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2022/08/13 14:30

 

忘れらんねえよ〈ボッチンDay5〉バンドの青春に思いを馳せた激しいライヴ

 

【13:00~ぼっちステージ 弾き語りライヴ】

ぼっちステージ 最終日2回目のライヴは、柴田隆浩(Vo.Gt)率いる忘れらんねえよ

これまで頑なに「会場はドバイ」とされていた〈ボッチン〉後半戦。最終日にきてじつは「スタジオファミリア渋谷店」であることをカミングアウト。

「10年以上使ってきたスタジオとのお別れ」ということで、1曲目は「別れの歌」。歌っている途中でピタっとギターを止めると、「ここ酒田とめちゃくちゃ喧嘩したんだよな」とポツリ。「別れの歌」はもともと、脱退したドラマー酒田へ送った曲。柴田はバンドの青春を過ごしたスタジオとそのメンバー(梅津、酒田)への惜別の想いを浮かべながら歌ったのだろうか、歌い終わると「ちょっとセンチメンタルになっちゃったな」。

「だんだんどんどん」を、原曲の『日々ロック』作中歌「新幹線は速すぎる」とミックスしながら歌うと、唐突に始まったのは「赤いタンバリン」。最近もYouTubeでずっと見ているという、柴田がリスペクトするBLANKEY JET CITYのカバーだ。続く「君は電話に一切出ない」は、ルーツであるブランキ―と歌詞の世界観がまるで違うのが面白い。ガラッと空気を変えたのは、「眠れぬ夜は君の名をググるよ」。最小限の音数で丁寧に歌われた。

今日13日に行われる予定だった、おとぎ話の野音が中止になってしまったことに触れ、彼らの代表曲「GALAXY」をサラッと歌い、最近の飲みエピソードを披露。共通の友人と飲んでいるときにヴォーカルの有馬和樹を呼び出したそうだが、ベロベロに酔っぱらっていてまったく覚えていないという。「申し訳なくて有馬君に連絡できてないんですよ」と反省しきり。

ここで、〈ボッチン〉の口火を切った曲、「あいつロングシュート決めてあの娘が歓声をあげてそのとき俺は家にいた」が飛び出した。「あいつ」がロングシュートを投げる瞬間の集中力と「俺」が袋とじのグラビアを開ける瞬間の集中力を同時に歌うことで、「あいつ」と「俺」が青春に燃やすパッションは同等であり、つまりは「あの娘」と向き合う資格も同等にあり、すなわち人間としての価値も同じなのだという、デビュー以来忘れらんねえよが表現し続けてきた深い哲学が結実した名曲だ。

最後は、Day1~Day5まで出演したすべての忘れらんねえよが登場する本日最後のステージに向けて、「忘れらんねえよ」をTwitterで大合唱して、後半の「ぼっちステージ」へと思いを繋いだ。スタジオファミリアでのライヴであることを発表したせいもあるのか、ギターとヴォーカルが激しさを帯びたライヴだった。

ライヴ情報
〈ボッチインジャパン〉
2022年8月13日(土)13:00~ぼっちステージ
「弾き語りライヴ」
出演:忘れらんねえよ
〈セットリスト〉
1. 別れの歌
2.だんだんどんどん(新幹線は速すぎる)
3. 赤いタンバリン(BLANKEY JET CITYカバー)
4. 眠れぬ夜は君の名をググるよ
5. GALAXY(おとぎ話)
6. あいつロングシュート決めてあの娘が歓声をあげてそのとき俺は家にいた
7. 紙がない
8. 忘れらんねえよ

〈ボッチインジャパン〉無料生配信はこちらから
・忘れらんねえよ オフィシャルYouTubeチャンネル
https://bit.ly/3CjRpQf 
・Twitter
https://twitter.com/wasureranneyo 

文と写真:岡本貴之

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