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2026/04/26 21:15

 

【ライブレポ】ClariS、3人で切り開いた「新章」の幕開け──〈ClariS -03- 1st TOUR 2026 ~Trigger Anthem~〉

 

この日、ClariSは第3章として、新たな一歩を踏み出した。

デビュー15周年、そして新体制。そのすべてを背負いながら、新体制初のワンマンツアー「ClariS -03- 1st TOUR 2026 ~Trigger Anthem~」は、明確な意思表明の場だった。

2025年1月25日に日本武道館で開催された「リスアニ!LIVE 2025」にて新メンバーのエリーとアンナの加入を発表し、「第3章」として3人体制で歩み始めた彼女たち。それからイベント出演はあったものの、自分たちだけのステージでフルセットを披露するのは、この日がはじめての試みである。このレポートでは、そのZepp Hanedaにて開催された、東京公演の模様をレポートする。

開演の時間を迎えると、楽屋前の中継映像がスクリーンに映し出される。そして「3人で、みなさんの心を撃ち抜くぞ!」「ウィーアー!ClariS!」という円陣でメンバーだけでなく、客席の士気を高めると、今度はそのドキドキする鼓動の高鳴りにシンクロするように、クラップが鳴り響く。

そして先ほどの余韻を切り裂くように放たれたのは、ツアータイトルの核でもある「Trigger」だ。この1曲が象徴していたのは、クララ・エリー・アンナという3人で進む「これから」そのものだ。激しいロック・サウンドに乗せて重なり合う3声のハーモニーは、これまでのClariSのイメージを更新するもの。可憐さだけではない、芯の強さと推進力が、冒頭からフロアを一気に引き込んでいく。

ライブはその後も「ALIVE」、「again」、「border」と畳みかけ、まさに「現在進行形のClariS」を提示。フォーメーションやボーカルの分担からも、3人体制であることの必然性が強く感じられるパフォーマンスが光った。

中盤では、「ルミナス」「リンクス」というClariSの歴史を語る上では欠かせない「魔法少女まどか☆マギカ」関連楽曲を披露。「ルミナス」を「第3章」の新たな解釈で歌い上げたあとは、運命や絆をテーマにした壮大なバラード寄りナンバー「リンクス」で、過去と現在を繋ぎあわせる。エリーとアンナの歌声には、これから私たちも「まどか☆マギカ」の物語を背負っていくのだ、という強い意志が感じられるようだった。

ライブ中盤には、3人で歩み始めた当初の映像がスクリーンに映し出される。ここでは、クララによる、エリー、アンナのふたりへの想いがモノローグで語られる。そこで紡がれた言葉は、とても真摯で、この3人でまた新たな道を進んでいくのだという決意を感じた。そしてスクリーンに映し出されたのは、新体制初のシングル「Umitsuki」の歌詞の一節「まだ知らない 君の世界 扉開く」。

そして映像が終わると、再び3人がステージに姿を現し「Umitsuki」を熱唱。爽やかで疾走感のあるロック・サウンドのなかに、ゆらゆらと浮遊感のあるメロディと、3人の透明感ある歌声が見事にマッチ。明るくポジティブなパフォーマンスを見ていると、これからの3人の未来に期待が高まるようだった。

後半戦は、「カラフル」「CLICK」「irony」「reunion」といった人気曲を立て続けに。かつて2人で紡がれていた物語を、3人で新たに紡ぎ直す。その作業はきっと簡単なことではなかっただろう。しかし彼女たちは堂々と歌い上げ、この楽曲たちをこれからも歌い続けていくのだという強い意志をポップなサウンドに乗せて、響かせた。

さらに「ナイショの話」から「コネクト」へと続く流れは、この日のハイライトのひとつ。ClariSの代表曲であり、これまで幾度となくファンが聴き続けてきた楽曲たちが、3人のハーモニーによって新たな生命を宿す。「変わっていくこと」と「変わらないこと」。その両方を同時に提示できることこそが、現在のClariSの強みだと証明する瞬間だった。

アンコールでは最新曲「Revive」を初披露。これまでのClariSイメージをさらに広げる荒々しく挑発的な歌詞とサウンドが、そして、激しく絡み合う3人のエネルギーに満ちた歌声が響く。タイトル「Revive」(復活・よみがえる)の通り、第3章のClariSが、意志を持った再始動であることを強く印象づけた。

