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2024/09/30 17:00

 

【ライヴ・レポート】超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』が魅せる、非凡なエンターテイメントの真髄──〈カリスマジャンボリーツアー〉

 

2024年9月28日〜29日の2日間にかけて、日本工学院アリーナにて、超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』のライヴ・イベント、〈カリスマジャンボリーツアー〉の東京公演が開催された。OTOTOYでは、その2日目の模様をレポートする。

個性豊かなキャラクター達によるシチュエーション・コメディ発の作品、超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』。YouTube「カリスマofficial Channel」で展開されるボイスドラマを中心に注目を集めており、SNSでは度々トレンド入りするほどの人気を博している作品だ。

この〈カリスマジャンボリーツアー〉は、『カリスマ』の2ndアルバム『カリスマジャンボリー』を引っ提げたツアー。大阪・NHK大阪ホール、東京・日本工学院アリーナ(旧:片柳アリーナ)の計3日間2か所で開催され、七人のカリスマ声優(小野友樹山中真尋、福原かつみ、細田健太、日向朔公、大河元気、橋詰知久)が出演。3日間合計で過去最大キャパシティでの公演となっていた。

ステージには、まるで森のなかのような背景にテントを配置。自然を感じるセットが組まれ、楽しいイベントやパーティーのはじまりを予感させた。イベントに集まったたくさんの凡人(カリスマファンの総称)たちは、その開演をいまいまかと待ち望んでいた。

定刻を迎えると、オープニング映像が流れ出し、『トランペット吹きの休日』の軽快なBGMをとともに、バンドメンバーの月蝕會議が登場。さらに、メンバーひとりひとりがテントからステージに現れると、大きな歓声がアリーナに轟いた。

全員が揃ったあとは、伊藤ふみや役の小野友樹が「立ち上がってもいいんだぜ!」という言葉を合図に、1曲目の“カリスマピクニック”でイベントがスタート。持ち味であるトンチキな歌詞とダンスで盛り上げると、ライブはそこから2曲目の“カリスマ・イン・ダ・ハウス”へと展開。登場するやいなや、ファニーなオーラでアリーナを「カリスマ」色に染め上げた。

続くMCでは、2曲を歌い終えて緊張もほぐれたのか、メンバー全員テンションMAXの様子。ここからはそれぞれのメンバーにちなんだ「ジャンボリー」のコーナーが実施された。

まず最初は、湊大瀬役の日向朔公の「内罰ジャンボリー」。ここではメンバーが謝りたい事を叫び、それに対して凡人たちが「ごめんなさーい!」と叫ぶ「生まれてきてごめんなさいコール&レスポンス」が行われた。この日の担当は、細田健太、福原かつみ、山中真尋、そして日向朔公の4人。

メンバーはそれぞれ、
細田「早く寝ないで、バラエティ見て夜更かししちゃいましたー!」
福原「もうそんなに若くないのに若いチームぶってしまいましたー!」
山中「身長169センチしかないのに、170あるって言って嘘ついちゃいまいした!」と、自分の行いを暴露。
ラストは日向が「昨日、お弁当食べながらお米吹き出しちゃって、まっぴーさん(山中真尋)の台本に飛ばしちゃいました!」と懺悔すると、凡人たちの大きな「ごめんなさーい!」のレスポンスが返ってきた。

日向はそこから「こんな僕みたいなクソキチが、このあと1人で曲を歌うなんて…!」「ごめんなさい!」の合図で、自身のソロ曲“Hell lazy,Psychology.”へと繋げ、ラウドなサウンドに負けない、シャウトを響かせた。

2つ目のジャンボリーは、猿川慧役の細田健太の「強制反発ジャンボリー」。ここでは、「反発しづらいものに対して強制的に反発する」という趣向でそれぞれが反発をしていくというもの。

最初は大河元気が「パンダに反発!」というお題で、「熊猫って書くけど、どっちかって言うと猫熊だろ!」と反発。続く橋詰知久は「カリスマ声優の誰かに反発」というお題。山中に対して、「まっぴーさん、メガネをかけてますけど、レンズ入ってないですよね!」と反発すると、山中は「いやでも、理解役だから良くね?」と、逆反発。その妙な説得力の高さにメンバー一同が「確かに」となったため、橋詰の2回目の反発がスタート。ここでは日向に対して、「同じ事務所だけど、かわいすぎる!」と反発(?)すると、会場からは大きな歓声が沸いた。

