KLOVAL RECORDS

かもしれない
Lossless

かもしれない

HipHop/R&B

METEOR

(Recommend by DJ H!ROKi)METEOR & CHIN-HURTZ通算5枚目のアルバム「かもしれない」が完成した。METEOR & CHIN-HURTZ(以下メテチン)としては「スカイブラザー」(2022年9月)以来、およそ1年5ヵ月振りのアルバムだが、その間にCHIN-HURTZはソロ作「THE RAPPER」(2023年2月)、そしてKENTAKKUとの「下北ライフ」(2023年4月)をリリースしている。前者ではラッパーとしての岐路に立たされたCHIN-HURTZの心境が、また後者でも人生の新たなフェーズに向かう二人の様子が描かれており、本作はそれに続く三部作の完結編というCHIN-HURTZの意図も考えられる。そして、本作がメテチンとして最後の作品になることをCHIN -HURTZがアルバム中に度々示唆している。  これまでのメテチンのアルバムと比べて、今回は趣が大きく異なる。前作までは「悪霊退治」という冒険活劇調のストーリーテリングもののシリーズが楽曲の大半を占めていたが、本作では”悪霊退治Part.34”のみで、舞台も空想上の世界ではなく現実世界(某大手飲食チェーン店)となっている。その他の楽曲で取り上げているテーマも、パーティー(”楽しいパーティ feat. zoe”)や馴染みの街(”町田に行く”)、絵文字(”キラリ絵文字付けると感じがいい!feat. Kentakku”)など、ヒップホップの楽曲における定番のトピックや普遍的な題材が多い。ラップの面白さは、楽曲のテーマやメッセージに対して、どれだけオリジナリティのある表現ができるかという点にある。これだけラップというアートフォームやヒップホップ作品が浸透した時代において、ありふれたテーマの楽曲の場合、表現方法や切り口、あるいは歌い方などに新鮮味や驚きがなければ、リスナーの注目を集めることはできないだろう。今回のアルバムでオーソドックスなテーマの楽曲を多く採用したのは、ある意味で彼らの挑戦的な姿勢の表れとも言える。  この方向転換は、作品全体、とくにMETEORのラップに大きな変化をもたらしている。ジャズのベースラインを軸に据えた軽快なビート上で絵文字を使うことの利点を軽快に説き、ネイティブ・タンを彷彿とさせる楽曲に仕上がった”キラリ絵文字付けると感じがいい”。クラブイベントでの過ごし方を彼らしいシニカルな切り口で描く”楽しいパーティ”。地名や店名などの固有名詞をリリックの中に多数登場させることで、充実した休日の様子をリアルに表現する”朝から遊ぶ”。これらの楽曲が並ぶアルバム中盤を聴くと、彼のラップがこれまでのメテチン作品以上に生き生きとしているように感じられる。メテチン作品を除いても、ここ最近のMETEORの作品は、CM用の楽曲であったり、自身が声優として出演したアニメ作品のタイアップなどが続いており、様々なテーマについて純粋にラップする作品は「DIAMOND」(2009年)まで遡る。つまり、METEORのキャリアという観点から今回のアルバムの立ち位置を考えた場合、日本語ラップのクラシックとしても名高い「DIAMOND」に最も近い作品として捉らえることができる。今後のラッパーとしての彼のキャリアにおいて、本作が重要な意味を持つことになる可能性があるし、本人もそのような感触があったのではと思う。実際、アルバムの中にもその裏付けになりそうな要素が見出せる。  まず、何より作品名だ。METEORが命名したという「かもしれない」というアルバムタイトルは、冒頭の「メテチンアルバム5枚だけど、これラストらしいよ」というCHIN-HURTZの言葉に対するMETEORのアンサーであると読み取ることができると思う。この作品に対してリスナーが一番最初に触れる情報はアルバムタイトルであり、その次に1曲目の歌詞を耳にすることからも、このような解釈が成り立つであろう。また、漫画家の業堀氏によるジャケットも、この作品を読み解くにあたって非常に興味深い内容だ。中央に描かれた宝箱は、メテチンにとってはこれまでの活動で得られた貴重な経験(ライブ活動や多くのアーティストとの共演)であり、METEORにとっては本作の制作過程で得られた新たなモチベーションを表しているのではないだろうか。ジャケットの中で最も興味深いのは左側の壁に掲げられた案内板だ。「EXIT」(出口)の文字から、一見すると本作がメテチンのラストアルバムであることを示唆しているように感じられる。だが、矢印が指す方向に注目すると、彼らは出口とは逆の方向に向かって進んでいることが分かる。これは、この先もメテチンの活動が続く可能性があることを示しているのではないだろうか。そう考えると、「かもしれない」というアルバムタイトルとも意味合いが一致する。このように、CHIN-HURTZの当初の予定としては2人での活動に区切りを付けるはずが、METEORが名残惜しさを強く感じているという構図が見て取れる。METEORがそのような気持ちになったのは、単にメテチンとしての活動が楽しかっただけではなく、ラップすることや歌詞を書くことの楽しさを本作で取り戻したことが大きいのだろう。  ともあれ、今後のMETEORとCHIN-HURTZの活動に更なる期待が膨らむ充実した作品だ。これまでのメテチンやKLOVAL RECORDSの諸作品でもお馴染みのビートメイカー達によるビートも非常に充実。メテチン作品のファンはもちろん、METEORのソロ作品が好きな方も必聴の一枚に仕上がっている。

