』解説

こちらはレーベルが得意とするディープ・ハウス、ニュー・ディスコなどをコンパイル。まずはレーベルを象徴するアーティスト、クニユキの楽曲を、デトロイト・ビートダウンの中心的アーティスト、セオ・パリッシュがリミックス。クニユキは2013年リリースの『Feather World』からカットされた「Shout」の12インチ・ヴァージョン、そしてラストにもヘンリク・シュワルツとのコラボ曲も。ストックホルムのディープ・ハウサー、アクセル・ボーマンの楽曲を挟んで、井上薫の楽曲をノルウェイ・ニュー・ディスコのプリンス、トッド・テリエがリミックス。そしてフォース・オブ・ネイチャーのKZAによるロウなアシッド・ディスコに続くバウンシーなディスコ・ハウスは、〈R&S〉や〈コンパクト〉といった老舗からもリリースするマグワンプスの楽曲の、ブルックリンのディスコ・デュオによるリミックス。テーム・テムリッツの変名楽曲をモーター・シティ・ドラム・アンサンブルによる、ベースラインが低空飛行でフロアをえぐるリミックスを。9曲目は名門〈トランスマット〉からもリリースするアリル・ブリカとミニローグのセバスチャン・ムラートによるヒプノティックなコラボ曲。そしてアルバム『6』を出したばかりのフレッド・Pの変名による、涙腺刺激系のこれぞなディープ・ハウスを収録。

『romantic standard part. 2』解説

こちらはアンビエントや現代音楽、実験的な電子音サイドといったところで、〈mule musiq〉のダンス・ミュージックだけではない広い音楽性を示したコンピとも言えるだろう。まずは海外勢で、とりわけ関係の深いローレンスによる柔らかなアンビエント・トラックでスタートすると、クニユキのレフトフィールドな電子音響サイドともいえるKOSS名義の、クラスターを彷彿とさせる楽曲。クラスターといえば、そのメンバーで、半世紀近く電子音楽を奏で続ける老音楽家、ローデリウスの楽曲も。昨年のレーベルのリリースのなかでもずば抜けて衝撃的だったルーマニアン・ミニマリスト、ペトレのアルバム『Vin Ploile』から、まるですばらしいマッサージのような楽曲。ミニローグ・メンバーらによるプロジェクト、IMPSのディープなループにはまると聴こえてくるのがアトム・ハートとNSI.名義などでも活躍のトビアスによる現代音楽的響き。そして7曲目は、こちらもミニローグのセバスチャンと、イスラエル人プロデューサーによるコラボ。8曲目はイタリアン・ディープ・テクノ勢のなかでもダントツに人気の高いドジー卿のダウンテンポ・トラック。ハウシュカのモダン・クラシカルなピアノの響き、そして〈スモールヴィル〉のオーナー、シュタインホフとハマウダによるフォーキーな楽曲でコンピは終了する。このあたりの生楽器の響きはハイレゾで聴くと、凄まじいです!

配信中の〈mule musiq / endless flight〉ハイレゾ・タイトル

Petre Inspirescu / Vin Ploile(24bit/44.1kHz)


脱帽。まさにエレクトロニック・ミュージックの次なる次元に踏み込んだ、ルーマニアン・ミニマルの騎手による作品。リカルド・ヴィラロボスとためをはるサイケデリック万華鏡感は唯一無二。ハイレゾで聴くとまじで空間がネジ曲がっちゃうんじゃないかっていう感じです。


GONNO / Remember the life is beautiful(24bit/44.1kHz)



最近ではYOUR SONG IS GOODのリミックスも手がけた日本人トラックメイカー、GONNOのアルバム。パワフルでいて繊細な音作りは、そのDJとともに海外でも高い人気を誇る。

mouse on the keys / the flowers of romance(24bit/44.1kHz)


国内最高峰ポストロック・バンドとも称される、mouse on the keysがまさかの〈mule musiq〉から、6年ぶりの2ndアルバム。印象的なピアノの音色や電子音が、エネルギッシュなドラムとともにスウィングするスリリングな作品。

その他、配信中の〈mule musiq / endless flight〉タイトル

CDと同等の16bit/44.1kHzでの配信です、下記はハイレゾではありません。

Lawrence / Yoyogi Park


自身のレーベル〈Dial〉を率いるハンブルグ・シーンの重鎮、ローレンスのアルバム。まさに、これぞジャーマン・ディープ・ハウスと唸ってしまう抑制の効いたグルーヴとクリアな音質、UKの初期デトロイト・フォロアーにも通じるメランコリックでエモーショナルな感覚はずっと聴いていたい、そんな音。しかもタイトルは代々木公園。
Oskar Offermann / Le Grand To Do


