2020/12/08 22:00
12月1日WILL-O'のライブツアー「FULL BLOOM TOUR」の初日公演が東京・恵比寿LIQUIDROOMで開催された。
WILL-O'は榎本りょう、佐伯つみき、桐乃みゆ、小森うずらからなる“ブリティッスガールズロック”グループ。
2021年1月31日をもってこの体制での活動を終了することを発表しており、今回の「FULL BLOOM TOUR」がファイナルツアーとなる。そして彼女たちはそのツアー初日のゲストに、やはり今年12月25日に活動を終了することを発表しているraymayを迎えた。
先攻はraymay。開演時間と同時に爆音で流れ出したオープニングSEに乗ってステージに現れたきーこ、しょこ、りんの3人は「WILL-O'さん『FULL BLOOM TOUR』、楽しんでいきましょう!」のシャウトとともに、WILL-O'の「Last Dance」をカバー。その選曲、そして本家に負けず劣らぬ歌声とダンスでフロアに集まったオーディエンスの度肝を抜くと、その後はノーMCで30分のセットリストを一気に駆け抜けていく。
キレのいいギターロック「reset summer」や、ド派手なブラスとスラップしまくるベースが印象的なダンスチューン「ファンキィパーティ」を投下したのちには、3人の高速ラップリレーで魅せる「fire」、曲が進むたびにリズムパターンやメロディの表情が複雑に展開していく「Feet」を2連発。エモーショナルかつテクニカルなパフォーマンスでフロアを踊らせてみせた。
ライブ後半戦もきーこ、しょこ、りんの勢いはそれまでと同じ。ヘヴィロックナンバー「DANGER ZONE」では、そのビートに乗せてオーディエンスのハンドクラップとヘッドバンギングを煽ったかと思えば、続けてどこまでも陽性なラップチューン「ネバーエンディングハッピーストーリー」をドロップ。今度はLIQUIDROOM全体を幸福な空気で包んでみせる。そして彼女たちは、そのタイトルどおり、これからの明るい未来を予感させてくれるロックチューン「break of dawn」と、ブライトでどこかユーモラスなブラスパンクナンバー「anyone」をパフォーマンスして、万雷の拍手のなかステージをあとにした。
後攻であり、本日のメインイベンター・WILL-O'は、先ほどのraymayへの返答とばかりに、自身のステージの1曲目に彼女たちの「break of dawn」をセレクト。直後のMCでは桐乃が「緊張しちゃったけどね」と苦笑していたものの、これまた「Last Dance」パフォーマンス時のraymay同様、本家顔負けのダンスとラップを披露した。
そして2曲目以降の彼女たちは通常運転に。
「感情線染ヒカリエモーション」「astr∞naut」「Pinball」と正統派ギターロックナンバーで高い歌唱力と巧みなステージさばきを見せたかと思えば、その後のMCタイムでは一転。2021年1月17日に沖縄・LIVEHOUSE Outputで「FULL BLOOM TOUR」の追加公演が行われることを発表すると、ライブ前日に自身がバースデーを迎える桐乃が「ぜひみんなと一緒に誕生日をお祝いしたいので、沖縄は遠いと思うのですが……」と語り出せば、即座に「そりゃ遠いよ」と小森からツッコミが。またLIQUIDROOM公演と同週に誕生日を迎える佐伯がファン有志からフラワースタンドを贈られたことに感謝すれば、「私、あのフラスタと一緒に自撮りしちゃった」となぜか榎本が自慢げな表情を。なんともノンキなトークを繰り広げていた。
しかしライブ本編に戻れば、彼女たちの表情はまたも一変する。シリアスなリリックやサウンドとエレガントなダンスのマッチングの妙が映える「Innovator」、スムーズなマイクリレーが印象的な「Stardust Memories」、ボトムヘヴィなリズム隊が刻む高速ビートを自在に乗りこなす「Identity」を3連発。ライブ中盤戦ではカッコいいWILL-O'の横顔を見せつけた。
さらにライブ本編の終盤で彼女たちはもうひとつのWILL-O'の表情を見せることに。スカパンクに乗せて底抜けに明るい歌声を響かせ、またラインダンスを繰り広げる「Lady」や、ヘヴィな楽器隊を背に〈ぽっぷぽっぽんリララリッティー〉〈リララリって? 意味わからんけど〉と朗らかに歌い上げ、モンキーダンスでフロアをも踊らせる「POP'N」をパフォーマンスする、コミカルで明るいWILL-O'のステージを現出させる。そして「POP'N」のエンディングでオーディエンスとともにピースサインを掲げた4人は、そのまま「SPARKING」をパフォーマンスして、ひとまずステージをあとにした。
その直後、ハンドクラップと足踏みという新型コロナ禍らしいアンコールがフロアから巻き起こると、ステージに帰還した榎本、佐伯、桐乃、小森はその“声”に応えるべく、最新シングル曲「Baby's Breath」をプレイ。端正で由緒正しいギターロックサウンドと流麗なメロディでフロアを魅了すると、この日の対バン相手であるraymayの3人をステージへと迎え入れる。そして今度は彼女たちをも交えて、お互いに「やっほー」と手を振り合うユルユルとしたトークに花を咲かせていた。
その後、WILL-O'、raymay、そしてオーディエンスたちとの記念撮影を済ませたところで、ライブは本当にエンディングを迎えることに。小森の「せっかくraymayさんが来てくれたので、あの曲をやりたいと思います!」の声とともに、raymayのステージの1曲目にして、WILL-O'のキラーチューンのひとつでもある「Last Dance」の7人バージョンを披露。1コーラス目のAメロを桐乃ときーこでキックすると、その後も両グループのメンバー1人ずつがデュエットするというこの日ならではのコラボレーションでフロアを盛り上げて、ツアー初日の全演目を締めくくった。
そして終演後、raymayを送り出したのち、榎本が先ほどの沖縄公演に加えて、2021年1月23日に東京・新木場STUDIO COAST公演を行うことを発表。これに驚きの表情を浮かべるオーディエンスを前に4人は「以上、WILL-O'でした!」と笑顔でツアー初日のステージの幕を下ろした。
なおWILL-O'「FULL BLOOM TOUR」の次回公演は12月13日に神奈川・横浜Bay Hallで開催される。そしてこの公演はバンドセットでのライブとなる。チケット情報など、公演の詳細は彼女たちの公式サイトでチェックしてほしい。
##(セットリスト)
raymay
01. Last Dance(WILL-O'カバー)
02. reset summer
03. ファンキィパーティ
04. fire
05. Feet
06. DANGER ZONE
07. ネバーエンディングハッピーストーリー
08. break of dawn
09. anyone
WILL-O'
01. break of dawn(raymayカバー)
02. 感情線染ヒカリエモーション
03. astr∞naut
04. Pinball
05. Innovator
06. Stardust Memories
07. Identity
08. Lady
09. POP'N
10. SPARKING
<アンコール>
11. Baby's Breath
12. Last Dance(raymayとのコラボバージョン)
##(ツアースケジュール)
WILL-O'「FULL BLOOM TOUR」(終了分割愛)
2020年12月13日(日)神奈川・横浜Bay Hall (バンドセット)
2020年12月19日(土)北海道・札幌SOUND CRUE
2020年12月25日(金)大阪・なんばHatch
2020年12月26日(土)愛知・名古屋ReNY limited
2021年1月17日(日)沖縄・LIVEHOUSE Output
2021年1月23日(土)東京・新木場STUDIO COAST


