世界を変えるアーティストを! NEW SENSATION!

インディーズに力を入れるレコード店disk unionと配信情報サイトOTOTOYがガッチリタッグを組んで、1ヶ月にわたって、たった一つのアーティストを押し続ける企画、「NEW SENSATION」が始まります! この企画でもっとも大事にするのは、バイヤー目線。広告予算がなくても、メジャー・レコード会社が決まっていなくても、「こいつら、絶対すげぇ! 」そんなバンドが現場にはいっぱいいるんです。「NEW SENSATION」は、disk unionとOTOTOYがバイヤーの威信をかけ、本当に押したいもののみを展開する気合い2070%のコーナー。「本企画から必ず世界を変えるアーティストを出します!」そう誓い合い、高円寺の居酒屋で杯は交わされたのでした。(OTOTOY編集長 飯田仁一郎)

第5弾アーティストは、インディー界のニュー・ホープ、JAPPERSが登場!

東京は高幡不動を中心に活動する5人組インディー・ロック・バンドJAPPERS。2012年初頭に自主でリリースした「Demo EP」が様々なインディー・ブログで話題となり、音楽評論家である岡村詩野氏のRadio Kittenにて「Lately」が取り上げられるなど、じわじわとその名を広めている彼ら。The La'sやBig Starのようなアーティストに影響を受け確立されたサウンドは、The Morning Bendersのようなリアル・タイムのバンドとも共鳴しており、広い世代から支持されています。アメリカのSomeone Still Loves You Boris Yeltsinや、QUATTRO、Holidays of Seventeen、ミツメといった日本のバンドとも共演を果たし、今最も注目されている若手バンドの一つと言えでしょう。西海岸から届けられたかのような、痛快なデビュー作の誕生です!

JAPPERS / lately EP

1. In Da Club / 2. Lately / 3. Heaven’s Door / 4. Settle Down / 5. Something I Say / 6. The Singer in Late Show

販売形式 : mp3
価格 : 900円


まずメロディーがちゃんとあってさ、でもそんなフワフワしすぎてもないしガツガツもしてなくて、ちょっとキラッとしたところがあって古臭い感じと今っぽいのがまざったような音楽ないかなーと思ってた(本当に)ところで、これだー! ってのがドンピシャでJAPPERSでした。いやもう、センスが良い、としか言いようがない楽曲、サウンド、ジャケ写にヤられてしまったのです。しかもピンボーカルてのがイイネ! 過去から現在に至るまでのあらゆるポップ・ミュージックを彼等流にアレンジし、青春の瑞々しい甘酸っぱさをプラス。夏の清涼剤のように聴くだけで爽やかになれる一枚です。(DISK UNION / 矢野)

「めっちゃええ曲」を作り続けるミツメとかJAPPERSを聴いていると、懐かしくも今っぽいって尊いことやなって思って、ジェラシーさえ感じます。少しずつ育つシーンは、もうすぐ陽のあたる場所へいくだろうな。(OTOTOY / 飯田)

JAPPERS INTERVIEW

高幡不動を拠点に活動する若き5人組、JAPPERS。彼らのデビュー作『Lately EP』がかけ値なしに素晴らしいのだ。60~70年代から英米のポップス・マナーを丁寧に引き継ぎながらも、それを古き良きものとして捉えるのではなく、常に時代と寄り添い更新されるサウンドとして取り組んでいるその姿勢には、思わず胸が熱くなってしまう。彼らが慕うNag Ar Junaの橋本竜樹によるミキシングも、このバンドの持つ瑞々しさを余すことなく抽出していて、まさにジャストな仕上がり。ギミックなしの演奏と、身を溶かすようなスウィートネス。どうにも抗えない魅力を備えた、鮮烈なニューカマーの登場だ。今回の取材では、まず前半でメンバー5人にここまでの変遷を伺っている。そして後半からは橋本竜樹にも参加をお願いし、彼の視点から見たJAPPERSの魅力について語ってもらったので、そちらもぜひ楽しんで頂きたい。

インタビュー&文 : 渡辺裕也

左から榊原、豊永、竹川、上野、武藤

ただ音楽を聴くのがめちゃくちゃ好きで

――まずはバンドの成り立ちから教えてもらえますか。

上野恒星(B) : もともと俺が別のやつらとバンドを組むはずだったんですけど、なんかあまり合わなくて。それでスタジオに榊原を呼んで俺の書いた曲を一緒にやってみたんです。きっかけはそれかな。今のこのバンドに繋がるような活動は、このふたりで始めるようになってからで。

――なにか標榜としていたバンドはあったんですか。

榊原聖也(Vo) : 特に目指していたわけではないですけど、始めた頃はリバティーンズとラーズがとにかく大好きでしたね。
上野 : あと、バズコックスね。

――もともとイギリスの音楽に馴染みがあったんだ?