PEOPLE POWER
High Resolution

PEOPLE POWER

SATO MARIO

2011年3月11日の大地震、それに連なって引き起こされた福島第一原子力発電所爆発事故。 そして2013年7月17日、この楽曲はインターネット上で発表された。 当時、日本国内では国政選挙(参議院議員選挙)の投票間近、争点の1つに「原子力発電」の是非が問われていた。 当時の言い知れぬ不安。社会への不信、焦燥。変革への渇望。 突き動かされるように書きつけた想いは、10年後にどう変化したのだろう。私たちは変わったのか、もしくは、なにも変わっていないのか。 見つめ合い対話する、10年前の自分と。 ※改めて発表するこの音源は、当時発表出来なかった別版である。

PEOPLE POWER
Lossless

PEOPLE POWER

SATO MARIO

2011年3月11日の大地震、それに連なって引き起こされた福島第一原子力発電所爆発事故。 そして2013年7月17日、この楽曲はインターネット上で発表された。 当時、日本国内では国政選挙(参議院議員選挙)の投票間近、争点の1つに「原子力発電」の是非が問われていた。 当時の言い知れぬ不安。社会への不信、焦燥。変革への渇望。 突き動かされるように書きつけた想いは、10年後にどう変化したのだろう。私たちは変わったのか、もしくは、なにも変わっていないのか。 見つめ合い対話する、10年前の自分と。 ※改めて発表するこの音源は、当時発表出来なかった別版である。

Z'z Up (feat. Mr.Spown)
Lossless

Z'z Up (feat. Mr.Spown)

HipHop/R&B

ZoologicalpeaK

これがオレ達のマイペース... まだまだYoungなバイブスを全開にし 息巻いた2MCがスタジアムも揺らす勢いでUpperかつFreshなAnthemをリリース。 TrackはZoologicalpeaK LP2に収録のParadiseで、その上質なBeat makeがアルバム内でも別格な存在感を放ったDJ PEPE(ⅡTIGHT LLC)を迎え、本作では前作とはまた違ったFunkなGrooveで曲全体のディレクションも務めZoologicalpeaKとの相性の良さを更に実証するNumberに仕上がった。 Featには多くの良作のリリースを共にしたZoologicalpeaKのBig Brother Mr.Spownを迎え、本作でもハイセンスな演出で曲のBack GroundやHook部分の盛り上がりに余念がない。 ハイプレッシャーなSummertimeにバッチリな爆音必至のZoologicalpeaK's Brandnew "Z'z Up" KLOVAL RECORDSよりDrop.

Rep MCD COMPILATION ALBUM vol.2
Lossless

Rep MCD COMPILATION ALBUM vol.2

Various Artists

町田のクラブやストリートショップで突如配布され話題となった前作、 ”Rep MCD COMPILATION ALBUM”から約9年。 街と人は移り変わりながら、シーンは未だ成長を遂げている。 今作はその期間を物語る様に、今尚ステージに立ち続けるアーティスト達による作品である。 今作は全曲のBeatを担当したGothamが、 町田をRepresentするアーティストの熱量に感銘を受けた所から制作が始まる。 歴史あるこの街から外に出て活躍する者、大舞台を夢見て奮闘する者、共に共通しているのはこの街を愛し誇りに思っている事。 パーティーが始まれば終わる事を知らず、 空いた酒瓶の山を見ながら朝日を浴びる。 BeatがかかればRapする声が聴こえ、 切磋琢磨と言う摩擦の音が鳴る。 唯一無二の熱い場所がここにある。 町田のシーンとアーティストにRespectを込めた、 Gothamプロデュースによる渾身の8曲に呼応するように、 町田をホームに活躍するベテランから若手アーティストまでが参加。

