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2012/12/01 00:39

 

岩崎愛、レコ発ワンマン大成功! 堂々たる歌声で大物ぶりを発揮――OTOTOY最速レポ

 

※ライヴ写真は後日アップします。

今年9月にアルバム『東京LIFE』をアジアン・カンフー・ジェネレーションの後藤正文のディレクションのもと発表したシンガー・ソング・ライター、岩崎愛
現在アジカンのツアーにも帯同しコーラスを務める等、アルバム発表後の活躍も目覚しい彼女の、今年のハイライトとなるであろうレコ発ワンマン・ライヴが11月30日に東京・代官山のライヴハウス「晴れたら空に豆まいて」でおこなわれた。

会場には開演時間を待ちわびる多くの観客が列を作り、岩崎愛の歌が確実に多くの人に届いている事が早くも伺える。観客に20代と思わしき男女が多いのは、彼女が紡ぎ出す何気無い日常を歌った歌詞への共感があるのだろうか。また、ナノムゲン・サーキットのTシャツを着た男性の姿もあり、アジカンとのライヴ活動で獲得したファンも駆けつけている様子だ。

19:30を少し周った頃、アイリッシュ風のアコースティックなSEが流れ、赤い衣装を着た岩崎愛が拍手に迎えられステージに登場。まずは1人でギターを持ち歌い出す。アルバム『東京LIFE』から、弾き語りの「僕にとって君にとって」。1つひとつの言葉をしっかりと大切に置いていくような歌い方が印象的だ。歌い終わると「緊張する! 」と一言。すぐにバンド・メンバーが登場し、曲はアルバムの一曲目から「花束」。 次は力強く歌われる「死ぬまで一緒」と、徐々に一日の生活が始まって行くようなドライブ感が演奏に出てくる。

「改めましてこんばんは。レコ発です! 来てくれてありがとう。ガラガラだったらどうしようって心配してました。でも沢山来てくれてありがとうございます。次は10代の時書いた曲です」リラックスした曲に自然と手拍子が起こる。岩崎愛は歌の中の自分を「僕」と歌う。自らの日常を歌っていながらも歌の世界に過剰な自己投影が無い。歌い手と曲との絶妙な距離感が、聴き手が共感出来る所以かもしれない、と感じた。

一旦バンドが下がり、再びアコースティック・ギターでの弾き語りを数曲。歌唱力はもちろんだが、彼女のギター・プレイのリズム感は抜群である。ご自慢のオーダーメイドのギターが今日も素晴らしい音色を響かせていた。キーボードのシモリョーが入りスローな曲を2人で演奏した後は、バンドが再び登場。メンバー紹介を挟み、アップ・テンポな曲へ。バンドの演奏に乗ると彼女の歌唱力がより一層際立つ。ファンキーなアコギのカッティングと前のめりなバンドのノリにテンションが上がる「ハイウェイ」が出色の出来で、一気に会場が熱くなる。

そして「東京に出て来て、震災があったりして帰ろうと思った時もあったけど、東京にいて良かった」というMCから歌われた「東京LIFE」。この日のライヴを迎えられたことを、噛みしめるように笑顔で歌う姿に、観ているこちらも嬉しくなってしまった。

フルートとトロンボーンが加わり「いっせーのーで」で会場全体が盛り上がる。「全員1人ずつチューしたい位好きです! 」とシャイな彼女らしからぬ感謝の言葉の後は、アルバムのラストを飾る「ALL RIGHT」。サビのコーラスでは「後ろにいる、関係者と思わしき人達も一緒に! (笑)」と笑わせながらも観客を煽る。徐々に会場が一体になり、大団円で本編を終えた。

アンコールの声に1人でステージに戻り、しっとりと弾き語りで一曲。さらにバンドと共に演奏した「Singin'」では観客が左右に分かれてハーモニーをつけて、暖かい雰囲気のままライヴは終了。しかし会場に客出しBGMが流れても鳴り止まぬ手拍子。しばらく経って再びステージにあがり、ダブル・アンコールに応える。アジカンのツアーにコーラスで参加している事にMCで触れ、アジカンの曲「ソラニン」を触りだけ歌うファンサービス。最後は弾き語りの「街の扉」でライヴは終了した。

序盤は緊張ぎみに見えたものの、歌にピッタリと寄り添ったバンドの好演もあり、徐々にリラックスした歌声を聴かせた岩崎愛。後半は観客を掌に乗せたような堂々たるステージングを見せた。彼女は弾き語りでもバンド編成でも、ハッキリと言葉を届けられるシンガー・ソング・ライターとして貴重な存在だ。よりスケール・アップした活動を期待したくなる、見事なワンマン・ライヴだった。 (岡本貴之)

〈 岩崎愛 レコ発ワンマンライヴ『僕らの東京LIFE』 〉
2012年11月30日(金)
会場 : 東京・代官山 晴れたら空に豆まいて

〈 セットリスト 〉

1.僕にとって君にとって
2.花束
3.死ぬまで一緒
MC
4.ドライブ
5.夕暮れの帰り道
6.手紙
7.あれから
8.君はグーをだす
9.I LOVE MY LIFE
10.アイライクユー
11.ハイウェイ
MC
12.東京LIFE
13.いっせーのーで
14.ALL RIGHT

アンコール
15.26
16.singin'

ダブルアンコール
17.街の扉

・岩崎愛『東京LIFE』特集ページ
http://ototoy.jp/feature/index.php/20120914

・岩崎愛オフィシャル・ウェブサイト
http://www.iwasakiai.com/

[ニュース] 岩崎愛

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