上野 : むしろ日本の音楽にあまり興味が持てなかったというか。その前にビートルズなんかを知ってしまったから、積極的に日本のものを探そうともしてなかったんですよね。
榊原 : たしかにその時点では、日本の音楽にいいと思えるものを見つけられなかったよね。ただ、このバンドは大学で組んだんですけど、好みや音楽的な基盤はそれまでに各自で培ってきたものだと思います。

――みんなが海外のポップ・ミュージックに早くから馴染んでいたのは、家庭環境からの影響も大きかったりするのかな。

榊原 : 僕の場合は完全にそうですね。というのも、実家で毎年留学生を受け入れてたんですよ。それで特に意識することなく海外の音楽を聴かせてもらっていたのが、今思えばすごく大きかったです。
上野 : 小学校にあがるくらいまでは、意識して聴いてたのはビートルズとかスピッツくらいでしたけど、僕もサザン・ロックなんかが自然と聴ける環境ではありました。その影響はあると思う。

――でも、そこから二人と近い趣向性の仲間を集めるのは大変じゃなかった?

上野 : そんなことなかったよね?
榊原 : サークルのなかのはみ出し者ばかりが集まっていくうちに、自然とこのメンバーが集まっていった感じでした(笑)。
上野 : それに、自分達がそんなにマニアックな趣味だっていう意識もまったくなかったしね。だってビートルズなんて誰でも知っているバンドだし。ビッグ・スターとかにしても、そんな特別な音楽だとは感じないし、むしろ誰もが好きになれるような音楽だと思ってたから。

――このメンバーの共通項というと、そのビッグ・スターとかアレックス・チルトンになるのかな。他にはどんなバックボーンがあるんだろう。

竹川天志郎(G) : 僕は元々バンドとかも特にやってなくて。ただ音楽を聴くのがめちゃくちゃ好きで、生まれたばっかりの頃から、親父が爆音でかけている音楽に反応してオギャーと泣いてたらしいです(笑)。僕の家族が聴いていたものも海外の音楽がメインでした。それこそザ・フーとか。今も僕はプレイヤーっていうより、リスナー気質の方が強いと思ってます。
豊永康平(G) : 僕が聴いていたのは兄から教えてもらったものがほとんどですね。リバティーンズ、ホワイト・ストライプスとか。それがJAPPERSのみんなから教わっていくうちに、いろんな音楽に興味が広がっていった感じでした。
武藤英成(Dr) : このメンバーのなかだと、僕だけはちょっと好みが別かも。
榊原 : 武藤さんは僕らの先生なんですよ(笑)。なんでも知ってて。
竹川 : 僕らは武藤さん家のレコードを聴かせてもらって感動するっていう会を毎週土曜日に開いてるんです(笑)。それがマジでありがたいんですよね。武藤さんの家には僕らが聴きたいと思うようなものがなんでもあって。
榊原 : それこそ、他の4人がまったく知らなかったアシッド・フォークのレコードとかね。
上野 : そうそう。このバンドはドラマーが唯一の前衛志向なんです(笑)。僕らはもう流れるままにやったらいつの間にこうなったという感じなので。明確なテーマがあって始まったバンドじゃないし、実際に始めてからもしばらくはかなりゆるく活動してましたね。
榊原 : とにかく楽しいことがやりたいっていう気持ちだけで組んだバンドなので。それがここ1年くらいで、ようやく自分達がやっている音楽にいい手応えを感じられるようになってきたんです。だったら世に出せるようなものを作ってみたいなと思って。

――この1年でなにかターニング・ポイントがあったんですか。

榊原 : 多分それは「In Da Club」と「Heaven’s Door」が出来た時かな。そこまでは割とゴリゴリのロックンロールをやっていたんです。でも、僕はもともとソフト・ロックとかアコースティックなものが好きで。そういうところがうまくバンドの音として反映されるようになったのが、その2曲を書いて録ってみた辺りからなんですよね。そこからは特になにも考えなくても「lately」みたいな曲が出来てくるようになっていきました。
上野 : あと、ターニング・ポイントっていうと、ミツメと出会ったのは大きかったかもしれません。もともとJAPPERSって、あんまり外向きな感じでは活動してなかったんですよね。それがミツメと対バンして「あ、こんないいバンドがいるんだ」ってびっくりした辺りから、意識が変わってきたところは間違いなくあると思う。それまでは他のバンドにもあまり関心が持てなかったし、自分達はただ好きなように曲をつくって演奏していればいいっていうくらいにしか思っていなかったんです。
榊原 : そうだね。その時も楽しくはやってたけど、ちょっと内輪っぽかったんだよね。音楽的にもガレージ・ロックみたいな感じで見られることが多かったんだけど、僕らとしてはそういう音楽ばかりが特別に好きだっていう意識もなかったから。もうちょっとアレンジが多彩で、スウィートなものがやりたいっていう気持ちが、バンドを続けていくうちにだんだん強くなっていって。このバンドはみんなバカなんですけど、そのくせに煌びやかで美しいものが好きなんですよ(笑)。
竹川 : 確かにバカっすね(笑)。
上野 : いや、ただのバカじゃないよ。ピュアなんだよ(笑)。