下北ライフ
Lossless

下北ライフ

HipHop/R&B

CHIN-HURTZ

(Recommend by DJ H!ROKi)  「下北ライフ」という言葉を聞いて、どんな情景を思い浮かべるだろうか。昼夜を問わず、若者を中心にファッションや音楽など様々な文化芸術に興味関心をもつ人々が集い、渋谷や新宿など都心の主要なエリアとのアクセスも良い下北沢での暮らしは、たくさんの出会いや刺激、そして夢や希望に溢れていて、きっと楽しいに違いない。自分も含め、下北沢に住んだことのない人の多くは、おそらくこのようなイメージを抱くのではないかと思う。本作の主人公であるラッパーのCHIN-HURTZとKENTAKKUの2人は、アルバムリリース時点(2023年4月)では実際に下北沢で暮らしているが、当事者である彼らにとっての「下北ライフ」とは、一体どのようなものなのだろう。  この問いの答えを探すには、やはりアルバムタイトル曲である5曲目「下北ライフ」を聴くのが手っ取り早い。最初に登場するCHIN-HURTZのリリックでは、駅前の再開発といった街の変化や、あるいは他の街からやって来る仲間と遊ぶ様子などが描写されているが、彼はバースの最後をこのような言葉で締め括っている。 駅前にはバンドマンがたむろする 打ち上げか?俺も20代はあんなだった 「マジだりい」とか思い、そこを去った (CHIN-HURTZ)  駅前のバンドマン達は、一般的に思い描く下北沢の住人そのものだが、CHIN-HURTZはその若者達と距離を置こうとしている。「俺も20代はあんなだった」と自覚しているように、彼もバンドマン達と同じく自分のやりたいことがあり、そして未来への夢や希望を持ってこの街に来たはずである。だが、今は同じ境遇の人に対して親近感を抱けなくなってしまっている。また、KLOVAL RECORDSの代表であるSMOKIN’ ACEは、3バース目に以下のように歌っている。 当たり前のように過ごす時間も 限りあると知り景色変わる 普段と (SMOKIN’ ACE) 時間は無慈悲感じてる 日に日に (SMOKIN’ ACE)  彼は町田からやって来て、レーベルメイトである二人と共に下北沢で過ごす様子を歌う中で、この街で二人と一緒に過ごす時間があまり残されていないこと、そして時の流れの残酷さについて触れている。当初は夢や希望を抱いて始まったはずの「下北ライフ」も、年齢を重ねていくにつれ、自分自身を取り巻く環境は変わっていくし、音楽活動や生活を維持するための経済的な負担も大きいし、実家に残る両親の問題などにも直面するだろう。彼ら二人に限らず、皆ここでの暮らしをずっと続けられる訳ではないのだ。一見すると楽しい日々が綴られているようだが、音楽に夢を抱いて下北沢での暮らしを続けてきた40歳前後のリアルもしっかりと描かれている。フックでは「俺らの下北ライフ」と歌っているように、これがCHIN-HURTZとKENTAKKUにとっての「下北ライフ」なのだ。  順番は前後するが、3曲目の「無限の彼方に」では、実は二人とも下北沢を去る予定であること、また本作の意味が直接的に示されている。 めくるめく季節はひとつずつ無くなっていく (CHIN-HURTZ) 「想い出」と書いたアルバムを作ろうぜ あと一年で 俺とお前の魂の結晶を残そうぜ (CHIN-HURTZ)  二人がこの街で暮らし、そして活動を共にした日々が、彼らの人生の中で最も充実し、楽しかった時期であったことが窺える。そしてリリックにあるとおり、「下北ライフ」はまさに彼らの「アルバム」なのだ。配信音源の最終トラックとなる「アウトロ -いつぞやの話-」では、彼らの生活の断片をそのまま切り取ったような二人の会話が収録されているのだが、その会話とともに、本作の中でも最もメロウでエモーショナルなビートが流れる。最初は会話の内容とビートのギャップに違和感を覚えたが、アルバムの真の意味が分かると印象が全く変わり、何気ない会話だからこそ胸に迫るものがあった。それぞれ年齢を重ねたとき、二人はどのような気持ちでこのアウトロを聴くのだろうか。  このアルバムを完成させることによって、彼らは下北沢での暮らしに終止符を打つことができるのだと思う。アルバム終盤の「未来の歌」を聴けば、彼らが既に新たな生活への前向きな一歩を踏み出していることが分かるだろう。自分が理想とする将来像を明るくストレートに描いたこの曲は、数あるCHIN-HURTZの作品の中でも最も心に響く楽曲だ。  アルバムには下北ライフで出会ったラッパーも数多く登場するが、それぞれ個性に満ちた聴き応えのあるバースを聴かせてくれる。また、全楽曲のビートを制作し、タイプが全く異なる二人がタッグを組んだ作品を見事にまとめ上げたArch Beatsの手腕に注目してほしい。ヒップホップの根源的な魅力と優れたバランス感覚を備えた彼のビートの数々を聴くだけでも十分に価値のある作品だ。そして、アルバムの主役はもちろんCHIN-HURTZとKENTAKKUの二人である。とくにKENTAKKUはこの3年間、METEOR & CHIN-HURTZの諸作品での客演やソロ音源の発表など、コロナ禍においても精力的に活動を続けてきた。リリースのスピード感が重視された作品群での客演や個人での制作とは異なり、CHIN-HURTZとArch Beatsという信頼のおける仲間と共に一曲一曲とじっくり向き合った本作は、彼にとってこれまでのキャリアの集大成と言えるだろう。まだ荒削りな部分も多く残るが、「下北ライフ」を経た彼が今後どのような変化を見せるのか、とても楽しみだ。  ここで取り上げた楽曲だけでなく、本作にはこれまでのCHIN-HURTZ作品の流れを汲んだバラエティ豊かなトピックの楽曲も収録されている。ときにニヤリとしながら、ときに自分自身の人生と重ねながら、二人と一緒に「下北ライフ」をエンジョイしよう

Twisted Heat, Restart, Still Standing
Lossless

Twisted Heat, Restart, Still Standing

Gotham

(KNGO’s Recommend) ZoologicalpeaKをBackGroundに DJ BRAGGS、GothamとしてRap、 DJ、Beat makeといくつものスキルを持ち、どの分野においても最速かつ高水準を常に叩き出し、今や町田を始めとする神奈川県央エリアになくてはならない存在となった無双のPlayer "Gotham" Beat提供にProd workや多くのラッパーとの制作が今も続く中、自身初のソロ名義でのシングルが突如配信される! 彼の持つ最もCoreなアイデンティティである"Gotham"にFocusした今作は、 リアリティを感じる率直なGothamらしい思いを吐き出した"Twisted Heat"、ドキュメンタリーな表現と素直なGothamのLyricsが刺さる"Restart"、そして未だ立ち続け立ち向かう様を描いた”Still Standing”はfeat.にTalk Box PrayerのMr.Spoone氏をむかえる。 全トラック本人のBeat makeによりそのメッセージをさらにストレートに感じさせ、BeatとRhymeがシンクロしたGotham らしいAuthenticなナンバーに仕上がっている。 そんな"Gotham"の入門編とも言うべき3曲がKLOVALRECORDSより配信リリース!!! いくつものストーリーを瞬く間に展開する"Gotham"の新たなエピソードが始まる。

リノが着てた (feat. CHIN-HURTZ & SMOKIN' ACE) [Remix]
Lossless

リノが着てた (feat. CHIN-HURTZ & SMOKIN' ACE) [Remix]

