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2019/06/24 19:19

 

【地下アイドルへの招待】アイドルアナーキズム三態~THE BANANA MONKEYS/さっきの女の子、/ナックルチワワ (A Challenge To Fate)

 

【地下アイドルへの招待】第20回:アイドルアナーキズム三態
THE BANANA MONKEYSさっきの女の子、/ナックルチワワ

DJ Necronomicon(剛田武)

アイドル戦国時代という言葉も遥か昔に聴いたような気がする今夜、時は流れて令和元年、アイドル論を語ることすら過去の遺物扱いされかねない光陰矢の如きタイムラインの間歇に蟠る怒張した激情の迸りは、雪の下から芽を出すふきのとうのJOJI FORKYにも負けず、アイドル妄想論『地下アイドルへの招待』として通算20回目を迎えた。パチパチパチ。以前筆者の地下アイドル歴7周年と書いたが、筆者にバンド女子じゃないガールズ・アーティストの扉を開いたのは2012年に出会ったきゃりーぱみゅぱみゅだった。当時から「あたしアイドルじゃねえし」と語っていたきゃりーが原宿系ファッションの凋落と年齢とともに保守反動化するのと反比例してカオス度を増す地下アイドル界は、もはやアナーキー(無政府主義)としか言いようの無い群雄割拠の様を呈している。規模の大小は比較にならないが、時代精神としては(地下)アイドルの勝利に違いない。そんな愛怒流亜無亜危異ズムを象徴するグループ3組を紹介しよう。

●THE BANANA MONKEYS

2017年3月デビューした「世界中を感動の渦に」をコンセプトとするアイドルグループ。通称ばなもん。現在のメンバーは天下のちゃんゆき、モズク・サン、ほんま・かいな、ダイナマイト・マリン、水口じゃぐちの5名。注目を浴びることを目的にいわゆる炎上行為を度々おこなうことで知られる。筆者が初めて観たのは2018年夏頃。音楽的にはメジャー感のあるアイドルロックで然程アナーキーではないが、暴れ猿を彷彿させる躍動感溢れるパフォーマンスは楽しかった。運営の炎上商法故にメンバーとヲタクが振り回されている印象があるが、摩擦しながらも転がり続ける苔の生さない石であってほしい。

【MV】何者 - THE BANANA MONKEYS

●さっきの女の子、

2016年11月デビュー、オシャレで新しい"音楽"と普通とは"ちょっと違った空間"とそこから生まれる"これからの未来"にあなたが出会う話を送る4人組。メンバーは古川すい、乃々宮いぶ、有明ゆの、葉月まお。ピアノや生ドラムを取り入れたアブストラクトでジャズっぽいサウンドは、でんぱ組.inc「おやすみポラリスさよならパラレルワールド」に通じる前衛アイドルソング。昨年秋に観たときは先鋭的な音楽性とゆるふわなメンバーとのギャップが顕著だったが、デビュー2年半を経てリリースされた初の全国流通盤『さっきの女の子、はまた走り出す』の表現力豊かな歌声に胸熱、性徴する三次元アイドルにリアルに会える喜びに咽せび泣くしかない。

【MV】さっきの女の子、/ はまた走り出す

●ナックルチワワ

2019年3月21日デビュー、爆裂女子の零を中心としたファンシーアニマルパンクバンド、和文表記は拳鍔犬、メンバーはしばくぞ零ちゃん(vo)、サエキティ(g)、ベニ子(b)、ドンちゃん(ds)。まだ数回のライヴしかやっておらず、筆者は未体験ではあるが、動画を観ると爆裂女子現場に勝るとも劣らない激烈なカオスを産み出している。デモCD『おすわり』のレベルオーヴァーの爆音は、80年代自主制作カセットのDIY精神を引き継いでいる。地上も地下も、パンクもアイドルも、宇宙も地球もみんな獣道にぶち込んでしまえばいい。7月19日目黒鹿鳴館にて開催される「しばくぞ祭2019」で爆裂女子と対バンする。

ナックルチワワLIVE「ナックルチワワのテーマ」デビューライブin中野ムーンステップ

アナーキー
インザアイドル
しばかれたい

零生誕「しばくぞ祭2019」
2019.7.19(金)
場所:目黒鹿鳴館
open/start 17:30/18:00
前売り¥2500(+D)

爆裂女子
ナックルチワワ
めろん畑a gogo
漁港

[★前売チケットはコチラ]

●この記事は下記ブログからご寄稿いただきました。
[A Challenge To Fate]

[ニュース] THE BANANA MONKEYS, さっきの女の子、

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