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2023/02/11 14:30

 

NEMOPHILA、極寒の東京で実現した最高に熱い一体感―OTOTOYライヴレポ

 

NEMOPHILAが、2023 年 2月 10日(金) Zepp DiverCity にて初ワンマンツアー〈NEMOPHILA TOUR 2023「Seize the Fate」〉のファイナル公演を行い、熱い歌と演奏で声出しOKとなった観客と一体になりツアーを締めくくった。

【以下OTOTOY独自レポート ※セトリなどネタバレ有りますので配信アーカイブをご覧の方はご注意ください)】

1月8日(日) Zepp Fukuokaを皮切りに、岡山、名古屋、大阪、札幌、仙台、新潟と続いてきた初のワンマンツアー。最終日の東京は朝から雪が舞う極寒の天候となったものの、会場には開演前から熱気が充満していた。

力強いSEと観客の手拍子に乗ってメンバーがステージに上がる。mayu (Vo)、SAKI(Gt)、葉月 (Gt)、ハラグチサン(Ba)がフロアに向かいさらに手拍子を煽り、ドラムセットの方を向いて合図を送ると、むらたたむ(Dr)が猛烈なビートを叩きmayuの「こんばんは、NEMOPHILAです!」さらに「配信~!」(ライヴ配信も行われていた)との第一声から、昨年12月にリリースされたばかりの2ndアルバム『Seize the Fate』の1曲目“Seize the Fate”からライヴがスタート。ハラグチサンの高速フレーズからSAKI、葉月のギターソロのリレーへと、初っ端から見せどころ満載のオープニングとなった。続く“雷霆 -RAITEI-” ではユニゾンのタッピングソロが飛び出す。オーディエンスは拳を上げっぱなしで、早くも会場は興奮の坩堝と化した。

「ファイナルに相応しくぶちかましていきます!今日はセカンドアルバムの曲をいっぱいやります!」とのmayuのMCを受け、オリエンタルなメロディとアレンジが耳に残る“炎天 -ENTEN-”、重低音が響く“Back Into the Wild”と続けると、MCを挟んでのポップチューン“Waiting for You”では、会場をチーム分けしてオーディエンスが「N!E ! M ! O ! P ! H ! I ! L ! A !」と人文字を作るように促す。「関係者の方も恥ずかしがらないでやってください(笑)」(SAKI)「配信の方たちも頑張って1人でやってみて!」(mayu)と煽りつつパフォーマンスして、最後の「A」で会場が綺麗にひとつになった。激しいだけじゃない、こんなところが“地獄のゆるふわバンド”たる所以だ。

新境地を感じさせたのが、ニューアルバムからの“RockʼnʼRoll Is?”。ミディアムテンポで葉月が鳴らすストロークにSAKIのスライドギターが重なる、いなたいサウンドが光っていた。メンバー紹介では、ツアー中のエピソードが語られたり、早口言葉でコール&レスポンスが行われたり、mayuがドラムセットに座り、むらたたむがセンターでY字バランスを披露する場面もあるなど、笑いが広がるまったりとゆるい雰囲気に。マスクをしての声出しOKということで、多くの声援が飛んでいた。「NEMO !」「PHILA !」とコール&レスポンスを行ったmayuは「声を出せるって最高に楽しい!」と笑顔を見せた。

そんなゆるふわな空気をスクリームで一変させると、英語ラップが炸裂するミクスチャーロック“STYLE”、ヘヴィなサウンドの“徒花 -ADABANA-”、そして抒情的なバラード“now I here”と、変幻自在なmayuのヴォーカルが際立つ3曲で魅了した。mayuがいったんステージから下がり、楽器隊4人による「NEMOPHILAカルテット」の“リフメドレー”へ。1stアルバム『REVIVE』の曲をインストで取り上げ、卓越した演奏力を存分に見せてくれた。

mayuがステージに戻り、“ZEN”で本領発揮のデスヴォイスを聴かせると、葉月によるMCで7月の東京、神戸でのワンマンライヴ、その前に対バンツアー〈NEMOPHILA Zepp Tour 2023 ~二兎を追うものは二兎を得る~〉が行われることが告知された。メンバー全員サングラスを装着すると、「ラストスパートです!」とのひと言から、”Night Flight”でライヴはクライマックスへ。これまで通りしっかりと振りをつけながらも、よりエッヂの効いた緊張感のあるニューアレンジとなっていた。“SORAI”ではサビの〈SORAI SORAI〉に合いの手が入る、コロナ禍では実現しなかった最高の一体感も。本編ラスト“DISSENSION”の大興奮が冷めやらぬまま沸き起こったNEMOPHILAコールに応えた5人は、アンコールへ。アルバムのラストを飾るドラマティックなインスト曲“Soaring ~to be continued~”の演奏で会場を包み込む。

「今日はお足元の悪い中、本当にありがとうございました!配信で観ているみなさんも、どうもありがとうございました!DiverCityはNEMOPHILAが初めてライヴをした会場です。そのときはすごい人たちのオープニングアクトとして出演したんですけど、自分たちのワンマンでこうやってお客さんでいっぱいなったことが感無量です。ツアーファイナルがこの場所で本当に良かったと思います!ありがとうございます!NEMOPHILAをやっていて良かったと思います」と感謝を伝えるmayu。

写真撮影を挟んで、“REVIVE”、“OIRAN”とド迫力のライヴアンセムが炸裂。「ファイナル、特別な日にしたいと思ってます。ここにいるみなさんと、配信で観てるみなさんと、ひとつになりたいと思います!」と呼び掛けて、最後に歌われたのは“Life”だ。「みなさん、大きな声を聴かせてほしいです!私たちのライヴで初めて大声でできるので!」と、大合唱を求めるmayuに応える声がステージに向けられて、感動的なエンディングとなった。結成まもなくコロナ禍となり、これまでのライヴではお客さんが声を出せず一体となることができなかったNEMOPHILA。これからファンと共に創り上げていく景色の大きさが目に浮かぶ素晴らしいツアーファイナルだった。

取材・文:岡本貴之
Photo by 半田安政

配信情報
配信アーカイブ チケットはこちら
・アーカイブ終了日時(最大)
2023年2月17日 (金) 23:59
https://l-tike.zaiko.io/e/nemophila

ライヴ情報
〈NEMOPHILA TOUR 2023「Seize the Fate」〉
2023 年 2月 10日(金) Zepp DiverCity
〈セットリスト〉
1. Seize the Fate
2. 雷霆 -RAITEI-
3. 炎天 -ENTEN-
4. Back Into the Wild
5. Waiting for You
6. RockʼnʼRoll Is?
7. STYLE
8. 徒花 -ADABANA-
9 . now I here
10. リフメドレー(NEMOPHILAカルテット)
11. ZEN
12. Night Flight
13. SORAI
14. DISSENSION
En1. Soaring ~to be continued~
En2 . REVIVE
En3. OIRAN
En4. Life

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