zoe

昨年CD限定でリリースされたzoe,jimmie.anjiによるミックステープ"オリジナルど底辺のカス"から代表曲である"リノが着てた"のREMIXがリリース! レーベメイトであるCHIN-HURTZとSMOKIN' ACEが参加! (Recommend by DJ H!ROKi)  面白い映画を見終わったあとに、誰かに感想を話したくてたまらないことがある。「私はこんな素晴らしい作品に出会えた」という一種の興奮状態だ。昨年リリースされた「zoe, GIMMIE, anji」名義のミックステープ『オリジナルド底辺のカス』(2022)に収録された「リノが着てた」という楽曲を聴いたとき、まさに最高の映画を見終えたときと同じ余韻を味わった。今回、そのリミックスがシングルとして配信されることになったのだが、嬉しいことにzoeのリリックはオリジナルのままだ。彼のリリックを読み解くことで、この楽曲の魅力に迫ってみたい。  若かりし頃の自分や地元の仲間達、あるいはヒップホップやラップとの出会いは、ラッパーが好んで取り上げるトピックであり、これらを歌った楽曲は、世界中におそらく星の数ほど存在するだろう。ラッパーにとって、とくにまだ経験の浅いラッパーにとっては楽曲にしやすいテーマであり、一方でリスナーの立場からすれば、もう飽きるくらい何度も聞かされてきた話題だ。正直な話、ライブや音源でこのような楽曲を耳にして、「またか」と思ったことは少なくない。「リノが着てた」において、zoeはこの使い古されたテーマに真っ正面から挑んでいる。彼は地元の仲間達と遊んでいた中学~高校時代、高校を中退してガソリンスタンドで働いていた時代、そして徐々にヒップホップに傾倒しラッパーを志すまでの自分についてラップしている。おそらくこれを読んだだけでは「またいつものような曲か」と思う方も多いだろう。だが、彼は自らの経験を素晴らしい作品に仕上げてみせた。  24小節、時間にしてわずか1分強で思春期からラッパーになる直前までを端的に描いている。おそらく第一印象ではzoeの荒削りなフロウに誰もが耳を奪われるだろう。確かに、初期衝動やラッパーに対する熱い想いが伝わってくるヴォーカルだけでもじゅうぶん魅力的だ。だが、さらに繰り返し聴いていくと、見事な楽曲構成力や、そこに様々なテーマを内包していることが次第に見えてくる。とりわけ「変化」や「成長」の描き方が秀逸で、そこが本作の主題となっている。  例えば、地元の仲間達との関わり方の変化。最初は彼らは楽しい仲間(「笑いが止まらない」)であり、zoe自身も彼らと連むことを自らの意思で選択していた(「学校なんてつまらない ダチと街でたむろした十代」)。だが、年齢を重ねるにつれて変わり映えのない関係に徐々にうんざりしていく(「同じ中学の奴しかいない 終わったらゲーセン まじつまんない」)。また、己の成長過程の示し方も素晴らしい。冒頭の「盗んだ原付3ケツ 俺がドンケツ」というフレーズは、仲間内の序列における自分の立ち位置だけでなく、個人としての未熟さも表現している。それに対照をなすのが、先輩に向かって「違います」と言い放つラストの場面だ。同世代の中でも最後尾に位置していた自分を描くことで、先輩に対してきっぱりと意思表示できるまでに成長した姿が効果的に浮かび上がってくる。では、果たして何がzoeを変えたのか。  もちろん、それはヒップホップとの出会いだ。バース後半となる13小節目から描かれているとおり、最初は音楽から入り(「レコード買って」)、次に様々な情報を収集するようになり(「フロント読んで」)、さらには自ら行動に移すようになる(「片足ズボンめくって」)。そしてラッパーへの憧れ(「リノが着てた」~「毎日着てた」)がzoeの運命を変える決定打となった。孤独でありながら(「一人のときヒップホップを聴いて」)瞬く間に積極的で能動的になっていったzoeの姿勢は、仲間達と一緒に過ごしながらも変わり映えのない暮らしから抜け出せず、受け身な性格を変えられなかった前半のzoeとは見違えるようだ。好きなものに出会い、それを探求していくことが、人生においていかに重要であるかというメッセージが、この楽曲の重要なメッセージの一つだ。zoeと同じく1990年代に、あるいは十代半ば~後半にヒップホップと出会った方ならば、彼の変化がまるで自分のことのように感じられるだろう。また、バースのちょうど中間地点を境にして対照的な二人の自分を描写したり、ヒップホップと出会った以降の急変ぶりを小節数の少なさで表現するなど、楽曲の構成力も一切の無駄がなく素晴らしい。  このように、仲間との関わり方の変遷やヒップホップとの出会いによる成長といった文脈から楽曲を聴き進めていくと、先の「違います」という言葉には、「ダンサーなのか」との問いに対する答えの他に、別の意味合いを帯びた言葉であることにも気付く。つまり、「もう地元の他の仲間達とは違います」ということであり、「もう昔の自分とは違います」ということである。先輩との問答は、本作における通過儀礼なのだ。また、丁寧語であることも注目すべき点だろう。十代の多感な時期にヒップホップと出会うと、誰しも自分が強くなった錯覚に陥り、それが他人と接するときの態度に表れてしまうこともあるはずだ。この楽曲では先輩相手のやり取りの場面とはいえ、リリックの中でも丁寧語をそのまま用いることで、ヒップホップと出会ってからもzoeが持ち前の謙虚さを失っていないことが聞き手に伝わってくる。その謙虚さは、ラストの「俺はラップをしてみたいだけさ」という印象深いフレーズからも感じ取れる。もし、これが「俺はラッパーだ」というクライマックスの物語だったなら、リスナーが聞き飽きている類の楽曲に終わっていたことだろう。ヒップホップと出会い、ラッパーに憧れながらも主人公が謙虚さを失わなかったこと、また、ラッパーという次のフェーズに移行する前の絶妙なタイミングで物語を終えたことにより、この楽曲は名作映画のような余韻を残す若者の成長譚になったのだと思う。臨場感溢れるzoeのフロウと相まって、とても美しく、そして心を揺さぶるエンディングだ。  ぜひ皆さんも繰り返し聴いて、この素晴らしい物語を追体験し、そして誰かと感想や意見を語り合ってほしい。ヒップホップやラップの魅力、そして何よりzoeという才能溢れるラッパーの魅力が凝縮された大傑作。

