宿命を背負った音の極彩色──Cojok、3年半ぶり4枚目となるアルバムをハイレゾ独占先行配信!!
アコトロニカ・ノイズ・オーケストラを貫く孤高のユニット・Cojokが3年半ぶり、4枚目となるアルバム『Fourtea』をリリース。OTOTOYでは一般での販売に先駆け、本作のハイレゾ独占先行配信がスタート! リズム隊に根岸孝旨、タナカジュンという布陣を配し、電子音と生楽器が緻密に組み合わさったその圧倒的な音像は是非ともハイレゾで体感していただきたい作品となっております! 前作に引き続き今回もメンバーであるKco(Vo.Gt)、阿瀬さとし(Gt. Pro)の2人へのインタビューを掲載。こだわりぬかれた今作を紐解くテキストとともに、ぜひその音に触れてみてください!
OTOTOYのみハイレゾ独占先行配信!!
Cojok / Fourtea
【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/96kHz) / AAC
【配信価格】
単曲 270円(税込)(M1,6のみ) / アルバム 2,160円(税込)
【収録曲】
01. Velce
02. Do Do Lou
03. Sun Blanket
04. Ocean In Your Arms
05. She Knows It
06. Neverland
INTERVIEW : Cojok
Cojokの2人は、前作『UNTRSHIA』リリース以降、大阪から東京に拠点を移して活動している。Kco(Vo.Gt)、阿瀬さとし(Gt. Pro)が共にバンド以外の音楽仕事を東京に持ったことがその理由になっているそうだが、根岸孝旨、岸利至ら周囲の音楽家との以前からの関係性もあり、フットワーク軽く活動できることが決め手になっていたようだ。3年半ぶりのリリースとなる『Fourtea』はそうした制作環境の変化が表れたのか、より深い音へのこだわりが反映されていると共に、これまでにはなくストレートでキャッチーな楽曲も収録されている。今作の制作過程、そして、“Cojokという宿命”について2人に話を訊いた。
インタヴュー・文 : 岡本貴之
写真 : 大橋祐希
今ここでアルバムを出す、というのが自分たちの宿命
──『Fourtea』の制作はいつ頃から始まっていたんですか。
阿瀬さとし(以下、阿瀬) : 曲の土台を作り出したのは2年くらい前からですね。前作を出してちょっと経ってから聴き返してみたら、違和感みたいなものが自分の中にあって。足りないものをちゃんと埋めたいなと思ったけど、もうそこには戻れない。だったら新しい曲を作ろうって感じでした。なんだか漠然としてますけど。
──その違和感や足りないものというのは具体的に言うと?
阿瀬 : 先ず思ったのがキックが小さい!(笑)。あと音とリスナーとの間の距離が、遠く感じたんですよ。なんか凄いことやってそうなんだけど遠くの方で鳴ってるというか・・・リスナー側からCojokのサウンドに歩み寄って耳を澄ましてくれないと、なかなかその世界観をキャッチしてもらえにくいというか。リスナーの心に切り込んでいくような強さに欠けていて、音の方から聴き手にガツンと当たってこないんですよね。そこを解消して、もっと受け手に「届く」ものにしたかった。あと僕の音作りにしても自信のない部分をあえて抽象的な"アンビエント"として片付けてる感も伝わってきて、それはカッコ良くないなと思いました。
──なるほど、それもあって前作収録の「クリムゾンキングの宮殿」を”2017年のCojokサウンド”として作り上げたんですね。
阿瀬 : 当初は配信しようなんて思ってなかった。このキング・クリムゾンのカバー曲は2014年にリリースしたアルバム「UNTRSHIA」に収録されてるので。最近、色々な機材やプラグインを買ったので、その「クリムゾンキングの宮殿」のセッション・データを立上げてミックスの練習なんかしてて。やってたら結構熱くなってきてアレンジにも手を付け出して既存のノイズっぽいリズムは生ドラムに差し替えたり(笑)。全体がパキっとなりましたね。面白い音になったと思ったので、せっかくなんで世に出したいっていう気持ちになってきてOTOTOYさんに相談したんです。そこで2017Ver.としてフリー・ダウンロード配信決まって、ちゃんとマスタリングやんないとってなって中村公輔さんにお願いしました。
Kco : 前作は、これが100%自分たちの表現だっていうものを物凄く時間をかけて追及して、完璧だと思うものができたんです。ただ、今聴き返すと、Cojokとしての表現は完璧だけども、聴き手に届くものとして意識できてたかというと、その面での自分達の弱さを感じます。スピーカーの中に収まっていて、まるで絵を眺めるように傍観してしまうような、遠さを感じてしまう。独りよがりみたいというか。
阿瀬 : その感覚の変化が今2人とも同じでよかったですよね。違ったら解散の危機になったかも(笑)。
Kco : (笑)。
──アルバムとして方向性が固まってきたのは最近だったんですか。
Kco : 最近ですね。リリースが具体的に決まって、収録曲が今の6曲に絞り込まれた時に、アルバムとしての完成形が見えてきて。その上でアルバムとして何をテーマにするか考えていった感じです。
──ではタイトルの『Fourtea』について教えてもらえますか?