コーナーはそこから、細田のターンが回ってくるものの、お題を決めるルーレットが永遠に回り続け、「こんな企画モノ、絶対やらねえ!」と、細田が猛反発。そこから自身のソロ曲“ツッパれ!生涯反発”へ。スーパーヤンキースタイルで、ツッパった姿を見せつけた。

3つ目のジャンボリーは、「性のカリスマ」天堂天彦役の橋詰知久の「性のジャンボリー」。ここでは、ボイスドラマでも大人気を博した「セクシー野球拳」を実演。「セクシーになるなら、こういう具合にしやしゃんせ! お尻!乳首!よよいのよい!」のリズムにのせて、スポットライトを浴びたメンバーひとりずつ「セクシーな決めセリフ」が披露された。

この無茶振りとも言えるコーナーに、メンバー一同は大苦戦の様子。しかし、そのなかでもこのジャンボリーの主である、天彦役の橋詰がシルキーボイスで言う「僕のリミッター外してください」「アイドルブレイクでビームが出るところ、知ってますか?ココとココと…あとはご想像にお任せします」というセリフの破壊力は凄まじいものを感じさせた。

橋詰は最終的に「俺の存在そのものが、 そう…エクスタシー!」と叫び、ソロ曲“ムンラホルマオ”を披露。謎の呪文を唱えながら、日本工学院アリーナを快楽の園へと変貌させていた。

4つ目のジャンボリーは、テラ役の大河元気による「自愛のジャンボリー」。このコーナーは、天彦とテラによる「セクシービューティ・ペアのテーマ」に乗せて、自分の好きなところを自愛を込めて言っていくというもの。ここでは、メンバー全員で言っていくのだが、なかでも細田の「どんだけ歌っても喉が潰れない。そして10年以上風邪をひいていない」という告白や、小野の体重の増減の話は、聞く者に大きな衝撃を与えていた。

このコーナーは大河が最後に、「僕は僕のことが大好きさ!ビューティービーム!」と叫び、ソロ曲の“夢の国で”をパフォーマンス。ミュージカル調に情感たっぷりに歌い上げ、テラ・ワールドを存分に見せつけていた。

5つ目のジャンボリーは、草薙理解役の山中真尋による「秩序のジャンボリー」。これまでの流れのなかで乱れ切ったイベントの秩序を正すべく「理解体操」をスタート。凡人たちと全力で踊り、会場の秩序をオールグリーンにした。しかし他のカリスマメンバーは、どうもその気じゃない様子。

そんな空気を変えるかのごとく、山中は「お前らに本当の秩序とは何かを教えてあげましょう!」と意気込んで、“MAGICAL秩序☆リカピュア!”の世界を展開。まるで魔法使いに変身したかのごとく、揺るがぬ信念を歌に乗せ、しゃかりきなダンスで新たな扉を開いていた。

6つ目のジャンボリーは、「服従のカリスマ」本橋依央利役の福原かつみが進行を担当。ナレーション風に「こうしてカリスマジャンボリーは、夜通し行われた」と言ったかと思えば、「あれ?皆さんは?どこに行ったのかな? あ、なるほど!疲れてテントの中でお休み中ですね……これは看病しないとですね!」と宣言。ムーディーなBGMのなか、テントのなかの他のメンバーに「どこが悪いんですか?」と声をかけ、むしろ病的なオーラを放っていた。

福原はその後、「今日もたっぷりご奉仕出来ました!」とコメントとともに、自身のソロ曲“独り奉死”を、こぶしたっぷりに熱唱。曲間に重なる、カリスマメンバーのコーラスも見どころのひとつとなっていた。