フランクフルト生まれ、ベルリン育ちのオスカー・オファーマンのアルバム。〈パノラマ・バー〉や〈ロバート・ジョンソン〉といったジャーマン・ディープ・ハウスの聖域でレジデントDJとしても活躍する彼のサウンドは、エレクトロ、ハウス、テクノ、ブレイクビーツなどさまざまなビート感覚に包まれている。
Tonight Will Be Fine / Elephant Island


ローレンスが所属するドイツはハンブルグのレーベル/レコード・ショップ〈スモールヴィル〉のオーナー、シュタインホフとハマウダによるプロジェクトから派生したチルアウトなアコースティックなプロジェクト。コンテンポラリーな音楽性が交わるアシッド・フォーク。

FP-ONER (a.k.a. FRED P) / 6


2000年代後半以降のUSアンダーグラウンド・ディープ・ハウス・シーンにおいて、最も重要なプロデューサーのひとり、フレッド・Pの別名義。クラブ・カルチャーのアンダーグラウンドに脈々と流れるディープ・ハウスの豊かな精神を、そのまま楽曲にしたようなトラックたち。エクセレント!

V.A. / I’m Starting To Feel Ok Vol.7


おなじみレーベル・コンピ、第7弾。ハウス、テクノからモダン・ディスコなどなど、これからのニューカーマーからベテランまでさまざまなアーティストの音源を収録。レーベルの“いま”を知るとともに、現在のハウス、テクノ・シーンの“いま”の空気感も。

PARTY INFORMATION

mule musiq presents
cats
@代官山SANKEYS
2016年9月24日(土)
Open 22:00
basement : sandrino aka frankey & sandrino(innervisions/kompakt/mule), kuniyuki live newwave project set, toshiya kawasaki(mule musiq), 100ldk&sati. -visual-
taproom : sisi (rainbow disco club,timothy really), tosi (timothy really), kon(timothy really), yo.an (hole and holland), edo kanpachi (hole and holland)
door : 3500円 / w/flyer : 3000円 / 23才以下 : 2500円 / 23時30分以前入場 : 2000円