――(笑)。楽曲制作はどんな手順でやってるんですか。

榊原 : 僕が書いたものをスタジオで合わせていくのが基本です。そこから曲の構成なんかをみんなで決めていく感じですね。

――作詞は榊原くんがやっているんだよね? リリシストとしてはどんな人から影響を受けたんですか。

榊原 : それもやっぱりアレックス・チルトンが大きいと思います。あと、こんなことを言うのは本当におこがましいけど、ボブ・ディランですね。それ以外だと、エリオット・スミスも大きいな。音楽性に関してもそれはほぼ同じで、今挙げたようなアーティストから影響を受けていくうちに、少しずつ定まっていったような気がします。

――楽器を持たずにハンド・マイクで歌ってますよね。あのスタイルは誰からの影響なのかな。

榊原 : マイクだけをもって歌っている姿のかっこよさを最初に見せてくれたバンドっていうと、ぼくらの世代ではやっぱりストロークスになると思います。それに、とにかく僕はバンド形態へのロマンがすごく強かったんですよね。
上野 : あれ、ロバート・ポラードじゃなかったの(笑)? そういえば、ステージの見せ方に関してみんなで話し合ったことって、一度もなかったかもね。恰好もなにもかもそれぞれが好き勝手だから、もうバラバラで(笑)。

ちょっと事故的な感じでできたバンドっぽい

――橋本竜樹さんとの交流はどういう経緯で始まったんですか。

上野 : 南池袋ミュージック・オルグで開催されたミツメの企画にNag Ar Junaが出演していて、その時に観たライヴがものすごくよかったんです。それで家に帰ってすぐにサウンドクラウドにアップされてた音源を聴いたら、それがまた半端じゃなくて。それでNag Ar Junaのレコードが欲しくなって、ツイッターで竜樹さんに「レコードほしいです」と話を振ったら、竜樹さんがJAPPERSのライヴに観に来てくれたんですよ。それから仲良くさせてもらうようになって。

――竜樹さんはなぜすぐに彼らのライヴを観に行こうと思ったんですか。

橋本竜樹 : 僕はとりあえずなにかのきっかけで知った若いバンドは、なるべくすべて観に行きたいんですよ。まあ、そこまで好きになることはほとんどないんですけど(笑)。JAPPERSはもちろん音もよかったんだけど、バンドの佇まいもすごく気になって。全員が横並びで演奏しているんだけど、なんかひとりひとりの雰囲気が微妙に揃ってないというか(笑)。「これはちょっとまずいもん見ちゃったな」みたいな面白さがあったんですよね。
榊原 : (笑)。
橋本 : 今回の音源のことも、彼らからレコーディングする予定があると話を聞いたので、「なにか手伝えることがあれば言ってね」くらいのことを、社交辞令くらいのノリで言ってたんです。そうしたらいつのまにか本当にやることになって(笑)。でも、そうやってアプローチしてもらえるのは僕にとってもすごく嬉しいことでした。僕みたいなおじさんが、彼らみたいな若いバンドに自分から「やらせてよ」なんてなかなか言えないですからね(笑)。

――じゃあ、JAPPERSは竜樹さんにどんな仕事を期待してお願いしようと思ったんでしょう。

上野 : 単純に竜樹さんの音源みたいなものを自分達でもつくりたいと思ったんです。音の立ち上がり方や立体感、リヴァーブのかかり方とか、そういう細かいところを見ても、竜樹さんのつくる音源には僕らのやりたいものがあったから、それをJAPPERSでも踏襲したかったというか。