7つ目のジャンボリーは、伊藤ふみや役の小野友樹の「正邪のジャンボリー」。ここでは、「ジャンボリーデスゲーム」と称した2択のクイズ企画を実施。「熊が出没したどう対処する?」、「鷹が襲ってきたどう対処する?」などのクイズに他のメンバーが2択で答えるのだが、間違えると「デス」=「退場」が待っており、徐々にメンバーが減っていく。最後は、大河と橋詰のふたりが「熊と鷲がタッグで襲ってきたどう対処する?」に挑戦したのだが、どちらも間違いだったようで、全滅という結果に。

小野はそれから「これがジャンボリーデスゲーム。はははははははははは」と不気味に笑い、伊藤ふみや&六人のカリスマによる楽曲“Carisma Battle Anthem”へと展開。先ほど退場した他のメンバーもステージに戻り、7人でバッチバチのラップを披露した。

ライヴはそこから、アイドルブレイク曲“みんながカリスマ”や、草薙理解×テラ×伊藤ふみやによる日常風景を歌った“カリスマハウスの事件簿〜消えた秩序の笛〜”、そして、メンバー全員で“カリスマ1週間”の3曲を立て続けに。凡人たちの熱い声援と共に、再び大きな盛り上がりをみせた。

今後の『カリスマ』情報を告知する「お知らせジャンボリー」を挟み、ライヴは終盤戦。七人のカリスマ声優は、今回のイベントのタイトルにもある“カリスマジャンボリー”をパフォーマンス。ハッピーなオーラで、会場を包み込んでいた。

全身全霊を込めて歌ったあとは、ひとりひとりの挨拶が行われた。メンバーは途中、グッときて泣きそうになりながらも言葉を紡ぐ。トンチキな要素やギャグも多い『カリスマ』だが、演じているキャストのこの作品に対する想いは真剣そのもの。凡人たちもその言葉に対して、大きな拍手で応える。本当にいつまでも鳴り止まないその拍手は、いかにこの『カリスマ』が愛されているのかを証明かのようだった。

ラスト・チューンは、“めちゃめちゃカリスマ”。メンバーそれぞれが、自分のソロのパートを使って感謝の言葉を伝えていき、大団円で〈カリスマジャンボリーツアー〉は「閉幕」を迎えた。きっと『カリスマ』は、これからもさらなる展開を見せ凡人たちを驚かせ、たくさん楽しませてくれるはず。まだまだこれからも、その活躍から目が離せない。

取材&文 : 西田健

Photo Gallery
イベント情報

『カリスマジャンボリーツアー』

9月28日, 29日 @日本工学院アリーナ
出演:七人のカリスマ声優(小野友樹/山中真尋/福原かつみ/細田健太/日向朔公/大河元気/橋詰知久)、カリスマダンサー、月蝕會議

セットリスト
1. カリスマピクニック
2. カリスマ・イン・ダ・ハウス
3. Hell lazy, Psychology.
4. ツッパれ!生涯反発
5. ムンラホルマオ
6. 夢の国で
7. MAGICAL秩序☆リカピュア!
8. 独り奉死
9. Charisma Battle Anthem
10. みんながカリスマ
11. カリスマハウスの事件簿〜消えた秩序の笛〜
12. カリスマ1週間
13. カリスマジャンボリー
14. めちゃめちゃカリスマ

配信チケット情報
①2024年9月28日(土) 東京公演DAY1チケット:4,620円 (税込)
②2024年9月29日(日)東京公演DAY2チケット:4,620円 (税込)
③東京公演DAY1&2 通しチケット:8,800円(税込)

■配信チケット販売期間
2024年9月6日(金)18:00〜10月6日(日)19:00

■ライブ配信時間
各公演開始30分前~ライブ配信終了まで(予定)

■見逃し配信期間
①2024年9月28日(土) 東京公演DAY1
9月29日(日)18:00〜10月6日(日)23:59
②2024年9月29日(日)東京公演DAY2
9月30日(月)18:00〜10月6日(日)23:59

■生配信チケット購入URL:https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=charisma-jamboree/

インフォメーション
『カリスマ』公式サイト
https://charisma-house.com/

『カリスマ』公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/charisma-house

『カリスマ』公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/charisma__house

『カリスマ』公式TikTok:charisma__house
https://www.tiktok.com/@charisma__house

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