忘れらんねえよ〈ボッチン〉柴田、新時代の寿司スタイルを提言

孤立ステージでは、忘れらんねえよによる「柴田隆浩サーモン寿司を握るもぼっち飯」が行われた。初日から数々の美食を生み出してきたこのステージ。今回はこれまで以上に繊細な調理が必要となるだけに、注目が集まった。

ところが、柴田隆浩(Vo.Gt)がいざ調理を始めるとセットリストにはなかった「まぐろ」がステージに上がっている。どうやらサーモンのスケジュールが合わなかったようで、ブッキングできなかったようだ。

「フェスは生ものですからこういうこともあるんです」

と、座布団を1枚上げたくなるMCでオーディエンスを納得させたものの、「フェス飯といえばやっぱり寿司だよね」と、再び不安になるひと言で困惑させる柴田。

寿司職人の動画にツッコミを入れながら寿司の握り方を身に着けると、まぐろを包丁で切り酢飯を作り1つ1つ丁寧に寿司を握っていく。

「スシ食いねェ！」「へい、おまち！」とご機嫌で握っていき、寿司6貫と鉄火丼が完成。

SNS用に映える写真を撮影してから、いざ実食。

箸でつかむとボロボロと儚くこぼれていく寿司。突然「あ、いいこと思いついた！」と、スプーンで寿司をすくって食べだした。「うん、マジで美味い！」とご満悦な柴田。ビジュアルからは想像できない絶品に仕上がったようだ。

さらに、「フェスで1スプーン寿司って良くない！？」と、フェス飯の概念を覆す大胆な“ニューウェーブぼっちめし寿司”の提言で、音楽業界及び寿司業界を震撼させた。

ちなみに、「腹いっぱいなのでどうぞ」ということで、ぼっちメディアルームに鉄火丼をデリバリーしていただいた。食べてみると、まったりとしていて、それでいてしつこくない。じつに美味しいぼっち飯だった。ごちそうさまでした。

文＆写真：岡本貴之