Penguinmarket Records

インタビュー
PENGUINMARKET RECORDS5周年記念特集
90年代後半のCDバブル期から下降を続けるレコード業界。反対に、ライヴ・ハウスには少しずつだが人が集まり、mixi(ミクシィ)やMySpace等の繋がるサービスが人気となり、アーティストとリスナーの距離は縮まりつづけている。そんな時代に、その間で奮闘するレーベルって、果たしているの? ってか、食えるの? そんな率直な質問を、インストゥルメンタル・バンドを中心に運営するインディーズ・レーベルPENGUINMARKET RECORDSに成り立ちも含めて聞いてみた。まだ5周年のこのレーベル。CDが売れないと言われ…

インタビュー
Clean Of Core『Spectacle』text by 渡辺裕也
最近はダンス・ミュージックを取り入れたロック・バンドがフロアを盛り上げているらしい。うん、別に悪いことじゃない。悪い事じゃないけど、同時に、なんかしゃらくせー話だなぁとも思うのだ。いや、そもそも必須条件だと思うんですよ。ロック・バンドの音にやられる経験っていうのは、つまり各楽器(ヴォーカルがいればそれも含めて)が混然一体となって叩き出すビートに身体が持っていかれるって事でしょう。それはどんなジャンルに細分化されようが同じだと思うんです。ところがその所謂「ダンス・ロック・バンド」の大半は、キックの音を硬くして…

レビュー
sgt.「銀河の車窓から-reprise-」 レビュー by 渡辺裕也
ここしばらくはリリース・ラッシュが続くようで、今僕の手元にも大量の新作が届いてきています。充実作はなるべくこのrecommuniで紹介していきたいと思っているのだけれど、その中でも、もしあなたが「説明臭いのはいいから、瞬時に彼方までぶっ飛ばしてくれるようなやつが聴きたい」と感じているのなら、もう迷わずこれを推したい。間もなくリリースされるsgt.の新作『Capital Of Gravity』は、とにかく過剰なまでに壮大でスリリングな快作だ。...…

レビュー
sgt.『capital of gravity』 text by 西澤裕郎
インストゥルメンタルで起伏のある曲が簡単に”ポスト・ロック”と区分されてしまうくらい、その手のサウンドは飽和状態だ。そうした条件など気にする様子もなく、少し離れた立場からインストゥルメンタルなサウンドを奏でるのが、2nd ミニ・アルバム『capital of gravity』を発表したである。...…

インタビュー
sgt.インタビュー
あの重厚な『capital of gravity』でさえも、今思えばここに至るまでの伏線だったということか。フル・アルバムとしては『Stylus Fantsticus』以来3年ぶりとなるsgt.の新作『BIRTHDAY』は、ひとつの物語が徹頭徹尾貫かれた壮大なコンセプト・アルバムとなった。従来のプログレッシブな展開も、クラシカルな旋律による抒情性も、エレクトリック・マイルスを思わせるスリリングなセッションも、uhnellysのkimを召喚した初のヴォーカル・トラックも、すべてはひとつのテーマの元で折り重なり…

インタビュー
MAS『えんけい / En Kei』高音質配信&ヤマダタツヤ(Tyme.)+中村公輔(Kangaroo Paw)インタビュー
MASから2005年以来となる5年ぶりの新作が届いた。結成当初はTyme.名義として活躍するバンドの中心人物、ヤマダタツヤの音楽制作ユニットという性格が強かったMASだが、3作目となるこの『えんけい / En Kei』で、いよいよバンドとして一つの完成形に到達した。しかし菊地成孔をして「JAZZエレクトロニカの真の始まり」と言わしめ、DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENやROVOなどと比較されることも多いMASの音楽は、通常のバンドでは考えられないほどの緻密な作業が結実し、単な…

コラム
渡辺裕也×木村直大 ポストロック対談 —現場で感じるポスト・ロックの「今」—
ポスト・ロックなんて言葉は、そもそもジャンルを指し示すものではなかった。かつて、オルタナティヴがそうであったように、今までのカテゴライズが通用しない音楽達に向けられた便宜的な総称であり、無論その中身は千差万別。それが今、ポスト・ロックという音楽ジャンルは確実に存在するし、00年代より、ここ極東日本においてもその勢力を大きく伸ばして久しい。スタイル化したポスト・ロック。それはつまり、ポスト・ロック・シーンの「ポスト・ロック」としての終わりがもう始まっているということである。「ポスト」という言葉は、全貌の掴めぬ…

インタビュー
wooderd chiarie『サクラメント・カントス』インタビューby 飯田仁一郎
wooderd chiarieが、前作から1年3ヶ月ぶりとなる2nd Full Album『サクラメント・カントス』をリリース。先行EP『オルフォイス』をはじめ、この1年で精度の高い新曲を量産してきた彼らが今作挑んだテーマは「バンドの本質を突き詰める」。シーンの流行に左右されることなく、どこにも媚びることのない姿勢でバンドの本質を突き詰めた結果、これまで以上に広く深くスケール・アップした表現力に溢れた作品になりました。...…

ライブレポート
結成10周年を迎えたsgt.の集大成となるHQD高音質ライヴ・アルバム発売 text by 西澤裕郎
映画音楽的な手法にクラシック、ノイズ、エモ、ジャズ、即興といったジャンルを融合させてきた。彼らの高音質ライブ音源が遂に発売。録音からミックス、マスタリングまでをオトトイで行い、24bit/48KHzのHQD音源で送るこのライブ・アルバムは、2009年11月25日に下北沢eraにて行われた"Capital of gravity TOUR " FINAL -ONEMAN SHOW-の軌跡を鮮明に記録。結成10年を迎えた彼らの集大成であり、新たなステージでもある1時間を越える大作を、高音質のHQDファイルでどうぞ…