ZOOLOGICAL
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インタヴュー
わたしはいま未成線の上に立っている──ヒグチアイがみつめる終点の向こう側
今回の取材中は珍しくほとんどメモを取らなかった。シンガー・ソング・ライター、ヒグチアイの話を目と耳で覚えておきたいと思ったからだ。彼女から生まれる言葉や発想はそれほどまでに生々しく、一瞬で人を惹きつける魅力があった。「終着駅の向こう側ってなんなんだろう」「ゴールのその先って?」──終点を一度通過した人生を想像して、俯瞰する。その時間を繰り返すことで生まれたアルバム『未成線上』は、ヒグチアイの心の移ろいと人生を感じる傑作だ。(編) ...…
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インタヴュー
小さなミスを認め、空を見上げよう──谷口貴洋の日常から生まれる発想
シンガー・ソング・ライター、谷口貴洋の考え方はおもしろい。「ずっと自分たちを見守ってくれている空のことは、理解できていないですよね。いちばん変わらないもののことを理解できていないのだから、色々なことを考えすぎても仕方ない」という。そういった「考えずにいこう」ということを歌った“ランラン”と、「お互いの間違いも認めていこう」という気持ちを綴った“僕はミスを認めます”が両A面シングルとしてリリースされた。新作についてはもちろん、今回はジャケットやMVを撮影したカメラマンの斎藤大嗣とアートワークについて語る対談…
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インタヴュー
谷口貴洋が考える、綺麗なだけではない美しさ──人間らしさを実直に描いた6年ぶりのアルバム
シンガー・ソング・ライター、谷口貴洋が6年ぶりとなるアルバム『Endless Beauty』をリリース。全13曲にそれぞれの主人公を宿し、その13人それぞれの生き様を楽曲から丁寧に感じ取ることができる作品となっている。この客観的な視点に、自身のさまざまな主観がアクセントとして加わることで、谷口貴洋というアーティストのオリジナリティが確立されているように思う。客観と主観を調和させたアルバム『Endless Beauty』の制作過程に迫る。 ...…
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インタヴュー
谷口貴洋はどのように育ったのか?ー自由で冷静な人間性の生まれ方
人間や世間を鋭く、かつユニークに見つめるシンガー・ソング・ライター、谷口貴洋。シングル5ヶ月連続リリース中であり、今回シリーズ3作目となる最新作「Beauty」のリリース・タイミングでのインタヴューをした。最新作とあわせて、連続リリースの1作目「キレカケ」と2作目「あの子の歌声を聞いたとき」について、また11月、12月と配信予定の残り2作品についても、リリースよりも一足はやく語ってもらっている。ただ今回のインタヴューは楽曲制作ではなく、谷口貴洋という人物に注目した内容となっている。彼から生まれた言葉から、谷…
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インタヴュー
“planeのいま”を素直に表現するロック・サウンド──7年ぶり新アルバム『2020 TOKYO』
結成25周年を迎えようとしている4人組、planeが久しぶりに帰ってきた。今回配信開始となった7年ぶりの新アルバム『2020 TOKYO』は、バンドのスタートから約25年が経過した、いまの彼らが素直に投影されつつも、瑞々しく心地よいメロディーと、バンドとして4人で音楽を鳴らすことの喜びが詰まった作品になった。近年は弾き語りを中心に活動していたキクチユースケ(Vo.Gt)に、久しぶりにバンドとしての作品を出したいまの気持ちや、マイペースな音楽との向き合い方を語ってもらった。...…
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インタヴュー
谷口貴洋はなぜ“肯定”を歌うのか──新シングル“Ending”配信開始
悲哀、焦燥、憤怒、歓楽といったさまざまな感情をストレートに、美しいメロディーに乗せて豊かに表現するシンガー・ソングライター、谷口貴洋。昨年10月より3ヶ月連続で配信限定弾き語りシングルをリリースし、ギターと歌のみでの表現と向き合った。そして今度は後藤大樹(Dr / AL)、宮崎遊(Gt)、永井双樹(Ba)、そして盟友・長澤知之をゲスト・ギターに迎えたバンド・セットでつくりあげられた“Ending”をリリース。優しく柔らかさを持つ歌声と、光が射すようなサウンド…… これまでなかった谷口貴洋の世界を感じるバラー…