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2022/08/11 14:00

 

忘れらんねえよ〈ボッチンDay3〉臨場感満点のライヴでチャット欄がカオスに

 

【12:00~ぼっちステージ 弾き語りライヴ】

お昼時の「ぼっちステージ」に「先ほど会場入りしました。よろしくお願いします」と礼儀正しい挨拶でステージに立ったのは、新進気鋭のバンド忘れらんねえよ

柴田隆浩(Vo.Gt)が最近お気に入りだというバンド、ハシリコミーズについて紹介すると、彼らがカバーしたことがあるという「僕らパンクロックで生きていくんだ」を歌い出した。

バンドマンとして生きていこうという、曲に込めた意思が継承されていくのは素晴らしいことだ。続いて、「だっせー恋ばっかしやがって」。前半戦でも多くの出演バンドが演奏してきた楽曲だ。この日は、感情を抑え気味な序盤から、より緩急をつけて後半には絶唱するように歌われ、これまでの出演アーティストの中でも上位にくるクオリティだった。

「君は電話に一切出ない」。LINEやslackでのコミュニケーションが主流の時代に、電話というオーセンティックなツールにこだわり会話で愛を伝えることの尊さ。さらに忘れらんねえよには珍しい英語の歌詞も出てくるレアな曲だけに、黒電話や公衆電話を使ったことがない世代も改めて聴いてみてほしい。

「この街には君がいない」は、原曲の疾走感をグッと抑えたミディアムバラード調にアレンジ。ぼっちでの弾き語りならではの自由さが存分に発揮された。歌い終わりに「はあ……。いないっすわ。君が」と呟いたひと言がやけに心に沁みた。そんな感傷を振り切るように飛び出したのは、忘れらんねえよを象徴する初期楽曲のひとつ「僕らチェンジザワールド」。数々のライヴでオープニングを飾ってきた、長年のファンにとっては間違いなく思い入れのある曲であり、新規ファンにとっても一聴して忘れらんねえよの世界観を知ることができるロックチューンだ。「弾き語りでやったのは初めてですね」と柴田。

みじめな自分に自問自答しながらかすかな希望を“あんた”に託す「あんたなんだ」。そんな深い歌にも関わらず、チャットでは歌詞に出てくる“うんこ”に反応してうんこの絵文字が飛び交いモッシュ&ダイブするカオス状態に。「絶対ないとは言い切れない」では、先ほど話題に出た伊藤沙莉の名を歌詞に織り込んで歌う柴田。曲が終わると「サンキューSEX」と、最近はあまり言わなくなった決めゼリフをクールに呟いた。

人気曲「夜間飛行」を熱唱すると、チャットには「6年ぶりに忘れらんねえよ見た」との声も届いた。〈ボッチン〉が話題になることでそうしたファンや新規ファンが集まり、忘れらんねえよのアーティスト活動も活性化している。ラストの曲は「明日とかどうでもいい」。歌いながら、「ちなみにこの曲、MVに仲野太賀くん出てるんですよ。超良い人」と語る。終盤のサビにチャットを手拍子で煽ると、オーディエンスは全力の手拍子で応え、〈ボッチン〉開始以来最も臨場感があるライヴとなった。

ライヴ情報
〈ボッチインジャパン〉
2022年8月11日(木・祝)12:00~ぼっちステージ
「弾き語りライヴ」
出演:忘れらんねえよ
〈セットリスト〉
1. 僕らパンクロックで生きていくんだ
2. だっせー恋ばっかしやがって
3. 君は電話に一切出ない
4. この街には君がいない
5. 僕らチェンジザワールド
6.あんたなんだ
7. 夜間飛行
8. 明日とかどうでもいい

〈ボッチインジャパン〉無料生配信はこちらから
・忘れらんねえよ オフィシャルYouTubeチャンネル
https://bit.ly/3CjRpQf 
・Twitter
https://twitter.com/wasureranneyo 

文と写真:岡本貴之

[ニュース] ハシリコミーズ, 忘れらんねえよ

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