ここで告知タイムを挟んだあとは、先ほど披露した「Revive」のMVを上映するという流れに。このMV鑑賞会タイムでは、金髪のクララ、赤髪のアンナ、ウルフのエリーの姿を初お披露目。楽曲のテイスト同様、これまでのClariSのイメージを覆すような意表をついた見た目に、完全に初見のオーディエンスからは、大きな驚きのリアクションが飛んでいた。

続くMCパートでは、メンバーがそれぞれマイクを握り、今日の日を迎えたことへの想いを綴る。

まずアンナは、「小さい頃から音楽が好きだった」と原点を振り返りつつも、「心のどこかで歌うことを夢に見ていたが、堂々と人に言えなかった時期があった」とこれまでの葛藤を明かした。スタートの遅れを感じながらも、あるきっかけを機に音楽と向き合うことを決意し、その先にあったのがClariSのオーディションだったという。

当初、音楽は「自分が楽しくて幸せになるためのもの」だったと語るアンナ。しかし、グループとして活動を始め、メンバーのクララ、エリー、そしてファンと出会ったことで、その意識は大きく変化した。「自分のためだけじゃなくて、聴いてくださっている皆さんにもっと喜んでほしいと思うようになった」と語り、「自分のための音楽ではなく、皆さんのために頑張りたいと思えた」と、アーティストとしての意識の変化を率直に明かした。

さらに、「その感情を教えてくれたのは、ここにいる皆さん」と感謝を述べ、「その大切な感情が増えたことで、本当の意味でClariSのアンナになれた」と語る姿に、会場からは大きな拍手が送られた。最後には、「これからも一つひとつの出来事に真摯に向き合い、もっと大きな自信を持ってステージに立ち、皆さんに笑顔の花を咲かせられるアーティストになりたい」と今後への決意を表明。その涙ながらに語る姿に、クララ、エリーも駆け寄り、肩を寄せ合い、シーンは会場に集まった多くのファンの心を感動させた。

続くエリーは、「どんなことを話そうかたくさん考えた」と前置きしながらも、「伝えたいことはとてもシンプルで、『諦めなくてよかった』という一言」と率直な想いを明かした。「夢は叶うんです。ある日突然叶う」と語り、自身の経験を通して「自分を信じることの大切さ」を強く訴えた。

デビューを目指して活動していた当時については、「スケッチブックにヨボヨボの字で『日本武道館が目標』と書いて掲げていた」と振り返る。その一方で、「自分のような存在がこんな大きなことを言っていいのかと恥ずかしく思う気持ちもあった」と、当時の葛藤も包み隠さず語った。それでも、「不器用ながらも多くの人に支えられて諦めずに走り続けた結果、ClariSのエリーとしてこの3人でステージに立てている」と現在に繋がる歩みを述懐。「あの時、諦めなくてよかったと何度も思う」と語る姿に、会場からは温かな拍手が送られた。

最後にクララは、「1年半前、ClariSとして歌い続けるという選択をした」と切り出し、「この場所を守り続けたいという願いと、歌が大好きという気持ちが原動力だった」と当時の心境を振り返った。一方で、「現状維持ではより良いものを届けられない」と感じていたことも明かし、その転機としてエリー、アンナとの出会いを挙げた。

新体制での最初の楽曲「Trigger」については、「自分にとって挑戦の1曲だった」と語り、「2人に良い背中を見せられるか不安だった」とレコーディング当時の心境を吐露。しかし、この1年で3人として歌い続ける中で、「2人の存在に支えられ、自分自身も成長できた」と実感を込め、「ClariSになってくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えた。また、ファンへの想いにも言及し、「どんな時も皆さんの存在に救われてきた」と語り、「一つひとつの言葉が頑張る力になっている」と感謝。「皆さんの笑顔が、自分の歌う力につながっている」と、支え続けてきたファンへの強い思いを明かした。

さらに、このツアーについて「“Trigger”には引き金だけでなく“きっかけ”という意味がある」と説明し、「ClariS第3章をもっと応援したいと思ってもらえるようなツアーにしたかった」と振り返る。会場に向けて「ここからが本当のスタート」と語り、「これからも一緒に新しい景色を見に行きたい」と呼びかけた。

今後の目標としては、「3人で日本武道館のステージに立つこと」を掲げ、「それをゴールではなく通過点にできるアーティストになりたい」と宣言。観客に「ついてきてくれますか?」と問いかける場面では、大きな歓声が上がった。最後には、「楽曲やこの時間はすべて宝物」と語り、「それらを3人で磨き続け、どんな時も歌で心を晴れにしたい」と締めくくり、ラストナンバー「タカラモノ」へと繋ぐ。最後に届けられた3人の歌声は、その歩みを支えてきたファンへのまっすぐなメッセージとして響いた。

