2020/05/15 18:00
第25回「過ぎた時間と今とこれからの時間に思いを馳せる日々」
2020年5月12日は32回目の誕生日だった。
去年はバースデーライブをした。今年はしなかったけど、またいつかライブで歌える日が来ますように。そのとき、聴いてくれたらうれしいです。
誕生日おめでとうってたくさん連絡がきて、うれしかった。”きみは居ていいんだよ”って言われてるみたいだった。わたしはしあわせ者だな〜と思った。
みんなに会いたいなーってなった。
ひとと会ってないことについて、すこし考えてみた。
ひとと会うことって言葉を交わすことだけをしてたんじゃないんだな。と思う。ほかに何があるのか、言葉にするのはむずかしいけど、例えば、話をしてなくても、黙ってても、公園で一緒に座ってるだけでうれしかったりする。そういうの本当に好きだし、大切だったな、と思う。
テレビ電話もたのしいけど、実際に会うコミュニケーションとは全く別のものだと思う。でも、もしかしたら、テレビ電話ならではの情緒があるのかな？まだわからないけれど、これからできていくのかもしれないね。
あと、ひとと話す機会が減って、自分が一体”だれ”だったのか、わからなくなってきた。どんな人間だったかな？となる。ひとと話してるとわたしが”だれ”だか思い出すようだ。
自分が”だれ”なのかわからない状態は、始めはとても寂しいことのような気がした。でも、よく考えてみると、わたしはそもそも”だれ”でもなかったなぁ。と思った。
”わたしはこんな人間”というセルフイメージは、つまるところ、相対的なもので、ひととの比較で成り立っていたんだなぁと思った。
おうちにいるか、近所にしか行かない暮らしをしていて、自分が”だれ”であるかは必要ない。
ある意味で自由な生活をしているな。というのが、ここ最近の発見。
とはいえ、不自由なことのほうが多いし、めちゃくちゃ会いたいよ！！
この矛盾した、いろんな気持ちを丁寧に整理し、保管して、後で思い出せるようにする毎日です。
近所の線路沿いに立派な薔薇がたくさん咲いていたので、誕生日の記録に撮った写真。
（次回掲載は5月29日）
文と絵：白波多カミン
・白波多カミン オフィシャル・ウェブサイト
http://shirahatakamin.com/
★【連載コラム】白波多カミンの『引き出しからこんにちは』アーカイブ
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