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2024/07/15 21:30

 

【ライヴ・レポート】≠ME、横浜アリーナで出身地凱旋ツアーを完走!──〈≠ME 全国ツアー 2024「やっと、同じクラス」〉

 

2024年7月15日。横浜アリーナにて、指原莉乃プロデュースのアイドルグループ、≠ME(通称:ノイミー) の全国ツアー 2024「やっと、同じクラス」。そのツアーファイナル公演が開催された。OTOTOYでは、その昼の部の模様をレポートする。

今年に入ってから、武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナでの5周年コンサートや、東京ガーデンシアター2公演を成功させるなど、着実にファンを増やし続ける≠ME。今回の「やっと、同じクラス」は、メンバーそれぞれの出身地を回る8会場/15公演の全国ツアー。ツアーファイナルの地である横浜アリーナは、インタヴューなどでもメンバーが目標として掲げてきた場所だ。

開演の時刻を迎えると、学校のチャイムの音とともに、スクリーンに学校を舞台にした映像が流れる。“Overture”が鳴り響き、ライヴがスタート。会場からは大きなファンの声が響き渡り、制服姿のメンバーの登場を温かく迎えた。

セットリストの1曲目は、”偶然シンフォニー”。「ノイミー横浜アリーナ!盛り上がっていくぞ−!」という掛け声のあと、1曲目から金色のテープが舞い、気分を一気に高揚させていく。2曲目の“秘密インシデント”では、ステージからアリーナの外周を回り、客席全体に笑顔を届けながら、サブステージへと移動。その後も、“君の音だったんだ”、“君はこの夏、恋をする”、“好きだ !!!”という人気楽曲連続で披露。
ちなみに、今回の公演はメインステージの他、センターステージ、会場後方のサブステージがあり、その回の外周をメンバーがかなりの頻度で移動。おそらく会場のどの席にいても自分の眼でメンバーで見えるという構成になっており、「広い横浜アリーナという舞台においても、あらゆる人に笑顔を届けたい」というメンバーおよびチームの想いが表れていたのだと思う。

さらにここからは、ラップによる他己紹介がスタート。全員のキレッキレのダンスと、キュートな一言に会場中がメロメロに。この日は神奈川県出身のメンバー、蟹沢萌子の凱旋公演ということで、他己紹介の最後は会場を蟹沢のペンライトカラーである赤色と水色に輝かせられた。「もえこ!もえこ!」というコールに呼ばれるかのように、ここからは蟹沢のソロ曲のコーナーへ。蟹沢が披露したのは、坂道AKBの楽曲“誰のことを一番 愛してる?”。この曲は、2017年にリリースされた、48グループ、46グループの垣根を超えた総勢18名からなるコラボ・ユニットの楽曲。錚々たるメンバーのなか、平手友梨奈がセンターを務め、今なお人気の高い楽曲だ。蟹沢はこの曲に新たな命を吹き込むかのごとく、圧巻のステージングでひとりで歌い踊り、観客の度肝を抜いた。

ちなみに、会場の出身地メンバーが、AKBグループや坂道グループのソロ曲、もしくはユニット曲を披露してきたこのブロック。東京公演での“チャイムはLOVE SONG”(SKE48)を皮切りに、“ハート型ウイルス”(AKB48)や、“角を曲がる”(欅坂46)、“アボカドじゃね~し...”/ (AKB48、渡辺麻友、指原莉乃のユニット)、“バスルームトラベル”(欅坂46)、など本家でもレアな曲が歌われ、それが今回のツアーのひとつの見どころになっていた。

次のブロックは、3月にリリースされたアルバム“Springtime In You”の収録曲のターンへ。まずダークな楽曲“Marcart”を、黒い衣装に身を包んだ落合希来里、川中子奈月心、冨田菜々風、永田詩央里の4人で披露。さらに、その空気を一変させるように、“春の恋人”を尾木波菜、蟹沢萌子、河口夏音、櫻井もも、菅波美玲の5人が歌い、ポップな春の陽気に包み込む。さらに、黒いメイド風の衣装の三人は、サブステージにて強力なロック・ナンバー“デート前夜レクイエム”をパフォーマンス。横浜アリーナを全体を一気に熱くさせた。

