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2022/05/04 12:40

 

ザ・マックショウ、ファンの想いを受け止めた “不滅のロックンロール” ーOTOTOYライヴレポ

 

昭和九十七年(2022年)4月29日東京キネマ俱楽部にて、ザ・マックショウのワンマンライヴ〈マックス・アライヴ・コンサートツアー「不滅のロックンロール」〉が行われた。

コロナ禍では多くのバンド同様、ライヴ活動休止を余儀なくされていたザ・マックショウだが、結成20周年を迎えた今年、いよいよ再始動。4月9日 (土) 高知BAY5 SQUAREを皮切りに、岡山、神戸、名古屋、静岡、福岡、地元広島を回り、今や聖地となったここ東京キネマ俱楽部に久しぶりに帰ってきた。

開演時間が過ぎたころ、陽気なブラスセクションのSEが流れ出し、椅子が並べられたフロアも、2階席も一気に観客は総立ちとなった。手拍子に迎えられ、サブステージに3人が参上すると、「待ってました!」とばかりに、ドッと声にならない歓声が上がる。

コージー・マック(Vo.G)、トミー・マック(Ba.Vo)、バイクボーイ(Dr.Vo)の順にメンバーを紹介すると、「いくぞトーキョー!」とコージーの掛け声一発、オープニング曲はもちろん、「グリース・ミー」だ。「行き先はカワサキ!」「トーキョー!」「キネマ!」と、曲が進むにつれて歌詞が会場に近づいてくるこのワクワク感。オーディエンスは最初から凄まじい熱狂ぶり。バンドもバリバリに気合が入った歌と演奏で応える。

「久々に派手にやるよー!」とくれば、「派手にやれ!(Mach Shau!)」。歌い出しのトミーからコージーにバトンを渡し、バイクボーイも続いてボーカルを取ると、コージーとトミーがドラムセットに上がり左右からリッケンバッカーで挟みながら腰を振る。曲を通してものすごいハイテンションで、アップテンポで突っ走っていく。サビの繰り返しに大きな手拍子が起こる。曲が終わったかと思いきや、間を取ってから「ヘイヘヘイヘイ!」と再び曲が始まるおなじみの流れも、愛おしく感じるほど最高に楽しい。

「どうも、マックショウです!みんな、元気にしてた!?こういうときに来てくれてありがとう、感謝してます!今日は配信もやってます。世界中のみなさんどうも!最後までロックンロールするよー!」冒頭のMCでそう呼びかけたコージーは、その後も繰り返しお客さんへの感謝を伝えていた。

「カワサキ・シェイク」では、ストラトに持ち替えてジャキジャキとコードを弾きオブリを挟みながら、トッポい感じのロックンロールを披露。トミーのベースリフが始まると「こう暑いと、アイスキャンディー食べたくなるね」とのコージーのセリフから、「アイスキャンディー・ボーイ」で緩やかにクールダウン。続いてバイクボーイがリードボーカルを務めるシャッフルナンバー「真夜中のロータリー」へ。間奏ではコージーがブルージーなソロを聴かせた。甘酸っぱいメロディのロックンロール「恋のマジック・ドライヴィン」、「マイ・ファニー・サマータイム」といった曲でメロウなムードが広がったところで、バラード「100メートルの恋」が歌われた。1番を歌い終ったときに拍手が自然に沸き起こるほど、心に沁みる名演だった。しっとりとした空気感を突き破るように真っすぐなエイトビートのギターリフから「ストレンジ・ウィークエンド」が始まった。コロナ禍に生まれ、昨年リリースした新曲&ライヴベストアルバム『MACKS ALIVE -Strange Weekend-』に収録されたこの曲は、〈Don't worry, Don't worry〉と聴くものに寄り添うようなリフレインが、優しくも力強く励まされる曲ナンバーだ。

緊張と緩和を繰り返してライヴは後半へ。疾走しながらひと際激しい演奏の「ビッグママ・ヘイ・ヘイ」が飛び出すと、コージー、トミーがステージ狭しと動き回ってフロアの興奮を煽る。声は出せないものの、両手で大きな音を出しながらステージに送るオーディエンス。曲のエンディングでは三者三様のキメポーズでしばし静止。イントロから手拍子を求めた「夜はつかのま」で、さらに熱気が場内に充満する。間奏ではマックショウのルーツを思わせるフレーズをさりげなく織り込むファンサービスもあった。