THE RAPPER
Lossless

THE RAPPER

HipHop/R&B

CHIN-HURTZ

(Recommend by DJ H!ROKi)  直近5年間ではMETEORとの制作やライブを中心に活動していたCHIN-HURTZが、ソロとしては約3年半ぶりとなるアルバム「THE RAPPER」をリリースした。 CHIN-HURTZはこれまでに「LOST CLASSICS」(2016) と「RESTART」(2019) という2作品を発表しているが、 いずれも彼の音楽活動の変遷において重要な意味を持つ作品である。 「LOST CLASSICS」は、自身の名前を冠したイベント”CHIN-HURTZ PARTY”を主催するなど、最も活発な動きを見せていた2010年前後に制作しながら、訳あってお蔵入りになってしまった楽曲群をコンパイルしたアルバム。 そして「RESTART」は、紆余曲折を経てKLOVAL RECORDSという新たな活動基盤を手に入れ、タイトルのとおり自らの再起を宣言した作品であった。 この2作については、今回のアルバムの最後に収録されている”今だから話そう”でも、本人の言葉で語られている。 そして「THE RAPPER」と名付けられた最新作もまた、彼のキャリアにおいて「特別な意味」を持つ作品となった。 その「特別な意味」をリリックの中から発見し理解することで、リスナーは本作のビターな味わいを深く感じられる作りとなっている。  1曲目の“プロローグ”において、CHIN-HURTZは戦時下における自分自身の姿を描いている。それもMETEORとの”悪霊退治”シリーズのような荒唐無稽な描写ではなく、現実世界での出来事が反映されたような重苦しい描写だ。 これまでの作品ではポジティブなメッセージの楽曲やリリックが多かったので、過去2作品を聴いたことのあるリスナーは、アルバムの冒頭からCHIN-HURTZに何らかの変化があったことに気が付くだろう。 また、戦時中という設定はアルバム終盤の11曲目”夜明け”にも再び登場する。2曲目から10曲目までは、前2作と同様に仲間やクラブ、ライブや酒といったトピックや、あるいはMETEOR & CHIN-HURTZ名義での作品に見られた空想世界をテーマとした楽曲が続くので、アルバムの中でもこの”プロローグ”と”夜明け”の存在感が際立っている。 アルバム全体の構成から考えても、この2曲には他の楽曲とは違った想いが込められていることは明らかだ。その中でもとくに印象的だったのが、“夜明け”におけるCHIN-HURTZのバースの締め括りとなる次の一節だ。 おっと、もうさすがにやばい 帰るとするよ、外のカオスな社会 それじゃ次はあの日に落ち会おう 話すだけ話した俺を許してくれ  “夜明け”は、戦時中に仲間とのアジトで深夜から早朝まで語り合う場面を描いた楽曲だ。「外のカオスな社会」とは、楽曲の設定では文字どおりアジトの外に広がっている戦時下の混乱した社会を示しているが、CHIN-HURTZにとっての「カオスな社会」とは一体何なのだろうか。  ラッパーとして初めてステージに立ってから現在に至る人生の中で、CHIN-HURTZは実に様々な困難に直面してきた。 それらは12曲目の”今だから話そう”で具体的に示されており、また、直近での最も大きな出来事については、6曲目の”徒然”の中で語られている。本作を聴いて、あるいはCHIN-HURTZ本人と接して思うのは、彼がこれらの局面を打開できたのは、ラップすることと仲間の存在の二つが彼の精神的な支柱となっていたからではないか、ということだ。 心の支えを両方とも失ってしまう、あるいはその両方から遠ざかってしまうような環境こそが、彼にとっての「カオスな社会」なのではないかと思う。また、リリックにもあるように、どうやら彼はこれから「外のカオスな社会」に帰っていくようだ。 おそらく、半分は自分の意思、そして半分は現在自分が置かれた状況によって。たとえ自分が心から望んでいなくても、時として厳しい選択を迫られるときがある。そのような人生の不条理さや非情さ、あるいは岐路に立たされている自分の心情を示すものとして、彼は今回のアルバムの中で「戦争」というトピックを選んだのではないだろうか。物語と現実が交錯した、彼ならではの表現力が発揮された楽曲だ。  CHIN-HURTZはこれから一体どうなるのだろうか。だが、これまでも現実と空想の世界を自由に行き来してきたラッパーなので、心配は無用だろう。あの日に落ち会えるのを楽しみに、まずは「THE RAPPER」を聴こう。

KENNY
Lossless

KENNY

HipHop/R&B

SMOKIN' IN THE BOYS ROOM

ハードコアバンド"MINOR LEAGUE"のNAGASHIMAと"MEANING"のYOKKUNという2人のギタリストをfeatに招き、2022年7月に7INCH VINYLのみでリリースされた今作が遂に配信開始! あくまでギターに主眼を置いた激しいサウンドは、得意とするBOOMIN‘なビートに彼らのルーツとも言えるHARDCORE/METALの要素が盛り込まれている。 BONUS TRACKとしてYasterizeによるREMIXも収録。

