2022/08/11 17:40
14:20時から「ロンリーステージ」では、ふりかけ「のりたま」の仕分けが行われた。前半戦では忘れらんねえよから忘れらんねえよまで、多数のアーティストとジャムセッションを行ってきた「のりたま」。後半戦初となる仕分けの舞台に上がったのは、忘れらんねえよだ。
タオルで髪を包み、万全の態勢で仕分け作業へと臨む柴田隆浩(Vo.Gt)。万が一、髪の毛が落ちたりしたら異物混入で大変な騒ぎになってしまう。前半戦で培われた先人たちの知恵が、こんなところに活かされていた。また、仕分けの銀皿を乗せるためにステージに登場したのは、前半戦の出演者だった陶芸ビールジョッキ。〈ボッチン〉で紡がれた絆がアツい。
「4万ファボいきますかね?」と誰に言うでもなく呟く柴田。「のりたま仕分けを始めると配信視聴者が減るんだよな。最初は一番期待されてたのに(笑)」と、世間のトレンドの移り変わりを嘆きつつ、黙々と仕分けをする手は休めない。
ときおり、配信の様子をチェックするスタッフに話かける気さくなアーティスト・柴田。インターンとして現場に参加したイケメンスタッフのUくんにインタビュー形式で話を掘り下げていく。「たぶん、King Gnuとかw.o.d.とかを手掛けたくて音楽業界に入ってきたと思うんですけど、よりによってこんな現場に……」と申し訳なさそうな柴田に対し、苦笑いで応える正直者なUくん。向かいに座ってジッと柴田の様子を見ている姿は、まるでのりたま仕分けの匠・柴田にお弟子さんができたようにも見えた。
途中、55時間の折り返し地点を通過したことが報告され、気持ちも新たに仕分けに向かう柴田。テーブルを見ると、明らかに量は減っている。気が付けば、のりたま仕分けだけで丸々130分を費やしていた。
「うわー!気が狂いそうだ」と叫んだりはしたものの、130分もの間休むことなくストイックに海苔とごまとたまごをつまみ続けるなんて、常人離れした集中力と根気だ。匠の技を身に着けたことが、今後の音楽制作にどう影響するのだろうか。それはのりたまが仕分けられたそのときに明らかになるはず。いや、ならないかもしれない。
2022年8月11日(木・祝)14:20~ロンリーステージ
「柴田隆浩ふりかけ「のりたま」をただただ仕分ける」
出演:忘れらんねえよ
https://bit.ly/3CjRpQf
https://twitter.com/wasureranneyo
文と写真:岡本貴之