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インタヴュー

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[CLOSEUP]・2017年08月08日・ゆっくり、しかし着実に船を漕ぎ出す──あらゆる周りの環境にビビットに感化された、竹上久美子 このインタヴューのなかで「幼少より音楽に囲まれた環境で育ち、職業としての“音楽家"を意識する前に、呼吸や排泄と同じように作曲を開始した」と語ってくれた竹上久美子。自然と音楽をつくり続けていた彼女が6年ぶりとなるフル・アルバムを完成させた。京都の片隅で粛々と制作された今作『Slow boat』は、オーヴァーグラウンドとアンダーグラウンドの垣根を自由に飛び越え、ルーツ・ミュージックを主軸に、USインディ / オルタナ / プログレ / チルウェイヴなどの絶妙なフレイヴァーを散りばめた渾身のアルバム。今回はOTOTOYでの配信とともに、竹上久美子へのインタヴューを掲載する。 様々なジャンルのフレーヴァーを散りばめたアルバム竹上久美子 / slow boat'【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(16bit/44.1kHz) / AAC単曲 230円(税込) / まとめ 2,300円(税込) 【収録曲】''1. Good bye, girl2. many many many3. roundabout4. FESTIVAL
【祝! カクバリズム15周年企画第1弾】角張渉×谷ぐち順レーベル・オーナー対談&カクバリズム作品レヴュー
[CLOSEUP]・2017年07月27日・【祝! カクバリズム15周年企画第1弾】角張渉×谷ぐち順レーベル・オーナー対談&カクバリズム作品レヴュー カクバリズム設立15周年記念! 2002年の3月にYOUR SONG IS GOODの1st7inch single『BIG STOMACH, BIG MOUTH』をリリースし、それ以降もシーンの最前線に立ち続けている“メジャーなインディ・レーベル”カクバリズム。15周年を迎えるにあたり、OTOTOYでは4つの企画とともにお祝いします! まず第1弾企画として設立15周年を迎えるカクバリズム代表である角張渉と、今年25周年を迎えるLess Than TV主宰の谷ぐち順のアニバーサリー対談を敢行! 長年シーンを支え、共闘してきたふたりが思う“インディ・レーベル”とは…… を語ってくれています。そしてさらに、さらに〈オトトイの学校 村詩野音楽ライター講座〉より、これまでにカクバリズムからリリースされた楽曲のレヴューをお届け! 8月には第2弾インタヴューも掲載予定! カクバリズムを昔から知っている方、最近知った方、そしてカクバリズムを知らなかった方もこのページを見ればカクバリズム通に?! >>15周年をたど
diskunionからの刺客〈第3弾〉──発酵業界に名乗りをあげる人力ミニマル楽団“東京塩麹”とは?
[CLOSEUP]・2017年08月02日・発酵業界に名乗りをあげる人力ミニマル楽団“東京塩麹”とは?──ディスクユニオンからの刺客〈第3弾〉 人力サラウンド楽曲や、ミニマル × ジャズなどで新たな音楽の可能性を追求する、人力ミニマル楽団“東京塩麹”。まず目につくのが“東京塩麹”という、そのバンド名! さらに塩麹を然した食品サンプルを入れたビンに音源のダウンロードコードを入れた“ビン詰め音源”『21世紀の塩麹』の発売や人力 Remix ライヴなどなど、なにやらよくわからない活動もしているという。この東京塩麹ってバンドは一体何者なんだ?! 実はこの東京塩麹、2016年に開催されたディスクユニオン主催による初の本格的オーディション〈DIVE INTO MUSIC.オーディション2016〉の合格者なんです。これまでunizzz…、ペドラザとインタヴューを行ってきた〈DIVE INTO MUSIC.オーディション2016〉特集も今回で第3回目、そして最終回です。オーディション合格者として8月9日(水)に1stフル・アルバム『FACTORY』をリリース、OTOTOYでは今作を1週間の先行ハイレゾ配信! さらにリード曲「Tokio」を8月10日(木)までの1週間
by 岡本 貴之
ローレル・ヘイロー、『DUST』を語る
・2017年07月17日・ホコリには特定の場所や原点がない──ローレル・ヘイロー『Dust』を語る 〈Hyperdub〉からリリースされたローレル・ヘイローのニュー・アルバム『Dust』。新たな境地へと達した感のある作品で、キュートなエレクトロ・ポップ、電子音響、さらにはフリー・ジャズやアフロ・パーカッションなどがゆるやかに結びつき、アルバムを構成している。穏やかな表情でいながら、その背景に広がるイメージはよくよく見てみると奇怪、さまざまな要素のプリコラージュで構築されている。そんな濃密でいながら、軽やかなポップさも持っている質感のアルバム。まぁ、とにかくいい塩梅のアルバムなのだ。これがあまり日本で話題になっていないのは正直どうかと思うぞ! ということでOTOTOYではローレル・ヘイローの貴重なインタヴューをここで公開。ハイレゾ配信中の『Dust』、いまからでも遅くはないのでぜひとも聴くべきではないかと思いますぞ。いや、とにかくその音響の世界観は気持ち良いのです。 ハイレゾ版はCDと同様のライナーノーツ付きで配信Laurel Halo / Dust(24bit/44.1kHz)'【Track List】01. Sun To Sola
by 河村 祐介
KUNIYUKI TAKAHASHI──インダストリアルの新たな響き
・2017年07月26日・KUNIYUKI TAKAHASHIのルーツにして、新たな側面をプレゼンする冒険的な新作──ハイレゾ独占配信 海外のハウス〜テクノ・シーンでも高い評価を受けるレーベル〈mule musiq〉。そのアーティスト・ラインナップは、現在でこそ海外シーンともシームレスなメンツが並ぶが、そのその設立当初から本レーベルを象徴するこの国のアーティストといえばこの人だろう。札幌のマエストロ、KUNIYUKI TAKAHASHI、その人だ。ジャズやソウルが豊かに溶け込んだディープ・ハウスを中心にしたこれまでの作品は、国内外で高い評価を受け続けている。そんな彼が、今回新作を発表するわけだが、そのサウンドはこれまでと趣向の違う質感を宿したものとなった。彼のルーツのひとつであるニューウェイヴやエレクトロニック・ボディ・ミュージック、インダストリアルといったサウンドを前面に出したプロジェクトとなっている。その名も「NEWWAVE PROJECT」。OTOTOYではこちらのハイレゾ独占配信をスタートする。サウンド・エンジニアとしての側面も持つ彼のそのサウンドの冒険をぜひともハイレゾで楽しんでいただきたい。 ハイレゾ独占配信KUNIYU
by 河村 祐介
筆者について
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