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2025年12月04日18時30分

 

【訃報】ギタリストのスティーヴ・クロッパーが死去

 

ブッカー・T&ザ・MG'sのギタリスト、プロデューサーとして活躍したスティーヴ・クロッパーが死去したことが、息子のキャメロンさんにより米バラエティ誌に明かされた。84歳だった。

スティーブ・クロッパーは、1960年代にスタックス・レコードのセッション・ミュージシャンとしてオーティス・レディング、ウィルソン・ピケット、サム&デイヴといったソウル・ミュージックの大物アーティストたちの楽曲に参加。ギタリストとしてはもちろん、コンポーザー、プロデューサーとしても活躍した。ボーカリストをバックアップする卓越したバッキング、オブリガード、ソロ演奏は、数々の名曲に残されている。

1980年のヒット映画『ブルース・ブラザース』、続編の『ブルース・ブラザース2000』(1998年)に出演、ブルース・ブラザーズ・バンドのメンバーとしても度々来日公演を行った。世界中のミュージシャンに与えた影響は計り知れないが、日本では1992年にアルバム『Memphis』に参加したことをきっかけに忌野清志郎と交流を深め、2000年に日本武道館行われた忌野清志郎デビュー30周年記念ライブイベント〈RESPECT!〉にも来日。オーティスとの共作曲「(Sittin' on) The Dock of the Bay」を自ら歌い、忌野との共演でサム・クックの「A Change Is Gonna Come」で見事な演奏を聴かせるなど魅了した。2006年には忌野のラストアルバムとなった『夢助』のプロデューサーを務めた。

1992年にはブッカー・T&ザ・MG'sのメンバーとして、ロックの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame)入りを果たしている。

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