Kco : リリースにあたって、“なぜCojokをやっているのか? なぜ新しいアルバムを出すのか? ”ということを自分の中で見つめなおしたんです。そうすると、誰に強制されているわけでもなく、自分の中に湧き上がってくるものがあって、それをCojokとして表現したい気持ちがあるから、自分は作品を作るんだろうな、っていう答えに行き着いたんですよね。Cojokは自分のライフワークであり、宿命みたいなものとしてやっているんじゃないかなっていう気がしました。そこから、”Our fate=私達の宿命”という文字を入れ替えて、Fourteaという単語を作りました。この言葉の中には、4作目を示す「Four」と、fear(恐れ)、tear(涙)、art(芸術)などの言葉も含まれています。結成して10年経って、いろんな恐れもあったし涙を飲んだ時期もあったけど、それでも前に進んで作品を作ってきて、今ここでアルバムを出す、というのが自分たちの宿命なんだということを、タイトルに凝縮したんです。
──アートワークを拝見したときに、あまりにも壮大な感じがしてちょっと身構えちゃったんですけど、聴いてみたらすごくキャッチーな曲もあって聴きやすかったです。特にラストの「Neverland」。
阿瀬 : キャッチーで、しかも今までのCojokの曲の中で重心が一番安定してる。新しい切り口で上手くいったと思ってます。最初に作った時のイメージは映画「ザ・ビーチ」(レオナルド・ディカプリオ主演)の世界観だった。タイトルはKcoから聞いたときは、結構思い切ったなと思いましたね。今までのKcoでは絶対に“ネヴァー・ランド”とは言わないですからね(笑)。でも、ちょっと自信もついて、太いアレンジでも正面からCojokらしくやれるようになったというか。前だったら、アンビエントとかエレクトロニカとか自分達のテリトリーまで落とし込まないとやれなかったと思うんですよね。
いつかVRミックスとか新しい定位での再ミックスしてみたい
──曲は阿瀬さんがデモトラックを作成したものにKcoさんがメロディをつけるケースと、Kcoさんが弾き語りした曲を阿瀬さんがアレンジしていくケースがあるそうですね。
阿瀬 : 今回だと、例えば「Velce」はKcoがソロでやっていた曲。初めて聴いた時、衝撃だったんだけど、それを僕がCojokでやってみたいって言ったんです。サウンド的にも新しい切り口が明確に浮かんだので。BPMのアップダウンが激しい曲で、テンポを取るのがすごく大変だったんですけど、それも含めて面白い感じにはなったかなと。
──Twitterに書いてあって興味深かったんですけど、この曲は弾き語りのBPMを抽出してクリックを作って、それに合わせて演奏したとのことですよね。どんな狙いでそうした方法を取ったんですか。
阿瀬 : この曲をやることになったときに、先ずはKcoに弾き語りで一発録音してもらって、その2ミックスをAbleton LiveっていうDAWに貼って、手動でグリッドを1個1個拾っていって。エレクトロっぽいループとかの音もちゃんと重ねたかったので、弾き語りをグリットに合わせるんじゃなく、逆に弾き語りに合わせたグリットをつくる作業をしました。あり得ないようなテンポチェンジ情報になりました。(図1)
──プレイヤーはそれに合わせて演奏したということですか?
