2022/06/13 20:00
OTOTOYニュースをご覧の皆様は詩は好きですか?6月12日は戦後を代表する詩人・茨木のり子の誕生日でした。主な作品に『見えない配達夫』『自分の感受性くらい』『倚りかからず』などがあります。とりわけ有名なのが国語の教科書にも掲載されたりと今も多くの人の心に刻まれる戦時下の女性を描いた「わたしが一番きれいだったとき」。
戦争の最中に青春を送った女性の在りし日の記憶。多くの命が失われ、街も破壊され自分の手足も汚れていくが「わたしが一番きれいだったとき」という言葉の力強いリフレインが表すように、懸命に前を向き生きていこうとする凛とした女性の姿を描いた詩は現代こそ訴えるものがあります。
2018年には作曲家・三枝伸太郎とCRCK/LCKSやceroでも活躍する小田朋美によるデュオがアルバム『わたしが一番きれいだったとき:When I was young and so beautiful』でこの詩を取り上げました。三枝伸太郎による美しいピアノの伴奏と感情豊かに歌う小田朋美によって、より輝きを放つ茨木のり子の紡いだ言葉たちに涙無しには聴けない1曲。情景がありありと浮かんで来ます。茨木のり子の詩集と共にぜひ聴いてみてください。今日の現場からは以上です。
OTOTOY Recommends!
Show All
Collapse
Collapse