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2022/07/29 18:00

 

NEMOPHILA、“Whisky a Go Go”を熱狂させた真の実力―OTOTOY配信ライヴレポ

 

2022年7月16日(土)18時より、NEMOPHILAが7月1日(日本時間7月2日)アメリカ・ロサンゼルスの老舗ライブハウス「Whisky a Go Go」で行ったワンマンライヴ〈NEMOPHILA 1st Gig in LA ~Whisky a Go Goからこんばんは~〉の模様を全世界に向けて配信した。

会場となった「Whisky a Go Go」は、1964年にオープンした老舗ライブハウス。オーティス・レディング、ジャニス・ジョプリンといったレジェンドから、モトリー・クルー、ガンズ&ローゼズらハードロックバンドまで、時代を彩った多くのアーティストが出演してきたことで知られている。NEMOPHILAの初海外ワンマンライヴとしては申し分のない舞台となった。

ソールドアウトとなった会場は、1Fフロア、2Fもギッシリ埋まっている様子。オーディエンスが待ち受ける中SEが流れ、手拍子に迎えられてmayu (Vo)、SAKI(Gt)、葉月 (Gt)、ハラグチサン(Ba)、むらたたむ(Dr)がステージに登場。ドラムセットの前に集まり右手を差し上げると、ガンズのTシャツを着たmayuが、「We are NEMOPHILA!!」とひと声発してから、“REVIVE”でライヴがスタートした。ヘドバンでオープニングから全開のパフォーマンスを見せる5人。むらたたむが叩くバスドラの連打に会場中の人々が頭を揺らしている。ステージとオーディエンスとの距離が近く、今の日本では考えられないライブハウス本来の密な熱気が渦巻いている。葉月とSAKIによるユニゾンのタッピングソロで興奮を煽る“雷霆-RAITEI-”、mayu の英語と日本語が混ざったラップが炸裂するミクスチャーロック“鬼灯”に続いて、「レッツゴー、ハラちゃーん!」とmayuが叫び、センターに立ったハラグチサンが高速スラップで”Rollinʼ Rollnʼへと誘う。ちなみにこの日のステージファッションは、それぞれが思い思いのバンドTシャツ、ボトムはデニムを使ったファッションで統一されていた。こんなところに、先人たちが立ってきたWhisky a Go Goのステージへの敬意が感じられる。

SAKIのオリエンタルなリフが印象的な“徒花-ADABANA-”に続いたロッカバラード“GAME OVER”は、mayu のストレートな歌声と、メンバーのコーラス、引き締まった演奏で重厚な1曲となった。それぞれが英語でオーディエンスにメッセージを送ったメンバー紹介(SAKIは流暢な英語でコミュニケーション)からmayuが「Whisky a Go Goー! もっと行けんだろ!」と日本語で煽りながら、“Fighter”に突入。疾走感溢れるプレイが“A Ray Of Light”に引き継がれて、mayuのデスヴォイスと楽器陣の轟音が1つになりカオスとなった。

SAKIが弾くイントロのリフに合わせてジャンプを促して会場が揺れた“MONSTERS”、前半の混沌としたムードからサビでカタルシスを感じさせる“DISSENSION”でライヴは最高潮を迎えて、ステージを降りた5人を「We Want More!!」の声がアンコールを求める。ステージに戻ると、フロアから星条旗が投げ入れられ、mayuが掲げるシーンも。アンコールは“Life”でエンディングへ向けての感動的なムードに包まれる。

「みなさん最高ー!私たちまた、10月に〈AFTERSHOCK.FES〉で帰ってきます!また遊びに来てください!ラスト1曲、まだまだいけるかー!?」と、“OIRAN”でWhisky a Go Goを興奮の渦に叩き込んで、初の海外ワンマンライヴは終了となった。

6月までZeppツアーを行っていただけに、ステージ上のメンバー間の距離の近さも今や新鮮に見え、演出もなくバンドの生々しいパワー、迫力、NEMOPHILAの真の実力が、配信の画面越しでも十分に伝わってくる素晴らしいライヴだった。NEMOPHILA は、2022年10月7日にアメリカ・サクラメントにて行われる〈AFTERSHOCK FESTIVAL 2022〉に出演が決定している。

取材・文:岡本貴之

[ニュース] NEMOPHILA

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