スカイブラザー
Lossless

スカイブラザー

HipHop/R&B

METEOR

(Recommend by DJ H!ROKi)  前作「しかしあれだな」から僅か8ヶ月の短いスパンで、 METEOR & CHIN-HURTZ(以下メテチン)の通算4枚目となるフルアルバム「スカイブラザー」がリリースされた。 以前にも増して様々なイベントでライブ活動を展開している彼らの勢いそのままに、本作は幕を開ける。  メテチンの作品ではもはやお馴染みのプロデューサー、ICE MINTが手掛ける”GOD TAXI”で新たなアルバムはスタートする。 重厚感がありながら夜の街を駆け抜けるような疾走感を備えたビートが、これから始まるアルバムへの期待感を煽る。 そこに抜群の情景描写力とユーモアが溢れるMETEORのラップが加わり、 バースが終わるとライブ会場で一緒に歌いたくなること間違いなしのリズミカルなフックへとなだれ込む。 アルバム開始からまだ2分足らずだが、早くもアルバムのハイライトを迎えたかのような盛り上がりを見せる。 続くCHIN-HURTZも、METEORとは一味違うオリジナリティ溢れるラップを持ち前の軽妙なタッチで繰り広げる。 まだ1曲目を終えた段階なのに、既にファンの期待を軽々と上回っている。  続く2曲目"ファミリーソング"のビートを手掛けるのはArch Beats。 メテチン関連作品の常連であり、彼らの音楽活動を支える重要人物だ。 2000年代初頭の日本語ラップバブル期を彷彿とさせる、少しやんちゃな雰囲気のビートは、アルバム冒頭の高いテンションを受け継ぐだけに留まらず、リスナーを更に混沌とした世界観に引きずり込む役割を見事に果たしている。 そんなビートに呼応するように、主役の2人も1曲目からの勢いをキープし、 そしてフックでは本アルバムの中でも1、2を争うほどの破壊力のあるラインを繰り出す。 さらに終盤には盟友zoeが登場し、彼の武器である切れ味鋭いラップを披露する。 zoeの参加によって楽曲のタイトさが一段と増し、また愛に溢れたリリックが加わったことで素晴らしい「ファミリー・アンセム」となった。  3曲目はメテチン名物の悪霊退治シリーズ第27弾となる”悪霊退治 PART.27 - コーヒーの悪霊 -“。 ビートは再びICE MINTだが、前の2曲とは打って変わって落ち着いた印象のメロウな楽曲で、フックではMETEORのリラックスした歌声が響き渡る。 タイプこそ違えど非常にキャッチーな楽曲が続き、序盤から一気に畳み掛ける展開にリスナーは圧倒されることだろう。 このアルバム前半の流れにこそ、いま現在の彼らの充実感と勢いが表れていると思う。  そしてこの楽曲を皮切りに、アルバムは新たなテーマをリスナーに提示する。それは「食」だ。 ヒップホップでは自身の暮らしぶりやライフスタイルをリリックや楽曲の題材として扱うことは多いが、衣食住の中でも「食」に焦点を当てる楽曲は、「衣」と「住」をテーマとする楽曲に比べてはるかに少ないと思う。 しかし本作では、3曲目にコーヒー、5曲目にカレーとラーメン、6曲目に肉、7曲目に魚、そして8曲目には米と、食事をメインテーマとして掲げる楽曲が非常に多い。 敢えて「食」というテーマを取り上げる行為に対して、単なるユーモアだけでなく、日常生活の中での感覚や自由な発想を大切にするスタンスだったり、凝り固まったヒップホップのイメージを覆そうとするアティテュードが感じられる。 これらの楽曲において、まるで水を得た魚のように生き生きとラップしているのがMETEORだ。 どんなテーマでも様々な言葉をスムーズに紡いでいく。 これまでにも和菓子屋やお菓子のCMソングなどにも携わっているが、今回のアルバムからも、彼の食に対する強いこだわりを感じた。  そんな「食」をテーマとした楽曲群の中でも一際輝きを放っているのが、ボーナストラックを含めるとアルバムのちょうど真ん中に位置する8曲目の”米が欲しくなる”だ。 Yasterizeが手掛けたアッパーなビートに乗せて、METEORとCHIN-HURTZが米への熱い想いを綴る。 NORMANDIE GANG BANDの2人を前面に押し出したフックも大変素晴らしく、何かのきっかけさえあればヒップホップの枠を超えてヒットしそうなポテンシャルを秘めている。 今までのメテチンの作品の中でも間違いなく最もキャッチーな楽曲だ。  アルバム終盤にかけても個性的な楽曲が続くが、その中でもとくに12曲目”寝まくる曲”が素晴らしい。 旧友PIRAROCKによるビートは、寝転がりながらインストをずっと聴いていたいと思わせるほど最高に心地良く、2人がこのテーマを選ぶのも納得がいく。 リラックスしながらも小気味良いフック、楽曲全体を通じてのチリンな雰囲気などは、BUDDHA BRAND ”ブッダの休日”に通じるものがある。 今回のアルバムの中でもとくにお薦めしたい一曲だ。 駆け足での紹介となったが、今回のアルバムも聴きどころ満載だ。オリジナリティを追求しつつユーモアを忘れない彼らの世界観に多くの方が触れることを願う。

B.O.T.E.
Lossless

B.O.T.E.

HipHop/R&B

ZoologicalpeaK

2022年4月にリリースされた2nd Album“ZoologicalpeaK LP2" も記憶に新しいZoologicalpeaKがこの夏、 焼けたアスファルトを更に加熱させるHotなNewSingle"B.O.T.E."をDrop!!! タイトルである"B.O.T.E."は"Bumper Of The Earth"を意味し、 Lowrider Cultureに感化され作られた今作は、GothamによるWestcoast LikeなBeatと完成度を増す2MCのコンビネーションがFloorとStreetをBangin'させる事間違い無しのBigTune!!! ZoologicalpeaKの隙間なくスクリーピングされたMovementが大通りで火花を散らす!!!

