2006年にquasimodeでデビュー以来10年、常にシーンの最前線で人気を博した平戸祐介が待望のソロ・ピアノ・アルバムをリリース! 2012年1月に自身の名義のアルバム『Speak Own Words』をリリースしており、 平戸祐介名義のアルバムとしては2作目となる。前作はピアノ・トリオにゲストを招いての作品だったが、今作は自身初のソロ・ピアノ作品を発表することとなった。quasimodeの活動休止発表後、自分自身の音楽的ルーツに立ち返るべく、ジャズのスタンダード・ナンバーと自身のオリジナル・ナンバーをソロ・ピアノで取り組んだ今作は、これまでに見せなかった新たな平戸祐介の魅力を披露する。まるでビバップのスタンダード・ナンバーかのようなキャッチーなオリジナル曲「One for Bishop」からスタートし、ホレス・シルバーの名曲「Nica’s Dream」で緊張感の高い演奏を披露したかと思えば、オリジナル・ナンバー「In a gloomy mood」ではメロウな演奏を見せる。「Cry me a river」「Body and Soul」「Love for sale」「Moments Notice」と有名なジャズのスタンダード・ナンバーと、自身の代表曲「生まれたてのメロディ」を含むオリジナル5曲を収録して作られた本作は、平戸祐介自身の音楽的ルーツとなったバリー・ハリスやウォルター・ビショップJrたちへのオマージュであり、それらを踏まえた上での自己のピアニズムの探求と決意表明である。