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2016/04/21 21:00

 

イーノ新作、ハイレゾ版予約開始&ヴェルヴェッツ・カヴァー含む先行2曲ダウンロード・スタート!

 

ブライアン・イーノが2012年『LUX』以来の最新作を4月27日(水)にリリースする。

最新作のタイトルは『The Ship』。OTOTOYでは本作のハイレゾ版(24bit/44.1kHz)の配信が決定。

そして本日、4月21日(木)21時より、予約販売を開始。アルバムの予約購入を行うと、すでに公開されている21分19秒にもなる壮大な「The Ship」。そしてヴェルヴェット・アンダーグラウンドのカヴァーとなる「Fickle Sun (iii) I’m Set Free」のダウンロードが可能となる。この曲が5分ほどで、日本盤のボーナス・トラックを含めて収録楽曲は54分ほどのため、先行ダウンロードでアルバムのほぼ半分をダウンロードできるといってもいいだろう。残りに楽曲はリリース日の4月27日(水)0時にダウンロード可能となる。

本作は、公開中のタイトル曲「The Ship」と「Fickle Sun」の二部構成となっており、「I’m Set Free」は、「Fickle Sun」の第3パートとして位置づけられている。
(河村)

・ブライアン・イーノ『The Ship』(24bit/44.1kHz)配信ページ
http://ototoy.jp/_/default/p/61854

・OTOTOYでの予約購入について
http://ototoy.jp/feature/preorder

ブライアン・イーノ「Fickle Sun (iii) I’m Set Free」に関する自身のコメント

私がザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの存在を知ったきっかけは、ジョン・ピールのラジオ番組だった。ちょうど彼らのファースト・アルバムが発売された時期で、“求めていたものはこれだ!これについてもっと知りたい!”って思った。その頃の私は、人生における重大な局面にいたんだ。画家になるべきか、音楽の道へ進むかを決めかねていた。私はどの楽器も演奏できなかったから、音楽の道を選択する可能性の方が低かった。でもザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの音を聞いた瞬間に“いや、両方できるじゃないか”と思えたんだ。それは私にとって、とても重要な瞬間だったんだ。

この曲はずっと私の心に響いてきたけど、歌詞の意味に向き合うのには25年もかかってしまった。“新たな幻影を見つけるために、わたしは自由になる”。なんて素晴らしいんだろう。幻影からは現実に辿り着かない(これは“真実を追い求める”という西洋の思想)と言っているが、むしろ我々はひとつの実現可能な解答から、より最適な解決方法を見出していくんだ。

結局のところ、その実態がなんであれ、我々が真実を常に追い求めるなんて不可能だと思っている。我々にとって重要なのは、実用的で知的なツールと発明を持っているかどうかだ。ユヴァル・ノア・ハラーリは、著作の『Sapiens』の中で、大規模な人間社会は、共通の“筋書き”のために一体化し、実現に向け動くことができると述べている。民主主義も、宗教も、お金も、その“筋書き”となりえる。この考えが“新たな幻影を見つけるために、わたしは自由になる”という部分にしっくりと当てはまるんだ。手招きしながら我こそが「正しい道」を知っていると主張している人々の存在は、今我々に必要ない、と私は思うよ。

ー Brian Eno

今回公開され、先行ダウンロードできるヴェルヴェツ・カヴァー「Fickle Sun (iii) I’m Set Free」

https://youtu.be/Ym4hmN_5ns0

[ニュース] ブライアン・イーノ

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