KATAKANA ANTHEM
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KATAKANA ANTHEM

SATO MARIO

MARIO & BORIS (Vo. SATO MARIO / Gt. BORIS) の第3作目。 流れるように、赴くままに、ただただ懸命に、汗をかいて生きてます。 生まれ持った意味とか、思い込んだ使命とか、あんまり考えない方がいいんだと思います。 上手くいかなくても人のせいにしません。環境のせいにしません、時間のせいにしません。 自分を作るのは自分ですから。カタカナに意味を付けるのは自分ですから。 だからまだ生きてます。

ZoologicalpeaK 02
Lossless

ZoologicalpeaK 02

HipHop/R&B

ZoologicalpeaK

2020年に1st album "ZoologicalpeaK LP" をリリースし、 いよいよ大通りに姿を現したZoologicalpeaK(ズーロジカルパーク)が続編となる2nd album "ZoologicalpeaK LP2" をリリースする。 アルバムに先駆けてリリースしたEPの記憶も新しい中、 EPからの3曲+12曲、 そしてCD限定収録のBonus Trackを加えた全16曲を収録し、 ZoologicalpeaKの本領発揮となるDXなアルバムが完成した。 2人のバージョンアップしたコンビネーションはもちろん、更に一皮向けたGotham Beatが今回のアルバムでもHeadzを確実にRockする仕上がりに。 客演にはMr.Spoone、SMOKIN' ACE (SMOKIN' IN THE BOYS ROOM) 、MUD (KANDYTOWN)、Tommy Swine (NORMANDIE GANG BAND)、F.F.B、GypsySixと間違いないキャスト迎え、 Bonus TrackではSNUFFKINFACEとSATO MARIOとの共作が反響を呼んだ"Sun Goes Down"が収録される。 ZoologicalpeaKのさらに確立された"ブレないスタイル"が 古き良きHiphop HeadzのSoulに再び火を燈す事間違いなしの渾身の16Tracks。  "ZoologicalpeaK02" KLOVAL RECORDSより遂にリリース!

しかしあれだな
Lossless

しかしあれだな

HipHop/R&B

METEOR

2nd album“聴く力王”から4ヶ月、 METEOR&CHIN-HURTZの3rd album“しかしあれだな”が急遽リリース決定! "聴く力王"の続編にあたる本作は全13曲入りと2人の作品としては比較的にコンパクトで聴きやすいボリュームに仕上がっている。 今回の悪霊退治シリーズのトピックには、少年ジャンプ、タバコ税値上がり、サイドMCを頼んでくる奴、戦国時代、砂漠の面の様に一風変わったトピックから、2日酔いや空腹といった割とベーシックなトピックまでが散りばめられており、全てを悪霊の仕業にしてしまうMETEOR&CHIN-HURTZならではの切り口が面白い。 悪霊退治シリーズは本作でPART.25まで前進、この先どこまで行くのか楽しみにしていてほしい。 客演には、崇勲、Nonkey、家康a.k.a.坂本A-K-A、banken、Kentakkuと様々な方面で活躍するアーティスト達が参加しており、サイドMC→Nonkey、戦国時代→家康など曲のテーマに沿ったアーティストを抜擢している。 ビートメイカーには、PIRAROCK、ICE MINT、山崎貴史、Arch Beatsと今まで2人の作品を聴いてきたリスナーにとってはお馴染みの名前が並んでいる。 今作は多くの曲のMIXをArch Beatsが担当しアルバム全体を通して、音の聞こえ方や定位に少し変化が加わったのも特徴的だ。 そして最終的なマスタリングをYasterizeが担当する事で統一感のあるアルバムに仕上がっている。

No Weight
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No Weight

HipHop/R&B

ZoologicalpeaK

Gothamの叩き出す王道Hiphop Soundを武器に、次なるStageへと歩みを進める"ZoologicalpeaK" ZoologicalpeaKの前作となるEP、”ZoologicalpeaK Episode2”で全TrackにFeat参加し各方面で反響を呼んだTalk Boxプレイヤー"Mr.Spoone" そして GothamフルプロデュースのNext EPを控え、アクティブな動向に期待が高まる町田のオールドルーキーな2MC's "F.F.B" そんな間違いないPlayersが繰り広げる誤魔化し無しの"No Waight"なHiphopは破壊力抜群!! 底から掻き立てる様な興奮を前面に押し出した渾身のNew Track。 さらに!!! Track2にはMVも公開され前アルバム内での圧倒的な存在感が話題を呼んだ”Playaz Anthem feat. NSK”のRemixをMr.Spooneが手掛け、"Do It Up G'z Remix"として更に迫力を増して帰って来た!!! 超重量級のシングルカットにこれ以上の重しは無用。 本物に拘る男たちのやり方 This is how we do !!!!!

聴く力王
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聴く力王

HipHop/R&B

METEOR

予測不可能なエンターテイナーMETEORと、最大の理解者CHIN-HURTZ。そして長年に渡り2人の作品を支える実力派ビートメイカーPIRAROCK。互いに信頼を寄せる3人が完成させた作品は、自由奔放なアイデアと良質なサウンドが詰め込まれた最高のアルバムだ。ユーモアと音楽性の両方を追求するスタンス、そして個性豊かなアーティスト達が多数参加した賑やかな雰囲気は、スチャダラパーの初期作を彷彿とさせる。まさに現在進行形のジャパニーズ・ニュースクール・ヒップホップと言えるだろう。ビートとマイメンに想像力を加えれば、自分達でどんな世界だって作り出せる。そんなポジティブなメッセージに満ちた一枚。閉塞感漂う今の時代だからこそ心に響く大傑作! (text by DJ H!ROKi)

H.N.E / SICK LEAD
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H.N.E / SICK LEAD

HipHop/R&B

SMOKIN' IN THE BOYS ROOM

昨年リリースされた"THEME OF SMOKINB"に続き、 3rd Albumから新たなピースが公開。 スリリングなシンセとピアノが織りなすドリルアプローチのサウンド上で外からの雑音を掻き消すように荒々しくフローする"H.N.E"。 妖しくミステリアスな旋律にタイトなビートが走る"SICK LEAD"には藤沢'DEEP SAWER'から'STONeDA'が参加。 KLOVAL RECORDS外のラッパーを自身の作品に招くのは初めての事だが、 信頼も深く相性は抜群だ。 Pen & Pixel作品を彷彿とさせるArt Workは前作に続き、EL31が担当している。

