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2020/11/04 18:20

 

アフロフューチャリズムの幻の古典的映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』がついに劇場日本初公開

 

いまだにその膨大な作品群が再発され続けるジャズ・アーティスト、サン・ラー

そんな彼が脚本、音楽、主演を務める1974年の映画、『Space Is The Place』(今回の邦題、映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』)がついに日本で初となる劇場公開に。

1993年の死後も、独自の宇宙観・SF的な世界観を持ったその思想は、いわゆるアフロフューチャリズムのひとつの雛形とも称され、その思想が通底したミステリアスなヴィジュアル・イメージ、そしてビッグ・バンド、フリー・ジャズや電子音楽など多岐にわたる音楽性などを含めて、さまざまなアーティストにいまなお影響を与え、カルトな人気を誇るアーティストだ。

そんな彼の思想が色濃く反映された作品として、『Space Is The Place』は、マニアの間ではそのVHSがいまだに取引されるなど、まさに待望の公開といえるだろう。

この度上映されるのは地球上に残されていた唯一の35mmプリントからスキャン、史上初めてオリジナルの画面サイズであるスタンダードサイズ(1:1.33)で作られたデジタル素材である。オリジナルのフィルムの状態を最大限再現するため、一切レストアはされていない。海外では過去に約64分の<サン・ラー編集版>と呼ばれるバージョンがVHSで出回っていたが、本上映はオリジナルの81分のバージョンとして公開される模様だ。

公開は2021年1月29日(金)より、アップリンク吉祥寺・新宿シネマカリテほかで順次公開される模様だ。詳細は下記、公式ページなどで。
(河)

・『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』日本公開公式ページ
http://sunra.jp/

地球は音楽なしでは動けない。
地球は一定のリズム、サウンド、旋律で動く。
音楽が止まれば、地球も止まり、地球上にあるものはすべて死ぬ。
サン・ラー

『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』
監督:ジョン・コニー 脚本:ジョシュア・スミス、サン・ラー
製作:ジム・ニューマン 撮影:セス・ヒル、パット・ライリー
音楽:サン・ラー 音:ロバート・グレイヴノア、デヴィッド・マクミラン、アーサー・ロチェスター、ケン・ヘラー
編集:バーバラ・ポクラス、フランク・ナメイ
出演:サン・ラー、レイ・ジョンソン、クリストファー・ブルックス、バーバラ・デロニー、
エリカ・レダー、ジョン・ベイリー、クラレンス・ブリュワー
1974年|アメリカ映画|81分|スタンダードサイズ|モノラル|北アメリカ恒星系プロダクション作品
原題:SPACE IS THE PLACE(宇宙こそ我が故郷)
キングレコード提供 ビーズインターナショナル配給
© A North American Star System Production / Rapid Eye Movies

2021年1月29日(金)より、アップリンク吉祥寺・新宿シネマカリテほか順次公開

[ニュース] サン・ラー

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