昨年10月のデビュー15周年という節目を越え、ClariSは「守る」だけではなく、「変わる」ことを選んだ。クララ、エリー、アンナ――3人で鳴らす音は、これまでの軌跡を確かに受け継ぎながらも、その先へと踏み出していく強い意志に満ちている。「Trigger Anthem」というタイトルが示す通り、このツアーは新たな扉を開く「きっかけ」であり、「引き金」だった。

ここから先に待つ未来がどんな景色であっても、3人ならきっと、そのすべてを歌に変えていく。そしてその歌は、これからも誰かの心を撃ち抜き、支え、照らしていくはず。

ClariS第3章は、まだ始まったばかりなのだ。

取材&文 : ニシダケン

セットリスト
ClariS -03- 1st TOUR 2026 ~Trigger Anthem~
<SETLIST>
1 Trigger
2 ALIVE
3 again
4 border
5 ルミナス
6 リンクス
7 Radiant
8運命
9ひらひらひらら 
10 Umitsuki
11 One more voice
12 カラフル
13 ケアレス
14 ヒトリゴト
15 CLICK
16 irony
17 reunion
18 ナイショの話
19 コネクト

<ENCORE>
AN.1 Revive
AN.2 タカラモノ

★『ClariS -03- 1st TOUR 2026 ~Trigger Anthem~』セットリストプレイリスト
https://ClariS.lnk.to/TriggerAnthem_setlist

ツアー情報
★「ClariS 15th Thanks Tour 〜一夏灯祭〜」

■東京公演
2026年7月11日(土)
会場:Kanadevia Hall (TOKYO DOME CITY HALL)
開場 16:00/開演 17:00

2026年7月12日(日)
会場:Kanadevia Hall (TOKYO DOME CITY HALL)
開場 15:00/開演 16:00

お問い合わせ:DISK GARAGE
https://info.diskgarage.com/

<チケット>
全席指定 8,500円(税込)
※入場時に別途ドリンク代500円が必要
※6歳以上要チケット。未就学児童(6歳未満)入場不可

■愛知公演
2026年9月11日(金)

会場:Zepp Nagoya
開場 17:30/開演 18:30

お問い合わせ:サンデーフォークプロモーション
052-320-9100(12:00〜18:00)

<チケット>
1F 立見 8,000円(税込・整理番号付)
※入場時に別途ドリンク代600円が必要
※6歳以上要チケット。未就学児童(6歳未満)入場不可

■大阪公演
2026年9月13日(日)
会場:オリックス劇場
開場 17:00/開演 18:00

お問い合わせ:キョードーインフォメーション
0570-200-888(平日12:00〜17:00)

<チケット>
全席指定 8,500円(税込)
※6歳以上要チケット。未就学児童(6歳未満)入場不可

*チケット情報
愛知・大阪公演/ClariSファンクラブ「ClariS Room」最速先行(抽選)

■受付期間
2026年4月26日(日)22:00 〜 2026年5月10日(日)23:59

リリース情報
30thシングル「Revive」
2026年5月27日(水)発売

MV:https://youtu.be/AJqFBkwoe8s
CDストア一覧URL:claris.lnk.to/Revive_PKG
先行配信ストアURL:https://claris.lnk.to/Revive

<商品仕様>
●初回生産限定盤(CD+Blu-ray) VVCL-2925~2926 2,640円(税込)
●通常盤(CD) VVCL-2927 1,540円(税込)
●期間生産限定盤(CD+Blu-ray) VVCL-2928-2929 2,200円(税込)
※TVアニメ「勇者のクズ」第2クール描き下ろしデジパック仕様

<収録内容>
[Disc 1](CD)  
01.Revive  ※TVアニメ「勇者のクズ」 第2クールオープニングテーマ
02.Trigger  ※パチンコ・パチスロ「リコリス・リコイル」搭載曲
03.Radiant  ※パチンコ・パチスロ「リコリス・リコイル」搭載曲
04.Revive -Instrumental-(初回生産限定盤、通常盤のみ収録)
  Revive -TV MIX-(期間生産限定盤のみ収録)
 
[Disc 2](BD) ※初回生産限定盤のみ収録
01. 「Revive」 Music Video
02. 「Revive」 Dance Video
  
[Disc 2](BD) ※期間生産限定盤のみ収録
TVアニメ「勇者のクズ」第2クールノンクレジットオープニングムービー

アーティスト情報
ClariS OFFICIAL SITE
https://www.clarismusic.jp/

[ニュース] ClariS

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