ZoologicalpeaK Episode2
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ZoologicalpeaK Episode2

HipHop/R&B

ZoologicalpeaK

2020年、1stアルバムとなるZoologicalpeaK LPをリリースし、いよいよ大通りに姿を現したZoologicalpeaKが続編となるLP2からRead truck3曲を収録したZoologicalpeaK EP2を配信限定リリース。 次作アルバムの序章ともいえる今作はZoologicapeaK LP収録の"theRain"のFeatでもリスナーのHeartをガッチリ掴んだTalk Boxer Mr.SpooneをEP Featuringとして迎え、各楽曲のChorusやHookなど作品全体に惜しみなくMr.SpooneのTalk Boxが鳴り響く。 客演にはInternationalな活動と楽曲で注目を集めるNORMANDIE GANG BANDからTommy SwineをFeatし、参加楽曲となる"Round&Round"のProduce Workも務める。 今作も自らのRootsやStyleにFocusしたブレないスタイルでTimbaを踏みつけるZoologicalpeaK。 保土ヶ谷バイパス並みの大通りなSample SourceをBassに勢いを増す2本のマイクが絡み合うまさに200なEP。

Drive
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Drive

SATO MARIO

MARIO & BORIS (Vo. SATO MARIO / Gt. BORIS) の第2作目。 太陽のチカラが増し、草花が芽吹き、木が水を揚げはじめる。風に吹かれてニンゲンもドコかへ遊びに行きたいなあ。 楽しかったあの場所へ。 知らないトコでも別にいいな。 とにかくフラリと出掛けてさ。 好きな人たちに逢いたくなる。 そんな曲。

INNER DIALOGUE
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INNER DIALOGUE

SATO MARIO

MARIO & BORIS (Vo. SATO MARIO / Gt. BORIS) 待望の初リリース作品。 自己の"内なる対話"をテーマに描かれたコンシャスな1曲。 上手く立ち回れない自分、思いの伝わらないもどかしさ、分かっているのに出来ない苦々しさ。 それらが縺(もつ)れてほどけない自問自答の狂おしさ。 理屈では表現できない感情を、胸を締めつけられるようなアコースティックギターへマッピングし、自らの声によって赦しを得ようとする人生の讃歌。

THEME OF SMOKINB
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THEME OF SMOKINB

HipHop/R&B

SMOKIN' IN THE BOYS ROOM

2021年RELEASE予定の3rd Albumからの1st CUTとなる本作は変則に走るビートと仄暗いオリエンタルギターが特徴的なサウンドに、タイトル通りクルーのスタンスとHOODである東京町田をRepresentするライブ映え必須のハードチューン。 次作への期待値を高めるには充分な1曲だ。 Art WorkはDJとしても活動しているEL31が担当している。

闇夜の月
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闇夜の月

SATO MARIO

" 皆が待ち侘びた待望のRELEASE‼︎ 2019、Bob Marley Songs Dayでは初参加にして優勝を飾り、レーベルメイトであるSMOKIN' IN THE BOYS ROOM、ZoologicalpeaK等への客演やLOCALでは数々の実績を残しながら、 今まで何故かOFFICIALのRELEASEがなかったSATO MARIOが待望の1st Singleを2020末、遂にDropする。" ---------- 「闇夜の月」 友達の親父さんが死んだ。 どうすればいい?そのうち言えたはずの言葉も伝えられなかった。 何度も何度も振り返り、自分をなだめてる。 でも忘れちゃいけないよ。君を育てたんだ。 これで良かったんだよ。 だから進め、そのまま進め。 寂しさの群れに身を任せるな。 あの人がいて、あなたがここにいる。 闇夜に巻かれて火を灯す、その火が消えても波は来る。水面に映った白い影は、今でもあなたと共にいる。 我はそう、闇夜の月。

ZoologicalpeaK 01
Lossless

ZoologicalpeaK 01

HipHop/R&B

ZoologicalpeaK

MC、DJとしてローカルシーンを 長年支えてきたKNGO&ZOOYAによる"ZoologicalpeaK" 1st ALBUMがKLOVAL RECORDSよりリリース決定! ---------- 時は満ちた。 それぞれの道を歩んで来たKNGOとZooyaは10数年ぶりに再会、 間も無く"ZoologicalpeaK"(ズーロジカルパーク)としてタッグを組んだ。 長い沈黙が嘘だったかのような速度で多くの楽曲をレコーディングし、 互いの溜め込んだHiphop Vibesをぶつけ合った"ZoologicalpeaK EP"(19.11月)を突如リリース。 プロローグとなったEPの勢いそのままにAlbumの制作へ入る。 互いのルーツとなる90年~2000年代を思わせるOriginal Hiphop Styleと 本能的なRhymeを最大の武器に、 2020年、今も色褪せないStreet Player 2人がついに1st Album “ZoologicalpeaK LP”を完成させた。 Featには 町田、相模原のParty Symbol「DJ PRINCE」が"ZoologicalpeaK"の開園を知らせ、 ZooyaのHood Crew 「WGMM BOYZ」から「Kneez」「NSK」、 KNGOのHood Machida Cityから「F.F.B」のラッパー「Hitoshi aka GIN」、 2019 Bob Marley Song's DAYで優勝し話題となった「SATO MARIO (KLOVAL RECORDS)」、 そして至高のMelodyを奏でるTalk Boxer 「Mr.Spoone」がアルバム終盤の感動的な展開を演出。 Dope Headsもヘビロテ間違い無しの全12Tracksを収録。 古くから2人の活動を間近で見ていた「SMOKIN' IN THE BOYS ROOM」主宰の KLOVAL RECORDSと手を組み、満を持して1st Albumのリリースとなる。 配信限定でThe Rain (Yasterize remix)を収録。

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