阿瀬 : そうです。電子音も同じで、弾き語りの上から、足音みたいなループを貼っていって。Ableton LiveのBPMがずっと揺れてるので、それに合わせてループ素材も伸びたり縮んだりするんで常時タイムストレッチがかかってる状態。ループってタイムストレッチしてもピッチは変わらないんですけど、それをあえて変わるモードにしたら、無機質な素材が生き物みたいになりました。
Kco : たぶん、生バンドで呼吸を合わせて一発録音すれば、簡単にやれたと思うんですけど、やっぱりCojokの作品はエレクロトニクスを使っているので、電子音も一緒にみんなで演奏しているようにしたいというのが根底にあったんですよね。だからDAWの方でクリックをつくって、楽器はそれに演奏を合わせる、っていう方法を取ったんです。
阿瀬 : ライブやる時、あのクリックに合わせれるかな(笑)。
──音へのこだわりについても伺いたいのですが、例えば「Ocean in your arms」を聴くとタムやスネアにエフェクトをかなりかけていますよね。こういう音作りは録音をする段階で考えているのでしょうか。
阿瀬 : 録音の時点では具体的なイメージは浮かんでないかな。
──音の定位についてはどうですか?
阿瀬 : 定位は結構最初から大雑把には考えてますね。今回リズムは結果的に打ち込みと生とのツイン・ドラムみたいになってる曲が多くて、生ドラムの方は初期ビートルズの作品みたいに左にあるイメージだったんです。でも、いざ左に置いてみると、なかなか上手くまとめられなくて。結局だんだんと真ん中に寄っていきました。いつかVRミックスとか新しい定位での再ミックスしてみたいですね。
──Kcoさんは歌録りで今回試みたことってありますか。
Kco : 歌は、björkの影響でSM58で録ることが多いんですが、今回はもう少しハイファイで声のふっくらした部分も活かすところもほしいなということで、コンデンサーマイクで録りました。AKGのC414です。
阿瀬 : 今までは、トラックの中にリバーブとかで歌を溶け込ます形が多かったんだけど。ストリングスやパッドの一部のような扱いで。でも今回は、もっと歌の距離感が手前にあるイメージでした。でもベタっと貼り付いた感じにはしたくなかったので。「Sun blanket」では初めて歌をコンプレッションしなかった曲です。
──今作はOTOTOY先行ハイレゾ配信となりますが、音質へのこだわりは“録った音をできるだけそのまま届けたい”という気持ちがあるからなんですか。
Kco : Cojokは2010年に『Fall / Mo'mentina』というシングルをDSDフォーマットで出しているんですが、その時に初めて、ハイレゾとかそれを届けてくれるOTOTOYさんのような場所があることを知りました。CDとかMP3とか圧縮された音源も、音楽を楽しむ手段としては手軽で素晴らしいと思うんですけど、そことはまた別の形で音楽を楽しむ選択肢を、アーティスト側から積極的に示したいなっていう思いで、ずっとハイレゾのリリースにこだわってますね。今後も、こういう取り組みは続けていきたいと思ってます。
──そこにこだわっているからこそ、音の近さ、遠さということも考えるようになったということですね。
阿瀬 : そうですね、今回は特に音の広がりより前後を意識したかも知れません。難しかったですけど。
Cojokは自分そのもの
──今回は著名なミュージシャンの方がゲスト参加していますが、まず根岸孝旨さんとはもう長くやってらっしゃるんですよね。
阿瀬 : 初めてご一緒したのが2012年に参加したサンレコの企画「Premium Studio Live Vol.6 Cojok+徳澤青弦カルテット」でした。それからCojokのライブにはずっと参加していただいてます。今回もアルバムで弾いてほしいなと思いつつ、まずはちゃんと自分達でしっかりした土台を作らなきゃお願いできないと考えていて、実は根岸さんになかなかデモを送れなかったんです。デモ送る前に何かのライブでお会いした時に「めちゃくちゃカッコいい曲出来てますよ! 」って宣言してしまって、そこから自分の中でハードルも上がってしまって(笑)。でも、ほぼ完成した状態で聴いてもらったら、「次は、つくり込む前に遠慮なく相談して」と言ってくれて。
録音の時にも、一曲に対して色々なアプローチを試したり、何本もベースを持ち変えて音作りを考えてくれました。根岸さんはCojokの音楽をつくる上で、やっぱりかけがえのない存在だし、今回の制作でまたひとつお互いの信頼関係が深まったことが、とても嬉しかったです。