――竜樹さんの音づくりに自分達の個性が食われるんじゃないかっていう懸念はなかったのかな。

上野 : だから、失礼を承知でけっこう言いたい放題に言わせてもらっちゃったんですよね(笑)。
橋本 : (笑)。最初はむしろ僕の方がそれを気にして、すごく真っ当な形に仕上げたんですよ。極力そういう自分の色をなくして、ものすごく丁寧に作ってみたんです。そうしたら彼らからNGを食らっちゃって(笑)。
上野 : すみません(笑)。
橋本 : いやいや、とりあえず俺は手始めとしてそうしてみたかったんだ。まずはJAPPERSならではの味やセンスを意識しすぎずにやってみようと。ちょっと演奏がよれているところもエンジニアリングでかっちりさせてまとめてみたり。でも、それは彼らがイメージしていたのとはやっぱり違ってたんですよね(笑)。
榊原 : ホント申し訳ないっす(笑)。でも、僕らとしては自分達が好きなインディ感をもっと求めていたので。
橋本 : だから最終的には自分の曲でやっているのと同じような処理に変えたんです。でも、僕はむしろJAPPERSには、その今どきのインディ感みたいなものはあまりいらないんじゃないかなと思ったんですよね。そういうバンドって他にいくらでもいるじゃないですか。それよりも彼らにはいい曲があるし、それを聴かせる演奏力も備わっているんだから、そこをしっかりと前面に押し出せる形にした方がいいんじゃないかと思ったんです。でも、今っぽい感じがほしいっていう気持ちは僕にもわかるし、本人達の意向がちゃんとしていたから、今回はそこを尊重しました。ただ、彼らは自分達をインディ・バンドとして考えているのかもしれないけど、僕はJAPPERSをそう捉えているわけではないんですよね。

――もっと幅広いリスナー層にアピールできるポテンシャルを彼らに感じているということですか。

橋本 : まぁ、そうですね。
上野 : おぉ! 光栄です!
橋本 : JAPPERSは、彼らの同世代とは違ったものを感じられるのが面白かったんです。海外のポップスから影響を受けたインディ・バンドなんてたくさんいるし、どれもそれなりにいいんですよ。でも、彼らはそことはまったく違った変遷を辿っているように見える。ちょっと事故的な感じでできたバンドっぽいというか(笑)。
上野 : ありがとうございます(笑)。でも、今回出すのが初めての流通音源ではあるんですけど、特に一枚目だっていう意気込みはそんなになくて。今やりたい感じをそのまま形にしたっていう感じは、これまで録ったものと意識はそんなに変わらないんです。

――となると、この次はまた今回のEPとは違ったモードで作品に臨むことになるのかな。

榊原 : そうですね。いまはまた新曲を作っている段階なんですけど、そうだなぁ。今の感じをヴェルヴェッツでいうと…。
橋本 : 「ヴェルヴェッツでいうと」って(笑)。
榊原 : (笑)。「Who Loves The Sun」みたいな感じですね。もちろんジョン・ケイルがいた頃も大好きなんだけど、JAPPERSがやるんだったら、『Loaded』みたいな感じのものがいいなと思ってて。
橋本 : へえ。Nag Ar Junaは『White Light/White Heat』なんだけどね。『Loaded』だと「Rock & Roll」が好きなんだよね。というかあの曲の『Another view』に入っているやつがよくてさ。
榊原 : おぉ! あれ、俺も軽く100回は聴いてます! 最高ですよね!
橋本 : いいねー。だから俺、JAPPERSが好きなんだな(笑)。

PROFILE

東京は高幡不動を中心に活動する5人組インディー・ロック・バンドJAPPERSは、20〜24歳の若いメンバー(Vo、Ba、Gt、Agt/Key、Dr)で構成されている。The La’sやBig Starのようなアーティストに影響を受け確立されたサウンドは、The Morning Benders(現POP ETC)のようなリアルタイムのバンドとも共鳴しており、広い世代から支持されるバンドとなった。2012年初頭に自主でリリースした『Demo EP』が様々なインディー・ブログで話題となり、音楽評論家である岡村詩野氏のRadio Kittenにて「Lately」が取り上げられる等、彼らの活動は激変する。7月にはアメリカのSomeone Still Loves You Boris Yeltsinや、QUATTRO、Holidays of Seventeen、ミツメといった日本のバンドとも共演を果たすことが決定し、今一番注目されている若手バンドの一つと言えるであろう。

JAPPERS disk unionでの展開

下記の店舗で試聴機展開&8/25発行のFOLLOWUPにてインタビュー掲載!

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NEW SENSATION Archives

第1回(2012年4月公開) : 笹口騒音ハーモニカ
第2回(2012年5月公開) : トリプルファイヤー
第3回(2012年6月公開) : いったんぶ
第4回(2012年7月公開) : peno
第5回(2012年8月公開) : JAPPERS
第6回(9月下旬公開予定) : TBA!