ライヴはさらにダンストラックを挟み、メンバーそれぞれのダンスのスキルの高さを見せつけると、落合希来里をセンターに“フロアキラー”をパフォーマンス。ホーンセクションと、スネアドラムの高揚感がノイミーの新たな魅力を引き出していく。ここから、“P.I.C.”、“アンチコンフィチュール” といったノイミーのなかでもダンス・チューンを連続で。続く“天使は何処へ”の最後には、冨田菜々風が火花がステージ譲で飛び散るなか、天使のごとくステージ上をフライング。「天使は此処にいたのか」と思ったのは、筆者だけではないはずだ。

さらに、ここでサプライズで8月リリース予定の最新楽曲MVを公開。“夏が来たから”というタイトルにぴったりのエモーショナルな夏のラブソングで、海辺でのメンバーたちの表情豊かなMVが見どころとなっていた。さらに、メンバーはサブステージで、新曲“夏が来たから”を披露。初披露にも関わらず、大きな声でコールが入っており、メンバーとファンとの信頼関係を感じさせた。

メンバーがサブステージから去ると、今度はメインステージには、ノイミー学園軽音楽部として、生バンドがスタンバイ。グルーヴィーなセッションで会場を盛り上げると、メンバーとともに“てゆーか、みるてんって何?”、“このままでモーメンタリ”を迫力満点のサウンドを届けていく。さらに、ここからは終盤戦。ノイミー学園軽音楽部とともに一気に、“ヒロインとオオカミ”、“君はスパークル”、“はにかみショート”、“初恋カムバック”というノイミーの中でも人気曲を立て続けに披露。ライヴの高揚感をさらに加速していった。

ここまで21曲を一気に披露し続けた、≠ME。ここで一旦MCを挟む。今回は神奈川県出身のメンバー、櫻井ももと蟹沢萌子の凱旋公演ということで「ももきゅん、もえこ、おかえりー!」のコールを行う。「ただいまー!」と返す声に、この横浜アリーナ公演を迎えた喜びを爆発させた。本編最後は、“まほろばアスタリスク”。バンド・アレンジの激しいサウンドに、メンバーの全身全霊を込めたパフォーマンスが乗り、横浜アリーナに爽やかな夏の風が吹いた。

大きなノイミーコールに導かれ、アンコールは「ちゅーしよ」という甘い声とともに“想わせぶりっこ”でスタート。ここでは、スタンド席の間をメンバーがトロッコで移動。続いて“デートの後、22 時”を披露したあとは、会場のペンライトの色はノイミーのグループカラーであるエメラルド・グリーンへとチェンジし“「君と僕の歌」” を熱唱。大きいステージに連れていくという約束を、歌声に乗せて宣言。そしてグループを象徴する楽曲“≠ME”では全員で会場を周回し、再び笑顔を届けた。最後は、“ラストチャンス、ラストダンス”で大団円を迎えた。爽やかな青春の煌めきが、アリーナ全体を包み込んだ。

こうして、大団円で幕を閉じた≠MEの横浜アリーナ公演。だがしかし、≠MEはまだまだこの先も大きなステージでもっともっと夢を見させてくれるだろう。はじまったばかりの夏。きっとその主役は≠MEなのだ。

取材&文 : 西田健

≠ME 全国ツアー 2024「やっと、同じクラス」@横浜アリーナ
<昼公演 Setlist>

M0.Overture
M1. 偶然シンフォニー
M2. 秘密インシデント
M3.「君の音だったんだ」
M4. 君はこの夏、恋をする
M5. 好きだ !!!
M6.誰のことを一番 愛してる?<坂道AKB>
M7. Marcart
M8. 春の恋人
M9. デート前夜レクイエム
M10.フロアキラー
M11. P.I.C.
M12. アンチコンフィチュール
M13. 天使は何処へ
M14. 夏が来たから
M15. てゆーか、みるてんって何?
M16. このままでモーメンタリ
M17. す、好きじゃない!
M18. ヒロインとオオカミ
M19. 君はスパークル
M20. はにかみショート
M21. 初恋カムバック
M22. まほろばアスタリスク
EN1. 想わせぶりっこ
EN2. デートの後、22 時
EN3.「君と僕の歌」
EN4. ≠ME
EN5. ラストチャンス、ラストダンス

[ニュース] ≠ME

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