──ドラマーのタナカジュンさんとの出会いも大きかったようですね。
阿瀬 : タナカジュンさんは以前ザ・ジェッジジョンソンっていうバンドでサポートをされていて。僕はCojok結成当時の2008年頃かな? そのザ・ジェッジジョンソンのライヴを観る機会があったんです。バンドもとても素晴らしかったし、ジュンさんのドラムにもとても感動して。同期使ってたんだけど、グリッドの中でなんとも斬新な発想で華麗なドラミングをされてて完全にノックアウトされました。終演後はCojokの音源をお渡ししたのを覚えています。ジュんさんはその事を覚えてなかったけど(笑)。それで、その時僕らはまだ2人でライブ活動をしてたんだけど、いつかCojokでこんなドラマーさんとやりたいなってKcoにも話していたんです。そこから時を経て僕が今の所属事務所Smash Roomのオーディションを受けたときに審査員の1人がジュンさんだったんですよ。オーディション受けるまで、同じ事務所って知らなかったからびっくりした(笑)。その後、事務所社長の西川進さんのソロ・ライヴに、ジュンさんと一緒に参加したんですが、そこで色々話したり曲を聴いてもらったりしたことがきっかけで、こうして一緒にやらせてもらってます。
Kco : ジュンさんはドラマーっていう領域を超えている人で、とても感受性が鋭いんですよね。Cojokの曲をジュンさんに聴いてもらうと「この曲はこんな色や匂いがする」「こんな景色が浮かぶ」って言って感覚的に捉えてくれて、それをドラムとしてCojokの音楽に投影してくれるというか。単なる巧い人に叩いてもらうだけだと、凄く難解でつまらないものになってしまうけど、ジュンさんのような人だからこそ、自分たちが表現したいところを押し出して、強調してくれるんです。メロディ楽器のような叩き方をされるので、曲が何倍も色鮮やかで豊かになるっていうのが、私達にとってはすごく大きいです。
──ストリングスのMIZさんについてはいかがでしょう。
阿瀬 : MIZさんと初めて会ったのは市川での布袋寅泰さんのライブを観に行った時だったかな。僕の隣の席がMIZさんだって終演後に布袋さんのバンドメンバーの岸利至さんにご挨拶に行った時に同じ事務所だと気付いて。先輩なんだけど、そこから仲良くさせてもらって、『ザクセスヘブン』っていうゲーム音楽の仕事でご一緒させてもらいました(Kcoもコーラスで参加)。
その時に僕の曲に壮大なオーケストレーションを付けてくれて、いつかCojokでも一緒にやりたいなと思っていました。MIZさんは演奏だけじゃなく、ストリングスのアレンジも本当に素敵で、僕がイメージを伝えて、そこから広げてもらいました。フレーズ指定はしなかったです。チェロ、ビオラ、1st,2ndバイオリンと全部MIZさんがダビングしてくれて、データをやりとりしながら制作を進めていきました。どの曲も、届いたデータを開くのが楽しみで、とても刺激になりましたね。彼女はEXILEとか河村隆一さんとかBABYMETALとかメジャーのお仕事を沢山やってるけど、芯はアーティスト肌な方なんだと感じました。最近では毎日新聞のCM「事実へまっすぐ篇」の音楽作らせていただいたんだけど、MIZさんにストリングスをお願いしました。歌も聴き覚えのある人なので、かなりCojokっぽい仕上がりになってます。
──ストリングスが入るとメロディと当たる部分もあるんじゃないかと思いますがそのあたりはどうでしたか。
Kco : 「Neverland」は、歌メロを考える前にストリングスを録って頂いていて。だからメロディは、MIZさんが考えてくださった旋律に掛け合って、美しくハーモニーしたいなと思いつつ考えました。何でストリングスを先行して入れていただくことになったかというと、私に歌メロがまったく浮かばなかったからです。こんな王道でストレートな曲は、今まで絶対に歌えなかったから、どうしようか本当に悩んだし、消化にも凄く時間がかかりました。Kcoらしく歌いこなせないんじゃないかって怯えがあったんですよね。王道ド真ん中なことを、かっこよくやれる自信も技量も、自分にはなかったので。でも、トラックが固まっていく1年くらいの時間の中で、自分自身が音楽の経験を積んで、MIZさんの旋律にもヒントを得て、ようやく掴めたんです。今は、この曲を胸を張ってアルバムの最後に収録できてます。ストリングス先行でメロ作りをする機会ができたことで、自分の中にも引き出しが増えたし、良かったと思ってます。