ラストの「グッバイ・ステディ」、「恋のスピードウェイ」は、これまでのライヴでは大合唱となるところだが、みんなグッとこらえて心の中でシンガロングしている様子だった。アンコールは2度に渡り、5曲が披露された。最後までバンドもお客さんも終始ハイテンションで、お互いに「バンドがお客さんの前で歌い演奏する」というこれまで当たり前だったことを、1秒も無駄にしないように目一杯楽しんでいるように見えた。終演後、マックショウTシャツを着こんだファン同士が、「またどこかの会場できっと会えますよね」と笑顔で握手をしていた姿は、見ていてグッとこみ上げるものがあった。ツアーは、またすぐに始まるという。“不滅のロックンロール”はこれからもまだまだ続いて行く。尚、ライヴ配信アーカイブが5月5日(木)23:59まで視聴可能(21時までチケット購入可)となっているのでお見逃しなく。また、今回のツアーグッズの通販もスタート。併せてチェックしてみよう。

取材・文:岡本貴之
写真:山中善正

ライヴ情報
ザ・マックショウ【生配信ライヴアーカイブ】
〈マックス・アライブ・コンサート〜不滅のロックンロール〉@東京キネマ倶楽部 生配信ライヴ
<配信視聴期間> 2022年4月29日 (金)17:30〜5月5日(木)23:59まで
視聴券:¥3,000
<チケット販売期間>2022年4月9日(土) 10:00〜2022年5月5日(木) 21:00
<受付URL>https://eplus.jp/mackshow-s/
・配信プラットフォームは「streaming+」です。視聴/配信に関するお問合せは下記をご確認下さい。
https://eplus.jp/streamingplus-userguide/
・視聴チケット購入には、イープラスへの会員登録が必要となります。
問) ライブエグザム https://www.liveexsam.co.jp/contact/

ツアーグッズの通販はこちらから
https://rocksville.base.ec/

リリース情報
THE MACKSHOW (ザ・マックショウ)
『SUPER BEST MACKS S.77-S.97 (スーパー・ベスト・マックス S.77-S.97)』
発売日:昭和97年6月1日(2022/06/01)
品番:STREC-005 
販売価格:¥4,400(税抜価格 ¥4,000)
商品形態:CD2枚組 全40曲収録
LABEL: B.A.D RECORDS UNITED
発売・販売元:SOUL TWIST INC.
<収録曲>
DISC-1
1. グリース・ミー
2. 恋のチューインガム
3. 怪人二十面相
4. 今夜だけが
5. 涙のベイビー・ラブ
6. ナナハン小僧のテーマ
7. グッバイ・ステディ
8. ショート・ホープ
9. 恋のロックンロール・ライセンス
10. 恋のモーターサイクル・アイズ
11. ファンキー・ダイナマイト
12. 恋のマジック・ドライヴィン
13. 赤い週末
14. 恋のスピードウェイ
15. 真夜中のラブレター
16. キャンディー・ゴールド・サンセット
17. アイスキャンディー・ボーイ
18. マイ・ファニー・サマータイム
19. 首都高ムーンライト
20. ア・ハートビーツ・トゥナイト
DISC-2
1. 情熱のロカ・ローラ
2. 熱帯ドライヴ
3. 100メートルの恋
4. ロックンロール・スルー・ザ・ナイト~真夜中を突っ走れ!~
5. 彼女はフィールグッド
6. 消えたサマー・ラブ
7. LET ME ROLL
8. GTライダー
9. 狂騒天国
10. 不思議
11. リンカーン・コンチネンタル
12. ノーバディ・ガール
13. あの娘はバタフライ
14. 高速ヘヴン
15. 今夜はShowdown
16. ガソリンスタンド
17. ミッドナイト・ラン
18. 彼女はパーフェクト
19. ゴールデンバット
20. LONG DISTANCE CALL

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[ニュース] THE MACKSHOW

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