阿瀬 : 王道な曲ほど難しいと思うんですけど、だからこそ今回はそれをやってみたかったんですよね。しかも最後の曲にしたかった。アコトロニカっていう自分たちの色を出しつつ。今のCojokには、どんなテイストの曲の中でも動じない強い芯があると思っていて、なおかつ、いろんな曲調と擦り合わせて落とし込める柔軟性も身についてきたと思うので、「Neverland」は良い形に落とし込めたと思います。
──ゲスト・ミュージシャンがもう1人、原田知斉(Sax.flute)が参加してますね。
阿瀬 : 原田さんも同じ事務所で僕と同期になるのかな。彼は「PERSONA MUSIC LIVE」に参加していて、昨年の武道館公演に誘ってくれて、それがとても嬉しかった(笑)。その時に彼のサックス・ソロに鳥肌たちましたね。なんでこんなに色気があるんだろと。これは絶対にいつか一緒にやりたいなと思っていて。それでちょっと前にゲーム音楽のお仕事の打ち上げで偶然に原田さんと遭遇した時に「Cojokで吹いてほしい曲あるんだけど」って言ってみたら「是非とも」って言ってくれて。お酒も入ってるし(笑)。それで今作の収録曲「Ocean In Your Arms」はデヴィッド・ボウイの「The wedding」みたいにしたくて、間奏セクションでサックスをお願いしました。3テイク録ってくれて「好きなの使ってください」って送ってくれたんだけど、どれも好きだったのでエンディングの方にもテイク別を使わせてもらってます。ずっと同じコード進行の曲なのでばっちりハマりましたね。「Sun Blanket」ではフルートも吹いてもらってます。ここでも曲に素晴らしい空気感を導入してくれました。
──今作を作り上げた今、お2人はCojokという存在にどんな思いを持っていますか?
Kco : タイトル通り、Cojokをやっていくのは私の宿命、人生そのものだなって思ってます。誰のためでもないし、義務でもないんだけど、おそらくこの先も、今の時点ではできなかったことを自分ができるようになったときに、『Fourtea』を超える作品を作りたいなってきっと考えると思う。そういう自分である限りは、ずっとやり続けていくんだろうなって。本当にCojokは自分そのものだなっていう気持ちです。
阿瀬 : 最近は音楽を作る仕事と、Cojokとしてのアーティスト活動との溝がだいぶ埋まってきた気がしてて、両方の周りの人達が幸せになれるような音楽でありたいですね。「仕事でやれない音楽をCojokで!」っていうのもなんか寂しい気もするので。現実もありますが上手くリンクさせていきたい。そして少しづつでも良いので、バンドとして進化はしていきたいですね。さっきも言ったVRミックスも来年は必ずチャレンジします。
Cojok過去作はこちらにて配信中!
過去の特集ページはこちら
あの歴史的名曲が独自のアレンジで蘇る
「クリムゾンキングの宮殿」カヴァー収録のニュー・アルバムをハイレゾ・リリース!(2014/03/12)
https://ototoy.jp/feature/2014031201
2ndアルバム『OLIVIA』をDSD先行配信(2012/08/24)
https://ototoy.jp/feature/20120824
Cojok+徳澤青弦カルテット アコトロニカと弦楽四重奏の音像をDSDで(2012/0413)
https://ototoy.jp/feature/20120413
PROFILE
Cojok
Kco(Vocal & Acoustic Guitar)と阿瀬さとし(Electronics & Guitars)によるユニット。"アコトロニカ"という独自のジャンルを提唱し、2006年より活動をスタート。
2010年、音楽プロデューサー佐久間正英氏主催のレコード会社より作品をリリース。その後は、10台ものタイムドメインスピーカーを用いたサラウンドコンサートの主催、プロジェクションマッピングショーへの楽曲書き下ろし提供、サウンド&レコーディングマガジンによる企画、「Premium Studio Live vol.6 Cojok+徳澤青弦カルテット with special guest 屋敷豪太、根岸孝旨、権藤知彦」に出演。
3枚目のアルバム「UNTRSHIA(アントルシア)」をハイレゾリリースした2014年以降、メンバー各々は、TWO TRIBES・ever-glee・西川進など、他アーティストの作品にて、楽曲アレンジや歌詞提供、ライブ出演なども行う。幅広い活動を経て2016年、結成10周年を記念したワンマンライブを、根岸孝旨・タナカジュン・MIZといったゲストミュージシャンを迎えて刊行した。